今年はすでに東北以外の地方は梅雨が明け、
猛暑が日本列島を襲っています。

クルマの乗車についても注意すべき時期。
真夏の車内は危険です。





JAF 東京支部 事業課 交通環境係 杉本 実さんによると
JAFのテスト結果では気温 35 度の炎天下にある窓を締め切った車は、
エンジンを停止させてからわず30 分後に車内温度が約 45 度。
その後も上昇を続けて、3 時間後には 55 度を超えたそうです。

車内の熱中症指数としては5 分を過ぎると「警戒」域に入り
10 分で「厳重警戒」、わずか 15 分で「危険」域になります。
そんな環境なので気をつけないわけにはいきません。





まず気をつけなければいけないのは、
夏になると毎年報道される子どもやペットが車内に残される事故。

これには意図して車内に残して行くケースと
車内にキーを残したまま外に出て、思いがけずドアがロックされてしまう、
「キー閉じ込み」のケースがあります。

去年8月の1ヶ月間、JAF が出動したキー閉じこみの救援のうち
子供やペットが車内に取り残されていたのは全国で 98 件、
子供が 75 件、 ペットは 23 件あったそうです。
このうち緊急性が高いと判断してドアのガラスを割って救出した ケースは 2 件。

原因には子供に鍵を持たせていたらロックボタンを 押してしまった、
犬が誤って運転席のドアロックボタンを押したというものがありました。
乳幼児は体温調節機能が未発達。少しの時間だから寝ているからなどの理由で
車内に子供を残したまま車を離れることは危険です。
キー閉じ込みのトラブルにならなくても熱中症を引き起こす事故になりかねません。
また、高齢の方は体温の調整機能が落ちて暑さを自覚しにくいと言われています。
大人だから暑ければ自分で外に出るだろうと車内に残して離れないようにしましょう。





次に気をつけなければいけないのは熱中症。
JAFが以前、オンライン調査『あなたの熱中症を教えて』を展開したあところ
3571 あった回答のうち 431 件が「車内で熱中症になった」、
もしくは「なりかけた」という内容だったそうです。
中には家族を迎えに行っている運転中、
エアコンを切っていたら熱中症になりかけたという人もいました。

車内で熱中症というとペットや子どもの事故に接することが多いですが、
ふつうの大人も侮ってはいけません。やはり水分補給が大切。
汗をかくと体内のミネラルや塩分が放出されてしまうので
経口補水液やスポーツドリンクをこまめに飲みましょう。

また、体温上昇に注意が必要です。日に当たらないように工夫しましょう。
運転席助手席は 車に常備されているサンバイザーを使って日差しを防ぐ。
また、常備されたサンシ ェードや市販のサンシェードなどで日差しを防ぐ。
特に小さな子どもや高齢者を乗せる時には要注意。
後部座席に日差しを遮る色がついたドアガラスを使っている車もあるので
そうした車の場合は後部座席に乗ってもらうようにしましょう。





JAFではかつて対策別に車内室温の変化を確認する実験を行ないました。
「車体に水をかける」「冷却スプレーをシートにかける」「ドアを開閉する」など
インターネット上では車内温度を下げる様々な方法が挙げられていますが、
JAFのテストでは、いずれも車内温度を大きく下げる効果は期待できないという結果でした。





上の図をご覧ください。
唯一、大きな効果が証明されたのがエアコン+走行。
まずは窓を全開、エアコンを外気導入にして走り出し、
車内の熱気を出したら窓を閉め、内規循環にして、室内温度を下げる最も効果的な方法。
その後、室温が下がって安定したら、外気導入に切り替えましょう。
疲労感増加や注意力の低下、眠気や頭痛の原因となる CO2 濃度を増加させないためです。

しばらく続く暑い夏。
車内の環境にも充分に注意してカーライフを送って下さい。
クルマを運転していて踏切を渡る時、
安全には十分に気をつけているでしょうか。
ひとたび事故が起きてしまうと、大惨事になりかねない場所が踏切。
今回のテーマは「車で踏切を渡る時」でした。





「踏切での事故なんて、そうそう起きるものでもないだろう」。
そう思う人は多いでしょうか。
インターネットで「車」「踏切」「事故」と入れて検索をかけると
事故や、事故になりかけた事例が出てきます。


<ケース1>

6月22日 午後4時40分ごろ 滋賀県甲賀市の近江鉄道踏切で、
湖南市の会社員(32)の乗用車と日野行きの列車が衝突した。
列車の乗客約35人と乗用車の運転手にけがなどはなかった。
滋賀県警甲賀署によると、乗用車が踏切内で立ち往生したといい、
原因を調べている。



<ケース2>

6月19日午前11時50分ごろ、
群馬県高崎市の上信電鉄馬庭―西山名間 天神谷戸踏切で、
高崎行き上り普通電車が同市の農業の男性(72)の軽トラックと衝突。
男性は前橋市内の病院に搬送され、骨盤骨折などの重傷。
電車の乗客乗員にけがはなかった。



<ケース3>

6月12日 午後7時15分ごろ
JR神戸線 宝殿-曽根間の踏切で乗用車が立ち往生。
踏切の非常ボタンが押されたため、東加古川-姫路間の上下線で、
1時間半にわたって運転を見合わせた。乗用車と電車との接触はなかった。






最近の10日ほどで、これだけ起きているわけですから、
他人事ではありません。

日本の場合は踏切はいかなる場合も、遮断機があって信号機があっても、
必ず一時停止が原則です。

踏切での事故の多くは、
踏切の中でクルマが立ち往生することから起こります。

国際モータージャーナリスト 清水和夫さんによると原因の1つは高齢者の運転。
遮断機のあるところで一時停止すると
高齢者にとって再発進のための右足の動きが少し複雑。
もたついてしまうこともあります。

そして、年齢に関わらず、踏切を渡った先に信号機があった場合
赤信号だと踏切を渡り始めたはいいが先が詰まっていて
渡りきれず、クルマの一部が踏切の中に残ってしまうことがあります。





道路交通法には自動車の踏切の走行が規定されています。

「車両等は、踏切を通過しようとする時は、踏切の直前で停止し、
かつ、安全であることを確認した上でなければ進行してはならない。」


踏切では、遮断機が下りていなくても、
踏切の手前で一時停止する必要があります。

その上で、踏切の中で立ち往生してしまうことがないよう
踏切を渡った向こう側にクルマが進めるスペースがあることを確認、
左右の安全をしっかり確かめて発進します。

道交法に規定はありませんが、渡る前の安全確認の時点で、
車の窓を開け、列車の接近がないことを、耳で確かめましょう。





清水和夫さんによると、
なるべくスムーズに早く渡り切るっていうことが大切。
その際、路面の凹凸が激しく、ハンドルが取られる踏切もあるので注意する。
また、歩行者や自転車、オートバイも一緒に渡ろうとすることもあるので
他の交通参加者との関係にも注意を払う。
なかなか難易度が高い交通のユースケースです。

ニュースでは高齢者の踏切での立ち往生が多く伝えられます。
同居しているご両親や、おじいちゃん・おばあちゃんには、
踏切には気をつけるよう、日頃から声をかけて下さい。

万が一、立ち往生してしまった時の対処法も大切です。
速やかに車から降りて踏切に設置されている警報のボタンを押す。
頻繁に利用する踏切は警報ボタンがどこにあるか確認しておきましょう。
この対処法も家族や友人、知人と共有しておきたいところです。





まったく知らない踏切や
いつも渡っているのでわかっているつもりでいる踏切が、
特に危険かもしれません。
大惨事を招きかねない踏切の利用には気をつけましょう。
   
【横断歩道は歩行者が優先】。
ほとんどのドライバーが知っていると思いますが、
このルールに従って車を走らせているでしょうか?

今週は横断歩道付近でクルマがやらなければいけないこと、
反対にクルマがやってはいけないことをお伝えしました。





過去5年間で自動車と歩行者が衝突した交通死亡事故は5,052件。
そのうちのおよそ7割、3,588件は歩行者が横断中の事故です。
横断場所を見てみると、横断歩道33% 横断歩道付近13% 。
横断歩道とその付近で半数弱を占めます。





クルマを運転している時の横断歩道付近には要注意だと分かります。
まず、クルマで走行している時にやらなければいけないことは
信号がない横断歩道で歩行者が渡ろうとしていたら
必ず一時停止して、歩行者が横断歩道を渡るまで待つこと。

これは道路交通法で定められています。
違反した場合は3ヶ月以下の懲役、または5万円以下の罰金。
反則金は普通車 9000円、二輪車 7000円、原付 6000円、
基礎点数は2点です。





「JAFの調査」では一時停止するクルマの割合は増えています。
初調査の2016年は一時停止するクルマの全国平均わずか7.6%でした(!)
続く2年もほぼ同じ、2017年、2018年はともに8.5%。

しかし、この問題は愛知県在住のイギリス人が、
東京オリンピックで来日する多くの外国人の安全を危惧して
新聞に投稿したことで広く知られることになります。
警察や行政もキャンペーンをスタート。

2019年に17.1%と倍増し、2020年 21.3%、
最新版2021年の調査では 30.6%と右肩上がりではありますが
まだ3割、割のクルマが停まっていない現実は何とかしたいものです。





横断歩道を認識しにくいと思っているドライバーも多いかもしれません。
これは路面に記された菱形の標識でわかります。
菱形のマークがあったらその先に横断歩道または自転車横断帯があるということ。
1つ目は横断歩道の「50m手前」、2つ目は「30m手前」に標示されています。





横断歩道付近でクルマがやらなければいけないことの2つ目。
横断歩道や自転車横断帯の手前で車が止まってる時は
その横を通って前に出る前に一時停止をしなければいけません。

これは例えばどういうケースかというと
クルマを運転していると、前方に横断歩道が見えてきた。
その手前にハザードランプをつけたタクシーが停車している。
お客さんが降りるのか? 乗ったのか?
あなたはタクシーの動きに気をつけると思いますが、
気をつけながらそのまま追い越す・・・ というのは法令違反。
いちど停車しなければいけません。
意外と知らない人が多いかもしれないこのルールを覚えておいて下さい。





次に横断歩道付近でクルマがやってはいけないこと
箇条書きで記すと

★ 横断歩道や自転車横断帯とその手前から30m以内の場所では
  他の車を追い越したり、追い抜いたりしてはいけない

★ 横断歩道、自転車横断帯とその端から前後に5m以内の場所では
  駐車も停車もしてはいけない

★ 横断歩道のない交差点やその近くを歩行者が横断している時は
  その通行を妨げてはいけない。





最後に運転者の立場ではなく、歩行者の立場の時も気をつけましょう。
横断歩道や信号機つきの交差点が近くにあれば、
その横断歩道や交差点で横断しなければいけません。
また、クルマの直前・直後の道路横断は禁止されています。
交通事故に遭った歩行者にも法令違反が多いことを覚えておいて下さい。
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