2018年8月31日

東松島あんてなしょっぷ まちんどの再出発2

今朝は引き続き、宮城県東松島市のアンテナショップ、「まちんど」の番頭(代表)、太田将司さんのお話しです。

“奥松島(おくまつしま)”と呼ばれる、美しい海辺の風景で知られる東松島市。東日本大震災の前から、この町の特産品をPRし、販売も行なってきたのが、「東松島あんてなしょっぷ まちんど」です。番頭の太田さんは、もともと東京でインテリアの仕事をされていた方で、震災後に一念発起して移住。「まちんど」の番頭や、産直品もついてくる新聞「東松島食べる通信」の編集長も務めている方です。

「まちんど」は、震災後、これまでは市内2カ所の仮設店舗で営業していましたが、8月24日に、市の中心部である、矢本駅前に念願の本設店舗をオープンさせました。


◆まちんど太田将司さん/新しいまちんどについて

矢本駅という東松島の中心部にある駅の前にですね、約30坪の店がオープンしまして、今まで通り東松島の特産品を扱うんですが、加えて店内に喫茶スペースですね、コーヒーとかソフトクリームなどを出すんですが、メインとしましては、地元の野菜とか海産物を使ったスムージーなども提供を今考えております。トマトやいちごやメロン、その辺のスムージーを考えていて、面白いのは海苔ですね。海の海苔を使った、こちらもスムージーにしようと思ってます。イメージとしてはちょっとミルクアイスとからめるので、塩みも利かせた、ちょっと面白い味になると思います。






“海苔スムージー”、どんな味がするんでしょうか?いつか味わってみたいです。。そんな東松島は、きれいな奥松島の景色や、牡蠣などの海産物が有名。とくに東名(とうな)の牡蠣は、さんざん東北の牡蠣を食べてきた番組スタッフのイチオシです。ぷっくり肥えた身に海の旨みがギュウウっとつまっていて、それはそれはもう・・・



しかし太田さんに言わせると、もう一つ、声を大にして伝えたい魅力が、東松島にはある!ということなんだそうです。


◆まちんど太田将司さん/東松島の魅力は「人」。

東松島は本当に海のもの山のものも豊富でして、東松島の牡蠣はもともと養殖だけじゃなくて「種牡蠣」という赤ちゃんも作ってるんですけど、今年の種は順調なようで、冬、美味しい牡蠣が採れると期待してます僕らも。僕ら「東松島あんてなしょっぷ まちんど」新しくなりましたが、今後は商品を売って行くとか、広めていくだけじゃなく、新しく人と人との交流を作りたいと思ってますので、東松島に来て頂ければ、たくさんの“美味しい食べ物”以上に、“楽しい人たち”がいっぱいいますので、ぜひ皆さん遊びに来て頂いて、僕たちと交流して頂ければ幸いです。よろしくお願いします。



人がいい。そこに惹かれて太田さんも移住したのかもしれませんね。そんな人の魅力、そしてとびきり美味しい牡蠣を求めて、これから秋冬の行楽、東松島へ出かけてみてはいかがでしょうか。海苔スムージーも待ってます。




2018年8月30日

東松島あんてなしょっぷ まちんどの再出発

“奥松島”と呼ばれる美しい海辺の風景で知られる東松島市。東日本大震災の前から、この町の特産品をPRし、販売も行なってきたのが、「東松島あんてなしょっぷ まちんど」です。番頭(代表)を務める太田将司さんは、もともと東京でインテリアの仕事をされていた方で、震災後に一念発起して移住。「まちんど」の番頭や、産直品もついてくる新聞「東松島食べる通信」の編集長も務めているという方です。

◆「まちんど」太田将司さん/「まちんど」とは?

われわれ「東松島あんてなしょっぷまちんど」はですね、その名の通り、“東松島のいいものを外に発信したい”ということで、町を商いするというか、昔の言葉の商売の“商人(あきんど)”が語源になっていますので、海のものとか山のものまでいろんなものを取り揃えてます。会社ができたのは平成11年になっていまして、それまでは地元向けに地元のものを売っていたんですけれども、東日本大震災がありまして、県外、もしくは世界の方がお付き合いが頂ける中で、僕ら市の代表という役割を担ってましたので、プレハブなどの営業も経て、ようやく矢本駅前という市の中心部の駅前の施設に、8月24日から再オープンさせて頂いたところです。





「まちんど」は、震災のあと、これまでは市内2カ所の仮設店舗で営業していましたが、8月24日、市の中心部である、矢本駅前に念願の新しい店舗をオープンさせました。

そんな東松島市、震災前より少し高台に線路を移して鉄道が再開、宅地造成も進み、一部では海水浴場も再開しています。震災から7年5カ月が過ぎた今の現状について、太田さんが感じていることとは。


◆まちんど太田将司さん/太田さんの目から見た東松島の今

いわゆる国の復興予算というのがもう終わりが見えてきている中で、工事関係でいえば災害住宅の再建も97%近くまで復活してきていたりですとか、目に見える形はできているんですが、逆を言えば元に戻るというか、どういった町にしていくかっていうのは、市民とか、行政とか、我々民間が一緒にタッグを組んで考えていかなければいけないなと考えています。つい先日ですけど、松島基地の「航空祭」が開かれまして、この前日が「東松島夏祭り」というのがあるんですが、4万人、5万人という方が来て頂きまして、震災以前と比べようは無いんですが、やっぱりみんなの元気な顔を見ると嬉しくなりますし、こういった機会をチャンスに、平時にいつでも来て頂けるように僕らも受け皿としてどんどん発信していきたいなと思っています


明日はそんな「まちんど」で買えるユニークなアイテムについてご紹介します。



2018年8月29日

岩手県山田町に伝わる、山田祭2


きのうに引き続き、岩手県山田町に伝わる、「山田祭」についてお届けします。
山田八幡宮と、大杉神社、ふたつの神社からなる「山田祭」。今年は9月15日〜17日に行われます。


津波と火災で町の8割が壊滅的な被害を受け、沿岸部にあった大杉神社も残ったのは鳥居一つだけ。大杉神社の宮司を務める佐藤明徳さんは「こんな時こそ、心の拠り所として“祭り”がどうしても必要」と3年をかけて山田祭を復活させました。


◆拝殿を立て直すのにあと3年では無理かな
7年前、海から100mのところに大杉神社があったんで当然、社務所や本殿が壊れ、神輿が修復不可能なくらいに壊れた。それが震災当時の状態でした。2年後に、江戸時代にあった元の場所、山の神社跡に新しく本殿を建てて、それがまず復興の1歩だった。本殿を建てた後にたまたま日本財団から話しがあって、神輿の復元・こもり場(お祭りの前に泊まる場所)・神輿の倉庫・祭りに使う祭具、これの資金提供があったので神輿を直して、私10年ぐらい復興するのにかかるかなと思ったけど3年でどうにかお祭りだけはできるようになった。今年5月から、今こもり場を作っていて来月の8日に落成、お祭りの1週間前ですけどね。これで第三段階までいったのかなと。その先は、山の上の本殿を大きくしないと。今畳4畳ぶんぐらいなので人が2〜3人入ればやっとという小さい建物なので、そこに人がいっぱい入れるような拝殿を作らなきゃいけないし、拝殿を作る資金の余裕がなくなったんですよ。だからまずは氏子さんが神社の周りに戻ってくるのが最初。家を建てて元の生活に戻ってからご寄付を募ったりしてやるしかないので、あと3年ではちょっと無理かなと。
結局、7年経ってこの程度なのかなって外から来た人は思います。やっと家を建てられる人が去年の暮れから引き渡しになっています。6年以上経ってですよ。だから全ての人が家を建てるにはまだまだ最低、あと2〜3年はかかるんじゃないかなと思います。


地元の方の、心の拠り所である山田祭、今年は9月15日〜17日に行われます。

2018年8月28日

岩手県山田町に伝わる、山田祭

今朝は、岩手県山田町に伝わる、「山田祭」についてお届けします。

山田八幡宮と、大杉神社、ふたつの神社からなる「山田祭」。今年は9月15日〜17日に行われます。

その山田町にも、7年前、津波が押し寄せました。八幡宮は高台にあり助かりましたが、沿岸部にあった大杉神社に残ったのは、鳥居一つだけ。氏子の8割が壊滅的な被害を受ける中、2013年、大杉神社の拝殿を高台に再建させ、2014年には神輿が復元され山田祭は復活しました。

とにかく、祭り好きのDNAが組み込まれている山田の人たち。その想いを、八幡宮と大杉神社の宮司を務める佐藤明徳さんに伺いました。

◆町を活気づける 心の拠り所
山田八幡宮と大杉神社のお祭りが3日間やる。お盆て普通墓参りに帰ってくるが、山田は墓参りに帰ってくる人少ないんですよ。お祭りの方に休みをとって帰ってくる。とくに震災があってから、楽しそうに参加しているし見ているし。心の拠り所がどうしても必要だなっていうのうは一番感じたことかな。誰でもそうだけど楽しみがあると頑張れるじゃないですか。あとはポツンポツンとしか家が建っていないこの街を活気づけることも震災後はあったんじゃないかな。だから祭りは欠かすことができない。
どっちも海上安全とか大漁のご利益はあるんですけど、大杉神社は海の神様なんです。海に入るのは「おしおごり」といって一年に一回神様が海に入ることによって神様自身が身を清めるという意味があります。その後「曳き舟」という船に乗せえて湾内を一周するんですが、どうやって船に乗せるか。浜から海に入ったお神輿を一回小さい船を2つくっつけたやつに乗せる。それを沖にある大きな本船まで紐で引っ張っていき、大きい船に乗せ換える。それで湾内を一周する。変わらず岸壁がない時代から同じやり方で神輿を船に乗せるというのが大杉神社のお祭りのメインになります。
(震災後)山田八幡宮のお祭りは1年しか休んでいない。ただ大杉神社のお祭りは3年かかった。だから一方のお祭りだけではやっぱり盛り上がらなかったのを覚えています。やっぱり両方の祭りがあって活気づくという感じかな。


「山田祭」は三陸有数の船祭りで、神輿が浜から海に入って、海から直接引き上げる伝統のスタイル。
山田八幡宮と、大杉神社、ふたつの神社からなる「山田祭」。
今年は9月15日〜17日に行われます。

2018年8月27日

いのちを守る森づくり植樹祭 in 山田町

今朝は8月25日、岩手県山田町で行われた『いのちを守る森づくり植樹祭 in 山田町』の模様をお届けします。

“津波からいのちを守る森を作る”、という趣旨でスタートしたこの取り組み、福島、宮城など東北各地に広がっています。今回植樹したのは、東日本大震災の津波で住宅の7割が全壊、大規模半壊となった、山田町の田の浜地区。被害を受けた土地に防災緑地公園が作られ、地元の方をはじめ300人のボランティアの手により、3000本の苗木が植えられました。


山田町、佐藤信逸町長の想いとは。インタビュアーは「いのちの森」パーソナリティ、高橋万里恵さんです。

◆震災の伝承につながる森づくり
(子供たちが大人になる頃に立派な森になるということで、どんな森になって欲しいと町長は思いますか?)
災害を風化させないように、ということがいつも言われるんですが、この森の成長と共に風化を無くす効果があるのではないでしょうか。これが一年一年大きくなるごとに、ここに大きな津波が来て、こういう想いで植樹をしたんだな、ということ。まさしくこれが震災の伝承に繋がるのではないでしょうか。凄かったんだもん、この辺は10m〜15mの津波がどーんときて逃げるすべもなかったという。この集落は住民の一割が田の浜地区では亡くなったという、山田町の中でもいちばん罹災率が大きかったところです。そこにこうして皆さんが来てこれから何十年も息づく樹を植樹するというのは鎮魂という意味にもつながってくるのではないかな。
(山田の復興状況は町長から見てどう思われますか?)
当町は駅を中心とした街づくりを心掛けています。
(来年の春には山田線も復活するということで)
三陸鉄道が2019年3月23日に再開します。“みんなで支える三陸鉄道”そういう地元の足になるよう今から努力をしているところです。
(町の中心に駅があって、沿岸部に行くとみんなで作った森があるって、魅力的な街になりそうですね。)
山田町には桜を824本6年間に分けて植樹したんです。犠牲者の数の分。その桜もあと何年かすればしっかりとした花を付けるでしょう。と同時にこちらの方もしっかりした森になれば、感慨ひとしおですね。


津波の被害で宮古−釜石の区間が不通だったJR山田線。来年の3月、第三セクターの三陸鉄道に移管され「リアス線」として再開されます。

2018年8月24日

片淵須直監督2 倉橋島「マリン倶楽部カープボート」

昨日に引き続き、アニメーション映画監督、片渕須直さんの声をお届けします。

西日本豪雨の被災地、広島県呉市は、監督が映画『この世界の片隅に』の取材で何度も足を運んだ町です。
監督が今回訪ねたのは、呉の倉橋島にある「マリン倶楽部カープボート」。サップやカヤックなどが楽しめる遠浅の浜辺です。昨年オープンしたばかりで、初めて夏のシーズンを迎えるという矢先に西日本豪雨の被害にあいました。

マリン倶楽部カープボート 有居篤史さんに聞きました。


◆子供時代の体験が出発点になって
いま浜から少し高いところに施設があるんだけど、被災直後の写真だとかなり土砂で埋まっていますよね。
「このすぐうえに県道が通っているが、県道の上の山から土砂が落ちてきて、シャッターが土砂で押し上げられていて、開けたらお腹ぐらいまであった。これから夏だというときで、結構なショックでしたね。」
こちらは有居さんが始めたの?
「倉橋島にはもともと祖父母の家があったので、幼少のころから休みのたびに帰ってきていたんですけど、そういう楽しい思い出ばかりだった倉橋島が、ちょっと大きくなってから、どんどん人がいなくなって、どこでもそうでしょうけど高齢化の問題で、寂れていくのが寂しいと思って。こんないい島を知らないのはもったいないというか、もっと広めていきたいと。」
ご自分の子供時代の体験が出発点になっている。その時の流れみたいなのもここにある気がしますね。

◆ようやく待っていた風景が戻ってきた
本当にたくさん犬がいる。カヤックもでてるし、泳いでいるのも気持ちよさそうですね。
「今年からワンチャンをつれたお客さんもたくさん来るようになって。遠浅で、たぶん広島県唯一のビーチドッグランになっています。サップやカヤックをワンチャンも一緒に。あそこでちょうどやっていますね」
うちも犬がいるから連れてきたいですね
「お盆過ぎぐらいからようやく待っとった風景が戻ってきて。普段ここで一人でいると、こういう景色があっても寂しいものがあるから、こうやって皆さん来ていただいて、賑やかなほうがいちばん楽しいですね。」


片淵監督が訪ねた呉の倉橋島にある「マリン倶楽部カープボート」。土砂の撤去などを終えて、8月13日から営業を開始しています。サップ、カヤック、マリンボート、トローイング、キャンプ、バーベキューが楽しめます。遠浅で、お子さんやワンチャンも安心して遊べるビーチにぜひ出かけてみてはいかがでしょうか。


マリン倶楽部カープボート

2018年8月23日

片淵須直監督1 西日本豪雨の被災地に寄せて

今日と明日は、アニメーション映画監督、片渕須直さんのインタビューです。

片渕監督が手掛けた作品「この世界の片隅に」は、戦争中の広島と呉が舞台。監督自身、取材で何度も足を運んだ想い入れのある場所です。今回、映画の仕事で、広島と呉を訪ねた片渕監督は、西日本豪雨で被災した、呉の倉橋島まで足を延ばしました。

◆楽しい場所、和む場所として、何回も何回も帰ってきたい場所
広島とか呉は僕たちがつくった「この世界の片隅に」の映画の舞台でもある場所なんですけど、特に呉は7月6日の豪雨災害でたくさん大変なことが起こって、水道が出なくなる、食べ物が届かなくなる、浸水被害や山のほうや土石流で亡くなったり、行方不明の方もいらっしゃる。いまだに家に帰れないかたもいらっしゃる。そういう中で呉では大和ミュージアムが観光の中心だったが、お客さんが8割減になっていると聞きました。

それから倉橋島ではせっかく楽しい場所をつくったのに、土砂で埋まって大変な思いをされている方もいて。でも、こんなふうに楽しい場所を営みたいんだ、この辺りに来たらこころが和むんだということを、自分の中でも心の置き所としたいんです。そういう意味でいうなら、また何回も何回もまた帰ってきたい場所だなと思っています。

今日は8月20日なんですけど、今朝からJR呉駅が再稼働したんですね。鉄道の線路が途中で滞っていたが、今朝の始発から呉駅と広駅の間で走りだして、その最初の電車の音を聞くことができた。この先また、いつもの呉に戻っていくんだな、というのを感じることができました。



監督が訪ねたのは、呉の倉橋島にある「マリン倶楽部カープボート」。白浜が広がり、サップやカヤックなどのウォーターアクティビティが楽しめる場所です。去年オープンしたばかりで、今年、豪雨の被害に。土砂の撤去で、8月13日にようやく営業再開できたということ。「マリン倶楽部カープボート」の様子は明日、詳しくお伝えします。

マリン倶楽部カープボート

2018年8月22日

土砂に埋め尽くされた集落 広島県呉市安浦町市原地区


山あいにある24世帯の小さな集落が、今も土砂に埋め尽くされています。
広島県呉市安浦町の市原地区。複数の土砂崩れが発生し、住宅や農地は岩や流木、土砂に埋もれ、3名のかたが犠牲となりました。

今月17日、自治体による「復旧計画」についての住民説明会が開かれ、住民からは「この地区に住み続けられるか」不安の声が多くあがりました。

市原地区の住民の一人、ご主人を亡くした加川泉さんのお宅を訪ねました。

◆この先を相談したい相手が亡くなった
小さい砂防ダムから土砂が流れて何軒か流されているし、離れと納屋の間に囲まれているこの母屋はなんとか免れたんです。この度は主人が消防団で亡くなったので、それだけよく降ったということでしょうね。皆さんに朝から避難するように声かけて歩いて、土のうも積んで、消防団だからやることをやってたんですが、結局車の中で見つかったと言われたので。濁流にのまれたというんですね。
もう頭はワケ分かりません。書類書いて出したり今やりよるんですけどなかなか進まない。ショックが大きすぎて書けんでね、家の方もこうしてボランティアさんに来てもろうてようやくいう感じでね。母屋がガードされとったから、ここを住めるようにしたらどうかという話があるんですけど、地域の皆さんは帰ってくるとかいろんな考えの人があって、皆さんは相談し合いっこができるんでいいんですけど、私は相談したい人が亡くなったから、どうしようかな〜思って、まだあーしようかこーしようかって揺れています。


母屋は残りましたが、暮らしていた家と納屋、田んぼ、車が濁流にのみ込まれた加川泉さん。消防団だったご主人を亡くし、この地で暮らしを取り戻せるのか、もがいている姿がありました。

2018年8月21日

西日本豪雨 広島・竹原市の観光へのダメージ

今朝も、西日本豪雨によって土砂災害が相次いだ、広島県竹原市のレポートです。

北部を中心に、全壊・半壊、床上浸水・床下浸水、合わせて500軒以上にのぼる竹原市。重機や人手不足で土砂の撤去が進んでいない家屋がまだまだ沢山ある一方で、被害の少なかったエリアへの観光客がこの夏激減しています。

まちづくり会社 「いいね!竹原」 の福本博之さんに伺いました。

◆自粛ムードで観光客8割減
今夏休みシーズンで海水浴や、「町並み保存地区」と言って江戸時代〜明治時代の古い建物が残っているエリアがあるんですけど、そこでお好み焼き屋さんをやっている友人に聞いたところ、普段の5分の1ぐらいのお客さんの入りで、これが続くと経営が成り立たないと。スタッフの皆さんもふつうに来られているし何事もなかったように営業されているのに、今まで通っていた道が通りずらいんじゃないかとか、ここに来るとまずいんじゃないかという風評被害、地元の人自身もあまり動いちゃいけないんじゃないかな、という人がたくさんいると思う。なので地元の人も外の人も、竹原や広島の今回被害にあった地域に行ってみようかなと思えるような、何らかのきっかけ、イベントをやるなど何らかの工夫が必要なのではと思っています。
おススメの観光ルート、北部であればうちのカフェに来ていただきたいというのはありますけどそれは置いといて、街中であれば先ほど言った「町並み保存地区」。とくに今狙い目なのが、観光客が減ってる、今までとても混んでいた大久野島は、とても行きやすい状態になってるので、あまりフェリーお待ちいただくことなく行けるのでおススメですね。


インフラはほぼ復旧しているのに、自粛ムードでお客さんが激減している、とのこと。
「大久野島」は、野生のウサギに出会える島として、海外からの観光客にも人気で、災害前は、週末は島に向かうフェリーに2時間〜3時間待ちだったそう。今なら待たずにフェリーに乗れます!

竹原へのアクセスは、広島空港から車で20分ほど。
広島と竹原を結ぶ高速バス『かぐや姫号』も便利です。
竹原市の観光情報サイトはコチラから


福本さんのカフェ「スペースアンソロジー」

2018年8月20日

西日本豪雨 広島・竹原市の被害1

今週は、西日本豪雨によって土砂災害が相次いだ、広島県呉市と竹原市からレポートをお送りします。

広島空港にほど近い、竹原市。江戸時代から続く古い街並みが『安芸の小京都』と呼ばれ、「町並み保存地区」として観光客に人気のスポットとなっています。そんな竹原市。7月の豪雨から1ヶ月半たった今なお、北部を中心に、土砂の撤去が進んでいない地域があります。

竹原市の北部、仁賀町で暮らす、90歳有川つぎえさんのお宅を訪ねました。3mの高さまで土砂が入り込んだ様子を、帰省していた娘さん有川てつこさんが案内してくれました。

◆90歳のおばあちゃん宅に、3mの土砂 
裏の小っちゃい川、あの裏の山から土砂がドワーっときて家を覆ったという感じ・・
(今お母さんはおいくつ?)今年90歳になる。一人でやっている。(一人で泥出ししているんですか?)してたんですよ、ここ。
市役所に言っているんですけど、他のところが忙しいみたいで。いつになるか知らないけど、業者が見つかり次第やってもらえるみたいですけどね。気が遠くなりますよね。。


有川さんのお宅では土砂の片付けの目途は立っていない、とのこと。こういった現状を、まちづくり会社 「いいね!竹原」 福本博之さんに伺いました。

◆ボランティアも重機も全く足りていない
竹原市はとくに山間部を中心に、全壊・半壊、床上浸水・床上浸水、全部で500軒以上被害があると聞いています。ただ北部に関してはさっきお伺いした有川さん宅のように、住宅の敷地の中に土砂が入り込んで元の生活に戻れていないお宅がまだまだたくさんあるんです。いつもボランティアセンターの方や市役所の方が、ボランティアが足りてないとおっしゃってて、まだまだ土砂が残っている状況が続いていますので、ボランティアもそうですし、業者さんが持っている重機も全然足りていなくて、これから復旧にはまだまだ時間がかかるな、という感覚です。


『LOVE&HOPE』 明日も竹原市の様子、お届けします。

2018年8月17日

「荒浜再生を願う会」の解散3

仙台駅から車でわずか30分。震災前は約750世帯が暮らしていた町・荒浜。今は「災害危険区域」に指定され、一面が更地のまま。代々この地に暮らしてきた人も、新しく家を建てることができません。今後、公園や工場、商業施設などのエリアになる予定で、今年その事業者が決定。地域の再生はようやくスタートラインに就いたばかりです。



そんな荒浜で2011年から活動を続けてきたのが、今年6月いっぱいで活動に幕を下ろした、「荒浜再生を願う会」。事務局長を務めた庄子隆弘さんは、波打ち際まで歩いてすぐのところにあった自宅の跡地に、「海辺の図書館」という名前の建物を建て、「荒浜再生を願う会」と共に地域のにぎわいを取り戻そうと活動してきました。



そんな庄子さんがいま胸に抱いている“これから”について、お話しを伺いました。


◆隠れたライフワークとして・・・“いつかは荒浜へ帰る”

今7年ですけれども、10年、15年とか経って、“昔住んでた荒浜”って来た時に、なんかまったく分からないような場所にはなっててほしくないなって、もちろん(震災遺構の)小学校が遺っていれば、そこでいろんなことを知る事は出来ると思うんですけど、なんかこう、荒浜の面影というか、そういったものをちょっと遺しておけるような場所を作っていきたいなと思っています。「荒浜再生を願う会」は解散になっても今まで拠点になっていた「里海荒浜ロッジ」はそのままオーナーの貴田喜一さんが維持していくってことなのでそこはそのまま。で、私の「海辺の図書館」で、移転した人たちとどういうふうに繋がれるかっていうような“繋ぎ役”をやりながらイベント等もやりつつ、町全体とか地域全体をどういうふうに考えていくかってことをやっていければいいかなと考えています。私はじっさいにここの賑わいづくりとか拠点ということは考えつつ、やっぱり災害危険区域に指定されたっていうこと自体に対しても疑問はあるし、もしも見直しが出来るんだったらそういったところも検討して欲しいっていうところは、ホントに心の奥底に持ちつつ、で、最終的にはここにある程度は住むことが出来るということを、まあ隠れたライフワークとして、災害危険区域ってホントにここをやったらもう日本全国そうだろうっていうような誰もが思うようなことなので、そこはやっぱり自分でも勉強を進めていきたいなと思います。




震災前は、海と松林が広がる自然豊かな場所で、胸を張って人に見せたい自慢の場所だったという荒浜。なんとかこの土地の良さを伝える活動を続けながら、町を離れた人や新たに訪れる人たちを繋いでいき、そしていつかは荒浜に戻ってみせる!と固い信念を語っていた庄子さん。現在、庄子さんが館長を務める「海辺の図書館」では、荒浜の風景を撮り続けている写真家、佐藤豊さんの写真展を開催中。最終日の8月18日(土)には、灯篭流しも行なわれます。その他にも様々なイベントが計画されていますので、こちらのオフィシャルページをチェックして、そして是非、荒浜へ足を運んでください。

2018年8月16日

「荒浜再生を願う会」の解散2

仙台駅から車でわずか30分の若林区荒浜。震災前は約750世帯が暮らしていた町ですが、今は「災害危険区域」に指定され、一面が更地のまま。代々この地に暮らしてきた人も、新しく家を建てることはできません。公園や工場、商業施設などのエリアになる予定で、今年その事業者が決まりましたが、地域の再生はようやくスタートラインに就いたばかりです。



そんな荒浜で2011年から活動を続けてきたのが、今年6月いっぱいで活動に幕を下ろした「荒浜再生を願う会」。事務局長を務めた庄子隆弘さんに、いま現在の荒浜の様子について伺いました。

◆人が来てもらえる状況にはまだ遠い

やはり建物がまだ一軒も再建・・・再建というか新たに建っていない状態で、まあこの時期は草が本当にすごい生えてくる時期でもあって、私かいま立っているこの「海辺の図書館」のところも、もう毎週草刈りに来てもどんどんどんどん出てくる感じですし、さっきは隣の漁師さんの小屋あるんですけど、その中に蛇がいて(笑)すごい屈強な漁師さんなんですけど、ちょっとさすがに蛇はダメだっていうんでさっき警察の人来たんですけど、警察の人も“逃げられた”って言って帰って行った・・・そういった自然のままになっちゃってて、正直、人を迎えられる状態ではないんですよね。その自然の中で好きに思い思いに過ごすような状態ならいいんですけど、やっぱり安全面であったりとか、草ぼうぼうでどこが道路だかわからない状態で、よく外から来る人にも、“どこまで行っていいのかわからない”とか“ここ入っていいのかわからない”っていう状態なので、やはり震災遺構の荒浜小学校が出来てそこではたくさんの人が来てくれるようになったんですけど、そこから先の荒浜というところを知って頂くっていう状態にはまだなっていない。なのでその辺の草刈りだったりとか、ちょっとした環境整備ですよね、いまだにトイレが仮設トイレしか置いてない状態なので、やっぱりそういったところの整備も進まないと、人が来てもらえる状況にはまだ遠いなっていうのは思っているところです。




美しい浜辺と松林が連なる荒浜の風景は一変。津波にのまれた町は、瓦礫や傷んだ家は撤去されたものの、7年間以上ほぼ手つかず。家の土台がむき出しの原っぱ、荒れ果てたふるさとを何とかしようと、庄子さんたち「荒浜再生を願う会」のメンバーは、浜の清掃イベントや石窯ピザを焼くなど、さまざまなイベントを行なってきました。6月末で「荒浜再生を願う会」は解散になりましたが、あすは「海辺の図書館」館長も務める庄子さんのこれからの活動についても、お話しを伺います。

2018年8月15日

「荒浜再生を願う会」の解散1

仙台駅から車でわずか30分ほどの場所にある、若林区荒浜。ここは今なお、仙台のにぎわいからは想像もできない、広大な更地が広がっています。



震災前、約750世帯の人々が暮らしていたという荒浜。「災害危険区域」に指定されて、新しい住宅を建てることはできません。公園や工場、商業施設などのエリアになる予定ですが、今年、その事業者が決まるなど、地域の再生がようやく始まります。

そんな荒浜で2011年から活動を続けてきたのが、「荒浜再生を願う会」。今年6月いっぱいで、活動に幕を下ろしましたが、事務局長を務めた庄子隆弘さんに、会の主旨やこれまでについてお話しを伺いました。


◆当初の目的は達成された

東日本大震災によってこの荒浜地域全体流されてしまったあとに、この荒浜っていう地域にまず“住みたい”“もう一回住みたい”っていうような思いを持っている人たちが、2011年の12月くらいに集まったのが、「荒浜再生を願う会」です。そしてそのあとにここが「災害危険区域」ということで、住宅を建てることが出来ない、住むことが出来ないと指定され、ここに住みたいっていう状況は断念せざるを得ないとなったんですね。そうなったうえで、“じゃあ自分たちはここで何をしていくか?”って考えた時に、昔のここでの暮らしを継承していこうとか、伝えていこうとか、あとは新しい荒浜の海であったり、貞山掘といった自然環境であったりとか、だいたい2014年くらいから方針を変えてというか、現地再建から、地域の魅力を発信していこう、また新たな賑わいを創っていこうという形に変わっていきました。それで現在に至っているんですけど、そういった賑わいづくりというところで、地元住民だけじゃなくて、第二の故郷じゃないですけど外から関わってくださる人たちが出てきて、で今年さらに新しい事業者が決まって、ここの、住めなくなった土地だけれども、跡地を利活用して次の段階に荒浜っていうところが変わっていく時期でもあるんですね。そういった時期の中で、会のメンバーで、一旦、当初の目的は達成されたということで、会の解散を考えた、それに至ったということですね。




荒浜の清掃イベントなど、「荒浜再生を願う会」が開く催しには100名以上が集まるなど、地域再生を願う人たちの輪は広がりを見せていました。しかし「災害危険区域」で帰還することは叶わず、地域の事業計画も本格的に始まることを受け、“次のステップへ進むために解散”を決意したということ。そして代表の貴田喜一さん、事務局長で「海辺の図書館」館長も務める庄子隆弘さんは、すでに地域のにぎわいを取り戻すための活動を始めています。明日はそんな荒浜のいま現在について、庄子さんに伺います。



2018年8月14日

STAND UP SUMMIT2018(2)

きょうも、昨日に続いて、今月東京ビッグサイトで行われたイベント『STAND UP SUMMIT』をご紹介します。

「これからの時代を担っていく若者たちが、等身大で復興を考えよう」 という趣旨のイベント。毎年、この番組でもお伝えしています。
中西さんも参加した「復興ディスカッション」。今年、中・高・大学生と一緒に話し合ったテーマは、「観光復興」です!どうすれば東北は、オンリーワンの観光地になれるのか?

ゲストで参加した、グリズデイル・バリー・ジョシュアさんが、きのう、アイデアを提案してくれました。「外国人は、いま、ガイドブックじゃなくて、インスタグラムを情報源にしている」「だから、東北のバリアフリー情報を、ハッシュタグで、世界に発信すればいいのではないか」他の地域がやっていないので、「東北は、いまが、チャンス」というお話でした。

◆ソフト面から。東北が世界と繋がる
中西)東北が観光地としてオンリーワンになるためには、「バリアフリーな地域になる」というのが、ひとつポイントかなと思いますし、あと、2020年には、東京オリンピックとパラリンピックがありますから、2年後には、確実に、需要が山ほどあるわけですから、そうやって考えたら、いろんなことをみなさんに考えてほしいんですが、工藤さん、いかがですか?

工藤りほ(岩手県/宮古第一中学校2年生)
観光地とかが、たとえば、宮古なら、市役所とか観光地であるところには点字ブロックがあるんですが、それ以外の、山に入った方とか、田舎のいいところがたくさんあって、そういうところにも行ってほしいのに、点字ブロックやスロープがないので、まずは、ハード面も都会に負けないようにしないといけないんですが、復興でお金も使っているので、ハード面とソフト面があって、どっちで勝負できるかといったら、ソフト面のほうが先に手をつけられると思うんですね。

中西)そうですね、自分たちがまずパッと動くとかね。

工藤りほ)2020年までっていうことなんで、もしかしたら、スマホを持っているかもしれないので、そうすると、インスタグラムを使って自分の宮古とか岩手とか、それこそ、自分が旅行した場所とかの分も、日本語版だけじゃなくて英語版も作ってみようかなって思いました。

中西)ひとりで「accesible_tohoku」を作ったら、それがもしかしたらいつか、外国人の方々たちにとっては、宮古が一番いきやすい場所になるかもしれないですよね
工藤りほ)いまはフェリーが室蘭とつながっているので、もしかしたら、室蘭から世界とつながるかもしれないので、それを狙ってやってみようかなって思います。

中西)うん、そういうことができる時代ですもんね。



いま、日本を訪れる外国人のうち、東北6県を訪れる人は、たった、1%!「どうしたら、この数字を増やせるか」というのが復興ディスカッションのテーマでした。

たとえば、中西さんは毎年、「ツール・ド・東北」という自転車レースに参加しています。沿岸部は、たしかに急勾配で大変。でもこれ発想を変えると、パラの自転車の選手がトレーニングするには最高の場所となる!つまり難しい場所は、アイデアが溢れる場所でもあるということ。

どうしたら、みんなに、来てもらえるか。「東北の人は、障害者へのサポートが手厚い」という情報を発信するだけでもいい。ハード面を整備するにはお金がかかるけど、ソフト面の充実は一人一人の意識次第。今日からできることではないか、というのがディスカッションで語られました。

以上、昨日ときょうは、『STAND UP SUMMIT』、復興ディスカッションの模様をお送りしました。

2018年8月13日

STAND UP SUMMIT2018

今日と明日は、今月、東京ビッグサイトで行われたイベント
『STAND UP SUMMIT』をご紹介します。

「これからの時代を担っていく若者たちが、等身大で復興を考えよう」 という趣旨のイベント。毎年この番組でもお伝えしています。イベントの最後におこなわれたのが、「復興ディスカッション」です!ここに、中西さんも参加。中・高・大学生と一緒に話し合ったテーマは「観光復興」。
どうすれば東北は、オンリーワンの観光地になれるのか?ゲストでお迎えした、グリズデイル・バリー・ジョシュアさんが、ヒントをくれました。カナダで生まれて、子供の頃から車椅子生活のジョシュアさん。現在は日本で暮らしながら、日本のバリアフリー情報を、海外の障害者に発信するウェブサイトを運営しています。ジョシュアさんは、「東北は、いまがチャンス」だと話します!

◆「#accesible_tohoku」
ジョシュア)この数字は、94%。これは、障害を持っている方が、どこかに行く前に、その場所のバリアフリー情報を調べる方の割合。94%の人が調べます、行く前に。でも、残念ながら、54%が、あきらめて違うところへ行くんですね。それは、日本は問題点かなと思います。たとえば、これは、観光スポットのホームページ。日本語のページには、バリアフリー情報、たとえば、「トイレはここにありますよ」とか「エレベーターはありますよ」とか書いてありますが、英語のページを見ると、ぜんぜん書いてありません。それで、観光を考えている人は、これは危ないかな、違うところへいこうかな、とビジネスを失ってしまうんですね。でも、いまは、東北はチャンスだと思います。
世界中の13億人が障害を持っています。その家族とヘルパーさんを入れると、30億人になります。それで、障害を持っている人のグループは、一般の健常者よりも長く滞在します。そのグループの人数も多いんです。で、一番大事だと思うのは、障害を持っている人はいけないところが多いんですね。行けたところがあれば、みんなに伝えたくなります。たくさんの世界中の人に、簡単に、情報が届きます。たとえば、インスタグラムを使って、新しいハッシュタグを作りましょう。「#バリアフリー東北」、そして、英語で、「#accesible_tohoku」。それがみんなわかったら、安心して、94%の人が行けると思います。

中西)とくに、東北は、風光明媚な美しいところが多くて、海岸沿いも電車に乗っていても綺麗で、だいぶ電車も普及して来ましたし、路線自体も。そういうのもいいですよね。

ジョシュア)最近は、みんな、ガイドブックよりもインスタグラムで旅行先を決めています。海外の方は。


障害を持っている人は、行けないところが多い。だからこそ、バリアフリーなのかどうか、情報を発信すれば観光客は増える!
実際、日本語では書かれていても、英語では、ほとんど、情報がありません。これは日本全国の話。だから、まずは、東北が取り組むことには大きな意味があります。

「LOVE&HOPE」。明日も、「復興ディスカッション」の模様をお送りします!

2018年8月10日

西日本豪雨支援 OPEN JAPAN

今朝は西日本豪雨災害に関する情報、お伝えします。

重機を使った土砂の撤去から、地域のコミュニティ再生まで、中〜長期的に被災地支援を続ける「OPEN JAPAN」。今回の災害では、愛媛県の西予市、そして広島県坂町を拠点に活動を続けています。

今朝はOPEN JAPAN、緊急災害支援プロジェクト代表 肥田浩さんに、被災地の支援状況、今求められるボランティアについて伺いました。

◆圧倒的にボランティアが足りない
OPEN JAPANでは、愛媛県の西予市を中心に宇和島市で床剥がしや壁剥がし、重機を使った土砂撤去など少し専門的な技術職と、地域のコミュニティ再生ということでかき氷を出したりしています。広島では坂町を中心に活動しています。こちらはボランティアセンターのボランティアも徹底的に不足しています。現在もご家族だけで家の土砂の撤去をしている現状があります。
(土砂の片付けの見通しは)
目の前の土砂に関しては、愛媛の方は、畑までやるとなると年内という長期のスパンになってきますが、自宅の再建というスパンで考えるとあと1〜2ヶ月ぐらいかなと。広島はこの人数でいくと年内は厳しいのではないか、というのが今の現状。やっぱり土砂に埋もれたままの家だと今の時季カビが生えてくるので、住宅再建をあきらめちゃう方々が増えてくるので、一日でも早く土砂を出して乾燥させて消毒するということが求められているので、一日でも早い住宅再建へ向かったお手伝いが今求められていると思います。
オープンジャパンでは一般的なボランティアより少し難しいニーズ、大工さんや重機のオペレーターさんがまだまだ不足していますので、ぜひそうした方のボランティア参加もお待ちしています。また、まだまだ人材が圧倒的に不足していますので、1週間〜2週間、または1ヶ月単位のボランティアさんも来ていただければどちらの現場も非常に効率が上がるかと思っています。


坂町では復興を後押しする動きもありました。
先日、全線で運転を見合わせていたJR呉線のうち、広島方面から「坂駅」までが運転を再開しました。これでだいぶアクセスが良くなったので、ボランティアさんも入りやすくなったのではないでしょうか。
呉線は、広駅−坂駅間が9月中に再開する予定(うち広−呉間は今月20日から暫定運転)。三原駅−広駅間は来年1月中に復旧する見通しです。

OPEN JAPANでの活動についてはオフィシャルサイトをご覧ください。

2018年8月10日

被災地で気をつけたいポイント「心のケア」

西日本豪雨の被災地で自宅の片づけをする方、そしてボランティアで活動する方へ、「夏の被災地で気をつけたいポイント」をお届けしています。

お話は、関西福祉大学教授で感染症のスペシャリスト、勝田吉彰さん。
今日は、「被災者の心のケア」について。

◆“サバイバーズギルト”必要のない罪悪感
どうしても自分の知ってる人が亡くなってしまった人で、必要以上に自分を責めてる人はでてきます。“サバイバーズギルト”と言って、必要のない罪悪感のことです。まずお話を聞いてあげて、その上で、あなたがあの時に誘ったら助かったとかそういうことではないので、「是非とも一緒に今喪失の冥福をお祈りしましょう」でもいいし「何かして別の支援活動で一緒に何かやりませんか」でもいいし違うことを提案してあげると良いと思います。

もう一つは、打ちひしがれてる人がいて、どう声をかけていいかわからない。ついつい辛くなってしまう、という方が多い。是非とも覚えて欲しいのは「黙ってそばに座っていてあげるというのはとても有効」ということです。メンタルが悪くなるのは孤独感・見捨てられ感が因子の一つ。ところが取られて誰かがこっちの方をじっと見て黙って座っててくれれば、それはもうすごく緩和できるんです。だから無理に何かは喋らなくちゃいけないってことは全然ないので、黙って座ってあげる。
それでも何かして喋りたいと思ったら、参考になる資料ネット「サイコロジカル ファースト エイド」を検索してください。兵庫県こころのケアセンターっていうやつが一番上に検索で出てくる。ダウンロードして活用可能。「どういう状況のどういう人には具体的にどう声をかけるのか」が書いてあります。非常にわかりやすく、一般の方向けのガイドです。


“サバイバーズギルト”とは、「生き残ったものが感じる罪悪感」のこと。家族や知人を亡くした人が、「自分は助かってしまった・・」と自分を責める気持ち。そのようにつらい思いをしている方には、「ただ、黙ってそばにいる」だけでもケアになる、ということでした。そして、無理に話を引き出そうとしないこと。

またお話に出てきた「心のケア」の手引きのサイトは、「サイコロジカル・ファースト エイド」(兵庫県こころのケアセンター)コチラのサイトををご覧になってみてください。

2018年8月9日

ほやほや学会(4)


東日本大震災で水揚げが減ったり、販路を失ったりした「ほや」。そんな「ほや」の魅力を全国に伝えようと、活動を続けているのが、「ほやほや学会」です。そしていま「ほや」は、世界が注目する「ある健康効果」で注目を集めているそう・・お話は、「ほやほや学会」会長、田山圭子さんです。

◆ほやはアルツハイマー病の予防にも役立つ!
ほやのウンチクというか新たな活用法として、ほやは「プラズマローゲン」というアルツハイマー症の予防に役立つとされる栄養素をたくさん含んでいて、ほやから抽出したプラズマローゲンを使ったサプリがいまできているんです。高齢化社会でほや由来のプラズマローゲンを摂取することが主流になってくると、世界中にニーズがでてくることもありますので、おいしく食べる、そして健康面でも活用することで、いろいろな担い手によってほやを消費できるようにしていこうという流れもあります。あとは血や皮膚を作ったり美容にもいいし、プラズマローゲン効果のこともあるので、(ほやを推奨している身としては)私老けられないなと、笑。ほぼ毎日食べているので、わたしが健康でいることが、ほやのPRに繋がると思っているので。ほや効果のおかげでいまのところ、いたって健康。

よそ者でもこういうふうに関わることで、地元だけでは考えなかったことも、少しは役に立ててるのかなと思うこともあるので、地方とか関東とかこだわらずに、その土地のいいところを寄ってたかってさまざまな立場の人が盛り上げていくという場が、ほやを始まりとして、これからも作れたらいいなと思っています。


※「プラズマローゲン」=抗酸化作用を持つリン脂質の一種。九州大学のチームがアルツハイマー型認知症を改善することを世界で初めて証明した。

田山さん自身は関東の出身。震災を機に東北と関わりを持ち、ほやのPR隊長を務めています。7月には産地、女川で「ほやツアー」も開催しました。


★「ほやほや学会」では現在「ほやレシピコンテスト」を開催中。応募は8月31日まで。
詳しくは「ほやほや学会」公式ページで!

★また8/12は、フィッシャーマンジャパンほや尽くしイベント開催@石巻「はまさいさい」

2018年8月9日

被災地で気をつけたいポイント「ダ・ゲ・キ・虫、持ち込むな」(4)

西日本豪雨の被災地で自宅の片づけをする方、そしてボランティアで活動する方へ、「夏の被災地で気をつけたいポイント」をお届けします。

お話は、関西福祉大学教授で感染症のスペシャリスト、勝田吉彰さん。
今日のキーワードは、今朝は、被災地の感染症対策のキーワード「ダゲキ虫、持ち込むな」のうち、「持ち込むな」のお話です。    
      
何を「持ち込むな」なのか・・ 
被災地でボランティア活動に参加する方に、特に注意していただきたいポイントです。

◆調子悪い人は行かない=「持ち込むな」
外から例えばボランティアの人が消化器感染症・下痢持ち込みましたとなると、とっても厄介。もし具合が悪いと思ったら是非現地にボランティアに入らない選択肢を。もし現地で調子悪いと思ったらすぐに出ることを。また調子悪い人は行かない=「持ち込むな」を徹底してください。

一番極端な例では、南米のハイチの例があります。2010年にハイチの大地震がで各国から支援の軍隊きました。その中でコレラの患者さんがいた。たった一人の患者さんからなんと最終的に2017年までの7年間で80万人のコレラ患者が出て、9000人以上の人が亡くなってしまったっていう大惨事があったのです。
そのようにインフラが壊れていて清潔が保てない水道が止まってる電気が止まってるところに感染症が外から持ち込まれたらバッと広がってしまいますから、コレラみたいな極端な例でなくても、外から下痢をした人が無理をしながらボランティアとして入ってきたら、もっと一般的なブドウ球菌や大腸菌などの病原性がどんどん広がってしまうとまずいことになるので、体調が悪い人はボランティアに入らないでください。そして現地で体調不漁を自覚したらすみやかに出てください。つまり「持ち込むな」ということがとても大事になります。


被災地で病気を発症すると、感染症を広めるだけでなく、現地の貴重な「医療資源」を使うことになります。体調の悪い人は「被災地には行かない」「感染症を持ち込まない」。これを徹底してください。

2018年8月8日

ほやほや学会(3)

今週は、赤い怪獣、海の幸「ほや」の話題です。
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東日本大震災で水揚げが減ったり、販路を失ったりした「ほや」。そんな「ほや」の魅力を全国に伝えようと、活動を続けているのが、「ほやほや学会」です。

あまみ/うまみ/にがみが合いまった、独特の風味が、食通をうならせる「ほや」。お刺身や酢の物意外の、おいしい食べ方とは?「ほやほや学会」会長、田山圭子さんです。

◆いまの流行りは「ほやチーズ」
食べ方は、地元の方はほとんどが刺身。「ほかには?」と聴くと「酢の物。やっぱり刺身かな」となる。やはりほやの鮮烈な味のとりこになる方は、生の味が好きなんですね。ただ、これから販路を探していく中で、刺身はおいしいけれど、生ガキはだめだけどカキフライは好きという方がいるように、ほやも火を通すと甘みとうまみがふくらんでまた違うおいしさになるので、それを知っていただこうということで、いろいろな商品が出てきたんです。
最近はやっているのはチーズ。3年前から「ほや祭り」というのを仙台の勾当台公園で実施していて、「ほやのレシピグランプリ」というのをやっているんですが、今年のブームはチーズ!もう半分ちかくのお店が、ほやとチーズをあわせたメニューを出してきていました。いまの流行りは「ほやとチーズ」です。商品で言うと、水月堂の「ほやチーズ」。電子レンジに入れるとポンと袋がはじけて、とろとろのチーズと味がついたほやがすごく相性がいいんです。あれを冷凍庫に入れておいて、疲れて残業で帰ったときに、「今日だな」という日にレンジでチンして食べる幸せ♪ほやって実は火を通すと、味付けによって赤ワインやビールとかウィスキーとか、お酒との相性も抜群にいいんです!



お話にでてきた水月堂の商品、正しくは「チーズほや」でした。“チーズのまろやかさと蒸しほやの風味が見事にマッチした一品”とのこと。

★ほやガイドブック、ほやの剥き方、ほやタマゴの作り方など、詳しくは「ほやほや学会」HPで!

2018年8月8日

被災地で気をつけたいポイント「ダ・ゲ・キ・虫、持ち込むな」(3)

西日本豪雨の被災地で自宅の片づけをする方、そしてボランティアで活動する方へ、「夏の被災地で気をつけたいポイント」をお届けします。

お話は、関西福祉大学教授で感染症のスペシャリスト、勝田吉彰さん。
今日のキーワードは、「虫」に関する注意点です。     

◆虫からの感染症に注意
虫は蚊とダニに注意。まずは発生を防ぐことが大事。ゴミとか見てると水が溜まりやすいものがたくさん。溜まったらそれを全部逆さに向ける。できないようであれば上から薬を撒いたりしてボウフラを生やさない。それでもやっぱり蚊は出てくるので刺されないという対策も必要です→まず長袖長ズボン。虫除けのスプレー濃度が濃い(ディートという成分が30%って書いてあるもの)を買えば6時間くらいちゃんと持ちます。

もう一つはダニ。特に広島県岡山県もそうなんですけれど、ダニが媒介するSFTSという病気が日本の中でも多い。地図を見ると赤い色がついてるところが広島県、黄色い線がついてるのが岡山県。マダニなので、外にいるダニです。どこかの山際の片付けする時にはやっぱり肌の露出をしない。蚊の虫除けスプレーも共通して効きます。
もちろん十分肉眼で見える大きさだけど、なかなかな気がつかない。気が付いた時にはしっかりと皮膚に食い込んでる。指で取ろうと体を押してしまうと中の毒がバっと入ってしまうので、病院へ行きましょう。どうしてもアクセスがなかったらピンセットなどを使って唇のところをピンセットで取るというのがコツです。


今日は、「ダゲキ虫、持ち込むな」のうちの、「虫」に関する注意点でした。
「虫に刺されない!」これが第一。虫よけ効果の高いスプレー、「ディート30%」と書かれているものを使用し、長袖・長ズボンで身体を守ること。
(一般的な虫よけはディート10%が多いが、最近は30%のも出てきている)

また、広島県と岡山県は、マダニが媒介する病気「SFTS」が多い地域というお話も。「草むらになるべく近づかないなど、日ごろから、ダニに噛まれないよう注意してほしい。」とも話してくださいました。

2018年8月7日

ほやほや学会(2)

今週は、赤い怪獣、海の幸「ほや」の話題です。
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東日本大震災で水揚げが減ったり、販路を失ったりした「ほや」。そんな「ほや」の魅力を全国に伝えようと活動を続けているのが「ほやほや学会」です。

「ほや」の性質を知ると、もっと「ほや」をおいしく食べることができるという「ほやほや学会」会長、田山圭子さん。日本と韓国では、「ほや」の扱い方にも違いがあるそうです。

◆韓国では「活魚」として生きたまま運ばれるから、刺身が人気
関東では、ほやのことを知っている方は多いが、不名誉にも「嫌いな食べ物」に上げる人も多い。それも、ほやの鮮度管理があまりできていなかったものを食べて「わっ」となってしまった方が多いみたい。なので、おいしいほやを食べるには、できるだけ水揚げから時間が経たない新鮮なものを食べること、もしくは生きたまま海水に入れて運び、生きている鮮度のいい状態のものから内臓やフンをとって、海水やほや水に漬けておくことが理想。そういった扱い方をまだご存知ない方もたくさんいるのが現状です。ほやは真水に弱いので、お店で発泡スチロールを開けて、氷が解けて、真水のなかにほやが浸かってしまうと臭みが出てしまう。
割と多くの方が、韓国ではほやをキムチに入れていて、キムチに入れるから多少悪くなっても大丈夫なんだろうと思っているけれども、それは全くの嘘。韓国も日本と同様、ほやはお刺身で食べています。韓国のほうが、ほやの特性をよく理解していて、あちらでは「鮮魚」と言う形ではなく、「活魚」として扱われていて、居酒屋でもほやが生きたまま水槽に入っていたり、注文があってからさばくなどしています。日本の場合は活魚として扱うほどのニーズがないということもあって、いまのところ鮮魚として運んでいるので、どうしても劣化の問題というのがあります。


「ほや」は日本では鮮魚、韓国では活魚の扱いのようです。鮮魚は氷にホヤを入れて運ぶ。活魚は海水に入れて生きたまま運ぶ。ホヤはとにかく鮮度が命なので、今後は活魚として扱われるとよいですね。

一度おいしい「ほや」を食べれば、きっとファンになるはず、と田山さん。明日はそんな「ほや」のおいしい食べ方を教えてもらいます!

「ほやほや学会」はコチラ

2018年8月7日

被災地で気をつけたいポイント「ダ・ゲ・キ・虫、持ち込むな」(2)

西日本豪雨の被災地で自宅の片づけをする方、そしてボランティアで活動する方へ、「夏の被災地で気をつけたいポイント」をお届けします。

お話は、関西福祉大学教授で感染症のスペシャリスト、勝田吉彰さん。
今日のキーワードは、「ケガとホコリに注意」です。
      
◆「ケガとホコリに注意」
自宅片付けてる時にけがしやすい。釘が刺さったりしやすいです。そういうことを一番防ぐというのは大事。手袋は軍手ではちょっと本当は頼りないけど、もうちょっと分厚いやつとかあればベストです。服は長袖長ズボン。靴をちゃんとはく。サンダル履きはやめましょう。
もう一つは空間を舞っているホコリ。なるべく吸わないことが大事。理想は「防塵マスク」なんだけども38度くらいの中で防塵マスクをすると嫌になって外してしまう人いる。ワンランク下げて例えば「サージカルマスク」をしてやる。無防備に空気をいっぱい吸い込んだりしないように。
粉塵っていうのは色んな化学物質とか生活物質、流されてきたものを含んでいることもありますからアレルギー性の結膜炎、喘息持ってる人がより悪くなったとか、アレルギー症状出てくる。あるいはの肺炎とか気管支になる恐れもある。息がちょっとくるしい、あるいは咳が止まらないとか、長引くとか、医療機関やボランティアで入ってきてる近くの医療者に見てもらってください。


※「サージカルマスク」…花粉症やインフルエンザの予防につかう医療用マスクのこと
※「防じんマスク」…ちりやほこりが入るのを防ぐ為のマスクで、立体的な形で口元を覆うため、顔とマスクの密着性が高く、より粉塵が入りにくい。
防じんマスクがベストですが、このように暑くて外してしまうなら、何もつけないよりは、せめてサージカルマスクは付けてください、ということでした。

暑くて大変とは思うが、片付けなどの作業は、長袖・長ズボンの上、できるだけマスクを着用してほしい。もちろん熱中症対策も欠かさずに。

2018年8月6日

ほやほや学会(1)

今週の主役はずばり、「ほや」です。
イボイボがついた、赤い怪獣のような独特のフォルム。酒好きにはたまらない“海の味覚”です。
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ホヤの生産量は宮城県が全国ナンバーワン。特に東日本大震災の前は、国内生産量のおよそ8割を占めていました。しかし震災でほやが流され、販路を失ったことからホヤの生産者は危機に立たされました。

「ほやほや学会」は、そんなホヤの魅力を伝えファンを増やしたい!と、2014年に活動を始めました。「ほやほや学会」会長、田山圭子さんです。

◆ホヤを食べるとお酒が甘くなる
もともとホヤ自体が震災前東北を中心に消費されていたのと、韓国に輸出されていましたが、震災でホヤが全部流されてしまって。ホヤは出荷するまで3年かかるんですがその3年経った2014年以降、7−8割を購入していた韓国がホヤを含む(福島宮城の)水産物の全面輸入禁止をしていたために、せっかく震災後、復興ののろしとしてホヤが復活していたんですが、その売り先をなくしてしまったんです。
そこでまずはできることからはじめようということで、ホヤってどういうものなの?ホヤの歴史や美味しさを伝えていこうということで、「ホヤホヤ学会」というものを作りました。ホヤの一番の特徴は食べた後に甘みが広がって、お水が密みたいに甘く感じること。お酒も一緒で、呑んだあとにお酒の甘みとうまみが一緒に膨らんでいくので、呑んべえにはたまらない。飲食店さんもホヤを出すとお酒が売れるので、ホヤを扱ったら新しいお客さんが来てくれたよ!という感じにしていきたかった。まだトライしていない飲食店さんには、ホヤを出すとお酒が売れるよということで、PRしています。
一般の方には、おいしいホヤを出す飲食店さんの情報、こういうお店でおいしいホヤを食べられるよ!という情報をほやほや学会のfacebookに流していくことで、見た方がお店に行く、お店がまた扱いたくなるという好循環を生み出していけたらなと思っています。どこの居酒屋さんに行っても枝豆のようにホヤがある、というのを目指していきたいです。


『LOVE&HOPE』 明日以降も、ほやほや学会の田山圭子さんに「ほやトリビア」、そしてほやのおいしい食べ方を伝授していただきます!

「ほやほや学会」はコチラ

2018年8月6日

被災地で気をつけたいポイント「ダ・ゲ・キ・虫、持ち込むな」(1)

西日本豪雨の被災地で自宅の片づけをする方、そしてボランティアで活動する方へ、「夏の被災地で気をつけたいポイント」をお届けします。

お話は、関西福祉大学教授で感染症のスペシャリスト、勝田吉彰さん。
キーワードは、「ダ・ゲ・キ・虫、持ち込むな」です。

◆「ダ・ゲ・キ・虫、持ち込むな」
キーワードは、「ダゲキむし持ち込むな」。
「だ」は脱水の「だ」です。水分とか塩分をしっかりとる。
「げ」は下痢です。下痢は消化器=お腹の感染症にほぼ共通して出てくる症状。例えばあったかいところにずっと置いていた食べ物はを食べるのはちょっと控えましょう。それから下痢をしたらその後を消毒する。
「き」は傷の「き」。特に砂でやるとか泥が入ったような汚れた傷はリスクが高い。厚手の手袋、必ず靴を履く。それから服の着る時は服の肌の露出を少ないように。長袖長ズボンをしてください。もし万が一怪我をしてしまったら特に土が入るような気がしてしまったらその時には破傷風とガス壊疽、特に破傷風の予防に努めてください。
皆さん子供の時に三種混合のワクチンを摂取していると思いますが、それから10年経つとちょっと弱くなってくるんですよね。ですから10年経ってる人は一発だけ破傷風のワクチンを打つ。これを「ブースター」と言います。怪我してしまったらぜひするっていうことと、それからボランティアでこれから行くという人は安心のために一発打っておくと、現地の医療資源を消費しないという面でもいいかもしれないですよね 。


夏の被災地で気をつけたいポイント、「ダゲキ虫、持ち込むな」のうち、今日は「ダ・ゲ・キ」編でした。
※「ダは脱水」「ゲは下痢」「キは傷」。
※インフラや資源が整いにくい被災地では、普段は気にしないような下痢・破傷風などへの意識が必要になります。
※傷を負ったときには、素早く手当てを受けること。
 必要であれば、破傷風の追加の接種(ブースター)も行ってください。

2018年8月3日

25年連続皇室献上が決まった福島県桑折町の桃5

【たくさんのご応募ありがとうございます!】
純米吟醸うすにごり『momono』の当選者は、

・ちゃん さん
・天狗 さん

です!
おめでとうございます!

*商品の都合上、桃は現地直送にて
 『momono』は、TOKYO FMよりお届けとなります。別々に商品が届きますので、お待ちください。
*またなるべくご自宅にいらっしゃる時間にお届けすべく、
 スタッフより一度ご連絡を取らせていただきますが、お電話が通じない場合、
 時間指定無しにて、お届けをいたします。あらかじめご了承ください。

★   ★   ★   ★   ★   ★   ★


LOVE&HOPEが以前より応援してきた福島県桑折町の美味しい美味しい桃が、今年も皇室献上品に指定され、これで25年連続となりました。

そこで今週は、そんな桑折町の桃、そして桃の魅力を生かした町の6次化産業商品に注目しています。

ラストの今日ご紹介するのは、その名も・・・「純米吟醸うすにごり『momono』」!そう、お酒です。



これ、いったいどんなものなのか?桑折町産業振興課の桃PR隊長、朽木健太朗さんに紹介して頂きます。


◆冷やして飲むとフルーティー!
パッケージを見ますと、ワインかなって思ったりされる方が多いんですけど、福島県桑折町は非常に桃が有名ですので、名前が「momono」ってなったんですが、桑折町産酒米の「夢の香」と、桑折町半田山の伏流水「金剛水」って有名なお水があるんですけど、(硬い方の)硬質の水なんですが、こちらの水は半田山用水として桑折町の桃畑にも供給されてる水ですので、桑折の桃が育った水と同じ水になります。その水と桑折の「夢の香」で、非常に美味しいにごり酒が出来たんです。これが「momono」になります。うすにごり酒ですので、冷やして飲まれると非常にフルーティーなのどごしと言いますか、美味しいうすにごり酒になります。




そう、桃が使われているお酒っていう訳じゃないんです。この「momono」、今年春に完成した新商品で、お話にあったように、桑折町産の酒米「夢の香」と、半田山の伏流水「金剛水」を使って仕込まれているうすにごり酒になります。仕込んだのは、南会津の酒蔵「國権酒造」。全国新酒鑑評会でも多くの金賞を受賞している、創業から140年を越える老舗。酒好きなら一度は聞いたことのある銘酒の蔵です。

春、桃の花が広がる春霞の桑折町をイメージして作られたという「momono」。女性の方にも楽しく飲んで貰えるようにと、度数はやや低めで作られています。速水さんも事前に一杯(?)試飲して、広がる薫りを楽しまれたとか。

今日はこの「純米吟醸うすにごり『momono』」500mlを、2名の方にプレゼントします。そしてもちろん!今日も本物をお付けしますよ〜!今まさに旬を迎えている桑折町の皇室献上桃「あかつき」3キロ入りもセットにしてお届けします。ぜひ桑折町の桃ざんまい、楽しんじゃってください。      




ご希望の方は、こちらのブログのメッセージフォームから、「桑折町のあかつきとmomono希望」と書いて、ご応募ください。今日正午まで受付、当選者はブログで発表します。

『LOVE&HOPE』、今週は、桑折の皇室献上桃シリーズ、お届けしました。

2018年8月2日

25年連続皇室献上が決まった福島県桑折町の桃4

【たくさんのご応募ありがとうございます!】
『桑折町の皇室献上桃「あかつき」と「桃の恵み」の当選者は、

・たーちゃん さん
・平井のすーさん さん

です!
おめでとうございます!

*商品の都合上、桃は現地直送にて
 グミはTOKYO FMよりお届けとなります。別々に商品が届きますので、お待ちください。
*またなるべくご自宅にいらっしゃる時間にお届けすべく、
 スタッフより一度ご連絡を取らせていただきますが、お電話が通じない場合、
 時間指定無しにて、お届けをいたします。あらかじめご了承ください。

*  *  *  *

LOVE&HOPEが以前より応援してきた福島県桑折町の美味しい美味しい桃が、今年も皇室献上品に指定され、これで25年連続となりました。

そこで今週は、そんな桑折町の桃、そして桃の魅力を生かした町の6次化産業商品に注目しています。

今日ご紹介するのは・・・100%桃ジュース、その名も・・・「桃の恵み」です!



こちらは桑折町の6次化産業商品ではなく、「JA伊達(だて)みらい」が、桑折町を含む伊達エリアの桃を使って、作っている商品ということなんですが、いったいどんなものなのか?桑折町産業振興課の桃PR隊長、朽木健太朗さんに紹介して頂きます。


◆冷やして飲むと本当に美味しい!
こちらは非常に分かりやすいんですが、桃の果汁100%の、香料等も一切使っていない、桃100%の天然ジュースになります。ですので、“桃ってこんなに甘いんだっけ”って思うような甘いジュースになりまして、お子様にもおススメの一度ぜひ飲んで頂きたい商品ですね。こちらはJA伊達みらいさんが製造販売している商品ですので、桑折限定ではないんですが、美味しい福島県伊達地区の桃を使った商品になります。キンキンに冷やして飲むと本当に美味しいですね。



という100%桃ジュース「桃の恵み」。香料はもちろん、糖類も一切使っていない、まじりけなしの桃の味が楽しめるストレートジュースです。ケースで買って行く人も多いという大人気商品だとか。濃縮還元したジュースではないので、サラッとした口当たりで、豊かな桃の香りと甘さが楽しめます。

今日は、この「桃の恵み」10缶入りを、2名の方にプレゼントします。そしてもちろん!今日も本物をお付けしますよ〜!今まさに旬を迎えている桑折町の皇室献上桃「あかつき」3キロ入りもセットにしてお届けします。ぜひ桑折町の桃ざんまい、楽しんじゃってください。      



ご希望の方は、『LOVE & HOPE』ブログのメッセージフォームから、「桑折町のあかつきと桃の恵み希望」と書いて、ご応募ください。今日24時まで受付、当選者はブログで発表します。

『LOVE&HOPE』、桑折の皇室献上桃シリーズ、明日はなにが登場するのか?お楽しみに!

2018年8月1日

25年連続皇室献上が決まった福島県桑折町の桃3

【たくさんのご応募ありがとうございます!】
『桑折町の皇室献上桃「あかつき」と「至福の桃グミ」の当選者は、

・千葉ぎょうざ さん
・ポルトガル さん

です!
おめでとうございます!

*商品の都合上、桃は現地直送にて
 グミはTOKYO FMよりお届けとなります。別々に商品が届きますので、お待ちください。
*またなるべくご自宅にいらっしゃる時間にお届けすべく、
 スタッフより一度ご連絡を取らせていただきますが、お電話が通じない場合、
 時間指定無しにて、お届けをいたします。あらかじめご了承ください。

*  *  *  *

LOVE&HOPEが以前より応援してきた福島県桑折町の美味しい美味しい桃が、今年も皇室献上品に指定され、これで25年連続となりました。

そこで今週は、そんな桑折町の桃、そして桃の魅力を生かした町の6次化産業商品に注目しています。

今日ご紹介するのは・・・「至福の桃グミ」です!



昨日の「至福の桃ソルベ」に続くこの「至福の桃グミ」・・・いったいどんなものなのか?桑折町産業振興課の桃PR隊長、朽木健太朗さんに紹介して頂きます。


◆一年中、この味を楽しんでもらいたいから・・・
こちらのグミ、桑折町とUHA味覚糖さんで共同企画開発を行ないまして、桃は6月末7月の頭から9月末までしか食べられないんですけど、その桃の風味を1年中食べて頂きたいということで、昨年の11月に発売したものなんですが、桑折町産の桃、こちらもまた「あかつき」の果汁を使いました、非常に美味しいグミです。桃の匂いだったり味だったりっていうのを、町の中でも試食させてもらった中で、一緒に開発させて頂きました。自信をもって桑折の桃の匂い、風味を感じて頂ける商品ですね。でコラーゲンたっぷりなので、女性の方にも嬉しい、そして食べた時に口に入れた時に、溶けるように甘さが伝わってくる商品になります。



という「至福の桃グミ」。皇室献上品と同じ種類「あかつき」の果汁を使った、甘くジューシーなグミです。1袋36グラム入りで108円。朽木さん「溶けるように甘さが伝わる・・・」と言ってましたが、このグミ、通常よりも融点が低いコラーゲンを使っているため、じっさいに溶かしちゃったことがあるそうで、なんでも販売会の会場に運ぶとき、ちょっと炎天下に置いてたら、溶けてしまったらしく、気がついた時には袋の中で一つの塊になっていたのだそうです。「28度以下で保存してください」とたしかに袋にも書いてありました。(笑)

今日はこの「至福の桃グミ」10個入りを2名の方にプレゼントします。そしてもちろん!本物もお付けしますよ〜!今まさに旬を迎えている皇室献上桃「あかつき」3キロ入りもセットにしてお届けします。ぜひ桑折町の桃ざんまい、楽しんじゃってください。  




ご希望の方はこのブログのメッセージフォームから、「桑折町のあかつきと桃グミ希望」と書いてご応募ください。今日24時まで受付、当選者はブログで発表します。

『LOVE&HOPE』、桑折の皇室献上桃シリーズ、明日はなにが登場するのか?お楽しみに!

パーソナリティ 鈴村健一

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