2019年9月19日

災害時の法的サポート(罹災証明)

今朝は、台風15号で被災された方へ向けた法律のサポートに関する情報、お伝えします。

お話を伺ったのは中野明安弁護士。長年、災害に見舞われた方への法的支援に関わられている方です。

きょうは、被災された方が これから様々な支援を受ける上で必要な「罹災証明書」についてです。

◆罹災証明書について
これから自治体からいろいろ支援策が出てくると想定されます。その支援制度を利用するにあたって一番最初に求められるのが「罹災証明書」を用意することになります。罹災証明書は住んでいるお住まい等で被害状況をきちっと調査して、その調査の結果に基づいて支援策を受けられるかどうかの判断の基準になるものです。一番大事なのは被害の状況、被災状況を正確に伝えるためにきちんと現場を保存しておくということ。ただ、「保存しておく」こと自体が難しい場合もあります。片付けをしなければいけないわけですから。そういうときは片付け前にぜひ写真を撮っておいていただきたい。できれば廃棄する前の瓦も撮影しておく。自治体・行政が現場を見てどんな状況なのかを確認することになるんですが、その時に片付けられていると「たいした被害じゃないんじゃないか」と思われてしまうので、そんな事はありませんよ、こういう状況だったんですよときちっと示せるように現場をよく写真を撮っておいていただきたい。右からとか左とか、全体像がわかるような形で多めに撮影しておくことが重要かと思います。(罹災証明書に基づく支援内容としては)お住まいになれないのであれば仮設住宅とかそういったものの提供もあると思います。それから一次避難であれば避難所の提供もあると思います。お食事等ができなければ食料の調達、災害救助法の適用というものがあるとそれで定めた7項目くらいの救助がことになりますので、その適用を受けて皆さんが生活再建をするにあたって当座必要な支援を受けるということになります。


罹災証明書をとることで受けられる支援は例えば建物の応急処置、仮設住宅の提供、義援金の分配、家財道具や仕事道具が被害にあった場合は、そうした道具の、提供やレンタルなどもあるそうです。周りに被災された方がいるという方は、こうした情報もぜひラジコのタイムフリー機能などで、シェアしてあげてください。

2019年9月18日

千葉鋸南町 保田漁協直営のお食事処「ばんや」

今朝も台風15号によって大きな被害を受けた千葉県のレポートです。

今朝は千葉県南部の鋸南町から「観光業の今」をお伝えします。
場所は、保田漁協直営のお食事所「ばんや」。土日になると1日、2000人くらい訪れる人気のスポットでしたが、今回の台風で大きな被害を受け、現在は臨時休業を余儀なくされています。

そんな中でも取材班がみたのは、「落ち込む姿」ではなく、一日でも早い復旧に向けて作業に励む、スタッフの皆さんの姿でした。「ばんや」支配人 中村しんいちさんに伺いました。

◆営業再開に向けて
(すごく大きなブルーシートを従業員の方や職人さんでかけてますけど)
食事する本館の屋根が全部飛ばされてしまいまして、きのうブルーシートを雨の前にかけておいたんですけど雨が一時的に激しくて重みに耐えられず、もう一回張り替えを従業員でやっています。
漁は沖に出る作業はそろそろできそうなんですけど、電気が通電していないので陸での仕分けの機械や製氷の準備が出来ていないので、漁は電気が来てからになりますかね。
(電気がこないと復旧もなにもないですよね)
そうなんですよね、電気ありきというか全然復旧までの逆算ができなくて仕事が進まないのが現状です。ツイッターやっているんですけど、こんな状況ですと流したら反響が大きくて皆様から励ましのお言葉いただいたり、また営業を再開したらまた行きますというお声をいただいています。自分も肩を落としてたんですけど、そういうお客様がいらっしゃるということで一日も早い営業再開を目指して従業員一同頑張っていますので、また営業再開した際にはたくさんのお客様いらっしゃることを心からお待ちしています。
(ばんやさんの名物は?)
海鮮丼とか生魚の丼ぶりもの、フライもの、イカの天ぷらとか魚のフライが人気ですね


発災直後から「ばんやファン」が心配して、ボアンティアに駆けつけてくれ、中には建設業の職人さんが車に泊まり込みで屋根の修復など手伝ってくれているとのこと。ボランティアの皆さんに中村支配人、とても感謝されていました。
ばんやさん、まずは比較的被害の少なかった「新館」の営業再開を目指していくそうです。気になった方は「ばんや」のツイッターやHPで随時情報をアップしていますのでぜひご覧になってみてください。

ばんやHP
ばんやTwitter


2019年9月17日

千葉県館山市 16日大雨の被害「家の中で傘を差さないと」

今朝も台風15号によって大きな被害を受けた千葉県のレポートです。

きのう、朝から昼すぎまで激しい雨が降り「避難勧告」が出ていた館山市と南房総市。屋根が吹き飛んだ家も、ブルーシートで覆うなどの対策は取ったものの
雨漏りで家が水浸しに。

中でも被害が深刻な、館山市布良地区、民宿 富崎館の八代 健正さんに伺いました。

◆「家の中で傘を差さないといられないぐらい雨漏りしていた」
南側にうちの一番見晴らしの良い窓や壁や部屋があったんですけど、そのうちの面積の半分が崩れて、屋根の一つが全部飛んでしまって、正直茫然自失というか、片付けも人力ではできないだろうし、まさかこんなことが起きるとは…といった感じです。
僕だけじゃなく村全体が高齢比率の高い村なので自分たちで屋根にブルーシートもかけられない方たちも多いので、すごく多くのボランティアの方たちも入って下さって非常に助かったなと思っていました。ただ今朝の雨が予想以上に降って、朝のうちに館山市全体に避難勧告が出るくらいの大雨で、僕もその時自分の民宿にいたんですけど、ブルーシートをかけてあったにも関わらず家の中で傘を差さないといられないぐらい雨漏りしていたので、他の家でも同じような状態だったんじゃないかなと心配ではあります。

家に穴があいている状態なのでどんどん傷んでしまうと、要はいっぺんに多くの家が被災してしまったので地域の工務店さんとてもじゃないけど手が回らなくてどんどん傷んでしまう、傷んでしまった結果もう住めなくなってしまう、そうするとさらに人口現象が進んでしまう、街の力を削いでしまう可能性があるなと心配しています。もう1つは地域の人がどんどん疲労していってしまうので、高齢者比率も高いのでどれだけ耐えていけるのか、不安にはなります。



昨年から休業中だった「富崎館」。3階建ての立派な建物だったことがうかがえます。しかし南側の壁と屋根が、なくなってしまっています…
布良の地域の方も、今できることを精一杯やっている中で、昨日の大雨。ブルーシートもかけられなかった家やかけ直す必要のある家もあるので、高い所で作業できる専門の方が駆けつけてくれたら有難い。またボランティアのマッチングもうまくできていない、とのこと。

LOVE&HOPEでは、明日以降も被災地の様子、お届けします。

2019年9月16日

台風15号の被災地、千葉県館山市布良地区

今朝は台風15号によって大きな被害を受けた千葉県のレポートです。



9日に首都圏を直撃した台風15号。1週間が経った今でも、千葉県では10万戸近くが停電。住宅など被害を受けた戸数は今なお全容がつかめていません。県内の各市町村では、壊れた屋根にブルーシートをかけたり、復旧作業が進められていますが、中でも被害が深刻な南房総地方、館山市布良地区の住民の声です。

●「ブルーシート貼る職人さんが必要」
「今は公民館でブルーシートとかちょっと食料頂いてきたんです。今日ぐらいから明日、雨って言ったでしょ?だから屋根、できればブルーシートやったり土嚢つくったり・・・(ご自身でやるんですか?)お父さんがちょっと腰悪いんですけどね、もう待ってらんないから、いま少しずつやってるんです。大工さん頼んだって、相当被害すごいから何番に来るか分からないし、そう2階とかやっぱり危ないのは、素人さんではなかなか怖いからやっぱりそういう職人さんが一人でも先頭に立ってやってくれればいいんですけどね。」




2階建ての家の屋根に上ってブルーシートを貼るのは、慣れた方で無いと危険を伴います。スタッフが見る限り、8割以上の住宅が、屋根や窓が吹き飛ばされるなどの被害を受けていて、そしてほとんどの家屋が停電したまま。ガスと水道は通じている家が多く、食料などの救援物資も概ね足りている印象でした。

昨日は住民と、駆け付けたボランティアの方たちが協力して、夜の雨に備えてブルーシート掛けを急いでいました。そんな布良地区、災害対策スタッフの方に、“いまいちばん必要なもの”を尋ねたら、こんな答えが返ってきました。

●「ボランティアを指揮する人がいない」
「端的に言うとやっぱり『人』ではないですかね。人のコントロールができないんで。いまボランティアさんいっぱい来てるんで、例えば『屋根の上にブルーシートを貼ってください』とか、今日ようやく昼からですけど地元の建設協力会の方々と消防の本署の方ですね。その方がマンパワーで、やっぱり高いところ登らなきゃいけないですから、ようやく動き始めました。それとボランティアさんをコントロールするようにボランティアさん同士で組んで、お互いに情報共有してどこどこを補うというのが、ようやく今日から始まってきました。そんな状態です。」




現在、千葉県では、“おもに県内の方を対象にボランティアの受け入れを行なっている”ということですが、布良地区では“高所作業も出来る経験豊富なボランティアが足りない”、“そのボランティアを生かす指揮系統も確立できていない”という課題が確認できました。こうした細かいニーズがまだまだ把握されていないところもあるということ。

今後も可能な限り、この番組で伝えていきたいと思います。

なお、保田で聞いた話によると、ブルーシートはあっても、それを設営するときに必要な「土嚢袋」が足りない。あと地域によっては、ボランティアどころか消防すら入っていない、手つかずの被災地域もあるということでした。

2019年9月13日

アレルギーっ子ママの防災ハンドブック(5)

今週は「アレルギーっ子ママたちが考えた防災ハンドブック」を取り上げています。卵や小麦、乳製品などに食物アレルギーがあると、普段から食べ物の原材料には大変気を使います。災害時ならなおさらです。

ハンドブックを制作した、LFA JAPANの代表、大森真友子さんもそんな不安を抱える一人です。大森さんのお子さんは、食品の中に一滴でも乳製品が入っていると、呼吸困難や全身蕁麻疹が出てしまう、重度の食物アレルギー。同じ立場の人と情報や知識をシェアしたいと、このハンドブックをつくりました。

◆LINEの相談窓口
この冊子を作る中で出てきたのが、もし災害時に食物アレルギーがあって困った、手に入らないというときに、相談できる場所がないという全国からの声でした。実際に被災地で地域の担当者に問い合わせたが「わからない」と断られたケースが多かったそうで。そこで、そういった方のための相談窓口を作りました。これは、平常時に登録できるラインの災害時連絡窓口。昨年西日本豪雨の際などに支援を行った7つの団体の代表者が管理していて、登録しておけば、災害のときなど困ったときに、地域のアレルギー支援団体を紹介したり、物資が手に入るところを案内したりすることにしています。LFAのホームページに緊急窓口の連絡先が書いてあるので、そこからQRコードを読み込んで登録していただければと思います。

実際災害時に、我慢できなくてアレルギー食品を含む食べ物を食べてしまった人が大人にも多かったそうなんです。小麦アレルギーだけどパンをちょっと食べてしまおうなど。病院が大変なことになっている中でアレルギー食品を食べるのは、命にかかわることなので、自分たちの自助はもちろんだが、食物アレルギーがある人はアレルギー食品を食べるととても困るんだとということを、アレルギーでない人に知ってもらうこともとても大事なこと。食物アレルギーについて、一人でも多くの人に知ってもらえればと思います。


災害時、時間が経つにつれて食べるものも少なくなってくると食物アレルギーを持っていることは分かってても、我慢できなくて食べてしまうことがある…これは命に関わること。まさに自助、共助が大切だというエピソードでした。

ハンドブックはLFAのサイトから無料でダウンロードできますが、「ブックタイプの冊子が欲しい!」という方はクラウドファンディングのサイトへ。
LFAのハンドブックがダウンロードできるサイト
クラウドファンディングのサイト

2019年9月12日

アレルギーっ子ママの防災ハンドブック(4)

今週は「アレルギーっ子ママたちが考えた防災ハンドブック」を取り上げています。食物アレルギーがあると、支援物資や炊き出しが食べられないケースがあるということで、「日ごろの備え」や「アレルギー配慮商品の一覧」をまとめた一冊です。

このハンドブックには、番外編として、「アトピー性皮膚炎」や「喘息」に関するアドバイスも載っています。お話は、LFA JAPANの代表、大森真友子さんです。

◆番外編 喘息やアトピー性皮膚炎の防災ハンドブック
食物アレルギーがある方は喘息やアトピー性皮膚炎を一緒に持っている方が多いので、そういった方たちの声も冊子の中には組み込んでいます。例えば、これはわたしもはっとしたのですが、被災地で給水車が来たときに配られた水でアトピーが少し悪化したという声がありました。やはり衛生面の配慮から少し塩素が強めだったところもあるみたいで。被災者の経験者によると、一日お水を置いておいて翌日に使うと塩素が弱まっていいよ、という知恵を教えてもらいました。

またアトピーの方の備蓄には爪切りを入れておいたほうがいいよ、というのほアトピー協会さんに教えてもらって、被災地では爪が長くなってしまうと、掻いたときに皮膚炎がより悪化してしまうので爪切りは必要だなと思いました。

喘息の方は、避難所などでは電気の使用が限られているので、できれば電気式でない吸入器を普段から練習しておいたほうが、いざというときに役立つということでした。そのような内容が載っています。


災害のときは普段通り病院に行ったり、薬を買ったりすることができません。またお風呂や洗濯も限られるので衛生面でも病気が悪化しやすい環境です。やはりアトピーや喘息の方も「自助」「自衛」が必要です。

ハンドブックはLFAのサイトから無料でダウンロードできますが、「ブックタイプの冊子が欲しい!」という方はクラウドファンディングのサイトへ。
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2019年9月11日

アレルギーっ子ママの防災ハンドブック(3)


今週は「アレルギーっ子ママたちが考えた防災ハンドブック」を取り上げています。食物アレルギーの子どもを持つお母さんたちが、知恵と経験を出し合ってつくったハンドブックです。内容は「日ごろから備蓄するべきもの」「災害のとき役にたったもの」「アレルギー配慮商品の一覧」「子どもに持たせる連絡カード」など。2万部を無料配布したところ、大きな反響があり、現在、追加で制作するためにクラウドファンディングを募っています。
   
お話は、LFA JAPANの代表、大森真友子さんです。

◆原材料の表示がないと食べられない
食物アレルギーの子どもを持つお母さん方にアンケートを取ったが、ほとんどの方が、災害が起こってみんなが大変な状況の中で、込み合っている避難所で「原材料なんですか?」と並んでいる列が長ければ長いほどと聞きづらい、声を出しづらいということだでした。「自分が食べ物を我慢したら済むのかな」と考えた人が、被災地体験をした方の中には多かったようです。
ハンドブックに対する反響は、炊き出しなどに関わる自主防災や災害支援団体の方たちが、“気になっていたけれど手をつけることができないでいたことなので、ぜひ実行したい”という声が多く寄せられました。たとえば炊き出しで、「塩にぎり」と書いてあっても、なにが入っているかわからないと、わたしたち食物アレルギーを持つ子の家族からすると食べさせることができないんです。「塩しか使っていない」とわかれば食べられますが、最近は鮭ふりかけにも「卵黄」とか「脱脂粉乳」「バター」「小麦粉」が入っているものもある。鮭のふりかけだから食べられる、というわけでもないのが現状で。日ごろから原材料表示を見ながら生活していますが、災害時はより“なにか起こさないように”注意を払っているので、おにぎりであっても手出しができない状況なんです。それを知っていただき、炊き出しなどで原材料表示をしていただけたら、食物アレルギーを持つ人たちもおにぎりを食べる選択肢が増える。ぜひ協力してほしいなと思います。

ハンドブックの反響、他にもお医者さんが「すごくわかりやすい」と、病院に置いたり、患者さんに手渡ししてくれたりしたそう。また、防災訓練で炊き出しの食品表示をお願いしたところ、その後、地域の“夏祭り”でも表示してくれるようになった、とのこと。

ハンドブックはLFAのサイトから無料でダウンロードできますが、「ブックタイプの冊子が欲しい!」という方はクラウドファンディングのサイトへ。
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明日も「アレルギーっ子ママたちが考えた防災ハンドブック」について、
お届けします。

2019年9月10日

アレルギーっ子ママの防災ハンドブック(2)

今週のキーワードは「防災と食物アレルギー」です。

「食物アレルギーを持つ人」は災害のとき、救援物資や炊き出しを食べることができなくてとても苦労するそうです。そこで生まれたのが、「アレルギーっ子ママたちが考えた防災ハンドブック」。ハンドブックを製作したLFA JAPANの代表、大森真友子さんも食物アレルギーを持つお子さんのお母さんです。

◆130名の被災経験をしたお母さんたちの声を反映して
この冊子を作ろうとなったときに、いまわたしが代表を務め入るLFAという会では130名くらいの会員さんがいるので、被災地経験をしたお母さんたちの声を聞きたいという想いがあって、アンケートをとりました。そうしたら、災害のときアレルギー配慮物資というのはなかなか手に入りづらいということがわかって。熊本地震のときもアレルギー配慮物資が手に入るまでに八日間くらい時間がかかったという現実がありました。あるいは、ほかの一般の物資に紛れてしまって、なかなか必要な人の手に届かないということもわかりました。だから、アレルギーのお子さんやご自身がアレルギーを持っている方は、物資がなかなか手に入らないという現実をお伝えしたいと思いました。つまり「自助=自分で事前に用意をしておく」ということが大切。また、自分が住んでいる市や町にどういった備蓄品があるかを、平時に知っておこうということをテーマに、写真付きで非常持ち出し袋の内容や、過去の被災経験であってよかったものリストを載せて、自分でそれを観ながら準備ができるようにしました。またどういったものがアレルギー配慮の備蓄品なのかを知らない方が多かったので、企業の方にも依頼して、「卵、小麦、乳、えび、かに、そば、落花生」といった「7大アレルゲン不使用」の商品の一覧リストを掲載。さらに「子どもに持たせておきたいアレルギー連絡カード」も盛り込みました。


「連絡カード」とはどんな食べ物にアレルギーがあるのかを書いて子どもに持たせるカードのことです。食物アレルギーを持つお子さんは普段から、初めての食品を怖がる傾向があります。備蓄する食品も、普段から食べさせて慣れておくことが大切とのことです。

LOVE&HOPE、明日も「防災と食物アレルギー」についてお届けします。

明日は「アレルギーっ子ママたちが考えた防災ハンドブック」、具体的な内容をお伝えします。

LFAのハンドブックがダウンロードできるサイト
クラウドファンディングのサイト

2019年9月9日

アレルギーっ子ママの防災ハンドブック(1)

地震や大雨などの災害時に“災害弱者”となるのは、お年寄りや身体に障害がある人だけではありません。「食物アレルギーを持つ人」も救援物資や炊き出しを食べることができず、大変苦労するそうです。

そんな中、いま話題を集めているのが、「アレルギーっ子ママたちが考えた防災ハンドブック」。今週はこの「食物アレルギー」の観点から見直した防災ハンドブックを特集します。

今朝はLFA JAPANの代表、大森真友子さんにこのハンドブックをつくったきっかけを伺いました。

◆「思った以上にアレルギー配慮の食べ物の支給はなかった」
2018年6月に大阪北部で地震があったんですけど、自分たちの活動エリアが被災して、またその前年から南海トラフ地震に向けて愛知県などがアレルギーを持つ人への防災の取り組みをしていたので、わたし自身が学びに行ったりしていたんですけど。いざ自分の地域が災害に見舞われたときに、思っていた以上にアレルギー配慮の食べ物の支給はなかったり、備蓄をしていない方もいたりという現状を知りました。それでなにかできないかと言っているうちに、2018年の西日本豪雨が起こって、広島や岡山あたりが大変な状況になって。さらに9月には北海道に地震があって、北海道でも同じよう避難所で配られるのがパンとヨーグルトしかなく、アレルギーを持つ人は食べるものがない、という状況が生まれました。炊き出しに食品の原材料表示が出ていないので、北海道だからラーメンが多かったが、小麦、卵、牛乳が入っているものしかないとか、西日本と北海道で同じことが起こっているなあと。それで、事前になにが起こるかを知って、自分たちで備えておかないとどの地域でも起こり得るなあと思って、そこで(災害で被災した食物アレルギーを持つ人たちを)わたしたち支援したものと、支援を受けた被災地の人たちの状況を一冊にまとめて、被災経験がない人に共有できたらと思ったのが、この冊子を作ろうと思ったきっかけです。


現在、10人に一人がなんらの食物アレルギーを持っていると言われています。「卵、小麦、乳製品、えび、かに、そば、落花生」これらが食物アレルギーを引き起こす7つの代表的な食品。

明日は「アレルギーっ子ママたちが考えた防災ハンドブック」、具体的な内容をお伝えします。

LFAのハンドブックがダウンロードできるサイト
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2019年9月6日

阿蘇「地獄温泉」復興ファンド(2)


2016年の熊本地震と、その後の豪雨被害で大きな被害を受けた、熊本県南阿蘇の「地獄温泉・青風荘」。温泉施設の一部「すずめの湯」は今年4月に再開しましたが、施設全体の復興にはまだまだ資金が不足しています。

そこで、青風荘では現在、「熊本地震被災地応援ファンド」を通じた、寄付と投資を呼び掛け、被災地を長期的にサポートしてくれるファウンダーを募っています。目標金額は「3000万円」。
お話は、青風荘の河津誠さんです。


★「建物を取り戻したいのではない」
いま提供しているのは「すずめの湯」の日帰り入浴サービスのみですが、目標では2019年10月の上旬に、もう一つの泉源から注がれるお風呂「たまごの湯」「元の湯」の営業を再開したいと思っています。その後の目標は、食事をしていただけるような施設を2020年2月くらいまでになんとかしたい。4月には宿泊施設も作っていきたいと思っています。
だが、被災地に起こる建設価格の高騰が大きな壁で、そこを突破できるかどうか。大きく遅れる可能性も残したままの状態。僕らは、建物を取り戻すのが目的ではあるが、建物を取り戻したいのでなく、ここに来てくれるお客さんとの触れあいや、お客さんのためにお掃除をするとか、そういうこと全部を取り戻したい。それが僕らの元気になる。そのためにまずは建物の復旧を進めたい。
僕らが復興すれば、地域全体が元気になる。200年の間、僕たちは(南阿蘇という)地域のシンボルみたいな場所だったので、シンボルが元気になるとみんなが元気になる。そこまでなんとかいけば、この経験が次の被災地に必ず生きると思う。すぐに駆け付けるボランティアも大切だが、(被災後)2年後3年後の一番苦しいときに、大丈夫だよ、このように復興できるよ、と言える人たちが必要だと思うので、私たちが復興を遂げた後にはそこにも力を注いでいきたいと思っています。


地獄温泉は、地面から源泉が沸いたところにそのまま浸かれる、全国でもめずらしい温泉。江戸時代から200年以上、湯治場として親しまれてきました。震災後はモダンな温泉施設として生まれ変わりつつあります。現在オープンしている「すずめの湯」は着衣で混浴するスタイル。家族みんなで一緒にお湯が楽しめます。

ファウンダーには投資金額により、入浴券や宿泊券の特典もあります。詳しくは「熊本地震被災地応援ファンド」のサイトをご覧ください。

地獄温泉「青風荘」オフィシャルサイト

2019年9月5日

阿蘇「地獄温泉」復興ファンド(1)


熊本県南阿蘇の「地獄温泉・青風荘」は2016年の熊本地震とその後の豪雨災害で、大きな被害を受けました。温泉施設の一部、「すずめの湯」が再開したのは、今年4月。温泉や宿の復旧と再建は、まだまだ道半ばです。

そんな中、青風荘では現在、「熊本地震被災地応援ファンド」を通じた寄付と投資を呼び掛けています。
お話は、社長の河津誠さんです。

◆「地獄温泉を応援することは南阿蘇を応援することに直結する」
残念ながら道路インフラが回復されず、道路インフラが戻ったのが今年の4月16日。熊本地震からそこまでの2年は本当になにもできない状態でした。でもその2年間がわたしたちにいろんなことを考えさせてくれました。まず被害を受けた建物を解体する中で、江戸時代からやっているので古い基礎や先人たちが初めてこの土地に入ってやりとげた仕事がたくさん見えてきたました。山の中の一軒宿、江戸時代から、歩いてしかこれない場所にどうしてこんなに一生懸命温泉施設と宿を作ったんだろう?そこでわたしたちに見えてきたものがあります。それは先人たちがこのエネルギーを感じていたからだと思います。阿蘇の下にはマグマのエネルギーがいたるところから湧き出している。その一つが地獄温泉です。このエネルギーを皆さんに届けるために復興しよう、ということになりました。
復興の途中にはいろんな困難がありましたが、3万坪の敷地のおよそ半分を復興して、旅館を再建したいと考えています。熊本地震から3年が経つがまだ復旧は一割ほど。「すずめの湯」だけで、いろんな建物はまだこれから作っていかなければならない。阿蘇大橋もまだできていないけれど、わたしたちのように山深いところにはまだまだたくさんの人たちが被害を受けたまま立ち直れないでいます。その人たちのためにも、わたしたちは灯りになりたい、成功者になりたい。わたしたちを応援していただくことは南阿蘇を応援していただくことに直結します。ぜひ応援していただいて、できればお越しいただくことをお願いします。


「被災地応援ファンド」は文字通り、「ファンド=金融商品」。半分が被災地への寄付、半分が復旧や事業再建への投資にあてられます。再建に向けた目標金額は「3000万円」。ファンドの説明会には“被災した事業者の復興を長期的にサポートしたい”という方が参加していました。

「熊本地震被災地応援ファンド」はコチラから。
地獄温泉「青風荘」オフィシャルサイト

明日もこの話の続きです。

2019年9月4日

福島県大熊町・ネクサスファームおおくま3

引き続き、福島県 大熊町に開業した植物工場「ネクサスファームおおくま」からのレポートです。

完全屋内栽培、温度や湿度、光やCO2などはコンピュータ制御、安心安全なイチゴ作りをスタートさせたネクサスファームおおくま。すでに出荷も始まり、どんどん生産を増やしていくといいます。福島第一原発の立地する町ということで、イチゴに値段がつかないなど、風評被害の懸念もあったようですが、これも心配には及ばなかったと言います。工場長・徳田辰吾さんのお話です。

◆価格もまっとうに評価
いまの品種は「すずあかね」ですね。出荷先は販売会社として業務用イチゴは「杜のいちご」さんという会社を立てていますので、そこに全量販売させていただいて、そこから東京の市場に流れている感じですね。そこから全国の製菓、ケーキ屋さんなどの会社に出荷されています。卸値は全然悪くないです、ありがたいことに。値段がつくかどうかというところがやっぱりありましたけれども、業務用のイチゴは福島県産とか関係なく需要があります。日本では夏のイチゴ、この時期のイチゴはほとんど輸入に頼っていますので国産イチゴが極端に少ないんです。出荷が始まってこれまでで1トンくらいの出荷をしています。




ネクサスファームおおくまではこの秋以降「すずあかね」に加えて、「よつぼし」「とちおとめ」「かおり野」「やよいひめ」「ふくはるか」の全部で6品種のイチゴを生産していく予定。また、育てる株の数も9月には1万9千株追加、来年2月には11万2千株を追加。最大15万株のイチゴを育てられるそうです。

こうしてようやく走り出した大熊町の農業。渡辺利綱町長も大きな期待を寄せています。

◆復興していく姿を見てほしい
8年5ヶ月というのは本当に長い時間だったわけですが、こうやってようやく収穫の日を迎えられたことについては町の復興に大きく寄与する。これから町の農業の牽引役といいますか、一次産業どうするんだという大きな課題がありますので、風穴を開けるというか、町の農業を引っ張っていく大きな役割を果たしてくれているとわれわれは確信しています。まだ大熊町は復興途上というか、これから本当に紆余曲折、いろんな障害があると思いますけども、これが一つの大きな節目になれば良いのかなと思っていますし、大熊町が頑張っている姿をお世話になった皆さんに示せる良い機会だとわれわれは解釈しています。そういった点でももっともっと頑張ってしっかり復興している姿を見てもらいたいと思っています。



ネクサスファームおおくまのイチゴは現在、製菓、つまりショートケーキなどに使うイチゴの出荷のみですが、これからは品種も増え、県内のスーパーなどに並ぶ
生食用も出荷されていく予定となっています。お隣、宮城県の山元町は震災後、イチゴのブランド化に成功。全国区のイチゴの産地になりました。かつて「フルーツの香り漂う大熊」というコピーでPRしていた大熊町の復興へ向けた歩み・・・今後も注目していきます。

2019年9月3日

福島県大熊町・ネクサスファームおおくま2

引き続き、福島県 大熊町に開業した植物工場「ネクサスファームおおくま」からのレポートです。

すでに毎日100キロのイチゴを出荷。今後もどんどん生産を増やしていく予定のネクサスファームおおくま。現在、働いている人の数は、社員・パートあわせて十数人。その大半が、地元・大熊の町民の方々です。今後の雇用について、工場長の徳田辰吾さんに伺いました。

◆町の人たちとともに
私たちの考え方としては、農業をいかに楽に簡単にやっていけるか、誰にでも出来るようにしていけるかという考え方がございまして、機械でできることと人ができることを分業しています。機械ができることは機械に。人にしかできないことに人の手をかけてあげる。それによってこの規模のハウスですと最盛期には50〜60人の雇用が必要なんですけれども、やり方を工夫することによって30から40人ぐらいで管理できるようなメリットもございます。町に帰還してくださる町民の雇用もこの会社は持ち合わせておりまして、極力帰ってきていただいた人に働いていただきたいなと思いながらお声掛けはしていますけども、町の復興と合わせて少しずつ人が増えていくということもありますし、そういう形で採用活動を行っております。パートさんも「楽しみにしていた」と言って働いてくれたり、「イチゴができるんだ!」と非常に皆さんワクワクしてくれている、本当に喜んでくれていてありがたいなと思っています。



ネクサスファームおおくまで働く人の中には、30代〜40代という若い世代の方も多いといいます。ただその一方、その一方、避難指示解除後、大熊に帰還した方も多くは高齢者の方です。多くの地方が抱える「お年寄りの方が外出せず家に引きこもりがちになる」という問題も、ネクサスファームおおくまなど、パートで時間を決めて働く場所が増えれば解決につながっていくかも知れません。

ちなみに、案内してくれた工場長の徳田さんもネクサスファームおおくまの立ち上げをきっかけに、県外からやってきた方。徳田さんいわく、町に人を呼び戻し、雇用を増やし、にぎやかにするにはまだ不便なところもあるようです。

◆不便も徐々に解消へ
私は大熊に住んでいます。(まだコンビニが1軒だけなので) ご飯が食べられない時とかがあります。食堂が1軒、大熊食堂というのがありまして開放していただいている時間は使えるんですけれども、富岡も7時に閉まるので間に合わない時は飲み物で生活していますね(笑) でもこれから町の方でも商業施設とかできてきますからね。そうなってくると非常にありがたいなと思います。


大熊町は今年 役場の新庁舎が完成、復興公営住宅への町民の入居も始まり、さらにネクサスファームが完成。そして町の復興は、次の段階へ。来年2020年には、役場のすぐそばに商業施設と、宿泊・温浴施設なども新たに完成する予定です。生活のインフラも徐々に整っていくことで、人が戻り、さらに町が賑わっていくという好循環が生み出せるかどうかが今後の課題です。

2019年9月2日

福島県大熊町・ネクサスファームおおくま1

きょうは、福島県 大熊町の「いま」をお伝えします。

廃炉作業中の福島第一原発が立地する大熊は、住民およそ1万人の大半がいまも県内外で避難生活を続けています。一方、今年4月には一部地域で避難指示が解除され、住民の帰還も始まり、町全体の復興計画も動き出しています。


特に大きなトピックが、「ネクサスファームおおくま」。今年4月に完成した、イチゴ栽培の植物工場です。すでにイチゴの生産・出荷がはじまっておりまして、8月には関係者、マスコミを招いての工場見学会も行われました。

◆ハイテクでイチゴを安定供給
(※案内:工場長 徳田辰吾さん)
部屋の区画でいうと6区画あって、そのうちここはひとつの区画で一番小さい部屋になります。大体こちらで1日100キロくらいずつ毎日コンスタントにイチゴが収穫できる状況になっています。各部屋がそれぞれ環境制御できるようになっていまして、各部屋単位をそれぞれ6分割したエリア単位で、給液のコントロール、LEDを付けたり付けなかったり、CO2を出したり出さなかったりといった生育管理ができるようになっています。それによって非常に成長の速度をコントロールしやすい環境になっておりますので、私たちが目指す安定した生産、安定した供給、安定した経営ということに少しでも近づけられれば良いと思っています。もぎ取って食べていただいても大丈夫ですよ。今日だけですよ(笑)



ちなみにこの植物工場。敷地全体の大きさはおよそ2万9000平方m、サッカーコート4面分!大規模な太陽光発電施設でもあります。完全屋内栽培で、温度、湿度、光、CO2は全てコンピュータ制御。最先端技術で、一年を通じてイチゴを安定的に作ることができるそう。将来的には、毎日700キロのイチゴが出荷できるようになるというからスゴイ!

そしてこの植物工場。地元に人を増やすきっかけとしても期待されています。案内してくれた工場長の徳田さんも植物工場に可能性を感じて県外からやってきた“チャレンジャー”の一人です。

◆町民の力も
そうですね、設計から何から全部やりましたので、栽培方法から、あとは販売先の決定から、従業員の教育から採用から。(従業員の数は)今は8人でパートさんが2人、明後日からまた2人増えて、いま社員さんも随時募集していますしパートさんも募集しています。(皆様大熊町に住んでいる方?) 従業員のうち7割から8割が大熊町に住んでいます。6割くらいが町民です。外から来た人の中には町に住民票を移して働いてくれている人もいるので、町には少しは恩返しができているかなと思いますね。


もともと大熊町は「フルーツの香り漂う大熊」というコピーがつくほど果物生産が盛んな地域だったそうです。ネクサスファームおおくまは、全国的に見てもかなり規模の大きい植物工場ということで、フルーツの大熊、再生へ向けた期待も高いと言います。農業全体が人手不足になっていくなか、こうした植物工場は全国的にも注目を集めるはず。地域に人を呼び戻すきっかけになるかも知れません。

パーソナリティ 鈴村健一

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