2018年8月6日

被災地で気をつけたいポイント「ダ・ゲ・キ・虫、持ち込むな」(1)

西日本豪雨の被災地で自宅の片づけをする方、そしてボランティアで活動する方へ、「夏の被災地で気をつけたいポイント」をお届けします。

お話は、関西福祉大学教授で感染症のスペシャリスト、勝田吉彰さん。
キーワードは、「ダ・ゲ・キ・虫、持ち込むな」です。

◆「ダ・ゲ・キ・虫、持ち込むな」
キーワードは、「ダゲキむし持ち込むな」。
「だ」は脱水の「だ」です。水分とか塩分をしっかりとる。
「げ」は下痢です。下痢は消化器=お腹の感染症にほぼ共通して出てくる症状。例えばあったかいところにずっと置いていた食べ物はを食べるのはちょっと控えましょう。それから下痢をしたらその後を消毒する。
「き」は傷の「き」。特に砂でやるとか泥が入ったような汚れた傷はリスクが高い。厚手の手袋、必ず靴を履く。それから服の着る時は服の肌の露出を少ないように。長袖長ズボンをしてください。もし万が一怪我をしてしまったら特に土が入るような気がしてしまったらその時には破傷風とガス壊疽、特に破傷風の予防に努めてください。
皆さん子供の時に三種混合のワクチンを摂取していると思いますが、それから10年経つとちょっと弱くなってくるんですよね。ですから10年経ってる人は一発だけ破傷風のワクチンを打つ。これを「ブースター」と言います。怪我してしまったらぜひするっていうことと、それからボランティアでこれから行くという人は安心のために一発打っておくと、現地の医療資源を消費しないという面でもいいかもしれないですよね 。


夏の被災地で気をつけたいポイント、「ダゲキ虫、持ち込むな」のうち、今日は「ダ・ゲ・キ」編でした。
※「ダは脱水」「ゲは下痢」「キは傷」。
※インフラや資源が整いにくい被災地では、普段は気にしないような下痢・破傷風などへの意識が必要になります。
※傷を負ったときには、素早く手当てを受けること。
 必要であれば、破傷風の追加の接種(ブースター)も行ってください。

パーソナリティ 鈴村健一

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