2018年8月7日

被災地で気をつけたいポイント「ダ・ゲ・キ・虫、持ち込むな」(2)

西日本豪雨の被災地で自宅の片づけをする方、そしてボランティアで活動する方へ、「夏の被災地で気をつけたいポイント」をお届けします。

お話は、関西福祉大学教授で感染症のスペシャリスト、勝田吉彰さん。
今日のキーワードは、「ケガとホコリに注意」です。
      
◆「ケガとホコリに注意」
自宅片付けてる時にけがしやすい。釘が刺さったりしやすいです。そういうことを一番防ぐというのは大事。手袋は軍手ではちょっと本当は頼りないけど、もうちょっと分厚いやつとかあればベストです。服は長袖長ズボン。靴をちゃんとはく。サンダル履きはやめましょう。
もう一つは空間を舞っているホコリ。なるべく吸わないことが大事。理想は「防塵マスク」なんだけども38度くらいの中で防塵マスクをすると嫌になって外してしまう人いる。ワンランク下げて例えば「サージカルマスク」をしてやる。無防備に空気をいっぱい吸い込んだりしないように。
粉塵っていうのは色んな化学物質とか生活物質、流されてきたものを含んでいることもありますからアレルギー性の結膜炎、喘息持ってる人がより悪くなったとか、アレルギー症状出てくる。あるいはの肺炎とか気管支になる恐れもある。息がちょっとくるしい、あるいは咳が止まらないとか、長引くとか、医療機関やボランティアで入ってきてる近くの医療者に見てもらってください。


※「サージカルマスク」…花粉症やインフルエンザの予防につかう医療用マスクのこと
※「防じんマスク」…ちりやほこりが入るのを防ぐ為のマスクで、立体的な形で口元を覆うため、顔とマスクの密着性が高く、より粉塵が入りにくい。
防じんマスクがベストですが、このように暑くて外してしまうなら、何もつけないよりは、せめてサージカルマスクは付けてください、ということでした。

暑くて大変とは思うが、片付けなどの作業は、長袖・長ズボンの上、できるだけマスクを着用してほしい。もちろん熱中症対策も欠かさずに。

パーソナリティ 鈴村健一

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