2018年11月14日

方言が日本を救う?(東京女子大学 篠崎晃一教授)?

年末年始、災害から復興を目指す地域へ「応援」の意味も込めて出かける方もいるはず。そこで、その土地の方言をちょっと知っているだけで、
コミュニケーションはとっても豊かなものになり、その地域がもっと好きになるはず。

ということで、きょう紹介する会話のきっかけになる方言は、京都の「指づめ」、そして山梨県の「からかう」など。いわゆる共通語の意味とは大きく違うらしいんです。方言研究で有名な東京女子大 篠崎晃一教授のお話です。

◆富山県の人は「だいてやる」と大喜び?
共通語と語系が同じで意味が違う方言と言うのが、誤解されやすいんですね。京都のホテルの回転扉に「指づめ注意」と張り紙がしてありました。詰めると言うのははさむと言う意味。指を挟むなと言う意味だと思うんですけれども、私が泊まったホテルのシャワーブースのところにも、「指づめに注意してください」と書いてありました。注意書きに、方言だと気づかずに使っちゃっているんですね。あと誤解されやすいのが、広島だと満腹のことを「お腹が太る」と言うんですね。だから女性を連れて行って「お腹が太った?」と言ったら失礼にあたるんですけれども、お腹がいっぱいになったと言う意味なんですね。気をつけないと危ないですよ。他にも富山ではおごってやることを「だいてやる」と呼ぶんですね。これはお金を出してやるのだしてが、イ音便になって「だいて」になった。だから富山のサラリーマンは、男性の部長が若い男性社員に向かって「今夜はだいてやるぞ」と言うとみんな喜んでついていくと言うそういう笑い話もあると言う事ですね。山梨では、からかうと言うのは手を尽くすと言う意味なんですね。だから病院でお医者さんが「これからからかいます」と言う時落としちゃうとか。後は静岡ではくれると言うのは捻挫すると言う意味なので、おじいちゃんが来れちゃったなんて言われると他の人がびっくりするとかですね、そんな面白い話がありますね。



そのほか、佐賀県ではカワイイのことを「いやらしい」というそうで、「この赤ちゃん、いやらしかね〜」というのは、かわいい赤ちゃんだね、という意味。ぜひ佐賀へ行く方はお試しあれ。

あしたは、方言が抱える課題、お伝えします。

パーソナリティ 鈴村健一

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