2019年7月15日

江戸川区ハザードマップに学ぶ 土屋信行さん(6)

今週も「リバーフロント研究所」土屋信行さんのインタビューです。
河川や治水に詳しい土屋さんに「水害への備えや避難」について伺っています。

区の7割が海抜ゼロメートル地帯に位置する東京都江戸川区は、区民に区の外への避難を呼びかける画期的な水害ハザードマップを配布しました。

江戸川区を含む周囲の5つの区が、同じようにゼロメートル地帯を抱えています。大雨や台風のとき、いったいどこに避難すればいいのでしょうか。

◆「江東5区」の広域避難計画は避難先が指定されていません。
江戸川区の水害ハザードマップは24時間前までに、広域避難、つまり「ここにいてはだめです」「ここから出ていってください(避難してください)」と呼びかけるというもの。江戸川区の水害ハザードマップを作るきっかけとなったのが、江東区、墨田区、江戸川区、足立区、葛飾区の「江東5区」が協同で東京のゼロメートル地帯の治水の安全を図るためにはどうしたらいいだろうか、ということを3年に渡って協議した結果、広域避難計画を立てたわけです。「江東5区」の広域避難計画は避難先が指定されていません。どこに行ってもいいです、とにかく高いところに行ってください、ということは、友達や親せきを頼って避難するということになります。「避難」というと、非常に重く感じますよね。だから私は「雨が降ったら遊びに行く日」と決めていただいて、しばらく会っていない友達のうちを訪ねるなど、避難を少し前向きにとらえてはどうか。避難というと命からがら、リュックサックを背負って、非常食を持って逃げるというのではなく、危なくないうちに、大雨が降らないうちに、明るいうちに、公共交通機関が動いているうちに、お知り合いのところに一時身を寄せていただきたい。たぶん皆さんが心配されるのは、台風が来るたびに逃げていたら、空振りが多いんじゃないかということだと思います。その都度オオカミ少年が来たと友達に言われてしまうんじゃないかということだと思いますが、でも、自分たちが住んでいるところがゼロメートル地帯で危ないんだということを伝えて、(避難者を迎えるほうも)「ああ、来たか来たか」という文化を育んでいただければと思います。


災害から逃げることは恥ずかしいことじゃない、逃げることは当たり前なんだ。
この考え方をみんなで共有することが大事だと、土屋さん。

土屋さんの話は、著書の「首都水没」、そして今週発売される「水害列島」でも詳しく読むことができます。

江戸川区ハザードマップ、詳しくはこちらからダウンロードできます。

パーソナリティ 鈴村健一

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