2019年7月16日

江戸川区ハザードマップに学ぶ 土屋信行さん(7)

今週も「リバーフロント研究所」土屋信行さんのインタビューです。
河川や治水に詳しい土屋さんに「水害への備えや避難」について伺っています。

区の7割が海抜ゼロメートル地帯に位置する東京都江戸川区は、水害の危険が近づいたら区の外に避難するよう呼び掛けています。

でも、高齢者にとって、避難はかえって危険を伴います。
そこで今日は、「災害時要支援者の避難」に関するお話です。

◆籠城避難
江戸川区の水害ハザードマップは選択肢として「籠城避難」というものを謳っています。それは、身体の不自由な方や家族に高齢者がいるなど、逃げる行動が非常に難しい、いわゆる「災害時 要支援者」の方々は「逃げないでください」というハザードマップです。
江戸川区内でも小中学校の三階は浸水しない場所がありますし、また鉄筋コンクリートのマンションもあるので、いざとなったら、一番近い『垂直避難』が可能な場所に逃げていただく。江戸川区など、海抜ゼロ―メートル地域を抱える江東地域は、大雨や台風で浸水した場合、二週間以上水が引かないと想定されていますので、だから籠城を決める場合は、二週間以上の水や食料を自律するようにお願いしたうえで、選択して籠城してもいいですよ、ということになっています。
江戸川区にある「なぎさ防災会」は1300世帯を超す防災組織を形成していますが、この防災会では、「避難所に行くよりも籠城しよう」と決めています。なぜそう選択したのか、1つは、建物は耐震補強をして大変丈夫であるということ。もう1つは、高層階に供用備品を日常的に運んでおいてあること。また小さな発電機を各階に用意して、スマホで大切な情報伝達をできるようにしていることなどの準備が整っているから。「あとは水が引くまで、高みの見物をしよう」「籠城しながら酒でも飲もう」と言っている人もいたが、準備ができているからこその余裕の発言だと思います。


江戸川区では水害の危険が近づいたら、「逃げられる人は逃げる」「逃げることが難しい人は籠城する」この二つの選択肢を提示しています。二週間の「籠城」となると、相当の準備と覚悟が必要です。日ごろから、地域の人とコミュニケーションをとっておくことも大事ですね。

江戸川区ハザードマップ、詳しくはこちらからダウンロードできます。

パーソナリティ 鈴村健一

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