2019年10月8日

復興グルメシリーズ・千葉編?〜原田きみ子さんの新米

今週は「復興グルメシリーズ・千葉編」。台風15号で被災した千葉県の“美味しいもの”にスポットを当てています。今朝は南房総市の新米です!

千葉県は知る人ぞ知る、全国有数のお米の産地。また気候が温暖な南房総市は、お米のほか、果物や花の栽培がさかんな地域でもあります。台風15号はそんな南房総市の農作物にも大きな被害を与えましたが、そのうちのお一人、南房総市で農業を営む、原田キミ子さんに話を聞きました。


◆「“もう廃業だ”という農家さんもいる」
「お米はお陰様で8月のうちに刈り取ってしまったので大丈夫だった。畑は(農作物が強風で)ばたっと倒れてしまったので、次の日に起こしてまわった。あとみかん山がひどかった。風が強かったから、実が落ちるというより、木そのものが倒れてしまって。みかんは隔年結果で、今年は実がなる年なので、実がなっている分重いから、強風の影響をもろに受けててしまってひっちゃかめっちゃか。だから「もう廃業だ」なんていう農家さんもいるみたい。」



(左が原田きみ子さん。右はスタッフです。一人じゃ写真イヤだというもので。)

この地域の農家さん、コメは早場米が多くて、8月中に刈り取っていたところが多かったのだそうです。原田さんの田んぼも刈り取ったあとだったので、“本当によかった”と胸をなでおろしていました。

ただ、裏山にあるミカン山は大きな被害を受け、スタッフも案内して頂きましたが、台風による強風で、何本かのミカンの木は、まだ青い実を付けたまま、根元からえぐられるように倒れていました。無事だった木には実がたわわに実り、間もなく始まる収穫の日を待っています・・・(じつは少し色づいた実をその場で試食させて頂きましたが、甘酸っぱくて香りよく、美味しいみかんでした!)

キミ子さんは農家に嫁いで49年。じつは今年の春、金婚式を目前にご主人を亡くされて、そして今年から、息子さんが農業を手伝ってくれるようになりました。今年収穫した米は、息子さんと二人でつくった初めての新米でもあります。

◆「せがれが農家1年生」
「来年の3月で結婚50年になるところだったけどちょっと足りなかった・・・。そのくらいやってるから農家ベテランでもないんですけど、今度、せがれが1年生(笑)。だからせがれとふたりなので、多くは出さないんですけど、どうにかこうにか。ご飯食べていくためにやってくしかないですから。」


明るく話しながら、番組のプレゼントのために米を袋に詰めてくれる原田さん、77歳。2キロ袋におまけにもうひとすくい入れてくれましたので、2.5キロは入っているかと(笑)。

取材でお邪魔した日も、強い日差しの中で大根の種を撒いていました。そして「農家1年生」の息子さんのことを話すときの嬉しそうな声が印象的でした。

今日はそんな、千葉県南房総市の農家、原田きみ子さんが母子で作った新米を、3名の方にプレゼントします。



ご希望の方は『LOVE&HOPE』のブログにあるメッセージフォームから、「キミちゃんの新米希望」と書いて、ご応募ください。キミちゃんの新米」は女の子の顔が描かれた米袋が目印。南房総市の「土のめぐみ館」でも購入できます。

『LOVE&HOPE』「復興グルメシリーズ・千葉編」。あすは、じつは酪農王国でもあるという南房総市から、ある酪農家がつくる“絶品スイーツ”をプレゼントします。

パーソナリティ 鈴村健一

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