2019年11月15日

自動車をめぐる水害時の備え?雨がおさまったら

今週は、車をお持ちの方、ドライバーの方へ向けた「水害への備え」、お伝えしています。

大雨の最中は、いつも以上に車間距離をあけて、スピードを落とす。高架下など低い土地の水たまりには、可能な限り入らない。浸水したクルマは絶対にエンジンを掛けない。

こうした知識、お伝えしてきましたが、きょうは雨が上がった後の注意点です。お話伺ったのはJAF・日本自動車連盟の谷宗一郎さんです。

◆雨が上がっても注意!
雨が去った後に車に乗ることも当然あるかと思うが、雨が去ったからといって油断はできない。当然、山あいの道であれば流れてきた土砂や流木が道の上に散乱していることもあるし、うかつに踏んでしまうとバンクやバーストにつながってしまうことも当然ある。さらには泥や落ち葉で道も滑りやすくなっていることもある。街路樹や周りの構造物が道にはみ出して道幅が狭くなっていたり、普段より見通しが悪くなっていたり思わぬところで急な工事が入っていることもあるので、普段とは違うことを踏まえて車間距離やスピード、余裕を持ってもらうのが必要。


そのほか、大規模停電で、信号機がついていない状況が続いた千葉県では、ドライバーの方々は本当に、ゆずりあいで事故を防いでいました。道幅がなく、「ゆずりあい」が必要なケースもあります。ゆとりを持った運転を。最後に、ここまでお伝えした豪雨災害への備え、まとめて頂きました。

◆普段の備えが重要
そもそもそういった車が水没する状況を作り出さないようにするのが大前提。具体的に言うと皆さんが普段走っている道にどういった木があるのか、近くに何があってどこに高台があって、どこが低くなっているのか。近くにどんな川があるのかを把握しておくこと。万が一水没してしまった場合には冷静さを失ってパニックにならないように、どのように対処するかを日ごろから考えておくことが必要。水没した時は速やかに窓を割って脱出できるようにエマージェンシーハンマーを準備しておく。携帯電話を持っていると思うが、万が一水没してしまったらまずは消防や警察に助けを求める。その上で家族に連絡をするルール決めをしてもらうのが良いと思う。


台風19号、21号で被害にあった自動車はおよそ10万台。そして100人をこす死者の3割が「車中死」、つまりクルマの中で亡くなったことが分かっています。命を守る備え、クルマという財産を守る備えはいまこそやっておくべき。改めて周りの環境を見直してみて下さい。

★JAF「水害発生時の避難行動」

パーソナリティ 鈴村健一

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