2020年2月12日

エゴマで元気を! 浪江・石井農園(2)


今朝も福島の浪江町で「エゴマ」を栽培する『石井農園』のレポートです。
もともと浪江で酪農を営んでいた石井絹江さんご夫妻が震災後、避難先の福島市ではじめたのが石井農園。浪江の伝統食材であるエゴマを栽培し、油、ラー油、ジャムなどに加工しています。
また5年前から、浪江町で使われなくなった田畑を借りてエゴマの実証栽培を開始。避難から戻ってきたふるさとの仲間に、荒れ果てた田んぼのままにならないよう「一緒に作ろう!」とえごまの栽培を呼びかけています。

●「浪江の町民はまだ農業はじめられない」
町民は働きたくないのかな、まだまだ動きたくない、あの時恐怖を味わってるから「そんなことやったって…」という感覚。あと皆さん身の回りのものしかなくて、機械でもなんでも全部放射能に汚染されているから全部捨てたとか、トラクターも処分したとか物置もなにもなくて、始めようにも始められない、そこまでやる気が起きない町民が多い。
でもやれそうな人もいるので、一人ではできないからチームを組んで、浪江に今年7月に道の駅が一部オープンするんですけど、そこに加工商品を何か出そうってことでちょっとずつ、「えごまは石井さんに任せるから私はコンニャクを作って加工品つくる」とか、作付けしたら全部放射能検査も役場でできるから始めようって2年ぐらい言い続けています。そのように少しずつみんなそれぞれできることから始めようって、そういう仲間づくりからやっています。浪江には浪江にあった作物を作付けして、多くのお金を儲けるんじゃなくてそれなりのお金をいただければ、農家の人たちがこれからやりがいのある生業として生計を立てられるような形にしていきたいと思っているんです。そういったことで今頑張っています。


石井農園はえごまの栽培から、搾油、加工品の販売まで全て自分たちでやっていて、この事業をモデルに、浪江の元農家の方たちにもみんなで作って少しでも収益を得られるように、と励まし続けています。石井さんの声掛けはまだまだ続きます。


★明日からの「LOVE&HOPE」は、恒例プレゼント企画。【復興グルメ、〇〇をのせてみたシリーズ】はじまります!
 初回は、石井農園の「えごま生キャラメルミルク」をのせちゃいます。お楽しみに。

パーソナリティ 鈴村健一

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