学校運営戦略会議
未来新聞を読んだ生徒の書き込みを紹介

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『 2016年3月11日 』

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東日本大震災から今日で5年が経ちました。

昨日の生放送授業では、
実際に東北に住んでいる生徒が、全国の生徒へ向けて
「5年経った今、思うこと」「あの日の記憶」などを記事にしてくれた
SCHOOL OF LOCK!未来新聞2016年3月11日号を発行しました。

記事を書いてくれた生徒のみんな本当にありがとう。
今夜はこの新聞を元に授業をしていきます。

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決めた
未来新聞読みました。
私の祖父母が福島に住んでいるので震災のことはただの他人事とは思えません。
今でも復興はまだまだすすんでいないのはこの目で見ています。
だから、小さいことでもいいから東北の復興のお手伝いがしたいです。
明日私の学校で最寄駅での募金活動のボランティアがあります。参加します。
夏休みには福島にボランティア行きます。
絶対です。これは決心です。
東北のみなさんの心の傷が少しでも癒えますように。そして復興が進みますように。
月色くまさん。
女性/15歳/埼玉県
2016-03-10 22:19



とーやま校長「月色くまさんにやれることはたくさんあると思う。俺は福島に遊び行くっていうだけでも充分復興に繋がると思ってて、福島も宮城も岩手もおいしい料理がいっぱいあるから、それを食べて笑ってくるだけでもいいし、そうやってお金を使うことがそこの活気を蘇らせることにもなるからね」

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あしざわ教頭「そうですね」

とーやま校長「“決心”って強い言葉だね。気を付けていってらっしゃい!」

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僕は宮城県石巻市に生まれました。
父の仕事で小さい頃に関西に引っ越してしまったけど、親戚はみんな東北にいたので、毎年夏に石巻に里帰りしていました。

2011年3月11日
14歳の時、東日本大震災がありました。
生まれた病院は津波の被害にあい、自分の知っている町が違う姿になっていました。
10歳の親戚が亡くなり、何も考えられなくなったのは忘れません。
親戚は大変な思いをしているのに、なんで自分だけ関西にいるんだろう。
震災の話を聞く度に責められている気がして辛かったし、毎日泣いてました。
東北の親戚にもう会える顔がないとさえ思いました。

でも確かに震災にはあってないけど、他人のふりなんて出来るわけなかった。
だから、僕は自分のお金を削って募金したり、少しでも東北にボランティアにも行きました。
今もそれは続けています。

今日、未来新聞を見て、涙が止まりませんでした。
安い言葉でしか感想を言えないような複雑な気持ちが混じって。
でも読んでよかった。
東北で生まれた人間として、これからも少しでも陰ながら一緒に歩みたいと思います。
やーちゃん
男性/19歳/滋賀県



あしざわ教頭「やーちゃんありがとう」

とーやま校長「こうやってやーちゃんが考えてくれることが、未来新聞に記事を送ってくれたみんなにとってすごい喜ばしいことだし、これだけでも記事を書いた意味と書いてよかったと思える書き込みだね」

あしざわ教頭「これで1つ繋がって、変わっていくこともありますよね」

とーやま校長「自分を責めちゃうって書き込みも見るし、色々な人が苦しい思いをしたわけで。でもそういう感情は1人だけじゃなくて、誰かと分けることができるから、そういうことを全然していいと思う」

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仲間の声を聞いて
東日本大震災についてきちんと考えたのは今日が初めてだと思いました。中学校で学習したときは、ネットで調べ、とりあえず軽い感想を書いて自分は良いことをしたと思い込んでいました。でも今、同年代の本当の声を聞いて、申し訳なさでいっぱいになりました。自分は何も考えていませんでした。東北の人たちは本当に強い。もっとたくさんの声を聞きたいです。
ちょきちょきぼんぼん
女性/16歳/山口県
2016-03-10 22:59



あしざわ教頭「こうやって読んで自分の中で生まれたものを文字にしてくれて、また一つ確かなものになったし、ここからちょきちょきぼんぼんが思って何を行動するかでどんどん変わっていくと思うんですよね」

とーやま校長「ちゃんと書き込みをくれて、俺が見て、教頭が読んで、みんなが聴いてるって時点で1つ強さを手にいtれてるってことだから、自分を責める必要はないよ」

あしざわ教頭「僕もこっち側にいましたから。言ってるだけなら簡単なので、じゃあどうしようかって思わないと次にいけないですね」

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「頑張ろう被災地」、これは絶対おかしい。
被災地の人はもう十分頑張ってる。辛い思いを乗り越えようとしている。
頑張らないといけないのは、忘れてはいけないのは、辛い思いをした人たちを支える私達。
5年経っても癒されない悲しみだってある。
私達は、それを少しでも軽くしないといけない。
そして一刻も早く、復興に向かわないといけない。
浅葱
女性/14歳/青森県



とーやま校長「やっぱりどうしてもちょっと上からに言ってるような言葉もあってしまって、俺も細心の注意を払って喋っていきたいけど…」

あしざわ教頭「何が、誰にとって、どう響くかって考えるときりがない部分もありますし、でも不意に出た言葉がすごい失礼な言葉になるかもしれないから、そこは気を付けないといけませんね」


簡単に言葉にしていいのか
簡単に言葉にしていいのかと思います。東京にいる私は、震災というものについて、「何か」を「誰か」を通してしか知らないからです。私はそれが悲しい。実際に行って自分の目で見たい。未来新聞を読んでその思いが強くなりました。
行って何かが変わるのか。目に見える復興に変えるのは難しいかもしれません。でも、自分の中で何かが変わる気がする。何人もの人がそんな変化に出会えれば。1人でも多くの人が震災を身近に感じることができている。そんな未来を私は待っています。
積雪前線
女性/16歳/東京都
2016-03-10 23:47



とーやま校長「足を1歩踏みいれるだけで全然違ったでしょ?」

あしざわ教頭「確かに行ったからってすべてを理解することはできないんですけど、そこにいる人たちと話すことで自分の友達がもしこうなってたらどうなったかとかを考えることで、距離が近くなると思うんですよ。だから1度行ってみて色々なものを見てほしいです」

とーやま校長「積雪前線も時間見つけて、おいしいものはいっぱいあるから、遊びに行っておいで」

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明日、
明日は、必ず来るわけじゃないんだなと思った。
もしかしたら、明日大切な人を失うかもしれないし、家族を失うかもしれない。だから、今日を一生懸命に生きていきたいと思った。今ある環境に感謝すること。学校に行って、先生に会えて友達に会えて、そういう事が幸せなんだなって思った。あれから、5年なんだなと思った。とても、時の流れは速いと思った。力になりたい。
今を一生懸命に生きたい。失ってから、気づくことが多いなと自分でも感じるけど。全力で、自分に出来ることがあったら協力したい。正直、私は体験してないから、本当に気持ちは100%分からないかもしれない。それでも、私にでもできることがあったら、全力で取り組みたい。
Happy
女性/16歳/静岡県
2016-03-10 22:13



とーやま校長「必ずあるからね、体験していない人だからこそできることがあるはずだから」

あしざわ教頭「もしこの瞬間に明日がないかもって思ってしまうんであれば、それこそ周りの人に感謝を伝えるだけでもいいと思う。そういう気持ちを言えることが大事だと思います」

とーやま校長「Happyもこれかゆっくりでいいから、自分のできることを探していく、まずは自分の人生をしっかり生きていくことが復興につながると思ってるから」

あしざわ教頭「自分の身の回りの人を幸せにするようにするだけでも、それは1つの形だと思ってて、遠くにつながってると思うから大切ですよね」

とーやま校長「同じ日本に暮らしてるわけだからね。ちょっとずつでもいいからやるべきことをやっていくことが良いんじゃないかな」

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とーやま校長「よし、じゃあ今日は終わるか!号令いこう!」

あしざわ教頭「起立!」

とーやま校長「そしてRN センターセンター、明日卒業式でしょ?決めたんだよな、行くということを!応援してるぞ!気負うこともなく胸張っていってこい!」

あしざわ教頭「礼!」

校長・教頭「また来週!!」


♪ 眠りにつく、その前に (BONUS TRACK) / セカイイチ


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