2015年の抱負

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山口「新年、明けましておめでとうございます。サカナクション、ボーカルの山口一郎でございます。……ははは(笑)。でも、元旦だからってね、授業はお休みしませんよ。先生が登校しているわけですから、ガチで(笑)。生徒諸君、授業やりますよ。……あれ、お餅の匂いがするな。生徒諸君、誰か餅を焼いてるんじゃないか?焦げてるんじゃないか?大丈夫か?」

「昨日、12月31日の放送は、"合唱ライオットスペシャル" をお届けしましたが、たくさんの感想が届いているみたいで、本当にありがとうございます。放送を聴いてくれた方は分かると思うんですけど、先生もね、もちろん立ち会ったわけです。もうね、初々しい!それに、真面目。多分ね、2015年は真面目な人が得する。そういう年になって欲しいなと思いました。もちろん、れいんがーるたちが送ってくれた(応募)音源も良かったんだけど、今回TOKYO FMの川島さんによる、プロのレコーディングエンジニアの手によって、れいんがーるたちの合唱が更に、ものすごくゴージャスになったと思いますよ。これ、すごいんですよ。生徒諸君、こういうことを今回はカンロボイスケアのど飴の協力によってやれたけど、今年の授業では、こういう生徒たちと一緒に音楽を作るという授業をやりたいなと思っております。なので、そうなったときには、協力お願いしますね。宿題の提出をお願いします。」

合唱ライオット・ファイナルの、れいんがーるたちのレコーディングようすをまとめたレポートもアップされました。[コチラ]からチェックしてください。

「先生のお正月の予定は、1月3日にNHKの『NEXT WORLD 私たちの未来』第1回で、2045年をイメージしたライブショー<NEXT WORLD LIVE>が生中継されます。なので、先生にお正月はありません!ですが、この番組はものすごく面白い番組になっていますので、是非みんなに見て欲しい。演出は[ Rhizomatiks ]の真鍋大度さん。Perfumeとかのライブの演出などをしている人ですよ。そして衣装は、[ ANREALAGE ]っていう去年パリコレに出た今話題のブランド。先生と同い年のデザイナーである森長邦彦さん、スタイリストに三田(真一)さんっていうすごい人が入っているんですよ。とにかくすごい演出になると思います。CGとかをいろいろ使って。そしてね、『NEXT WORLD 私たちの未来』のホームページから、自分たちでアバターを作れるんですよ。そのアバターでテレビ画面の中に参加できる、生放送のライブを見れるっていうね。アバターの服を自分で選ぶんだけど、その服はANREALAGEの森永さんがデザインして、そのホームページのシステムはRhizomatiksの真鍋さんが作ってる。そして、アバターを作ると、そのアバターに合った音楽も作れるんですね。その音楽の素材を作ったのは、先生たち、サカナクションなんです。リミックスも自分でできるので、アバターを作ったら、その音を選んで組み上げて行くというね。アバターを作ったらそのまま参加できて、それがライブ中に放送の中で踊るっていう……これは、すごいですよ。簡単に作れるから、すぐに見てみたら良いと思いますよ。そして、アバターを作って是非参加してください。」

それでは今回は1月1日ということで、黒板の代わりに山口先生に書き初めをしてもらいます。

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「きたね。今年の目標……!すごい、墨汁の匂い。先生、習字やってたなー。八級くらいで辞めたな(笑)。あの先生、何やってるんだろうな。」

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「……うん。良いんじゃないですかね。2015年はどんな目標にするかというと、"ためらわない"。2014年は本当にいろいろと考えすぎた1年だったなと思いました。2013年に紅白歌合戦に出て、オリコン1位も獲得し、さあ、サカナクションはどうなっていくんだというところで、たくさんの人に聴いてもらうっていう部分で自分たちは考えすぎちゃったところもあるなと。それは良かったんですけど。ためらった部分がたくさんあった。だから今年は、ためらわず、思うがまま、なすがまま、御心のままに、Let it be(笑)。ハハハ(笑)。これでやっていきたいと思いますので、書き初めは "ためらわない" にさせていただきました。」

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さあそして今回は、サカナクションの2015年についての授業です。

「前に少し話した時がありましたけど、一昨年のテーマは "表裏一体" というものだったんですね。混ざり合わないものが混ざり合った時に生まれる良い違和感。まあ、ずっとそうだったんですけどね。それがサカナクションの楽曲や、ひとつのカラーとして打ち出したのが、去年と一昨年の主なテーマだったんですが、2015年は "表は表、裏は裏" というのを表現してみたいと思っています。なんか、1曲の中で表と裏を混ぜ合わせたものを作って、「出来上がりました」って言うのではなくて、表を作って、裏も作って、その違いをリスナーに感じてもらう。つまり、表裏一体で混ざらないものが混ざり合った時に生まれる良い違和感を、リスナーが聴いた側で感じてもらうってことね。どういうものなんだろうって考えてもらう。それが次のサカナクションのテーマになるんじゃないかと思っています。」

「"表と裏" って言うとさ、"分かりやすいものと分かりにくいもの" みたいな感じで捉えられがちですが、それは違うんですね。ずっと2014年に言っていた、次のアルバムのテーマは "東京" ……つまり、東京生まれじゃない僕が思う東京。表が東京だとしたら、裏が僕の生まれた北海道、札幌……小樽か。東京と札幌、このふたつが次の大きなテーマになるんじゃないかなと思っています。前に「アルバムは2枚組になるよ!」とも言っていましたが、あれから先生もいろいろ考えました。2枚組になるかどうかは分かんないけど、サカナクションとして次のアルバムになる "東京" ってテーマのアルバムと、"札幌" っていうものを両方作る上で、2枚とも音源で表現しても面白くないなって思っていて。札幌側のものは、ひょっとしたらもっと音楽以外のものが付加された、例えば、映像だったり、デザインだったり……どういうものなのかは分からないけど、そこが連動するものになるんじゃないかと思っています。普通にCDを作って、「ニューアルバムです」って出すことは多分ないんじゃないかと思います。なんかちょっと、今までみんなが体験した事がないようなものを目指して作っていけたらなと。その世界観を次のツアーで表現できたらと思っています。ツアーがね、アルバムが出てからになるんだと思うんですけど、どういったものになるかっていうのがね……いまいち、まだ掴めていないんですが。規模がどのくらいになるのかもね。できればアリーナツアーができるようになっていれば嬉しいなとも思うし。どういうものになるのかは分かりませんが、楽しみにしていただけたらと思います。」

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「2015年のサカナクションは、2014年は制作に追われていたので、それが発表される機会が続くと思うし、アルバムの制作でずっと引きこもったりすることも多いと思うんですけど、先生の音楽を作るモチベーションって何だろうなって思った時に、その大きな要因は、生徒諸君。つまり、リスナーのみんなに音楽を好きになってもらう。いろんな新しい音楽に触れてもらう。それが先生のモチベーションになっているな、っていう風に2014年は本当に、心からそう感じました。それに支えられているし。だから2015年は、そういった事をどんどんやっていきたいと思う。」

「サカナクションとしてだけじゃなく、このサカナLOCKS!でも。……今年、このサカナLOCKS!は生まれ変わります!ちょっと、実験って意味も込めて……時間割制!サカナLOCKS!は時間割制で授業を行っていきたいなと思っています(笑)。どういったものになるのかはまだこれからですけど。ひょっとして、時間割制にならないかもしれないし(笑)。でも、そういったことを考えていて。来週は何、再来週は何、って。あと先生『対談』をやりたいと思っていたのでね。いろんな人の話を聞いてみたり。バンドをやっている生徒や、これからやりたいと思っている生徒の背中を押すような事もやっていきたいなと思っています。サカナクションのYouTubeチャンネルっていうのがあるんですけど、そこでもいろいろとやっていきたいと思うのでね。そういうのと上手く繋がってやれたりとか。……どうなるのかはまだ分かんないんですけど、詰めていって、生徒諸君に提示できるようになったら良いなと思っています。もう、先生方はやるよ!みんなが新しい音楽を好きになるように、生徒諸君の音楽史に爪痕を残すために(笑)、頑張りますので。2015年もSCHOOL OF LOCK!ないし、サカナLOCKS!をよろしくお願いします。」

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ということで2015年、最初の授業も終了の時間になりました。

「さっきはちょっと血迷って、時間割制とか言っちゃったけど、それは希望と言うか、それくらいの意気込みで、サカナLOCKS!を生まれ変わらせようという気持ちです。今までの授業がダメだったわけじゃなくて、これからもっと分かりやすく、生徒諸君が楽しみながら音楽を知っていけるようなことを頑張ってやっていきたいなと。それをやらないとね……サカナLOCKS!はどんどん追い込まれていますから。セカオワLOCKS!でしょ?クリープLOCKS!でしょ、flumpool LOCKS!でしょ、そして、Perfume LOCKS!でしょ……。サカナLOCKS!……結構、今、ビリケツですよ!だから、ちゃんと、サカナLOCKS!の良いところを効果的に出して行かないと、あっという間にPerfume LOCKS!にぺっしゃんこですよ(笑)。だから、先生方も頑張りますので、生徒諸君、何卒応援よろしくお願いします。宿題もいっぱい出ているからな。忘れるなよ。ということで、今回の授業はここまで。音で学ぶ、音を学ぶ、音に学ぶ"音学"の授業、サカナLOCKS! サカナクションの山口一郎でした。本年もよろしくお願いします。」

サカナLOCKS!への宿題の提出は[⇒コチラ]から!

サカナクションのYouTubeチャンネルは[⇒コチラ]

合唱ライオットの特設サイトは[⇒コチラ]

2015年もサカナLOCKS!をよろしくお願いします!

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