対談 (w/ Akufen)

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山口「はい、授業を始めますから席についてください。マンガを読んでいる生徒はマンガをしまいなさい。Twitterを開いている生徒は、Twitterを一度閉じなさい。Instagramも一度閉じなさい。授業が始まりますよ。今日は、海外から先生がいらっしゃっています。だから今日は早めに黒板を書きますよ。……先生もちょっと、緊張してるんだぞ。」

『黒板 : Akufen』

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山口「なんと、今日はサカナLOCKS!に、ゲスト講師として『NF』にも出演してくれた、Akfen先生を迎えてお届けしたいと思います。ただし、一郎先生は英語が喋れません。なので通訳として、『NF』にも出演してくださいました、AOKI takamasa先生にも来ていただきました。AOKIさん、よろしくお願いします。」

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AOKI「よろしくお願いします。」

山口「AOKIさんはAkufen先生とは面識あるんですよね?」

AOKI「はい。何度かフェスティバルで一緒になったし、ベルリンでもご飯を食べたり。」

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山口「ちなみに、どんな人なんですか?」

AOKI「上品なね、常に落ち着いてはる人。盛り上がってるところはあんまりみたことないかな(笑)。」

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山口「へー。先生は、AOKI takamasa先生と出会ったときもすごく興奮して緊張していましたけど、今日もそれと同じ感じで緊張しています。こんなことないですからね!Akufen先生っていうのは、サカナLOCKS!でも何度か紹介したことがあるんですけど、先生や副担任ズ(サカナクションの他のメンバー)も大好きなクラブミュージックのミュージシャンで、今日は、海外のクラブミュージックとか、Akufen先生が見る日本の音楽シーンとか、そういったところのお話も聞けたらなと思いますので、AOKI takamasa先生、通訳よろしくお願いします。」

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AOKI「はい、頑張ります。」

山口「今夜のゲストは、Akufen先生です!よろしくお願いします!」

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“Good evening. This is Akufen. You're listening to SAKANA-LOCKS!”

Akufen「マーク・レクレア(Mark Leclair)です。エレクトロ・ミュージックをやっていて、15年程経ちます。世界中を回りながら音楽をやっています。質問に答えるために今日はここにいるので、何でも聞いてください。」

山口「ありがとうございます。今回は、サカナLOCKS!もそうですけど、『NF』に参加してくださって本当にありがとうございました。」

Akufen「招待してくれてありがとうございます。」

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山口「昨年は、この番組でもおなじみの、長野県で行なわれているTAICO CLUBにも出演されていて、僕が出演した年にも出演されていたんですね。実は、同じフェスで共演はしていて。僕は明け方Akufenさんの音楽で踊っていたわけですけど。」

Akufen「TAICOCLUBはとても好きなフェスティバルで、ものすごく良くオーガナイズされていて、エレクトロ・ミュージックだけじゃなく、いろんな音楽がプレイされる素晴らしいフェスティバルです。モントリオールで行なわれるミューテック(MUTEK)というフェスティバルに15年ずっと出ていたんですが、TAICOCLUBに出るために始めてミューテックを断りました。」

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山口「そうなんですか。Akufenさんは、世界のいろんな場所でプレイをしてきていると思うんですが、日本でプレイする時に、世界との違いみたいなものをリスナーに感じますか?」

Akufen「もちろん。比べることはしたくないんですが、常に日本は特別なオーディエンスで、いつも日本でプレイするのは楽しみです。一般的に、日本人は音楽に対してオープン・マインドだと思います。」

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山口「このラジオを聴いている人は、10代の人が多いんですけど、Akufenさんが音楽を始めたきっかけのお話を聞かせていただけますか?」

Akufen「最初のモチベーションは、自分が退屈だったからです(笑)。小さい頃から楽器をやっていて、そこからダンスミュージックに移行し始めて、15才のときからダンスミュージックを作っています。」

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山口「15才のときから……!ちなみに、初めて自分で買った音楽は誰の曲か覚えていますか?」

Akufen「自分のお金で……。ビートルズ(The Beatles)の『Help』でした。他のみんなと同じように(笑)。」

山口「僕らにとって、クラブってすごく特別な場所なんですけど、海外の人にとってはもっと身近なものなのかっていうのが知りたいです。」

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Akufen「文化の一つではあります。私のライフスタイルではないけど(笑)。モントリオールでは、ホームパーティやプライベートパーティの文化があって、50人から100人くらい集まってパーティをします。実は、モントリオールのクラブシーンがどんどんコマーシャルになっていて、面白くなくなってきています。だから自分たちのパーティを開きます(笑)。」

山口「なるほど。日本だと、ダンスミュージックやクラブミュージックというと、EDMや激しい音楽という風になっていて、ミニマルテクノや、テックハウス、僕らが面白いと思う音楽はどんどんアンダーグラウンドになって、知られていってないんですね。なので、現象としては同じことが日本でも起きているのかもしれないですね。」

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Akufen「EDMが猛威を振るっているのは“惑星的な”動きになっているので、避けることは出来ません。もしそれが嫌だったら自分たちで別のことをすれば良いということです。」

山口「僕らが『NF』ってイベントを始めたのは、実はそういうところもあって。若い子たちが最初に触れるダンスミュージックがEDMじゃないようにしようっていうところが、このイベントには意図としてあるんです。」

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Akufen「ただ、僕たちが若いときも同じだったように、EDMから触れて、多くの人がそこに残るかもしれませんが、そこから更に別の音楽にどんどん広がっていく人たちも出てくるので、そんなにネガティブなことではないかもしれません。」

山口「なるほど。日本の若者たちの音楽の楽しみ方っていうのは、ライブやクラブに遊びに行くっていうことよりも、最初に来るのはカラオケで。カラオケに遊びにいって歌うっていうことが、一番最初に来る音楽の遊びなんですね。」

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Akufen「カラオケは楽しいよね(笑)。」

山口「歌うために音楽を聴くっていう風になっているので、歌のない音楽の楽しみ方をなんとかこのラジオで伝えていきたくて、Akufen先生の音楽をラジオで紹介させてもらったら、若い子が予想外にも、10才の子や12才の子が男の子も女の子も反応したので、実は僕もビックリしていて……」

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ということで、ここで今回、Akfen先生を迎えて10代の生徒に逆電していきたいと思います。登場してくれるのは、音学の授業でもお馴染みの、ふみやくん(12才)です。(ふみやくんは、サカナLOCKS!をきっかけにAkufen先生の音楽を知って、Akufen先生のことが大好きな男の子です!)

山口「もしもし!」

ふみや「もしもし(笑)。」

山口「(笑) ふみや、一郎先生だよ。今日は、ここにAOKI takamasa先生と、Akufen先生も来ているよ!ふみや、Akufen先生に話しかけてごらんよ。」

ふみや「ふふふ(笑)。もしもし。」

Akufen「こんにちは、元気ですか?」

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ふみや「……元気です(照)。」

山口「ふみや、自分の名前を自己紹介してごらん、英語で。」

ふみや「え、英語で?」

山口「できる?」

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ふみや「うん。」

山口「ほら、やってごらん。」

ふみや「My name is Fumiya.」

Akufen「Very nice to meet you! My name is Mark.」

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山口「どう?憧れのAkufen先生とお話が出来て。」

ふみや「うん。緊張する。」

Akufen「僕も緊張してるから心配しないで。」

ふみや「(笑)」

山口「ふみやからAkufen先生に質問とかメッセージはありますか?」

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ふみや「質問なんだけど、曲を作る時に、何から始めて作っているのかなって思うんだけど……」

Akufen「すごくいい質問ですね。毎回違って、メロディが浮かんできて後からリズムを足すこともあるし、リズムが先に出てくることもあるし。毎回違います。」

ふみや「おー。ありがとうございます。」

山口「ふみやは、ピアノもドラムもギターもやっていて。」

Akufen「おー!僕と一緒ですね。」

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ふみや「ふふふ。」

山口「先生もね、緊張してるんだよ。目の前にAkufen先生がいて(笑)。だけど、先生とふみやも、Akufen先生と同じステージに立てるような日が来ればいいなと思っています。じゃあ、ありがとうね、ふみや。また話しましょう。じゃあね。」

ふみや「はーい。」

一同「(笑)」

AOKI「彼はすごく緊張してましたね。」

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Akufen「彼と話せてすごく嬉しかった。すごく可愛い子ですね。」

山口「では最後に、聴いている10代のリスナーにメッセージをお願いします。」

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“The only thing I have message all give it to listeners the younger generation. Do whatever you want to do. Stick to your idea. Don 't try to imitate anybody else. Do your own things. You gonna benefits so much more in the ends from doing only your only thing, your way.”

「いつも若い人たちに言うことは、自分のやりたいことをやりなさいということです。他の人を真似することではなく、自分が信じることを貫いていくと、将来大きな利益が得られるので、自分のやりたいことをやりなさい。」


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さて今回の授業も、そろそろ終了の時間になりました。

山口「いやー……。緊張しすぎて、聞きたかったことの30パーセントも聞けなかった気がして、自分が嫌になる。」

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AOKI「嫌にならなくていい(笑)。」

山口「せっかく目の前にAkufen先生が居るのに。……いや、俺、英語頑張ろう。」

AOKI「大丈夫、できるようになるよ。耳が良いから絶対大丈夫。でも、僕も通訳とか難しかった。聞いて、聞いて、どんどん忘れていく(笑)。何て言ってたっけ?って(笑)。」

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山口「僕ね、よく10代の子とラジオで話をするわけですよ。みんな緊張して……」

AOKI「同んなじやね(笑)。」

山口「それと一緒ですよね(笑)。そういう意味ではふみやはいつも通りでしたよね。もう……ごめんな、ふみや。先生も緊張していたんだよ。だからうまくアテンドっていうか……連れて行けなかったよ、Akufen側に。」

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AOKI「(笑)」

山口「でも、こうしてAkufen先生がサカナLOCKS!に来てくれているわけですから。こんなこと有り得ないですよね。」

AOKI「すごいです。」

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山口「SoundCloudでAkufen先生の音楽が聴けるので、生徒諸君、聴いて欲しい。」

AOKI「是非。」

山口「どうもありがとうございました。」

今回のゲスト講師、Akufen先生の作品は、SoundCloudでも聴くことができるぞ[⇒コチラ]

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