子供たちの美術教育の高揚を図るとともに
交通安全への“思い”を広めることを目的に毎年開催されている
「JA共済 全国小・中学生交通安全ポスターコンクール」。
去年の暮れに令和元年度の入賞者が発表されています。

今週はJA共済連 地域活動支援部 大野 祥平さんを迎えて
去年行われた第48回のコンクールについて紹介しました。
大野さんによると最新大会の応募総数は
小学生119,295点、中学生35,701点の計154,996点。

小・中学生が描いた交通安全ポスターには
その時々の交通安全についての「関心」が表れるものですが
『スマートフォンの使用マナー』が7年連続で最多。
また『高齢者運転・免許返納』を呼びかける作品が前年の約8倍に急増したといいます。

「自分のおじいちゃんやおばあちゃんに、
事故の被害者にも加害者にもなってほしくないという
子どもたちのメッセージが込められているように感じます」と大野さん。

また『アクセルとブレーキの踏み間違えに注意』や『あおり運転禁止』など
ドライバーに向けた作品が多く描かれたことも特徴だったといいます。





それでは、ここで受賞作品4点を紹介しましょう。
まずは内閣府特命担当大臣賞を受賞した千葉県の中学2年生の作品。



ながらスマホをしていた自転車と歩行者の事故現場を
地面から見るという画面構成が見る人を引きつける作品。
落ちているスマホに「スマホ見るなら前を見て」という
キャッチコピーが入っているところがユニークですね。
作品全体が暗い不穏な色調で表現されていて
ちょっとくらい大丈夫という軽い気持ちが誰かの命や幸せを奪い
自分の人生も台無しにするということを伝えているようです。


次は農林水産大臣賞を受賞した福島県の小学4年生の作品。



酔った赤ら顔でネクタイ姿のお父さん。
「ビール大好き」のタスキをかけパーティグッズでしょうか?
眼鏡・ヒゲ・帽子などをつけたまま手には車の鍵をぶら下げています。
楽しい宴会が終わり、クルマに乗って帰ろうとしているのでしょう。
しかし、後ろの車は目を吊り上げ、鋭い歯を剥き出しにして怒っています。
赤く「飲酒運転おことわり」とあり
車目線で飲酒運転の危険さをわかりやすく伝えたユーモアのある作品。
お酒を飲んだら絶対に運転してはいけないことを再認識させられますね。


次は警察庁長官賞を受賞した沖縄県の小学3年生の作品。



上の黒いクルマの男性運転手はこぶしを突き上げ
凄い形相で前を走る赤いクルマを威嚇しています。
赤いクルマを運転する女性は怖いのでしょう。
シクシクと泣いてしまっているようです。
煽り運転がニュースでよく取り上げられた去年。
そうしたニュースに敏感に反応したと思われます。
煽り運転による悲しい交通事故が
なくなって欲しいという願いがこもった作品です。


最後は文部科学大臣賞を受賞した鹿児島県の小学5年生の作品。



一転して明るい作品!
青空の下、通学路があって、横断歩道を渡る子供たち。
子供たちを見守る地域の交通安全ボランティアの方は笑顔。
横断歩道で停車して子供が渡るのを待つクルマも笑っています。
そして「思いやりの安全ロード」というメッセージ。
地域全員で安全な交通交通をつくろうと思わされる作品です。

大野さんは最後に、番組を聴いている大人の方には、
子どものよいお手本になっていただきたい、
安全運転に努めてほしいと話して下さいました。

これらの優秀作品は3月16日(月)から31日(火)までの期間
「JA共済交通安全ポスター展 子どもたちの願いをのせた山手線ミュージアム」と題し
JR山手線の電車1編成の中吊りや車内上部モニターなどに掲示する予定です。
また、JA共済のホームページ特設サイト内でも入賞作品を見られます。
 
電動アシスト自転車を利用する人が増えています。
ただ、ふつうの自転車に増して注意が必要。

今週は自転車安全利用コンサルタント 北方真起さんにお話を聞き
「安全な電動アシスト自転車の利用」についてお送りしました。





北方さんによると、国内の自転車数は約157万台。
そのうち電動アシスト自転車は約67万台。
4割以上を占めていると言われています。

過去10年間の自転車の販売台数は減少していますが
電動アシスト自転車は年々増加していて2倍以上になっています。

また、販売台数増加に比例して事故も増えています。
2018年の自転車関連事故85,600件は10年前から半減していますが
電動アシスト自転車関連の2243件は2倍。
死亡事故の割合も高いというデータが出ています。





「自転車の交通事故」と聞くと、
多くの方は自転車と車との間で起こった、
自転車が被害者となる交通事故を想像するかもしれません。
でも、注意を促したいのは歩行者相手に起こしてしまう事故です。

電動自転車のメリットはたくさんあります。
坂道、漕ぎ出し、特に子供を乗せていると重くなるので
そこをサポートしてくれるメリットがあります。
そのためにお母さん、お父さんの利用が増えています。

保育園の送迎や買い物、用事があって急いでいることも多く、
加速しやすいのでスピードを出し過ぎて事故に繋がっています。
スピートが出てしまうものですが、出し過ぎないように気をつけて。

そして、子供を乗せていたとしても自転車の通行は車道が原則です。
歩道を通るのであれば、車道寄りを徐行する。
歩道は歩行者のための場所であることを意識して
すぐ止まれるスピードで運転することを心がけて下さい。





電動自転車はふつうの自転車より重量があります。
車体自体で30?以上。2人の子供を前に乗せたとしたら親子3人で100?。
この重さに加えてスピードが出ていれば、北方さん曰く「戦車のようなもの」。
人にぶつかってしまった場合の衝撃はとてつもなく大きいのです。
利用者はその点を理解して利用する必要があります。

北方さんは自転車を楽しく安全に利用するために
3つの大切なことを教えて下さいました。


1.安全確認をしっかり行う

  左右だけではなく、前後の状況もしっかり確認して下さい



2.スピードを出しすぎない

  繰り返しになりますが電動アシスト自転車は
  ペダルを踏んだだけでスピードが簡単に出ます。



3.ヘルメットをかぶる
  
 「もしも」の時に自分のこと、子どものことを守るため
  ヘルメットをかぶる習慣を身につけましょう。





普及する電動アシスト自転車、
利用している方や、利用しようと思っている方は、
以上、お伝えしたことを心に留めて、運転して下さい。
クルマの運転にはドライバーがいくら気をつけても
目で実際に確認できない、ミラーにも映らない「死角」があります。
そのことを認識しておかなければ交通事故の危険性は高まります。
今週は『クルマに潜む死角の危険』についてお伝えしました。


1.運転席から見れば前後ウィンドウより下は全て死角

前方のフロントガラス。後方のリアウィンドウ。
車体から下の部分は運転席からすると死角です。

フロントガラスの死角に特に気をつけたいのは、
駐車や停車した状態からの発進時。
小さな子どもがクルマの前にいても見えません。
発車する前に車から降りた状態で確認するようにしましょう。
リアウィンドウの死角に特に気を付けたいのは駐車や車庫入れの時。
不安がある場合は、いちど車を降りて安全を確認して下さい。






2.車の真横の死角

前後ウィンドウと同じように、
左右についても車体近くの低い位置は死角。
その死角は運転席側よりも助手席側のほうが大きくなります。

車を発進させる時は運転席側の状況は把握しているもの。
助手席側の死角の状況を確認するようにしましょう。

走行中はサイドミラーとバックミラーで
左右の状況をチェックすることはできますが真横が死角になります。
車線変更をしようと思った時に真横にクルマがあって、
「ヒヤリ」とした経験がある人は少なくないでしょう。
首を振って目視で確認するようにして下さい。

左折する時は左側の後方で死角になる部分があります。
左折する時は、なるべくクルマを左側に寄せて、
二輪車が入ることができる空間を作らないようにします。
その上で左の後方を目で確認しながら曲がるようにしましょう。





3.ピラーによる死角

ピラーは英語で「柱」のこと。
クルマではボディとルーフ(屋根)をつなぐ柱を指のことです。
車種によって、ピラーの数とある場所は異なりますが
基本的に前方の左右、後方の左右にあるので気をつけましょう。
それほど太くありませんがピラーの中に
づくべき対象が隠れてしまうことが少なくありません。
多くの場合は「自転車」「歩行者」「オートバイ」などです。
「ピラーは危険」だということを念頭において下さい。





4.障害物による死角

自分のクルマの構造上ではなく、
他のクルマの存在によっても死角は生まれます。
        
例えば走行する車道の先に停車しているクルマがある。
そのクルマをよけつつ進もうとした時に、
クルマの陰から道路を横断しよう人が出てくる。
 
あるいは右折待ちをしていたら、
対向車が停止して「右折を先にどうぞ」と譲ってくれた。
お礼の意思を示しつつ、なるべく急ごうと右折をしたら、
停まってくれたクルマの陰からオートバイが直進してくる。


運転中はこれらの死角を常に意識するようにして下さい。
そして、大きさ、車高、構造などによって死角は変わってきます。
自分が乗るクルマの特徴を把握しておきましょう。
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