道路上では、いろいろなところに事故の危険があります。
中でも特に気をつけなければいけないのが「交差点」。
去年、全国で起きた交通事故の5割強が交差点と交差点付近で発生しました。





1つ、意識してほしいのは、
「交通事故の多い交差点」のようなランキングの上位に
名前が挙がる交差点だけが危険なわけではないということ。

事故発生件数が多いということは、もちろん危険があります。
ただ、一般的には交通量が多い交差点のほうが事故の絶対数も多くなるもの。

絶対数がそれほど多くない交差点の中に、
危険度の高い交差点があるかもしれないのです。





交差点で起きる交通事故の主なパターンは5つ。

交差する道路を走るクルマとの出会い頭の衝突 

右折時、左折時の他のクルマとの衝突 
 
横断中の歩行者・自転車などとの衝突 

右折時、左折時の歩行者・自転車などとの衝突 

停止、徐行した前のクルマとの衝突 


JAF 東京支部  事業課 交通環境係 高木孝さんによると
交差点に入るにあたってドライバーが持つべき姿勢は
「スピードを出しすぎず」「車間距離を保つ」
そして「異変に対処できる余裕を持てるようにする」ことです。





その上で大きな事故が起こりやすい、
信号がある交差点での、いくつかの細かいポイントを挙げると

左折は“巻き込み”に注意

運転席からの視界は死角があります
例えば、自分のクルマの横にバイクがいるかもしれません
ミラーでしっかり確認、首を振って目視もして、
スピードをできるだけ落として曲がります
合図を出すタイミングが遅いと後続車に追突される恐れもあります


右折はその先の“危険”の注意

前のクルマの後に続けとばかりに右折すると
対向車が交差点に入ってくるところだったりするかもしれません
また、横切る横断歩道で進行中だった歩行者が
目の前に来ているかもしれません

また、対向車に気を取られ過ぎても、
右折した先の横断歩道に歩行者がいるかもしれません
右折には特に危険が潜んでいます


交差点内には、いくつもの交通事故の危険が潜んでいます。
注意深く察知して、それらを避ける。
そして、それでも訪れるかもしれない「ヒヤリハット」の瞬間に、
危険を回避できる余裕を持つ。
交差点では特に注意を払って運転をして下さい。
ドライバーの皆さん、
数ある「道路標識」を、きちんと認識していますか?

運転免許証をとる時に学んだ「道路標識」。
でも、実際の種類と数は本当に多く、
中には滅多に見かけないものもあり、
100%わかるドライバーは少ないのかもしれません。





国土交通省によると「道路標識」には大きく4種類あります。

案内標識  

警戒標識

規制標識  

指示標識



この4種の道路標識がどんなタイプのものか見ていきましょう。


【案内標識】

種類にすると85タイプ。
目的地・通過地の方向、距離や道路上の位置を示す標識です。
例えば・・・







種類にすると85タイプ。
上のような<方向と距離><国道>のほか
<市町村>案内や高速道路の<入り口の予告>などがあります。


【警戒標識】 

「注意深い運転」を促すもの。
黒枠で囲まれた黄色いひし形の中に注意すべきものを想起させるデザイン。
例えば・・・

<学校、幼稚園、保育所等あり>




<動物が飛び出す恐れあり>




【規制標識】 

これは禁止・規制・制限などの内容を知らせるもの。
例えば・・・

  <車両進入禁止>
 



  <駐停車禁止>





【指示標識】 

「特定の交通方法ができることや道路交通上決められた場所」などを知らせるもの。
例えば・・・

   <駐車可>




   <停車可>



それでは、以下の道路標識が何を意味しているかわかりますか。   
考えてみて下さい。

  ー 第1問 ー



  ー 第2問 ー



  ー 第3問 ー
     


〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 


ー 第1問 答え ー 

指示標識の「優先道路」

太い道路と細い道路を模したもので、
 この標識のある道路が優先であることを示している


ー 第2問 答え ー 

規制標識の「追い越しのための右側部分はみだし通行禁止」

片側1車線の道路でよく見かける標識。
「追い越し禁止」の標識と認識する人が多い。
正しくは「追越しのための右側部分はみ出し通行禁止」。
車線をまたいでおいこしてはいけない、
逆に言えば、車線をまたがなければ追い越しして違反にはならない


ー 第3問 答え ー 

指示標識の「安全地帯」

その先にプラットホームのない路面電車の停留所や
道路を横断する歩行者のための安全地帯があることを示す標識。
安全地帯内に歩行者がいれば、車両は通る際に徐行する。
安全地帯の左側と、その前後10m以内は駐停車禁止。


「道路標識」について自信がないと思う方、
国土交通省ウェブサイトなどに詳しい情報が掲載されています。
時間がある時に、チェックしてみることを、お薦めします。
クルマで買い物に出かけたショッピングモールの駐車場。
ドライブで遠出をした行楽先の駐車場。

到着した安堵感でホッとしたり。着いてからすることに気が移ったり。
あるいは買い物や遊びを終えたばかりで少し興奮状態にあったり。
ドライバーは駐車場内でのクルマの作動を疎かにしがちかもしれません。





駐車場内で起こる車両事故は全体の3割近くになります
2年前に行われた「東北6県の車両事故実態に関するモニタリング調査」によると
車両事故のうち26.2%が駐車場内で発生していました。





ここで注釈をつけておくと
ショッピングモールの駐車場やコインパーキングなど、
不特定多数のクルマが通行できる駐車場は道路交通法の適用内。
車両事故があった場合「交通事故」となります。

一方で、自宅ガレージや月決めの駐車場など、
特定の人や車両だけが出入りする駐車場は一般的に道路交通法適用外。
車両事故ですが「交通事故」とはなりません。
さらに「盗難」や「落書き」なども、ここには含まれています。

平成28年に 交通事故分析センターが行なった調査では、
「駐車場事故」は交通事故全体の3.8%、約4% でした。

とは言っても、車両事故の1/4が駐車場。
交通事故全体の4%も決して少ない数字ではありません。
「駐車場は気をつけるべき場所」と認識しておくべきでしょう。





さて、本題に戻り
駐車場内ではどんな「車両事故」が多いのか?
小数点以下、四捨五入で紹介すると
     
施設との接触 (壁・フェンス・街灯など) 30%
車両同士 55%


そして、駐車場内の「交通事故」は、
公益財団法人 交通事故総合分析センターによると年間およそ6千件。
その内訳は2016年のデーターを見ると

車両同士 66%
人対車両 28%
車両単独  6%


駐車場内は基本的に徐行しているといっても
死亡者が発生する事故も起きています。





<ケース1>

今年3月、神奈川県藤沢市のコンビニエンスストア駐車場で、
49歳の男性が軽乗用車にひかれ、頭などを強く打ち間もなく死亡。


<ケース2>

今年5月、千葉県市原市の公園駐車場から発進したクルマが
道路を挟んで向かい側にある公園に突っ込み、園児をかばった保育士が怪我。



駐車場といえども、
重大な事故が起こることを覚えておきましょう。
その予防策を考えてみましょう。





【慌てない】
 
駐車スペースを確保したい、駐車スペースに早く停めたい。
はやる気持ちはわかりますが、事故を起こせば、それどころではなくなります。


【徐行する】

ザベススピードを出さず、しっかりと徐行する。
心がけるのは時速10km以下の運転です。


【目と耳で安全を確認】

慣れない駐車場だとミラー越しの確認では死角に人がいるかもしれません。
自分の目で、耳で、近くに危険がないか感知するようにしましょう。


【ブレーキとアクセルに踏み間違いに気をつける】

あまりスピードが出せない環境とはいえども
ブレーキとアクセルの踏み間違いは大きな事故になりかねません。

   
駐車場の危険と、事故を起こさないための対策。      
わかっていただけたでしょうか。
油断と焦りと慢心から事故は起こります。
充分に気をつけて下さい。


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