お盆休み期間もそろそろ終わり。
これから週末にかけて、高速道路のラッシュがあるでしょう。
今週は、先週に続く「混雑時の高速道路利用」の後編です。





前回は「出発前の点検ポイント」に重点をおきました。
今回は混雑・渋滞する高速道路でクルマを運転する時の注意点です。

高速道路各社によると、渋滞発生時、事故は10倍以上になります。
そして、高速道路で起こる事故の約3割が渋滞に関わっています。

渋滞中の運転はイライラして少しでも先に行きたいもの。
また、長時間の運転で疲労したり、眠くなったりするもの。
ハンドルを握る方は事故を起こす可能性を少しでも排除しましょう。
そのためのポイントを5つ、お伝えします。





車線の選択 〜 身勝手な運転をしない

渋滞中の高速道路は「少しでも先にいきたい」と「追い越し車線」を走りがち。
でも、多くのクルマが「追い越し車線」を走ったとしたらどうでしょう。
むしろ「走行車線」のほうが、早く進むかもしれません。

「我、先に」というクルマが増えれば、それだけ事故の危険も高まります。
できるだけ走行車線を選んで走りましょう。

時折、ほんの少しの隙間を見つけて、
網の目をくぐるように、車線変更を繰り返すクルマもあります。
そうしたクルマの「入れるまい」として車間を詰めるクルマもあります。

冷静に考えればわかることですが、それは事故のもと。
かえって渋滞を悪化させる原因にもなります。
身勝手な運転は控えましょう。



車間距離をとる

今ではずいぶんと知られるようになりましたが、
専門家によると車間距離が40メートルより近くなると
渋滞が発生しやすくなります。

スムーズに走行を続けるために
40メートルに近い車間距離をとりましょう。
前のクルマとの車間距離が縮まっているほど
追突する可能性は高まりますし一石二鳥です。


ブレーキを踏みすぎない

前のクルマがブレーキを踏んでブレーキランプが点灯すれば、
あとに続くクルマもブレーキを踏み、その後ろもまた・・・・
と、ブレーキ使用は連鎖し、円滑な流れが滞り、そこかしこに危険が発生します。
エンジンブレーキを上手に活用しましょう。

ただ、エンジンブレーキはブレーキランプが点灯しません。
後続車がすぐうしろにいる時などは追突される危険もあります。
周囲の状況をよく確認してブレーキとエンジンブレーキを使いわけましょう。





サグではスピードを上げる

「サグ」は窪地の意味で下り坂だった道路が上り坂に切り替わるポイント。
それまでの下り坂と同じようにアクセルを緩めているとスピードが落ちます。

後続車が「サグ」を意識していた場合、
前がつっかえた状態になり、ブレーキを踏まざるを得なくなります。
それが引き金で渋滞が発生、あるいは悪化して、追突の危険も生まれます。

下り坂が登りに変わるところを意識して、
意図的にスピードを上げるようにしましょう。



運転に対する集中力を失わない

イライラする、疲れる、眠くなる。
そんな状態は、事故を回避する能力を、あなたから低下させます。
上手に気分転換する、しっかりと休憩をとる、場合によっては仮眠をとる。
できるだけ心身ともにフレッシュな状態でハンドルを握るようにしましょう。


明日からは3連休。その後はお盆。
これから帰省ラッシュが始まり、Uターンラッシュを迎えます。
ふだんあまり運転をしない人がハンドルを握る時期。
渋滞もあり事故の危険は高まるもの。
今週と来週は「混雑時の高速道路利用」についてお伝えしましょう。





まず、こうした混雑時期の車でのお出かけは
できるだけ混み合う日、時間を避けて高速道路を利用しましょう。
今では混雑状況は高速各社のWebサイトで確認できます。
 

「日付を指定」して「道路を指定」して
「方向」、上りか下りを選れば渋滞予測がわかるので使わない手はありません。
家族や友人が渋滞で辛いを思いを少なくし事故のリスクも軽減します。





この猛暑はクルマにも負荷がかかります。
出発前の点検を欠かしてはいけません。
JAFが推奨している出発前点検ポイントは7つあります。


ガソリンは充分に入っているか

2018年度の高速道路上での
JAFロードサービス出動件数は約7万3200件。
原因の2位は「燃料切れ」で9080件もありました。
運転に不慣れな方は燃料メーターのチェックをお忘れなく


冷却水(ラジエーター液)の量は規定の範囲内か


ラジエーターキャップは確実に閉まっているか

長時間の走行でエンジンは高い熱を帯びます。
ラジエーターは内部を通る風を利用した冷却水で
エンジンの熱を奪い、クルマのオーバーヒートを防ぎます。
オーバーヒートすればクルマは走行不能。
冷却水(ラジエータ液)とラジエーターキャップを確認しましょう。


エンジンオイルの量は適当か

クルマのエンジンは人間でいえば心臓。
エンジンオイルはエンジンをスムーズに動かすためのいわば血液。
不足すればエンジンが焼き付いてしまうこともあります。
入れすぎれば「燃費が悪くなる」「マフラーから白い煙が出る」
といったことが起こるので適量かどうかチェックします。
 
エンジンオイルは劣化するので交換も必要です。
自動車メーカーは「走行距離1万~1万5,000km」、
「または1年」という指定をしていることもありますが、
5,000kmまたは半年での交換を推奨する専門家もいます。


ファンベルトの張り具合は適当か、損傷はないか

→ ファンベルトは指で押して張り具合を確認します。
軽く押した時にファンベルトが2?以上たわむようなら、
ファンベルトの調整が必要か、調整できないタイプは交換が必要です。

ファンベルトはエンジンを冷却するためのパーツの1つ。
緩んでいたり、もちろん切れてしまえば、冷却水が循環せず、
エンジンがオーバーヒートしてしまうかもしれません。


タイヤの空気圧は適当か


タイヤの溝の深さは充分か

2018年度の高速道路上でのJAFロードサービス出動件数
7万3200件の原因1位は「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足」。
2万7,000件にのぼっています。
見て、さわって、しっかりとチェックして下さい。

夏の楽しい思い出をつくるために、
まずはできるだけ渋滞を避ける。
そして、出発前はしっかりとクルマの点検をする。
それはドライバーの役目です。


クルマを運転していて「出会い頭」に他のクルマや自転車に
衝突しそうになったことがある人は少なくないでしょう。

もしかすると「実際に衝突してしまった」という人もいるかもしれません。
「出会い頭の事故」は、とても多い交通事故のタイプです。




「出会い頭の事故」は交差点などで
違う方向から侵入してきた者同士がぶつかる事故。
交通事故原因の分析には様々な分類があります。
いくつか見てみてみましょう。

警察庁の資料によると2年前
平成29年の交通事故発生件数は47万2,165件。
事故類型別では・・・

?位 『追突』 およそ16万8千件 35.5%

?位 『出会い頭衝突』 およそ11万5千件 24.5%


すべての事故の中で2番めに多いタイプになっています。
同じ年の交通死亡事故を類型別に見ると・・・

?位 『正面衝突等』 1,113件  30.7%

?位 『横断中』 907件 25.0

?位 『出会い頭衝突』 504件 13.9%






それでは、どんな場所で『出会い頭の事故』が起きているのか?
公益財団法人 交通事故総合分析センターの検証によると
7割が「市街地」、家屋や商業施設が密集した区域で発生しています。

一方、『出会い頭』による死亡事故の半分以上は「非市街地」で発生。
そのほとんどは「交差点」で起こり、交差点事故の典型的なタイプになっています。

『出会い頭の事故』の原因。
これは大きくわけて2つあります。


1)交通ルールを守らなかった

2)結果的に安全のため求められる走行をしなかった



当事者がこの2点に当てはまらなければ 多くは未然に防げたはず。
?の交通ルールを守らない、例えば「信号無視」「一時停止違反」など、
これについては、当たり前ですが、常に交通ルールは守るようにしましょう。
?の「安全のため求められる走行をしなかった」。
こちらはいくつかのパターンが考えられます。


<標識の見落とし>

出会い頭衝突の多くは、見通しが悪く、信号がない交差点で発生しています。
そうした場所には「止まれ」の一時停止標識があるもの。
しかし、これに気づかず、止まらずに進んでしまったケースです。

考え事をいていたり、スマホを気にしていたり、
そんな時は注意力が散漫になってしまうもの。
ハンドルを握っている時は、運転に集中しましょう。


<思い込み>

自分が走行している道路は優先道路ではないのにそう思い込み、
そのままのスピードで、止まらずに走って衝突してしまうケース。


<認知ミス>

安全確認の手順はとったのに認識を誤ってしまう、
例えばカーブミラーを見たにも関わらず
クルマや自転車が来るのに気がつかなかったケース。
安全の確認は細心の注意を払って行いましょう。





それではドライバーが、どんな対策を講じれば、
『出会い頭の事故』を回避することができるのか?
重複する部分もありますが・・・


【道路標識を見落とさない】

道路標識を見落としてはいけません。
特に夜は日中よりも標識が見えにくいので注意しましょう。


【停止すべきところでは確実に止まる】
     
一時停止の標識は危険がある場所だから設置されます。
標識を見たらきちんと止まりましょう。
「たぶん来ないだろう」といった楽観的で根拠のない予測は厳禁。
止まる位置は必ず停止線の手前で。

     
【左右の確認をしっかりする】

一時停止の標識で止まってたとしても
左右の確認をしっかりやらなければ意味がありません。
運転に慣れている場所では確認がおろそかになりがち。
注意しましょう。
 
また、場所によっては停止線の位置から左右が見にくいこともあります。
そういうところでは、まずは停止線で止まった上で、
左右が確認できる位置まで慎重に進み、再び止まって安全を確認します。


【優先道路を過信しない】 

「自分は優先道路。止まるべきは他のクルマ」と考えて乱暴に運転していると、
停車をしない、他のクルマに突っ込まれ、事故になってしまうこともあり得ます。
自分が優先道路だったとしても、事故に遭わないためには、
いつでも停まれる気持ちとスピードで走行する姿勢が大切です。


こうした情報をしっかりとインプットして、
『出会い頭の事故』に遭わないよう気をつけて下さい。


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