先月、2019年の「交通安全ポスターデザイン」が決まりました。
毎年末に翌年の「交通安全年間スローガン」入賞作が発表されます。
それを受けて、それぞれの大賞作を
ビジュアル化したポスターのデザイン募集がスタート。
年度末にこちらの大賞作が決まります。
2019年の「交通安全年間スローガン」と
「交通安全ポスターコンクール」の最優秀賞にあたる
内閣総理大臣賞をあわせて紹介すると・・・
<一般部門A > 同乗者を含む運転者に呼びかける
チャイルドシート ちいさなVIPの 指定席 
東京都 主婦 山口利枝さん
<一般部門B> 歩行者・自転車の利用者に呼びかける
危険だよ スマホに夢中の そこの君 
奈良県 フリーイラストレーター 大村泰久さん
<こども部門> 中学生以下が自分たち自身交通安全を呼びかける
とび出さない いったんとまって みぎひだり 
愛知県 知立市立知立南中学校1年 髙木栄生さん
これらのデザインは春の交通安全運動期間から
実際にポスターとなって全国に1万7千枚ずつ掲示されます。
今回は一般部門Aで内閣総理大臣賞を受賞した
山口利枝さんに電話でお話を聞きました。
芸術大学を卒業後、デザイン会社に勤め、
出産をきっかけに退職した山口さん。
ポスターデザイン応募のきっかけは
小学3年生だったお嬢さんでした。
集中力をつけさせたいと思い、絵を教えていて、
このコンクールの存在を知ったので応募することに。
考えているうちに自分に火がついてしまったそうで
山口さんが受賞ということになりました(笑)
山口さんは、現在は小4の女の子、小1と3歳の男の子の母親。
チャイルドシートの使用については経験や思うところもあります。
そこで、子どもをもつお父さん・お母さんへのメッセージを聞きました。
子供がチャイルドシートをしたくないと大泣きし、
葛藤を抱えるお父さん、お母さんも中にはいると思います。
でも、泣いてでも絶対にチャイルドシートに乗せる。
それは子どもを守るためであり、親の責任。
チャイルドシートは大事です。
と、話してくださいました。
親子でスローガンを考えたり、ポスターデザインを考えたり、
子どもが交通安全について‘想像’することは、
それ自体が交通安全教育になります。
小さな子どもがいるお父さん、お母さん、
一緒にこうしたコンクールに応募しながら
交通安全教育をしてみてはいかがですか?
この「なるほど!交通安全」。
3月までは木曜日の放送でしたが、
これからは毎週金曜日の7:20からお届けしていきます。
そろそろ学校は始業式を迎える時期。
小学校に進学した、新学年に進級した子供が、街を歩き始めます。
環境が変わってすぐは不慣れなことも多いもの。
そこには、交通事故の危険も潜んでいます。
子供の生活環境が変わるこの時期。
交通事故が多いことはデータに表れています。
平成26年から去年、平成30年までの5年間、
歩行中に交通事故に遭って亡くなった方と
重傷を負った方の合計数を月別で見てみると
<全年齢層>
ワースト? 12月 ワースト? 11月 ワースト? 10月
<小学生>
ワースト? 5月 ワースト? 10月 ワースト? 4月 ワースト? 6月 全年齢層では秋の終わりから冬に多く
小学生は4月から6月が上位を占めます。
それでは小学生のどの学年に交通事故被害者が多いのか?
最近5年間の「歩行中」「自転車乗用中」で亡くなった
さらに重傷を負った合計数を見てみると上位は
小学2年生 1,062人
小学1年生 1,059人 そのあとは3年生 → 4年生 → 5年生 → 6年生と
学年が上がるにつれて、事故に遭う児童数は減っていきます。
次に小学生の歩行中の交通事故が、
どの時間帯に多いのか? 見てみると
いちばん危険なのは夕方。
16時台が最も多く、次いで15時台、17時台。
この3つの時間帯が、突出しています。
そして、少し差があり、4番目に多いのが7時台。
さらに、歩行中の小学生が、
何を目的に行動していたのかを見ると
「下校中」が最も多くて約22%。
「登校中」も10%あり「登下校中」で3割を超えています。
その他に多い「行動目的」は「遊戯」が約21%、「訪問」が約12%。
「登下校中」には事故の潜んでいると、
お父さん、お母さんは、子供にきちんと伝えることが大切。
一緒に通学路やよく利用する道路を歩いてみることをおすすめします。

「どこに危険がありそうか?」親子で話しながら歩けば
子供の脳裏にしっかりと刻まれるでしょう。
そして、遊びに出かける時や友だちの家を訪ねる時には、
ハシャギ過ぎないように声をかけましょう。
一方で、ドライバーの方は、
子供たちの登下校時の運転に細心の注意を払って下さい。

もう1つ、子供に伝えたいのは「法令違反」をしないこと。
「法令違反」では、子供には難しいので「飛び出し」や
横断歩道のない道路部分を渡る「横断違反」
「信号無視」をしないように言いましょう。
というのも過去5年間で歩行中に交通事故で亡くなった、
重傷を負った小学生のうち法令違反をしていなかったのは34%。
反対に言うと7割の子供に法令違反があったということなのです。
「飛び出し」「横断違反」「信号無視」をしなければ、
交通事故に遭ってしまう確率は減ることでしょう。
「交通少年団」を知っていますか?
全国で展開するキャンペーンなどを通じて交通安全を呼びかける子供の集団。
一方で子供たち自身の成長も期待できます。

昭和40年代前半に東京都内の交通事故死者数は700〜800人になりました。
子供の死者数も100人を超えるとう事態。
こうした状況の中で子供の交通事故を防止するため
昭和45年に全国で初めて小松川警察署が小松川交通少年団を結成。
それを皮切りに全国各地で交通少年団が誕生しました。
そう説明してくださったのは東京都交通安全協会
安全対策部 部長 新田秀実さん。
現在、東京都内に「交通少年団」は98団。
連合体「東京交通少年団」も誕生していて
管轄しているのが東京都交通安全協会です。
東京都では「交通少年団」を「Boys And Girls for Safety」の頭文字をとり
略称「BAGS(バッグス)」とも呼んでいます。
BAGSは交通安全のイベントやキャンペーンで
街頭に出て、ティッシュを配ったり
高齢者が横断歩道を渡るときに保護誘導したりという
ボランティア活動を中心に行っています。

上の写真のように「東京交通少年団」には、
淡い緑の制服とオレンジの帽子があります。
暑い時期の上半身は半袖の白いシャツ。
雰囲気はボーイスカウト・ガールスカウトと似ていますね。
子供たちに交通安全メッセージの入ったグッズを渡されたり
高齢者が横断歩道を渡る時に、誘導してもらったり
大人も「気を引き締めないといけない」と思うでしょう。
そして、子供たちへの好影響があると新田さんは言います。
自分で守るだけではなく、人にも教えることで、交通ルールの意識が高まります。
「交通安全は何才まででいいですよ」というものではありません。
生涯教育で小さいうちから身に着けることが大事ですから」と新田さん。

イベントやキャンペーンなど
ボランティア活動を通した交通安全PRの他にも
1泊2日のリーダー研修会や鼓笛隊による演奏活動、
交通安全のことばかりで飽きるといけないので
「芋掘り」「餅つき大会」「田植え」などの
レクリエーション活動もあるそうです。
いろんな部分で人間形成にも役立ちそうですね。
入団前は恥ずかしがり屋で人前が苦手だった子供が、
交通少年団の活動を通してリーダーシップを発揮するようになり、
驚き、喜ぶ保護者も多いようです。
もうすぐ新年度。
全国各地の交通少年団は団員を募集しています。
塾やスポーツクラブ、今の子供たちは忙しい昨今。
こうした活動もためになるはず。
関心を持ったお父さん、お母さんは、
お子さんに勧めてみてはいかがでしょう?