来週月曜日は「敬老の日」。
高齢者の方たちには、いつまでも健康で、長生きをして欲しいもの。

一方でクルマの運転する高齢者も多いのが現代社会。
交通安全にも気をつけていただきたいと思います。

家族や身近に高齢ドライバーがいるリスナーの皆さんは、
何かの折りには、注意喚起をお願いします。
        




警察庁によると2年前、平成28年の、
75歳以上の運転免許証保有者数は 513万人 。
これは10年前、平成18年 258万人 のほぼ2倍。
この先はさらに増えて5年後には 613万人 となる推計です。

上記の数字は75歳以上。
「高齢ドライバー」は65歳以上を指します。
つまり実際にはもっと多くの高齢免許保有者がいるのです。

覚えておいていただきたいのは、
原付以上の車両を運転して事故を起こした数を
年齢層別に分けて10万人あたりで見てみると

? 圧倒的に多いのが16歳から19歳 およそ2,000人        
? 次に多いのが20歳から29歳   およそ1,000人

同じ免許証保有人口あたりに起こす事故数は、
若者より高齢者のほうが少ないということ。





ただし、問題はあります。
原付以上の車両を運転して死亡事故を起こした数を
年齢層別に分けて10万人あたりで見たデータからわかります。
平成28年の警察庁資料では

? 75歳以上が圧倒的に多く7.9人
? 次に16歳〜24歳が7.2人
? 70歳〜74歳が4.5人
? 65歳〜69歳が25歳〜29歳と同じで3.8人

ここからわかるのは、
高齢者ドライバーが交通事故を起こしてしまった時、
死亡事故になる可能性は若い世代よりも高いということ。





1つ、驚く交通心理学の調査結果があります。
運転をしていて「事故を回避する自信がある」かどうか聞いたアンケート。
世代別でYES=「事故を回避する自信がある」という回答が
最も少なかったのは30代でおよそ10%。

反対に「事故を回避する自信がある」との回答が最も多いのが、
年齢別カテゴリーではいちばん上の70代後半の50%越え。
次に多かったのは70代前半の50%弱。
70代は半分が「事故を回避する自信がある」と答えているのです。

運転に自信がある一方で誰にでも老化はやってきます。
老化と運転について警察庁は以下の注意点を挙げています。

⚫ 視力が弱まって、周囲情報を得にくくなり,判断に適切さを欠くようになる
⚫ 反射神経が鈍くなること等によって,とっさの対応が遅れる
⚫ 体力の衰えで運転操作が不的確になり,長時間運転が難しくなる
⚫ 運転が自分本位になり,交通環境を客観的に把握することが難しくなる

家族や身近にいる高齢者を見ていて、
いま挙げたような行動が見られるのであれば、
十分な注意を促すように心がけてください。


ドライバーの皆さん
自分や同乗者が車のドアを開ける時
どのくらい安全に注意を払っていますか?

2014年のデータで
停まっている車のドアが開いて起こった交通事故は
2,325件発生しています。





走っている車ではなくても
ドアのぶつかった相手が子供や高齢者だったり
タイミングが悪かったりすれば大ケガや死に繋がりかねません。

交通事故総合分析センターが公表している
2014年の「ドア開閉事故」を もう少し詳しく見てみると
車のドアがぶつかった相手は多い順に・・・
     
自転車 67%
バイク 19%
歩行者  7%
その他  6%





歩行者も、もちろん危険です。
でも、自転車、バイクは、よりスピードが出ていますから
想像すると怖いです。


次に「ドア開閉」事故に
どのくらい人的要因が絡んでいるのかを見ると
2つの立場があります。

自転車やバイクなどドアにぶつかった側。
そして、ドアを開けた車側。

ドアにぶつかってしまった自転車・バイク側は
半数以上の52%の割合で「人的要因なし」でした。
落ち度はなかったというわけです。
一方でドアを開けた車側は96%が「安全不確認」。



 
   
この事故では車に「非」がある場合が圧倒的に多いということ。
具体的などんなドア開閉事故例としては


【ケース1】

平日の昼過ぎ 主婦のAさんは
通りの反対側の郵便局に用事があり道路左側に停車しました。
車から出る時に周囲の安全を確認せずドアを開けたため
右後方から時速30キロで走っていた原付バイクと衝突。
バイクを運転していたBさんは対向車線に投げ出され
全治50日の重傷を負いました。


【ケース2】

平日の午前中
Cさんはスーパーマーケットに買い物に来て駐車場に車を停め
車を降りる時、安全を確認せず運転席のドアを開けたため
右後方から時速10キロで走ってきたDさんの自転車に当たり
Dさんは転倒して頭部打撲のケガを負いました。

自転車を運転していたDさんは80代。
高齢者ということもあり、打ち所が悪かったらと思うと怖いです。
実際、平成26年には「ドア開閉事故」による死亡者はいませんが
遡ること10年の間には?人の方がお亡くなりになっています。



       

車のドアを開けたのが、ドライバーではなく、
同乗者だった時に、ドライバーの責任はどうなるでしょう?
責任を問われるか? 問われないか?

<答え>

ドライバーは責任を問われます。   
ドライバーは、自分はもちろん、同乗者がドアを開ける時も
交通に危険を生じさせないために必要な措置をとる義務があるからです。

ドライバーの皆さんは、自分がドアを開けて車を降りる時
周囲の安全をいまいちど、注意するようにしましょう。

そして、同乗者の降車時にも同じように気をつけ
安全を確認するよう同乗者に注意を促しましょう。



また、自転車や二輪車の運転者
さらに歩行者も「ドア開閉事故」に気をつけましょう。 

駐停車している車の中に人の影が見える時には
ドアがいきなり開く可能性があります。
        
ドアの近くを通過しないか
通過するとしても速度を落としましょう。
安全のための自衛も必要です。  
交通事故死亡者の数は減っています。
ところが、高齢者が亡くなる交通事故の割合は増え続けています。




       
平成元年の交通事故死亡者数は 11,086 人でした。
去年、平成29年は 3,694 人。およそ30年で3割。

一方、「高齢者」=65歳以上の交通事故死亡者数を見ると
平成元年 2,520 人。平成29年 2,020人。
減ってはいるものの30年前の8割。
       
その結果、交通事故死亡者全体に占める高齢者の割合は増えているのです。
平成元年の 22.7% だったところが平成29年は 54.7% 。
半数を超えています。





JAF 東京支部 事業課 交通環境係 高木孝 さんによると
交通死亡事故で高齢者が被害に遭った時の状態別で圧倒的に多いのが歩行中。
65歳以上の場合48.1%。次に多いのが自動車乗車中で28.7%、
自転車乗車中16.1%。原付乗車中、自動二輪乗車中と続きます。





データを見ると高齢者は道路を横断する時に事故に遭うことが多い。
信号のない交差点で間に合うだろうと判断して横断を始める。
しかし、実際は車のスピードが予想以上に速い。
渡りきらないうちに車と接触してしまう状況が想像できます。

歩行者は夜間は車はヘッドライトをつけているから
ドライバーから自分は見えているだろうと思いがち。
しかし、着ている服の色が暗い色だとすぐには気づきにくいもの。
ドライバーは全ての歩行者が目立つ色の服を
着ているわけではないと理解して運転する必要があります。





クルマは時速40キロで走っていると1秒で11m進みます。
2秒で22m、3秒で33m。高齢者が横断にまごつけば、すぐ近づく速度。

対策としてはドライバーはクルマの速度を控えて運転する。
夜間になったら必ずヘッドライトをつける。
対向車や前に車がなければハイビームにする。
しっかり前方の視界を確保しましょう。

大切なのはドライバーの「思いやり」。
それはドライバー自身をも事故から遠ざけて大きなメリットになるはずです。


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