梅雨のシーズンを迎えた日本列島。
これからしばらく雨の中の運転が増えますが、対策はいかでしょう。
快適な車環境が、日々の安全運転につながります。

今週はJAF東京支部 交通安全インストラクター 
内藤 康介さんにお話をうかがって「車の雨対策」をお伝えしました。





雨が降っている時の運転が危険な理由の1つは、
水滴がフロントガラスやミラーについて車外の状況が見えにくくなるから。
視界の悪化を防ぐケアをしておきましょう。

主なポイントはワイパーとガラスとミラーです。
ワイパーは拭きムラや使用時に筋ができはじめたら
ゴム部分が劣化している可能性があるので交換しましょう。

ゴムを交換しても拭きムラや筋ができたり、音が出ている場合は
ワイパーブレードというゴムを固定している部分の劣化も考えられるので
これも交換する必要があるかもしれません。

ワイパーゴムやワイパーブレードは自分でも交換可能ですし
自動車販売店やカー用品店でも比較的短時間で交換してもらえます。
不安があればプロに点検・交換してもらうようにしてください。

そして、ガラスもミラーも綺麗にします。
見た目が綺麗でも油分がついていると
ワイパーを交換しても拭きムラが出る恐れがあります。
その場合は油膜を取ったり、撥水スプレーを使いましょう。





そして、ドライバーの視界不良の1つの原因がフロントガラスの曇り。
曇った時は適度にエアコンをつけましょう。
そのためにエアコンもチェックしておいて下さい。
エアコンのメンテナンスに関しては、専門的な知識がかなり必要
自動車販売店などのプロに任せることをお薦めします。





そして、視界不良とは別に、
雨が降っている時の運転が危険な理由がスリップ。
タイヤの溝をチェックして必要であれば履き替えましょう。

タイヤの溝にはタイヤと路面の間の水を外に排出する重要な役割があります。
溝が摩耗しているとスリップしやすく、ハイドロプレーニング現象が発生する危険も生まれます。
ハイドロプレーニング現象は、路面とタイヤの間に水の膜ができて、
ハンドル操作やブレーキが全く効かなくなる現象のこと。
溝があっても発生することがありますので注意が必要です。





新品タイヤの溝は8mmぐらい。
JAFの実験では、それが3.1mmほどになると、
ブレーキをかけてから停まるまでの距離が1.5倍にも伸びたそうです。

タイヤは溝が当初の半分の4mmになったら替え時。
4mmあるか? チェックしてみて下さい。
ちなみに1.6mm以下で走行していると道路交通法違反。
覚えておきましょう。


今回お話を伺った内藤さんは、
「ご自分でのメンテナンスが不安な方は販売店、整備工場、カー用品店に相談して下さい」
「また、自分で大丈夫という方も、方法を間違えると事故に繋がるので、
説明書を確認して、少しでも不安があればプロに任せることが安全です」と
おっしゃっていました。





内藤さんから雨の日の運転のアドバイスは
まずは、晴れの日よりも速度を落として車間距離を空けること。

首都高速道路のデータによると、
首都高速の雨の日の交通事故は晴れの日の7倍。

また、ゲリラ豪雨や猛烈な雨は視界が大幅に悪化させます
昼間でも前がほとんど見えないという場合もありますし
アンダーパスなどの道路が冠水する恐れもあります。

だから、猛烈な雨が降っている時は無理を運転を続けず
安全な駐車場などに車を止めて雨が弱まるまで待ちましょう。
雨の日は晴れの日に比べて危ないという意識を忘れずに運転して下さい。

今からでも遅くありません。
雨の季節に向けたクルマの準備をしっかりして、
運転する時には、いつも以上に、安全に注意を払いましょう。


交通事故が最も起きている場所は交差点内。
その交差点内で起きている車両相互の事故のうち
「出会い頭」に次いで多いのが「右折時」。
今回は右折する時に心がけるポイントをお伝えしました。





今回のコメントは日本自動車ジャーナリスト協会 会長で
日本自動車連盟 交通安全委員会 委員も務める菰田潔さん。

右折は直進や左折と違い、対向車線を横切って、
交差する道路へと入る、危険ポイントが多い運転行為。
大切なのは早めにウインカーを出して右折の意思を示すこと。
道路交通法では交差点の30m手前でウインカーを点灯するルール。
しかし、幹線道路などでは走行速度が速いのでより早めの意思表示。
まずは「周りに右折の意思を示す」ことを心がけましょう。





右折しようと思っている時。
信号が青で右折車線があれば交差点の中に入って
なければ車道の先頭で対向車がなくなる瞬間を待ちますが、
この時にも待ち方と右折するタイミングには要注意。

交差点の真ん中で右折待ちをすることになりますが
車をセンターラインに近づけてまっすぐ止めることが大事なポイント。
車を斜めにして待っていると後続車が通り抜けにくい。
周りのクルマへの配慮も持つようにしましょう。





右折時に起きやすい事故が2パターンあります。
直進車と衝突する右直事故と「サンキュー事故」と呼ばれるもの。

右折のタイミングは菰田さんをもってしても難しいそうで
後ろの車がイラついたとしても安全を優先して待つそうです。
それは見切り感覚で右折すると曲がった先の横断歩道に人がいることもあり得るから。

安全マージンをたっぷりとって「十分に安全」というところで初めて右折をしましょう。
「待ってる時間が長いと渋滞するじゃないか」と思うかもしれませんが、
実は事故を起こした方がより渋滞になる可能性があります。





サンキュー事故は思いやりが生んでしまう皮肉な事故。
「“右折をどうぞ”と譲る側のドライバーはあえてスピードを落とし
空間を空けてあげたほうが安全です」と菰田さんはおっしゃっていました。

中には、右折できるとなると「邪魔にならいように早くいかなきゃ!」と
焦ってしまう人も多いかもしれません。
右折の時は無闇に急いだり、慌てたりせず、
ハンドルを切ったその先に“危険”があることを想定して慎重に臨みます。

右折するクルマが関わる交通事故で多いのが「右直事故」。
直進する車と右折する車が衝突するもの。
1つのパターンは複数車線の道をまたいで右折する時。
注意を払って右折斜線まで移動したものの
対向車線から来る車が結構な勢いで来てしまったケース。
3車線や4車線の道もあり、陰に隠れた車が来ている可能性を想定しましょう。





交通事故が最も起きる場所「交差点」。
その中でも多い「右折時」の事故に充分に注意して下さい。
子どもの歩行中の交通事故は5月・6月に多い傾向があります。
新入生は学校に慣れてきて、進級した子も新しいクラスに慣れてきて、
登下校中に、はしゃいだり、ふざけ始める時期。
通学路を走行する時は、そのことを意識して運転しましょう。

今回は一般財団法人 日本自動車研究所
主任研究員、 大谷 亮さんにお話をうかがい
「子どもの命を守る運転」についてお伝えしました。





子どもの命を守るためにドライバーが気をつけるべきは
子どもが住み、登下校に利用する道路があるエリア。
特に注意する時間は学校に通う時間と学校から帰る時間です。

警察庁の令和4年「児童に関する交通事故発生状況」資料によると
歩行中に交通事故に遭って死傷した小学生の数は全国で330人。
通行目的別で見ると登校中が43人、下校中が86人で全体の4割を占めています。





もう少し詳しく時間別で見ると、
14時台から15時台が最も多く118人。
次に多いのが16時台から17時台で102人。6時台から7時台で33人。
こうした時間は特にクルマの運転に気をつけましょう。





子どもは危険なものを感じにくい傾向にあります。
従って子どもに車をよけてもらうという思考ではなく
ドライバーができる限り速度を落として子供から離れて通過する姿勢が大切。
予測しない飛び出しも見受けられるので、そういった点に気をつけましょう。





警察庁の資料によると去年の小学生の学年別死傷者数は
歩行中に限定して見ると1年生が最も多く74人、次いで3年生が66人、2年生が65人。





交通事故に関しては、よく「魔の7歳」と言われますが
特に小学生低学年の子どもには要注意。

見通しの悪いところで、子どもの呼び出しを予測する。
子どもは身長が低いので周囲の交通環境を完全に認識していると思い込まない。

昨今は交通安全の意識が高まって
手を挙げて横断歩道を渡る子どもが増えました。
私たち大人はそんな子どもたちの安全を守りましょう。


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