11月に入り、クルマはもう冬タイヤへの交換時期。
今回は A PIT オートバックス東雲 チームマネージャー
帯川和樹さんにお話を伺い「スタッドレスタイヤ」についてお伝えしました。





いわゆる夏タイヤと比較した時
スタッドレスタイヤの特徴は大きく3つあります。


① 低温でも柔らかさを保つゴム

サマータイヤは低温になると硬くなってしまいますが
スタッドレスタイヤは低温でも柔らかさを保つことで
雪道の 凹凸路面にしっかり馴染む形で走りやすくなっています


② スタッドレスタイヤの溝はサマータイヤよりも深く刻まれていること

これにより水をより排除して凹凸のある凍結路や雪道に密着しやすくなります
例えるなら手で持った氷は濡れていると滑りやすく乾いていると手につくのと同じ
水を排除することで滑りにくくなるという性能を持っています


③ アスファルトでも走行可能

サマータイヤは雪道では滑ってしまいますが
スタッドレスは雪が降った時にしっかり走行できるとともに
雪が積もっていないアスファル トの上でも走行可能です





そして、帯川さんによるとメーカー/商品によって特徴に違いがあるということで
大きく分類するとタイプは3つ。


① 氷上性能を重視しているタイヤ

② 雪上性能を重視し ているタイヤ

③ アスファルトの路面で走行する性能を重視しているタイヤ



近年はこれまで雪があまり降らなかった地域でも積雪を記録します。
東京でも、今年の年明けすぐに5センチの積雪が予想されて
国土交通省の東京国道事務所が冬用タイヤの着用を呼び掛けました。
北海道・東北・北陸・上信越以外にお住まいの方も
地域の気象特性に合わせてスタッドレスタイヤに履き替えた方がいいかもしれません。





最近の売れ筋としては2つ紹介して下さいました。
北海道や北東北の積雪が多い地域で乗用車の装着率 No.1 はブリヂストンのBLIZZAKシリーズ。
気泡を含んだ独自の「発泡ゴム」を素材としてスポンジのような柔軟さを持つことから
より柔らかい質感で、耐久性、硬くなりにくく雪上性能と氷上性能が高いモデル。





もう1つがダンロップのWINTER MAXXシリーズ。
このタイヤは素材中に占めるゴムの割合が高いと言われていて
磨耗に強いためアスファルトの路面を走る比重が高いユーザーに人気があるモデルです。





ちなみにオートバックスでも、アスファルト重視で、
雪にも対応できるタイプをリーズナブルな価格で販売しているとのことです。





ところで、冬には毎年スタッドレスタイヤに履き替えるという方も多いと思いますが
交換サイクルは一般的に3年に1度が目安。特に雪が多い地域だと2年に1度。
また、溝の深さが50%になって“プラットフォーム”と呼ばれる印が出てしまった時や
タイヤのゴムが硬くなってしまった時は替え時の合図だと思って下さい。

最後にスタッドレスタイヤについては気をつけるべき点があります。
それは装着後すぐには本来の性能を発揮できないので慣らし運転が必要なこと。
一般に言われているのが100km以上というなかなかの距離です。
ですから雪が降り出して慌てて「交換しよう!」ということではなく
予め冬の準備ということで交換を検討してみて下さい。

選ぶ時は、お店に行き、担当の方に話を聴いた上で、
予算と相談して決めるといいでしょう。

もうすぐやってくる冬。
雪道、凍った道に気をつけて、クルマを運転して下さい!


環境への配慮や健康志向から増える自転車の利用者、愛好者。
日本の自転車保有台数は、1970年の2万8千台が、
2019年には6万8千台になったと推計されています。





一方で、自転車関連の交通事故は減少しています。
平成21年の、およそ15万6千件が、令和元年には、ほぼ半減の8万件。





ただ、ここ数年の減少率は足踏み状態。
「自転車対歩行者」「自転車相互」「自転車単独」の事故件数は、むしろ増えています。








自転車に乗る方には注意してほしいところ。
ということで、今回は愛媛県警察の自転車専門部隊「バイシクルユニット」を紹介しました。
お話を伺ったのは隊長の長野宏展です。


バイシクルユニットが誕生したのは平成 24 年、今年で 10 年目。
愛媛県では自転車利用者のルール、マナー違反に対する県民の声、
自転車が加害者となる死亡事故が発生するなど対策が喫緊の課題となっていた時期。

ちょうどその頃、しまなみ海道で世界的規模のサイクリング大会の開催が計画されました。
愛媛県ではしまなみ海道を中心とした世界的な自転車の聖地化を目指すことが提唱さ れ
台湾の自転車メーカーのGIANT 社から自転車の提供を受けることになります。
愛媛県警察はこれを自転車の交通秩序を実現する絶好の機会と捉えて
提供を受けた自転車 16 体を使用した全国の警察で初のバイシクルユニットを編成しました。





愛媛県の今治市と広島県尾道市を結ぶ
通称、瀬戸内しまなみ海道は、
瀬戸内海の島々を9つの橋で繋いだ全長およそ60kmの道路。
自転車道路があって、潮風を感じながらのサイクリングは最高。
楽しんだことがある方もいるかもしれません。





現在のバイシクルユニットの編成は、県警本部交通部に正規隊員 5 人、予備隊員 8 人、
警察署交通課の隊員 16 名が各警察署に 1 人ずつ配置されていて合計 29 人。そのうち女性隊員が2人。

主な活動内容は、1つ目が交通安全教室における指導、 通学路などの街頭指導。
2つ目はサイクリングしまなみ、愛媛マラソンといった各種イベントの警戒警備活動。
3つ目は行楽期の街頭活動、しまなみ海道の道の駅でのサイクリストへの直接指導です。

バイシクルユニットの皆さん、
日々、事故撲滅に向けて活動していますが、それでも事故はあります。
最近、起こったケースを紹介していただきました。


① 自転車が交差点を直進進入した際に横断していた歩行者と衝突
  歩行者が頭を地面に強打して重傷を負ったケース
  原因は自転車が交差点に進入する際、脇見をしていて前をよく見ていなかったこと。


② 自転車が一時停止標識のある交差点を直進する際に一時停止をせず
  しかも安全確認をせず交差点に入り、右から来た自転車と出会い頭に衝突したケース 
  一時停止しなかったこともそうですが、自転車が道路の右側通行をしていたのも事故の原因。


③ 自転車がスマートフォンの画面を見ながら運転していたところ
  自動車と正面衝突して自転車の運転者が鎖骨骨折などの重傷を負ったケース。



「最近よく見かける自転車のながら運転は絶対にしないようにお願い致します」と隊長。
また、愛媛県では条例で自転車利用者のヘルメット着用を義務付けられていて
高校生のヘルメット着用率は100%に近く。
自転車と車の事故が発生した際に自転車の高校生が頭部を強打したにも関わらず
ヘルメットをかぶっていたため命が助かったということもあったそうです。

自転車乗車中の交通事故で亡くなる方の 6 割が頭部に致命傷を負っているデータもあります。
今年4月に公布され、1年以内に施行される道路交通法の一部改正で
すべての自転車利用者にヘルメットの着用義務が課せられることになりますが、
施行前でも安全な自転車ライフのためにヘルメットを積極的にかぶってください。

そして、自転車は車両。
便利、楽しい、気持ちいいだけではく、
そのことをきちんと認識し、ルールを守って乗るようにしましょう。


手軽に移動ができる交通手段として人気が高まる電動キックボード。
普及する一方で事故も増えています。

あらためて電動キックボードにおける実態を把握し、
正しい利用方法を確認しておきましょう。

今回は交通問題を中心に執筆している
記者の中島みなみ さんにお話しを伺いました。





電動キックボードの事故が最初に社会問題となったのは
2021年6 月に大阪で起きた2人乗り電動キックボードの歩行者ひき逃げ事故。

まだ昨年のことですが、当時は運転のための資格や通行する場所など
よくわからないままに勢いだけで乗る利用者が多い状況。
無免許運転や歩道走行で人身事故や物損事故を起こしています。

しかし、最近ではシェアサービス事業者の努力や報道で
少しずつ電動キックボードのルール が知られるようになって
事故のタイプが変わってきたと中島さんは指摘します。





目立ち始めているのが「飲酒運転」。
先月25日の深夜には、東京都江東区の超高層マンションの
車寄せの駐車スペースで初めての死亡事故が起きました。

電動キックボードがタイヤ止めに衝突して転倒
利用者は頭部を損傷し、救急搬送され、死亡しました。
この件は飲酒の可能性も含めて捜査されています。

実はここにきて深刻な問題になっているのは
電動キックボードの利用では割と簡単に飲酒運転をしてしまうこと。

東京都内での飲酒運転の行為は1月から9月末日までに暫定値で 39 件。
10月15 日の土曜日0時から深夜の道玄坂付近で行われた飲酒検問では
12台がアルコールチェックを受けて1 人が検挙されています。
乗用車やバイクで短時間にこれだけ少ない対象台数で飲酒運転は見つかりません。





現在、電動キックボードの利用には大きく2通りあります。
「個人所有」と「シェアリングサービスの利用」。
混乱するのは、この2つが同じ電動キックボードでありながら
法律上は違う位置付けがされているから。
しかし、ともに「車両」なので飲酒運転は法令違反です。

法律上の位置付けは、手軽な乗り物とはいえ電動キックボードは
基本的に排気量 50CC の原付バイクと同じルール に基づきます。
運転には免許が必要でナンバープレートの装着、自賠責保険の加入義務があります。

しかし、混乱するのは、2024 年の改正道路交通法までの特例的な対応。
電動キックボードの中でもシェアサービス事業者が提供する車両は
小型特殊自動車で乗れるという制度です。

フォークリフトや農業用トラクター等の同様の位置づけで
こちらの電動キックボードの利用にはヘルメットが不要、
2 段階右折もしなくて良いことになっているのです。

一方で個人所有の電動キッ クボードの場合は
原付免許の所持、ヘルメッ トの着用、2 段階右折の義務があります。
このことを覚えておいて下さい。

そして、どちらの電動キックボードを利用する場合でも
他の部分においては乗用車やバイクと同じルールで車道を走行することが求められます。





2年後の法改正で電動キックボードの法規制は変更されます。
今回はその内容に触れませんが、利用している方はそのこを頭に置いておきましょう。

中島さんによると、電動キックボードの関連する事故は
2020年から2021年6 月までの2年半で49件。

死亡事故が起こったためヘルメット着用を義務化するべきという意見が多くなりましたが
シェアサービス事業者の電動キックボードは時速 15 キロ以下に制限されています。
飲酒運転をしないなど、当たり前の交通ルールを守れば、大きな事故は防ぐことができます。

また、電動キックボードは他の乗り物と違い、乗り続けなければいけない乗り物ではありません。
車体も軽いので危ない幹線道路では降りて歩くというような選択肢も気軽にできます。
危ないと思った場所では降りて歩道を歩いたり、横断歩道を渡ったりしながら
なるべく安全な道を選ぶことが事故に合わない、起こさない重要なポイントです。


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