熊本県では9年前の平成25年から、
熊本県交通安全推進連盟主唱のもと、県民運動として
“横断歩道 止まって渡す 「思いやり」キャンペーン”を実施しています。
     
昨今、全国的な課題になっている、
信号がない横断歩道に渡りたい歩行者が待っているのに
多くのクルマが停まらない問題にいち早く取り組んできたわけですが
その重点として掲げているのが「てまえ運動」。

今週は熊本県交通安全推進連盟の浦田啓介さんにお話を伺い
熊本県警察の取り組みを紹介しました





横断歩道上の交通事故は歩行者が重傷を負いやすく命を落とす危険性があります。
悲惨な事故を1件でも減少させるべく、このキャンペーンはスタートしました。

重点ポイントで掲げる「てまえ運動」では3つの手前に関する行動を提言。
まず、ドライバーは信号がない横断歩道に歩行者がいる場合は停止線手前で一時停止。
歩行者に対して手を前に出して合図をして安全に横断してもらう。
また、歩行者は信号機のない横断歩道を横断する時に
手を前に出して通行車両に対して横断の意思を伝えるというものです。





単に譲る、譲られるというだけではなく
ドライバーと歩行者のもう少し密なコミュニケーションを
持ち込んだと言えるでしょう。

ドライバーが手を「どうぞ」と指し示すことで
歩行者は“ドライバーが停まってくれた”という感覚を持ちます 。
歩行者が対象を“車”と見ていると“法律上、停まって当たり前”と思いがちですが
対象がドライバー=人だと思うと“停まってくれて有難う”の気持ちになるでしょう。

そして、歩行者が信号のない横断歩道を渡る時、
手を前に挙げればドライバーへの注意喚起にもなります。
その時に“ありがとう”の気持ちも伝えたいですね。





キャンペーンでの効果検証は難しいところでですが
JAFの信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況調査で
熊本県は2020年の25.7%の停止率が翌2021年には40.8%になっています。
これは”てまえ運動”を地道に行ってきた成果と考えているとのこと。

ちなみに2021年の40.8%で熊本県は47都道府県中15位。
ベスト3を紹介すると・・・

3位 山梨県 51.9%
2位 静岡県 63.8%
1位 長野県 85.2%

長野県と静岡県は、この点において優秀!


ワースト3は

45位 青森県 14.0%
46位 東京都 12.1%
47位 岡山県 10.3%


該当した地域にお住まいのドライバーの皆さん。
この不名誉な数字を挽回しましょう。

熊本県で推奨される”てまえ運動”。
これ自体はどこに居住していてもできて事故減少に役立つこと。
他の都道府県にお住まいの方も心がけてみて下さい。


安全なカーライフを送るために特に重要なパーツ「タイヤ」。
トラブルは大きな事故に繋がりかねません。
みなさん、どのくらい注意してクルマに乗っていますか?
今回は「走行中のタイヤのトラブル」をお送りしました。





2021年度にJAFが救援出動したロードサービスのうち
タイヤのトラブルによるものは18.6%で出動原因としては2位。
ちなみに出動原因の1位は「バッテリー上がり」の40.7%で
これも覚えておいてほしいところですが、タイヤのトラブルも大いに注意する必要があります。

JAF 東京支部 事業課 交通環境係で交通安全インストラクターの高橋 啓剛さんによると
以前 JAF が行った検証で、突起物を踏んでバーストをさせた車は
通常の走行時に比べてハンドルを取られてカーブの外側に膨らむという結果が出ました。
カーブの角度によっては曲がりきれなくなる可能性があります。

また、時速 70 キロの直進で突起物を踏む実験を行ったところ
停止距離が5m 伸びるという結果になりました。
通常の感覚では停車出来ないことが考えられます。





気になるJAF のデータは他にもあって
これは二輪も含めた数字ですが、タイヤのトラブルに関するロードサービスの出動件数は
2007年度の28万 6,934 件から2021年度は40 万 1,290 件に増加。11万 5千件も増えています。

推測として車内のスペースをとらないパンクの修理キット搭載のクルマが増加して
スペアタイヤを持たないので救援依頼が増えているのではないかとのこと。

スペアタイヤが無ければロードサービスに頼るというのは致し方ありません。
それであればなおさら、ふだんからのメンテナンスとチェックをして
走行中にタイヤの調子にも注意を払う心がけが必要でしょう。





まずはタイヤの定期的な空気圧チェックをすること。
空気圧は自然に低くなるのでガソリンスタンドなどで月に1 回はチェックしたいところ。

空気圧は車に応じて指定の目安があります。
運転席のドア付近か給油口の蓋の裏に表示されているので確認しましょう。
また、乗車前に一周してタイヤの状態を目視で確認すると
タイヤが凹んでいる場合など、異常を発見できて早めの対処に繋がります。





そして、事故に繋げないために大切なのは
走行中にタイヤがパンクやバーストしてしまった時の対応。
正しい対処を覚えておきましょう。

走行中にパンクに気がついたら、道路の左側など安全な場所に車を寄せて停車。
スペアタイヤに交換する場合は、車の右側のパンクで高速道路などのリスクの高い場所や
パンクしたタイヤのナットが硬くて緩まないといったときは自分で対処をせずに
JAFなどのロードサービスに依頼しましょう。

また、応急修理キットがある場合は取扱 説明書に従って応急処置をしますが、
応急修理ができるのはトレッド面と呼ばれるタイヤが地面と接している部分に
小さな釘やネジ、金属片などが刺さったパンクの場合。
大きいものが刺さっていたり、タイヤ側面に損傷があると修理できません。

いつ何時、起こるかもしれないタイヤのトラブル。
予防・対策を日頃から行い、“もしも”の時はしっかりと対処しましょう。


「秋分の日」が過ぎ、明日から10月。
日の入りが早くなって日没時から夜間にかけての交通事故が増えます。
今週は一般社団法人 日本反射材普及協会 会長 菅沼 篤さんにお話を伺い
命と身の安全を守る“反射材”についてお伝えしました。





身につける習慣がない多くの方も夕暮れ時や夜間の反射材着用が
事故を遠ざけることは頭で理解していることと思います。
それではドライバーから歩行者の見え方がどのくらい違うか、知っていますか?

反射材の性能認定基準である117mcd 以上の反射機能を有するものであれば
57m 以上の距離でも視認できることが確認されています。
車が時速 60 キロで 乾燥路面を走ってる時に安全に停止できる距離は約44m。
余裕を見て反射材機能を逆算し57mという距離を出しているということです。

そして、反射材をつけていない場合、
ドライバーから歩行者が見える距離は 25,6m。
反射材をつけていれば、より遠くのクルマに気づいてもらえるでしょう。





実際、2010 年に全日本交通安全協会による反射材活用実態調査では
反射材の着用率約 10%に対して歩行中に事故で亡くなった方の着用率は 1%。

反射材に効果がないならば事故に遭った歩行者の反射材着用率も10%に近いはず。
大幅に低い 1%ということから考えれば、反射材を身に着けていると
ドライバーから発見されやすくなり、事故の確率が減ると推測できます。





着用率に関しては上記、全日本交通安全協会の調査結果は2010年のもの。
少し古いので、最近のデータを探してみました。
全国的なものはありませんでしたが、
8月に福島県警察本部が県内65歳以上の着用状況の調査結果を発表しています。
それによると33%。
おそらく高齢者は若者よりも安全を意識して着用している人が多く
若い世代はさらに着用率が低いことが想像されます。

もう1つ、今年発表された
福岡女子大学 大学院 小松美和子さんと庄山茂子教授による論文
『交通事故防止のための反射材活用に関する実態調査
~熊本県内の小中高生を対象に~」によると・・・


<常に身につけている>

小学生 22%  中学生 9%  高校生 8%
 

<時々身につける>

小学生 38%  中学生 30%  高校生 28%


<身につけない>

小学生 41%  中学生 61%  高校生 64%


学校・地域警察の指導もあるだろうに「身につけない」割合が高いように感じます。
反射材を身につけない理由が複数回答であって
中高生に最も多いのは<面倒だから>
小学生に最も多いのが<持っていくのを忘れる>
また、いずれも<つけたいデザインではない>の割合が多くなっています。





年齢・性別に関わらず、夜間の外出ではできるだけ反射材を着用しましょう。
中高生の気持ちになると分からないでもありませんが、
夜の事故遭遇を防いでくれるかもしれない反射材。
最近はいろんなタイプの商品が出ているので着用を考えてほしいところ。
身近な方、ご両親やお子さんにも、このことを伝えてください。
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