2011年12月20日
12月20日「宮城県石巻市・牡鹿半島の今(2)」
今週は宮城県石巻市・三陸海岸の南端に突き出た牡鹿半島の現在の状況、ボランティアの動きをご紹介しています。
がれき撤去が終わるのは来年春、遅ければ夏までかかる。世帯数の問題で、仮設住宅に入りきれない方がいる…。
そういった現状でも、一歩一歩 復興へ向けた歩みは続いています。
牡鹿・鮎川地区では先日、古くから続く伝統のクジラ漁が再開。
仮設商店街のお店にも、クジラが並び始めています。
鮮魚店やお寿司屋さんに「クジラ」の文字が並ぶという、牡鹿の日常風景が戻りつつあります。
牡鹿のクジラ漁について、鮎川の仮設商店街「おしかのれん会」会長・沼倉憲一さん、復興支援協議会・遠藤太一さんにお話を伺いました。
◆牡鹿のクジラ漁
(沼倉さん)
牡鹿の捕鯨の歴史はだいぶ古い。明治時代から。いま残っているのは宮城県鮎川、和歌山県太地、千葉県和田浦。その中で鮎川は一番大きい。中学校の頃は捕鯨船が入ってくると学校の窓が振動で震えた。捕鯨船が両脇にクジラを抱えて帰ってくる。当時はマッコウクジラで20mくらい。うちはお袋が好きだったので、マッコウの胸肉を小さい頃から食べていた。
いまはモラトリアムの関係で捕鯨が規制されている。ミンクも年間70の調査捕鯨。IWC(国際捕鯨委員会)の枠から外れたツチクジラ、ゴンドウクジラがある。これも自主規制しながら年間70くらい。いま上がっているのがツチクジラ。10mくらい。たぶん明日の朝くらいに出るのでは。
◆「クジラ1頭7浦潤す」クジラ1頭で、牡鹿の7つの港が潤う
(沼倉さん)
捕鯨船は北上川に1杯が廃船、2杯が丘の上に上がった。もう1杯が石巻の港地区に上がった。大型クレーンで下ろして修理して、いま捕鯨をやっている。
先月末くらいに連続で3頭くらい獲った。
(遠藤さん)
おいしい。ここにきて良かったのはクジラが食べられること。クジラとともに繁栄した町。クジラが上がったことで急にわっと士気があがった。
(沼倉さん)
決して安くない。1kg3000円。牛の最高級(と同じくらいの価格)。ここの人は金に糸目はつけず牡鹿の人はクジラは食う。
「クジラ1頭7浦潤す」(浦=港)という言葉もある。
牡鹿半島のボランティアについては、ツイッターで情報を発信しています。
詳しくはこちらからどうぞ。
【石巻牡鹿ボラPikari支援プロジェクト official twitter】
また、ボランティアに関するお問い合わせはメールで受け付けています。
石巻牡鹿ボラPikari支援プロジェクト:cheetahllc@gmail.com
がれき撤去が終わるのは来年春、遅ければ夏までかかる。世帯数の問題で、仮設住宅に入りきれない方がいる…。
そういった現状でも、一歩一歩 復興へ向けた歩みは続いています。
牡鹿・鮎川地区では先日、古くから続く伝統のクジラ漁が再開。
仮設商店街のお店にも、クジラが並び始めています。
鮮魚店やお寿司屋さんに「クジラ」の文字が並ぶという、牡鹿の日常風景が戻りつつあります。
牡鹿のクジラ漁について、鮎川の仮設商店街「おしかのれん会」会長・沼倉憲一さん、復興支援協議会・遠藤太一さんにお話を伺いました。
◆牡鹿のクジラ漁
(沼倉さん)
牡鹿の捕鯨の歴史はだいぶ古い。明治時代から。いま残っているのは宮城県鮎川、和歌山県太地、千葉県和田浦。その中で鮎川は一番大きい。中学校の頃は捕鯨船が入ってくると学校の窓が振動で震えた。捕鯨船が両脇にクジラを抱えて帰ってくる。当時はマッコウクジラで20mくらい。うちはお袋が好きだったので、マッコウの胸肉を小さい頃から食べていた。
いまはモラトリアムの関係で捕鯨が規制されている。ミンクも年間70の調査捕鯨。IWC(国際捕鯨委員会)の枠から外れたツチクジラ、ゴンドウクジラがある。これも自主規制しながら年間70くらい。いま上がっているのがツチクジラ。10mくらい。たぶん明日の朝くらいに出るのでは。
◆「クジラ1頭7浦潤す」クジラ1頭で、牡鹿の7つの港が潤う
(沼倉さん)
捕鯨船は北上川に1杯が廃船、2杯が丘の上に上がった。もう1杯が石巻の港地区に上がった。大型クレーンで下ろして修理して、いま捕鯨をやっている。
先月末くらいに連続で3頭くらい獲った。
(遠藤さん)
おいしい。ここにきて良かったのはクジラが食べられること。クジラとともに繁栄した町。クジラが上がったことで急にわっと士気があがった。
(沼倉さん)
決して安くない。1kg3000円。牛の最高級(と同じくらいの価格)。ここの人は金に糸目はつけず牡鹿の人はクジラは食う。
「クジラ1頭7浦潤す」(浦=港)という言葉もある。
牡鹿半島のボランティアについては、ツイッターで情報を発信しています。
詳しくはこちらからどうぞ。
【石巻牡鹿ボラPikari支援プロジェクト official twitter】
また、ボランティアに関するお問い合わせはメールで受け付けています。
石巻牡鹿ボラPikari支援プロジェクト:cheetahllc@gmail.com