2011年10月31日

10月31日「仮設住宅の防寒対策(1)」

被災地では朝夕の冷え込みが厳しくなっています。岩手県宮古市では、先週最低気温3度を観測。地域によってはすでに氷点下を記録したところもあります。
そんな中、被災地の仮設住宅でいま課題となっているのが、「防寒対策」です。

防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実さんに、仮設住宅の「防寒対策」について伺いました。

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いま建てられている仮設住宅は、津波を考慮して高台に建てているため、体感温度で街中と3〜4度違う。
被災地の仮設住宅は寒冷地仕様のプレハブになっていない。壁の中に断熱材をいれたり、屋根のこう配をつけたり、窓を二重サッシにしたり、玄関回りに風除室が設置できていない。

岩手県は防寒対策の追加工事が完了している。外付けで壁に断熱材を、窓を二重サッシにした。ただし新潟のような豪雪は考えにくいという判断から、屋根については手つかずになっている。場所によっては必要。
また、トイレが暖房になっていない。毎日使うトイレが寒い環境のままになっている。

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岩手では防寒対策の追加工事が比較的早く対応が始まったものの、宮城ではようやく工事に取り掛かったところ、ということ。業者が圧倒的に足らないことも作業の遅れの一因、と渡辺さんは指摘しています。


明日も、仮設住宅の防寒対策について、渡辺実さんにお話を伺います。



【株式会社まちづくり計画研究所 渡辺実 Official Web Site】

2011年10月28日

10月28日「音楽で『我の歴史』を刻む」

女川町は、震災による津波で壊滅的な被害を受けたエリアの一つです。今も市内にはガレキの山が多く残っています。その女川で、20代を中心としたメンバーが発起人となって企画された音楽イベント「我歴stock in 女川」が、今週末開催されます。
震災がきっかけで出会ったプロのアーティストや、親交が深まった地元のアーティストなど、さまざまなジャンルのアーティストによる野外音楽イベントです。

発起人の一人、佐藤ともみさんにお話を伺ったところ、
佐藤さんはじめとする発起人の皆さんは、音楽イベントの企画運営は全く初めて。「支援を待つだけでなく、自分たちの力でなにかやりたい!」という強い想いから、無事開催にこぎつけました。

この「我歴Stock in 女川」というイベントのネーミングには、特別な想いが込められています。


「女川町にはまだガレキの山がたくさんある。家を流された私たちには、ガレキがただのゴミとは思えない。ガレキを『我の歴史』としたのは、この女川の地に新たな歴史を刻みたいと思ったから。」
「電気も水もない極限状態の中でラジオから流れてきた音楽にすごく癒された。音楽ってすごく力があるな〜と思って、音楽でこの街を盛り上げたいと、企画した。」



【我歴stock in 女川】
日時:平成23年10月30日(日)10:00(開場)〜16:00 *雨天決行
会場:女川町総合運動場陸上競技場

http://www.onagawa-fkm.com/
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パーソナリティ 鈴村健一

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