2011年10月6日

10月6日「本当の意味で街が復興するためには」

今週は、宮城県気仙沼の現状、そして復興へ向けた動きについて、気仙沼で牡蠣の養殖業を営む、畠山 信さんにお話を伺っています。

畠山さんは豊かな海を育てるために「森に木を植える」活動をするNPO法人「森は海の恋人」の副理事長も務めていらっしゃいます。


東北には、震災以前から抱えてきた問題があります。
過疎化や経済格差などは復興を進める上で大きな障害となっています。
畠山さんは気仙沼の水産業も日本全国同様に衰退しており、人は出ていくだろうと話しています。失業保険が切れて収入がなくなる状態なので働かなければいけないが、地元には産業がなく、外に出ざるを得ないという現状だそうです。


最後に畠山さんに、今後大切なことを伺ったところ、こんな答えが返ってきました。
「自尊心。被災者根性を脱皮して、自分たちでやっていかないと。うちの集落は支援なんかいらない。自分たちでやってるからって自慢したい。自分と言うものを大切にしながら、自分たちの考えで集落をつくり、周囲を巻き込んでいきたい」


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明日は、東日本大震災に関する様々な支援活動をご紹介します。

2011年10月5日

10月5日「気仙沼の水産業の状況、これからの課題」

今週は、宮城県気仙沼の現状、そして復興へ向けた動きについて、気仙沼で牡蠣の養殖業を営む、畠山 信さんにお話を伺っています。

畠山さんは豊かな海を育てるために「森に木を植える」活動をするNPO法人「森は海の恋人」の副理事長も務めていらっしゃいます。

港町・気仙沼の復興に不可欠ものが、水産業の復興です。
津波の被害からもうすぐ7ヶ月。気仙沼の魚市場でも水揚げがはじまり、活気が戻りつつありますが、本格的な復旧はまだこれからです。

畠山さんに現在の気仙沼の魚市場の現状を伺ったところ、カツオ、サンマと水揚げがあったものの、気仙沼には加工場がありません。新たに加工場を立てるには排水をどうするのか、冷蔵庫がないため一時保管もできず、決まってもいないそうです。今は一時的に、コンテナの冷凍庫に入れるか、すぐに氷詰めしてすぐに発送するという形を取っているそうです。


漁港や加工場の一体は地盤沈下で、浸水している箇所も数多く見られます。この沈んだ地盤の「かさ上げ」は、今後の本当に大きな課題と言えます。


津波の被害を受けた気仙沼の海の様子についても、畠山さんに伺ってみました。
畠山さんは8月頃気仙沼の海に潜ってみたそうです。
「湾は思ったより綺麗で、油がたまっている場所がわずかにあるくらい。水質も問題ない。プランクトンも正常種が増えている。思ったより良い状態」「海って強いなと思った」と話していました。



先日行なわれた目黒のサンマ祭にも、気仙沼のサンマがたくさん届きました。
畠山さんも「徐々に脂が乗ってきてうまい!」と仰っていましたが、気仙沼の海も、徐々に復興へと進んでいるのではないでしょうか。
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パーソナリティ 鈴村健一

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