2011年9月22日

9/21,22 花や緑による、心のケア

9/21、22 花や緑による、心のケア


パンジー

ビオラ

ゴデチャ

サンパチェンス

球根ベコニア

今年の夏は、被災地の仮設住宅でも暑さをしのぐ工夫として、
グリーンカーテンなど、緑を活用した対策が多くみられました。

また、植物の手入れをしたり、それを眺めることにより
“リラックス効果”も期待できます。

そこで番組では、園芸の専門家の方に、心のケアにつながる植物の育て方、
そのリラックス効果について詳しく伺いました。

被災地での園芸ボランティアもされている
「サカタのタネ」花統括部 小杉波留夫さんです。

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●植物がストレスのケアにもたらす効果とは?

花は「安全」「安心」「平和」のシンボルです。
お花というのは人々の気持ちをリラックスさせて安心させるんですね。
前向きな気持ちにもなります。そのような効果があると思います。

●被災地や仮設住宅では、なかなか手をかけて育てるのが難しいのでは?

外においてお水さえあげていれば綺麗に咲く花はたくさんあります。
なのでお年寄りやお子さんでも十分楽しみながら育てることができます。

●例えばどんなお花がこれからの時期、栽培に向いていますか?

寒さに強くて、丈夫で、ずっと咲くお花がいいですね。
「心を和ませる花」として、この時期は【パンジー】や【ビオラ】がいいと
思います。

●プランター栽培するときの注意点は?

水やりが一番大事です。
今の時期、秋〜冬にかけては、土の表面が湿っていれば、水はあげない。
ジメジメさせないで水やりを控える、
春〜夏は、乾かさないように水をあげる、これが大事です。

そしてお花は毎日見てあげることが大事なんです。
心のケアにも、毎日見てあげるといいと思います。

●春に向けて、今から種を蒔くとしたら、どんな種がいいですか?

8月下旬〜9月上旬なら、パンジー、ビオラなど秋蒔き植物の蒔き時期。
なのですでに蒔く時期は過ぎています。

これから蒔くなら、遅まき植物の代表である【ゴデチャ】、
赤・白・ピンクの紙細工のようなきれいな花ですが、このゴデチャを
蒔くといいと思います。

そして、これからは秋植え球根の植え時でもありますので
【チューリップ】やとくに東北では【スイセン】がよく咲きます。

ただ球根は芽が出て花が咲くまで時間がかかりますので、球根を植えた
上に、パンジーやビオラを植えると咲く期間がずれますので長く花を
楽しむことができます。

これらの花は、寒さにとくに強いんです。
カチンと凍っても陽があたってくるとまた花が咲きますので
冬の間は水やりが少ない、虫がでない、病気がでない、
陽にさえよくあてれば実によく咲いてくれます。

●仮設の中で育てるには、どんな花がいいですか?

室内の場合は、北向きの暗いところではなく、南向きの窓辺で育てます。
例えば【シクラメン】や【ベコニア】を窓辺に置いたら、冬中楽しめます。
あとは観葉植物でもいいと思います。

●いつも「緑」を目にしていることも、ストレスの軽減にはつながりますか?

人間は機械的な環境よりも、自然環境の中にいる時の方がリラックスするんです。
血圧が下がったり、攻撃的な気持ちが安らいだり。
自分の視野の中に緑や花があるってことはとても大事なんです。
これを【緑視率(りょくしりつ)】というんですけど、自分の視野の中で
緑視率が半分以上あると、気持ちがリラックスするといわれています。


仮設住宅の中で孤独の問題が生じていますが、
今被災地には、花が一番必要な時期だと思います。
花を見て、気持ちを安心させて、前向きな気持ちが湧いてくる 
ぜひ花を育ててみるといいと思います。


サカタのタネが行っている被災地応援プロジェクト
『お花の力で日本を元気に!!希望のタネをまこう!プロジェクト』
について詳しくはコチラまで
→http://www.sakataseed.co.jp/special/kibounotane/index.html

2011年9月20日

9/20 関東B1グランプリ 石巻、登米市、浪江町

9/10(土)、11(日)の2日間、埼玉県行田市で開催された、
ご当地グルメの祭典「関東B1グランプリ」。

ここに、復興支援の目的で東北の町おこし団体、
宮城県登米市、石巻市、そして福島県双葉郡浪江町の三団体が招待されました。

福島県・双葉郡浪江町の、町おこし団体も招待されました。


町のおよそ半分が福島第一原発の警戒区域に指定された福島県・浪江町。
多くの方が、町に戻ることすらできず、離れ離れの生活を続けています。
そんな厳しい状況の中ですが、
浪江町のローカルフード「なみえ焼きそば」の町おこし団体は、
全国で開催されるB1グランプリへの参加を続けています。

現在、東京で臨時職員として働きながら、
各地で行われるイベントになみえ焼きそばの代表として
参加しているのが、浪江町商工会青年部の原田功二さんです。
原田さんは、イベントに参加し続ける理由を
浪江町出身者が、イベント会場で集うことができるから、と説明しています。
故郷を追われた人達が集まれる数少ない機会が、このイベント。
お互いに元気をもらえる場所になっているそうです。

また原田さんは、
「こうして”なみえ”という町の名前を出し続けることで、
私たちの町と、いま町がどうなっているのかを忘れないでほしい」と話し、
ここ最近、浪江町をはじめとした原発事故周辺地域の報道が減っていることに、
大きな不満も感じているようです。

今後、原田さんとなみえ焼きそばの団体は、
11月に姫路市で行われるB1グランプリの全国大会に
出場する予定ですが、それ以降の予定は「全くわからない」(原田さん)
すでに浪江の若者たちは、ほかの地域で住居や仕事を見つけつつあり、
徐々に、集まる機会も減って行ってしまう可能性があります。

なみえ焼きそばは、工場町だった浪江で、労働者の腹持ちをよくするために
極太麺に改良された、地域独特の焼きそば。実は50年以上の歴史があります。
町の歴史、そこで暮らしてきた人たちの想い出が詰まっています。

そんな焼きそばを通じて、少しでも町のことを知ってもらうため、
原田さんは今後も「自分たちのできるペースで、活動は続けたい」と話しています。
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パーソナリティ 鈴村健一

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