2020年3月27日

つなぐ〜10年目の春だより:石巻市 佐藤そのみ

今週は「つなぐ〜10年目の春だより」。
東北の若者たちの声をお伝えしています。

宮城県石巻市出身の佐藤そのみさんは、市内の旧大川小学校の卒業生です。当時小学校6年生だった妹のみずほさんを津波で亡くし、大川小を震災遺構として保存する活動にも参加しました。

高校卒業後は映像の勉強をするために東京の大学に進学。卒業制作として大川小を描いたドキュメンタリー映画を制作し、先日、卒業を迎えました。
震災からまる9年の、3月11日に伺いました。

◆今は幸せになる途中。これからは自分のために生きる。
9年間ほんとうに長くて、いろんなことがあって。特に大学生になってから大川の映画が作りたくても作れない、全然自分の思うようなシナリオが書けないという挫折があって。それで一旦映画作りから離れてみて。何でつくりたいのか、誰のために見せたいかがはっきり思い浮かぶので、それを思い返して、もう一回スタートを切るということを何度も繰り返しました。それをみずほたちも見てくれているのかなと思って、今日(3月11日)黙とうをしながらそのことをずっと考えていました。
(そのみちゃん自身は幸せになっている?)いまですか、いまは幸せになる途中なんじゃないかと思います。幸せになれるはず。やっと自分がどうありたいか、自分らしく生きるペースをつかみ始めているかな。いままでそれがなかったので。自分のために生きるということをこれから学んでいける気がします。卒業をしたらテレビ番組の制作をする仕事をするんですけど、大学生活を通して、ものを伝える力が全然足りないし、それを身に付けたいと思ったので、それを勉強するならメディアの仕事かなと思って。これからはテレビ番組を作るんでしょうね、頑張ります。


震災で家族を亡くし、故郷の風景も一変。卒業制作に向き合うことで、少しずつ前に進んできたそのみさん。卒業制作のタイトルは「あなたの瞳に話せたら」。映画は今後石巻などで自主上映する予定。映画祭などにも出品したい、と語ってくれました。

★★★LOVE&HOPE特別番組のお知らせ★★★

旧大川小卒業生、佐藤そのみさんの3月11日を描いた特別番組が今度の日曜日に放送されます。
TOKYO FM特別番組
『大川に、桜咲く。〜LOVE&HOPE 10年目の春だより〜』
2020年3月29日(日)18:00-18:55 放送
出演:佐藤そのみ
ナレーション:高橋万里恵
企画/演出/構成:TOKYO FM LOVE&HOPE取材チーム

2020年3月26日

つなぐ〜10年目の春だより:女川町 木村圭さん

今週は「つなぐ〜10年目の春だより」。
東北の若者たちの声をお伝えしています。

今日は、宮城県女川町出身の木村圭さん。町内の津波到達地点よりも高い場所に石碑を立てる「女川いのちの石碑」のメンバーでもあります。

震災時は小学6年生でした。現在は建築や街づくりを勉強するため京都の大学に進学しています。
圭さんには女川の復興に関わる、大きな夢があります。

◆女川の街づくりに建築士として貢献できれば
京都で建築や環境デザインの勉強をしています。もともと建築士になりたいと小学生の時からあって、小6で震災を経験して震災後9年経っていますけど、女川がどんどん変わっていくのに対して私たちの気持ちが着いていかない。町の復興が進んでも心の復興が進まないとよく言われていますけど、心と街というのが繋がっているのではないかと私は感じていたので、そういう街づくりを勉強したいなと思って今の大学に進みました。でも女川に限らず例えば熊本や岡山だったり、日本だけでも災害が相次いでいるのでそういう“被災地の心の復興と街の復興”というのを自分の中で課題として考えていけたらと思っています。
女川のこの震災からの街づくりに何か貢献できるのであればもちろん取り組みつつ、私たちが中学生小学生の時に私たちの意見を町の人たちが聞いて支えてくれたようにそういう社会を私たちが作っていく番になっていくと思うので「いのちの石碑」をはじめとするこの津波対策案という命を守るための活動で経験した教訓をもとに、中学生小学生の考えることの実現を支えるような社会を作っていけたらうれしいなと思います。



『いのちの石碑』の活動について圭さんは「1000年後まで、私達が死んでも次の代、次の代と受け継いでいきたい」と強い思いを語ってくれました。

LOVE&HOPE「つなぐ〜10年目の春だより」。明日も東北発「若者たちの声」をお届けします。

パーソナリティ 鈴村健一

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