2013年12月4日

12月4日 宮城県女川町〜鮭の遡上ツアー

今日は、宮城県・女川町から、「鮭の遡上」のレポートです。

宮城県東部、牡鹿半島の根本にある女川町には、山間を流れる、小さな川があります。11月中旬。この川で、海から帰ってきた鮭たちの産卵がピークを迎えていたんです。



◆鮭の遡上
ツアーガイド「いっぱい卵がゴロゴロ転がっています。真珠くらいの大きさです。イクラに火を通しちゃったような濁った赤っぽい卵がそのへんにゴロゴロ転がっているのですぐに目視できます。」

取材したこの日は、本当に無数の鮭が川の流れに逆らって泳いでいました。澄み切った冷たい水に目を凝らすと、小さな鮭の卵が、川底の岩にしがみつくように揺れているのも分かりました。

そして実は、この鮭の遡上を川の中に「入って」観察するツアーがあるんです。ツアーを企画・ガイドも勤めているのは、石巻市でダイビングショップを開いている、高橋正祥さん。現地でお話を伺いました。

◆鮭の遡上・産卵を「水中で」観察!
宮城ダイビングサービス「ハイブリッジ」で主催しているのはサケの遡上ツアー。秋に白ジャケ(日本では白ジャケと言われる。銀ジャケは養殖)の遡上、海から川に戻ってくるのをシュノーケルで見るというツアー。震災前、2009年に放流した白鮭の稚魚が4年かけて、アラスカ、ベーリング海を回って戻ってくる。だいたい50センチから70センチくらいの規模が多い。川に戻ってくるのは0.2%くらいと言われている。戻ってきた鮭はまたこの川で産卵をする。生命の神秘ではないが感動する。東北は鮭が遡上するのでツアーを組んだら面白いと思い去年からはじめた。ウェットスーツでは川水は冷たいので、ドライスーツという首から下が濡れないように着られるものを着用。普通の服の上に着るような感じなので全然寒くない。それで岩場に寝転んで撮影をする。タイミングが良ければ産卵シーン、オスメスの交尾シーンがみられる。普通の方が見ても感動する。一度見たいという方は来てもらって見てみるといいかも知れない。こないとわからない部分もすごくある。
                      

宮城ダイビングサービス「ハイブリッジ」HP
 

明日も、女川町の「鮭の遡上」に関するレポートをお伝えします。

2013年12月3日

12月3日 オペレーション・ブレッシング・ジャパンの「チャリティ年賀状」


アメリカに本部を持つ「オペレーション・ブレッシング・ジャパン」は、教育や人道支援、そして災害援助に取り組むNPO法人。震災の直後には、東北に救援物資を届けるとともに、震災でメガネを無くしたり、視力が低下してしまった人のために、検眼をした上で適切なメガネを提供するサービスに取り組みました。届けたメガネは5000着以上。また、漁業の復興に向けた支援事業や、外遊びができない福島の子どもたちに、スクールバスをプレゼントする活動も行ってきました。そんな「オペレーション・ブレッシング」が今回取り組んでいるのが、「チャリティ年賀状」です。

「オペレーション・ブレッシング・ジャパン」の代表理事、ドナルド・トムソンさんお話を伺いました。

◆チャリティ年賀状
年賀状の企画は、福島県相馬市という原発に近い街の子供達に絵を描いてもらうもの。テーマは「午」と「希望」。
「午」は来年の干支でもあるが、相馬は馬追いの伝統のある街なので、馬がいいかなと。(子どもたちに馬の絵を書いてもらった感想は)まず上手だなと。また、希望という言葉も空を飛ぶ姿など、自分たちの街が汚染されているのも現実だが、希望を持って前身しなければいけない。馬のように前に進んでいく、というイメージを受けた。
またこの活動を通して、一つの訴えにもなるかなと。福島では子どもたちがあまり外で遊ぶことができないことは、大人としては心が痛む。バスを寄贈した幼稚園も計測器で放射能を測定して、子供を今日外に出すか出さないか、判断している。これは絶対大丈夫ということは誰もいえない。そういうところを見ると心が痛むし、なんとか早くこの問題が解決するように祈るばかり。


力強く草をはんだり、空を駆けあがる馬の姿など、デザインは4つ。お年玉付き年賀状に描かれていて、価格は1枚100円。10枚がワンセットです。12月20日まで購入可能。集まったお金は、福島の子供たちの移動手段となるスクールバスの購入資金に充てられます。購入は「オペレーション・ブレッシング・ジャパン」のHPから。

オペレーション・ブレッシング・ジャパン

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パーソナリティ 鈴村健一

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