2012年3月23日

3月23日「避難を続ける双葉町民の声(2)」

埼玉県加須市旧騎西高校で避難生活を送る福島県双葉町民は、12日現在・398人。
ピークに比べて人数も減り、窮屈なストレスから解放されたという声もありましたが、話を聞いていくと、やはり健康面、精神面の問題を訴える方が多いことが分かりました。

避難生活も1年を超え、今後は生活再建が大きな課題です。
避難者の中には、ストレスを乗り越えて、次へ踏み出そうとしてる方もいます。


◆ストレスを乗り越え、次へ
 女房と二人。今の避難部屋は2人ずつ・10人5家族。2人で三畳半くらい。人の言葉とかが気になってしょうがない。そのために5月〜8月はほとんど寝なかった。煙草を吸ってぼーっと考えていた。人間は寝なくてもいられるのかと不思議に思った。ところが9月3日におかしくなって、血圧がすごいことに。240。ストレスが原因だったようだ。
 双葉にいるときはコンピューター無線機の修理・販売などの仕事。同時に料理屋の仕事もしていた。次は…色々と話がある。不動産屋さんに、家賃もいらないから海の料理をやってみろと言われた。65歳だがやりたい。



避難所で積極的に行動をされている方は少数派。 
多くの方は何かの問題を抱え、この状況を受け入れるしかない、というのが現実です。


◆8人家族で町長について行く
 8人家族で高校2年生の息子、中学1年生の娘、小学校4年の娘、おじいちゃん、おばあちゃん、ひいおばあちゃん、旦那。
 4人で美容師をやっていたが、おじいちゃんが糖尿病とうつ病で大変。見守っていないとダメという感じ。こういう生活になって、お母さんも腰が痛くて足も悪くしていてみんな調子が悪い人ばかり。私は筋腫を持っていてもうすぐ手術。うちは大変。旦那だけのお給料でやっている。足りないところはお父さんとお母さんの年金で。
 文句は言えない。町長さんが一生懸命やっている。何事も一生懸命やっているので町長さんについていこうと思っている。だからうちは移動はしない。町長さんがどういう土地に行くと決めたら一緒に行けたらと思っている。



先週、双葉町の町議会は「旧騎西高校にある役場機能を福島県内に戻す」ことを全会一致で可決しています。

2012年3月22日

3月22日「避難を続ける双葉町民の声(1)」

埼玉県加須市・旧騎西高校で避難生活を送る福島県双葉町民は、12日現在で398人。
それぞれの教室で複数の世帯が同居して、共同生活を送っています。その多くはお年寄りです。
生活をするうえで必要な施設はある程度揃っています。
お風呂や洗濯場は、校舎の隣に仮設の建物が建てられていて、旧騎西高校にいる避難者が管理の仕事もしています。

避難所の方にお話を伺いました。

◆「精神的に疲れている」
 仮設風呂。5月ごろに完成した。そこで臨時職員で働いている。職員は3名。
 避難者がハローワークで面接受けて、3か月更新でやっている。(仕事ができることについては)寝ているよりはいい。
 精神的に参っている。油ものばっかし。タダで食べているから文句はいえないが、仕切りのない中で何世帯も居るし、精神的に疲れている。
 脳神経外科に通っている。眠れなくて。あたまがギューンとする。家族は奥さんと2人。膝が悪いが、5階に住んでいる。1階に移動という話もあったが、慣れてしまったので断った。しょうがない。



食事は、朝・昼・晩とお弁当が支給されています。
この日のメニューは、たぬき蕎麦・かまぼこ・チクワの揚げ物などが一つの容器に入ったものと、缶ジュースが一つ。ジュースは「たまにつくことがある」そうです。
「食べられるだけありがたい」と話す方が多い印象でした。

また、睡眠で悩む方も多いようで、「何かやろうとしてもやる気が起きない」「夜眠れないので、昼間に寝てしまう」と口にする方もいらっしゃいました。

避難者の方によれば、一時は1000人を超す人数がいたこの避難所も人が減り、「当初の窮屈さによるストレスはなく、ある程度は落ち着いた生活ができるようになった」そうです。
そうした環境から、残された398人の方は、積極的に出ていこうという意識を持ちにくくなっています。
また、経済的にも次の生活へ移るのが難しいのが現実です。


◆「行くところがあれば、避難所を出たい」
 体を動かしたい。庭に出てちょこっと草をむしったり、畑で何か獲ってみたりを今まではやっていた。
 今頃ならネギや白菜を自分のうちで漬けた漬物を食べたり。こんなことになるとは思ってもみなかった。でもまだ涙も出なくって。実感がわかない。今のところは、閉所にならないうちはずっと世話になろうと思っている。そう考えていない人はとっくに出ちゃっている。私らみたいに行くところのない人、勤めていない人はお世話になろうと考えている人が多いんじゃないか。行くところがあって、お金もどっさりあったら、せいせいとしたところに行くかもしれないけど。
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