2013年5月29日

5月29日 「我歴stock in 女川」

今日は、6月2日(日)に、宮城県女川町で開催される、音楽イベントを取り上げます。女川福幸丸が企画する音楽フェス、「我歴stock(ガレキストック) in女川」。
お話は、女川福幸丸の「船長」、佐藤友視さんです。

◆3回目を迎える「我歴stock 」。伝統の「獅子舞」が復活
我歴stockは今年で3回目になる。自分が震災のときに、電気も音もない状況が長く続えた中で、久しぶりにラジオから音楽を聴いたときに、とても音楽に元気づけられ勇気づけられた経験があって、いま大変な人達になにか元気づけられることができないかと考えて、2011年に音楽イベントを始めたのがきっかけ。
今年もいろんな音楽ジャンルのアーティストさんが16組出てくれるが、わたしが一番力をいれているのは、女川にもともといろいろな浜にある「獅子振り」。「獅子振り」とは太鼓と笛のお囃子で獅子が舞うもの。もともと女川ある「みなと祭り」では、船に乗って獅子ふりをするのがメインイベント。いまは震災の影響で中止されている。獅子振りの団体ももともと10以上の団体があったが、今年の我歴stockでは、9団体が一斉に獅子振りをやってくれる。いま中止になっている「みなと祭り」の「海上獅子舞」を彷彿とさせ、近づいているような気がする。


佐藤さんは女川の病院で働く理学療法士さん。女川福幸丸では、佐藤さんを中心に、20代から30代の、およそ20人が活動しています。そして、3回目となる「我歴stock」では、音楽以外にも、さまざまな企画が用意されています。

◆地元女川の人達を「つなぐ」音楽イベント
飲食、物販、ワークショップとあわせて、30団体ぐらい参加してくれるので、全部が「目玉」だが、もともと女川にあったお店がいま女川ではお店ができなくて、仙台などでお店を出しているところが、戻ってきて出店を出してくれというところもある。自分たちも外向けのイベントというよりは、地元のひとのお祭りという形で定着させたいというのがあって、地元の人達にいっぱいきてもらいたいということでいろいろ企画している。いま住んでいる人だけじゃなくて、いろんな事情で女川に住めない人も結構いるので、そう人達が女川に帰ってくるきっかけになるイベントになればと思っている。
「我歴stock」は今年で3年目だが、まだまだ成長しつづけるイベントになるんじゃないかなと思っている。まだ足りない部分などもあるが、続けることに意味があるんじゃないかと思うので、成長を見ていただきたい。ぜひ遊びに来ていただきたいと思う。


我歴stock 女川

2013年5月28日

5月28日 ファッションを通じた被災地支援「1sin」(2)



今日はファッションを通じた被災地支援の活動です。
藤原新さんが展開するメンズのファッションブランド「1sin(いっしん)」は、被災地のお母さんたちがひと針ひと針手縫いした「刺し子」の刺繍がアクセント。シンプルなデザインの中にも、オリジナルな個性が光ります。「1sin」を広く知ってもらうため、そして活動資金を調達するため、藤原さんは過去2回、「クラウドファンディング」を利用しました。   

◆復興支援とクラウドファンディング
クラウドファンディングをやった理由は、普通のシャツは工場で作って終わりだが、このシャツの場合は、作る途中にお母さんたちに刺繍をお願いしたり、わたしが講習に行ったりする旅費もかかる。また、当然(被災地の)お母さん方にも工賃をお支払するのだが、普通の工場の縫い子さんに払う工賃と同じというわけにはいかない。皆さん大変な想いをされて、それでもやりたいと手をあげてくれた人たちなので、できる限りいい条件でお支払したいなあと。
一枚作ったところ、普通につくシャツの1.5〜2倍費用が掛かってしまった。それを実際売るとなると、相当金額が高くなり、高いもの買っていただけないので、当然赤字にもなるから、このまま継続できないのはどうにかできないかと考えたときに、当時ちょうど注目されはじめていたクラウドファンディングというものがあったので、利用した。
こういう社会貢献的な事業って資金面が一番大変で、多くの方は補助金などを使う方もいると思うが、補助金を使うと、モノをつくる、サービスを提供することに、ちょっとおろそかになってしまったりする。作って終わり、それでよかったよかったということだと、「継続性」という点から考えるとすごく難しい。やはりマーケットに出して評価してもらって、復興という言葉がなくなった状態でも売れるということ、復興するまで10年以上継続して事業として続くというのが一番大事だと思うので、クラウドファンディングはすごくいいなと思った。
クラウドファンディングで支持をいただけない商品はマーケットに出しても支持をいただけないと思うので、そこに力を入れてやっていきたいと思っている。


「1sin」のアイテムは、現在はシャツやネクタイ、蝶ネクタイなどメンズのみで、全国およそ10カ所のセレクトショップで取り扱い中です。藤原さんは「今後はキッズやレディースも手掛けてみたい」とも話していました。




1sinのサイト

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パーソナリティ 鈴村健一

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