2013年4月23日

4月23日 チャレンジスター東北サミット(2)プラットフォーム閖上

きのうに引き続き、12日(金)に行われた『チャレンジスター東北サミット』の模様をお届けします。

チャレンジスター東北サミットは、復興のために 事業を興した東北のベンチャー企業、NPOによるプレゼンイベントです。プレゼンを聞くのは、一般企業のCSR担当者や行政関係者。「起業家 と 支援者のマッチング」を目的としています。

この日、プレゼンを行った起業家は4人。その一つが、株式会社プラットフォーム閖上の永野聡さんです。永野さん自身、宮城県仙台市出身でご実家が被災しています。プラットフォーム閖上は、宮城県名取市閖上の港で40年の歴史を持つ『朝市』の復活をめざして、今年1月に設立されました。

●地元に愛されてきた朝市を再び
閖上港朝市は建物を再建することが去年決まった。5月4日にプレオープン、8月下旬に本オープンを目指している。協同組合の組合員は、亡くなった方や廃業した方がいるため、70から40人に減ってしまった。魚屋さん、八百屋さん、飲食店など様々な職種が朝市で営業をするスタイルで、様々なイベントも行い賑わう朝市だった。

朝市協同組合の代表・桜井さんは普段は魚屋さんで、魚をさばいているが、自分のことはさておいて「何とか街のためにやっていきたい、朝市を通して元気にしていきたい」と、ずっと言っており、実行している。彼の魅力に取りつかれて私も活動をしている。朝市の復興イコール地域コミュニティの再生。朝市はただ商品を買って帰るだけでなく、美味しい食べ方など情報交換をしたりと目に見えない付加価値が生まれ、それを求めるお客さんが相当いる。それが魅力ではないか。早急に復興して地域コミュニティの再生につなげたい。


閖上港朝市は、地元・閖上、そして仙台近郊の方にとってなじみ深い、地域に根付いた朝市です。
毎週日曜日には、取れたての野菜と海の幸が並び、たくさんの人でにぎわい、地域が交流する大切な場所でもありました。そんな朝市も震災で壊滅。でも、被災した住民のために、朝市は場所を変えて臨時営業を続けてきました。

そして今年5月、支援を受けた朝市は元の場所へ戻り、営業を一部再開します。今後は、地元産品の加工品を開発して閖上ブランドを作り、ネット通販などもやっていきたい、と、プラットフォーム閖上の永野さんは話しています。

明日も、「チャレンジスター東北サミット」の中から、東北の起業家の声をご紹介します。

チャレンジスター ウェブサイト

2013年4月22日

4月22日 チャレンジスター東北サミット(1)

今日は、東北の起業家を支援する、新しい動き「チャレンジスター」をご紹介します。

これは、復興を目指す東北のベンチャー企業やNPOと、復興支援に関心を持つ企業・団体を繋ごう、というもの。12日(金)には、東京ミッドタウン ヤフージャパンのセミナールームでイベントも行われました。これを企画した仙台の一般社団法人『MAKOTO』代表の竹井智宏さんに伺いました。

◆被災地の起業家たちのプレゼンイベント
『チャレンジスター東北サミット』というタイトルで、東北の起業家のプレゼンイベントを行っている。震災から2年が経過したがなかなか復興がままならない状況が続いている。そんな中でも若い起業家たちが地域のために頑張ろうとチャレンジしている。そういう存在を色んな人に知ってもらいたい。

参加している起業家は、被災した農地を復活させたいという方、仮設住宅で寝たきりになってしまう高齢者のリハビリに特化したデイケアハウスを立ち上げた起業家、地元の苺の産業を復活させようとチャレンジしている新進気鋭の起業家などがいる。



この日行われた「チャレンジスター東北サミット」では、被災地から、4人の起業家がそれぞれプレゼンを行いました。客席には、各省庁関係者や一般企業のCSR担当、復興支援団体などが大勢集まり、プレゼンを熱心に聞いていました。チャレンジスターの仕組みについて竹井さんに説明して頂きました。

◆起業家たちと支援者のマッチング
チャレンジスターというウェブサイトで、起業家に自分のプロジェクトを説明してもらっている。被災地の起業家たちはどうしても資金が不足しがち。サイトの『活動費支援コース』は、出資を呼びかけ、出資者に見返りとして特典がつくという形。もう一つが、『困りごと支援コース』。起業家が困っているのはお金だけではない。販路拡大や人財採用、こんな情報、こんな知恵はないかと求めている。そうした起業家の困りごとをウィッシュリストのようにしてウェブサイトに掲載している。

例えば、福祉関係の起業家が開業にあたって福祉器具がどうしても足りないため、困りごとリストにPRしたところ、全国から「余った器具をもって行っていいよ」という声が挙がった。農業関係の起業家が一緒にやってくれる方が欲しいということを困りごとを出したところ、25歳の若い方が立候補して人材を確保することが出来た。こうした思わぬ展開のマッチングが起きている。



明日は、この「チャレンジスター東北サミット」で実際にプレゼンを行った東北の起業家たちの声をご紹介します。

チャレンジスター ウェブサイト
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パーソナリティ 鈴村健一

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