2012年11月30日
12月6日 旅館サポーター制度 『種プロジェクト』(4)
旅館サポーター制度 『種プロジェクト』
「旅館サポーター制度・種プロジェクト」は登録されている被災地の温泉宿の中から、すきな宿を選んで、一口5000円でサポーターになる制度。未来の宿泊に対し料金を「前払い」することで、被災地の温泉宿を支える取り組みです。
「種プロジェクト」に登録している温泉宿の一つが、福島県福島市、高湯温泉「ひげの家」。自慢は、ゆで卵の香りたっぷりの、乳白色のお湯と海山の幸を使った食事ですが、震災後、食材の調達についてさまざまな工夫をしていると、三代目の後藤秀人さんは語ります。
◆震災後、食材の調達に苦慮
―食事は温泉と同じ宿の目玉でもあるので頑張っているが、食材は放射能の問題など気にしている面もあり、いままで使っていた地元の食材が使えない、ということもある。
―特に海のものは、福島の小名浜や原釜などのものを使っていたが、いまは遠くのものを取り寄せて使っている。
―もともとおいしいものをいろいろ取り寄せていたが、食事ももう一回見直して、もっと喜んでいただけるようにと料理人も招いて、料理にはさらに力をいれて頑張っている。
◆背中を押してくれたのはお客さんの言葉
―「種プロジェクト」で支援してくれる方は、「すぐにはいけないけど、以前行ったときにすごくよかったから」「なんとかがんばって残してください」など暖かい言葉もいただいて、希望にもなったし、有りがたかったし、がんばらなきゃと思った。
―種プロジェクトのクーポンを持ってきていただくと、すごくうれしい。
―いままでお客さんが来てくれるのは当たり前と思っている自分たちがいて、それがお客さんがいなくなった現状の中で、改めて有り難さがわかった。
―宿をもっとよくして、頑張ってお客さんに応えていかなきゃなと思う。震災前よりよい「ひげの家」になりたいと頑張っている。
こういったクーポン券がお宿さんから直接届きます。
サポーター料金と同額のクーポン券の有効期限は、2014年3月11日。
この期日までに宿泊ができない場合、サポーター料金は寄付となります。
旅館サポーター制度 『種プロジェクト』