2012年9月27日

9月27日「JustGivingで、自分がチカラになりたいところへのサポートを」

マラソンなど、何かに挑戦することをウェブサイトで宣言して、仲間に応援してもらい、同時に仲間から寄付も受け付ける。
そして集まった寄付を、支援したい被災地に届けることが出来るという仕組み「JustGiving」。

最近はマラソンを主催する側も、ランナーにJustGivingを呼びかけています。
例えば11月3日に開催される「湘南国際マラソン」は、参加料のうち500円が東北の被災地へ寄付されますが、さらに大きな支援をということで、ランナーにJustGivingへの参加も呼びかけています。

届いた寄付はどんな風に役立てられるのでしょうか。
「湘南国際マラソン」を通じて寄付できる、7つの支援団体の一つ「NPO法人 国境なき子どもたち」の広報・松浦ちはるさんに伺いました。

◆子どもたちの居場所作り
 「国境なき子どもたち」は震災直後に、海外での活動経験を活かして、東北でも2017年までを目処に支援を行なうことが決定。以前子どもたちは、学校が終わった放課後に友達と一緒に過ごすスペースがあった。お家に帰るまで公園で時間を過ごしたり。でも今はそういったものが無くなった。
 仮設住宅に戻れば、狭い部屋の中で他の家族と時間を過ごすことになり、自分たちだけの時間がなかなか持てない、勉強に集中できないという声が寄せられた。そうした子どもたちのために、居場所作りをしていきたいと思っている。


「国境なき子どもたち」が支援しているのは、岩手県陸前高田市。
大規模に仮設住宅が建った地域は、子どもたちが放課後に集まる場所が制限されています。
この団体では、バスを改造した読書・勉強スペース作りなど、子どもたちの“居場所を作る”活動に力を入れています。


JustGivingでは、何かにチャレンジして寄付を集める人を「ファンドレイザー」「チャレンジャー」と呼びますが、「国境なき子どもたち」も日本にファンドレイザーが増えることを歓迎しています。

◆ファンドレイザーとして寄付を
 JustGivingというシステムを使うことで、一人一人がファンドレイザーとして被災地への寄付が出来る。
 過去にもマラソン大会に出場した方が、JustGivingを通じて何万円も寄付をした。若い女性が、一人芝居をするというチャレンジで寄付下さった。
 マラソンにエントリーしてJustGivingに参加して、さらに東北への支援をしてくれたら大変ありがたい。



このJustGivingはマラソンだけじゃなく、受験勉強でも、ダイエットでもなんでも「チャレンジ」を宣言することが出来ます。
寄付する先も、被災地支援に留まりません。
いま自分が、力になりたいと思うところを選ぶことが出来ます。


【NPO法人 国境なき子どもたち】

 (C)国境なき子どもたち 

 (C)Atsushi Shibuya

2012年9月26日

9月26日「マラソンにチャレンジすることが、被災地の力になる。JustGiving」

そろそろ秋のマラソン大会シーズン。
“マラソンにチャレンジすることが、被災地の力になる”という仕組みがあります。
「JustGiving Japan」というウェブサイトのサービスです。

このサービスがどんなものなのか、JustGiving Japan 代表理事・佐藤大吾さんに伺いました。

◆「JustGiving」とは
 被災地復興のために寄付をしたいという方は多いが、これは自分自身で寄付するのではなく、友達から寄付を集めることが出来るサービス。マラソンに出場する動機は健康やチャレンジだが、それを社会貢献に活かそうという発想。「僕がマラソンで頑張るからみんな応援してくれ」と友達に呼びかけて寄付を集める。
 寄付は自分がもらうのではなく、応援している非営利団体やNPO団体に全額寄付される。被災地復興のために自分で寄付をすることも出来るが、自分が走る姿を応援してもらい、お金にして、それが復興支援に行く。


◆マラソンとJustGiving
 マラソンはJustGivingと相性が良い。元々2001年にイギリスで誕生したシステム。ロンドンマラソンという、世界最大のチャリティマラソン大会の寄付集めに用いられた。
 日本でも、マラソンとチャリティの相性が良いということで、たくさんのランナーが
JustGivingを通じて寄付を集めている。
 マラソン挑戦が、誰かの役にたち、自分自身のモチベーションアップにもなる。
 JustGivingのサイトには、友達が寄付と共に応援のコメントを書いてくれる。練習や本番の苦しさの中、頑張ろうという勇気をもらう仕組みでもある。
 マラソン以外では、トライアスロン、自転車レース。それ以外だと、受験勉強を頑張るとか、太り気味なので5kgダイエットするとか、違ったやり方もある。



欧米のマラソンランナーたちの間では、「マラソンに出るんだ。じゃあどこの寄付を集めるの?」という会話が成立するくらい、当たり前になっているそうです。
また、日本版JustGivingが設立された2010年から、今までに集まった寄付金の総額は約9億2千万円!すでにチャレンジャーがたくさんいます。



明日は、この「JustGiving」を利用した被災地支援の一例、「湘南国際マラソン」についてご紹介します。


【JustGiving Japan Official Website】
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パーソナリティ 鈴村健一

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