2012年9月5日
9月5日「災害社会学・関谷直也准教授インタビュー(3) 〜災害時の避難行動・都市部編〜」
今週の「LOVE&HOPE」は、東洋大学社会学部・関谷直也准教授(災害社会学)に災害への備え、災害時の適切な行動について伺っています。
今日水曜日のテーマは<災害時の避難行動・都市部編>
◆都市部の大地震。最も気をつけなければいけないのは火災
初期消火はもちろん重要だが、たいていの家の場合、地震の揺れがある程度強いと、LPガスや新しいガスなら火が消えるようになっている。昔なら地震になったら「すぐ火を消せ」と言っていたが、最近は「できるだけ火から離れる」こと。もちろん火が出たら消すのが大切だが、地震の直後ということなら、まず火から離れることが大事。
大地震の後はまず自宅から火を出さないことが第一。
でも自宅や隣家で火が燃え広がってしまったら、身の安全を最優先にしてください。
◆自宅から避難する際の注意点
家が倒壊している可能性がある。古い木造住宅が密集している地域ほど、狭い道路が多い。そこを通って逃げようとすると、曲がってみたら家が倒れて逃げられなかった、気がついたら火に取り囲まれてしまった、ということがある。なので、できるだけ広い道路を使って一時避難場所、広域避難場所に向かって避難することが大事。
日本全国どこでも、消防車や救急車は地震のときのためでなく、普段の急病人、普段の火災のときに対応している。地震のときに救急車を呼んでも来ないし、消防力も限界がある。
阪神淡路大震災のときも、全国から消防力を集めても数日間火災が止まらなかったわけだから、それ以上の大都市で大きな火災が起こったとき、消すのはなかなか難しい。東京都なら大通りで火が止まる、といった形。だから本当に大きな地震の火災の場合は、消防車に消してもらうのは難しいと考えたほうがいい。
また自宅から退避するときは、電気機器の消し忘れによる火災を防ぐため、分電盤のブレーカーを下ろしてください。
ブレーカーの場所も家族で確認しましょう。
明日は東洋大学社会学部・関谷直也准教授に、災害時の避難場所と地域情報の確認について伺います。
今日水曜日のテーマは<災害時の避難行動・都市部編>
◆都市部の大地震。最も気をつけなければいけないのは火災
初期消火はもちろん重要だが、たいていの家の場合、地震の揺れがある程度強いと、LPガスや新しいガスなら火が消えるようになっている。昔なら地震になったら「すぐ火を消せ」と言っていたが、最近は「できるだけ火から離れる」こと。もちろん火が出たら消すのが大切だが、地震の直後ということなら、まず火から離れることが大事。
大地震の後はまず自宅から火を出さないことが第一。
でも自宅や隣家で火が燃え広がってしまったら、身の安全を最優先にしてください。
◆自宅から避難する際の注意点
家が倒壊している可能性がある。古い木造住宅が密集している地域ほど、狭い道路が多い。そこを通って逃げようとすると、曲がってみたら家が倒れて逃げられなかった、気がついたら火に取り囲まれてしまった、ということがある。なので、できるだけ広い道路を使って一時避難場所、広域避難場所に向かって避難することが大事。
日本全国どこでも、消防車や救急車は地震のときのためでなく、普段の急病人、普段の火災のときに対応している。地震のときに救急車を呼んでも来ないし、消防力も限界がある。
阪神淡路大震災のときも、全国から消防力を集めても数日間火災が止まらなかったわけだから、それ以上の大都市で大きな火災が起こったとき、消すのはなかなか難しい。東京都なら大通りで火が止まる、といった形。だから本当に大きな地震の火災の場合は、消防車に消してもらうのは難しいと考えたほうがいい。
また自宅から退避するときは、電気機器の消し忘れによる火災を防ぐため、分電盤のブレーカーを下ろしてください。
ブレーカーの場所も家族で確認しましょう。
明日は東洋大学社会学部・関谷直也准教授に、災害時の避難場所と地域情報の確認について伺います。