2012年7月3日

7月3日「『サンライス元気村プロジェクト』お米を届け、文通で繋がる縁」

宮城県石巻市で続いている支援活動「サンライス元気村プロジェクト」。
仮設住宅で暮らす65歳以上の一人暮らしのお年寄りに、毎月お米を届けると同時に、こもりがちなお年寄りとのコミュニケーション、安否確認も目的とした活動です。
お米には支援者からのメッセージも添えられていて、そこからお年寄りと支援者の「つながり」が生まれることもあります。

このプロジェクトを通じて文通を始めた東京の支援者と共に、文通相手の男性が暮らす石巻の仮設住宅へ伺いました。

仮設で暮らす80代の男性は、若い頃、東京で生活をしていて、支援者からのメッセージカードに書かれた東京の懐かしい地名を見て、お礼の手紙を書き、そこから文通が始まったということです。



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支援者「お手紙を出したらその日に達筆な字で、便箋4枚にビッシリ返事をくれた。桜を見る気分にはなれないとおっしゃっていたので、代わりに見てきたとご報告をした。余計な事を書いたかと思ったが、その後の手紙に“桜を見に行った”と書いてあり、嬉しかった」
男性「この人に言われたら見に行かざるを得ないじゃない。キレイだった。見れて良かった」
番組スタッフ「仮設住宅での付き合いは?」
男性「隣はおじいさん、おばあさん。挨拶はするが、年寄りが嫌い(笑)。元々は石巻の駅裏にいて、近所付き合いはあった。(この先の住まいについては)あまり考えたくはない。自分は88歳か89歳。生きても2〜3年。家を建ててもどうしようもないのでは。どうしたらいいのか分からない。あと1〜2年はここ(仮設住宅)に居住できる、それまで生きていれば息子と相談する。正直まだ分からない。仮設の暮らしは快適ではないが不自由は何も無い。言えばキリは無いが」
番組スタッフ「その中でも浮かぶのは何?」
男性「ガールフレンドかな。カラオケ言っても相手にされないから」

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【一般社団法人OPEN JAPAN Official Website】

【サンライス元気村プロジェクト Official Blog】

2012年7月2日

7月2日「サンライス元気村プロジェクト」

現在、宮城県石巻市には、「OPEN JAPAN」という、様々なボランティア団体、個人が結集した大きなネットワークが出来ていて、団体同士が横の連携を取りながら、それぞれの活動を続けています。


その中の一つ、「サンライス元気村プロジェクト」は、特に仮設住宅で独り暮らしをする高齢者の支援を目的とした活動です。
プロジェクトを取りまとめている、中村真菜美さんにお話を伺いました。

◆サンライス元気村の取り組み
これは阪神淡路大震災の神戸ではじまった取り組み。
仮設住宅という特殊な環境は孤立を生みます。その中で「サンライス元気村」は、65歳以上の独居高齢者をターゲットに、ボランティアが月に1度訪問し、直接的なコミュニケーションを取る。ボランティアと対象者が繋がるのが最初のステップです。
もう1つは、全国で被災地に想いを寄せているが、具体的なアクションが出来ない方に代わって、支援者と仮設の高齢者をつなぐ、というのがあります。その方法が支援者の連絡先とメッセージを添えた3kgのコメを月1度届け、手紙を介して繋がる。どこかで自分のことを思ってくれる人がいるだけで、人はほっこりする。遠くで想いを寄せている人とつながる、というのが次のステップ。これを半年間やってきています。


プロジェクト名の「サンライス」は、「3キロのお米(ライス)」と、「sunrise」の2つの意味があります。
この「お米3キロ」は、お年寄り1人が1か月に食べる量で、ボランティアは1か月ごとのお米の減り具合も確認しながら、月に1度、仮設住宅を訪問しています。

 
 


【一般社団法人OPEN JAPAN Official Website】

【サンライス元気村プロジェクト Official Blog】
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パーソナリティ 鈴村健一

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