2012年5月10日
5月10日「雄勝法印神楽(1)」
宮城県石巻市雄勝町に伝わる「雄勝法印神楽」。
法印神楽とは、宮城県沿岸部各地に伝わる、神社奉納の伝統芸能です。
特に石巻・雄勝の法印神楽は、600年の歴史を持ち、国の重要無形文化財にも指定されています。
震災で中止となっていましたが、今月5日、雄勝町大須地区で再開。
様々な神様の衣装・お面に身を包んだ地元の神楽師たちが、太鼓と笛に合わせて、舞台の上で舞を披露。たくさんの地元の方が集まりました。
法印神楽は、日本書紀や古事記の物語をモチーフにした舞で、この地域では、地元の子どもたちが小学生の頃から神楽を学び、そこから一人前の神楽師が育ち、大人から子どもへ長年伝えられてきました。
雄勝法印神楽保存会会員で、大浜地区の宮司・千葉秀司さんにお話しを伺いました。
◆法印神楽が持つ意味
神社の例祭で神様に神話をお見せするのが神楽。
雄勝には各浜ごとに神社があり、春秋は必ず例祭という神様の誕生日を祝うお祭りがある。その際奉納されるのが法印神楽。
にぎやかに、1年の感謝の気持ち、1年の豊作祈願など、色んな祈願を込めて神様に神楽を見せる。その脇から自分たちは見せてもらうというのが主体。
地元の人は、神楽を見ることができて良かった、奉納できて良かったという気持ちが強い。ドラマ同様に配役がある。兄弟ゲンカのハナシもあれば、魔物退治のハナシもあり、ストーリーが分かるとより楽しく観ることができる。
◆神楽の再生へ
神社が残っている地域も、地区の会館などにお祭りの用具を保管していたが流出。その被害額は大きい。太鼓70万〜80万、獅子頭も含めると300〜400万円。それらはユネスコ協会など支援企業の力で揃いつつある。社殿は私の住んでいる地区も天井まで津波が入り、解体。神体を収める部分のみが残っている。
地元の神様のお祭りはみんなでお祝いしなければ行けないという大義名分があるので、それを中心に人が集まる機会、お祭りで実家に帰ってきて同級生や親しい人と会うための数少ない機会。今後も今までのお祭りの形を復元したいと一生懸命進めているのでぜひ田舎のお祭りがどういうものなのかを観に来て頂きたい。人が来てくれるだけでも励みになる。
雄勝法印神楽は、町のそれぞれの浜に鎮座する神社の例大祭で行なわれます。
次は13日(日) 立浜地区の北野神社。例大祭とともに、神楽が披露されます。
法印神楽とは、宮城県沿岸部各地に伝わる、神社奉納の伝統芸能です。
特に石巻・雄勝の法印神楽は、600年の歴史を持ち、国の重要無形文化財にも指定されています。
震災で中止となっていましたが、今月5日、雄勝町大須地区で再開。
様々な神様の衣装・お面に身を包んだ地元の神楽師たちが、太鼓と笛に合わせて、舞台の上で舞を披露。たくさんの地元の方が集まりました。
法印神楽は、日本書紀や古事記の物語をモチーフにした舞で、この地域では、地元の子どもたちが小学生の頃から神楽を学び、そこから一人前の神楽師が育ち、大人から子どもへ長年伝えられてきました。
雄勝法印神楽保存会会員で、大浜地区の宮司・千葉秀司さんにお話しを伺いました。
◆法印神楽が持つ意味
神社の例祭で神様に神話をお見せするのが神楽。
雄勝には各浜ごとに神社があり、春秋は必ず例祭という神様の誕生日を祝うお祭りがある。その際奉納されるのが法印神楽。
にぎやかに、1年の感謝の気持ち、1年の豊作祈願など、色んな祈願を込めて神様に神楽を見せる。その脇から自分たちは見せてもらうというのが主体。
地元の人は、神楽を見ることができて良かった、奉納できて良かったという気持ちが強い。ドラマ同様に配役がある。兄弟ゲンカのハナシもあれば、魔物退治のハナシもあり、ストーリーが分かるとより楽しく観ることができる。
◆神楽の再生へ
神社が残っている地域も、地区の会館などにお祭りの用具を保管していたが流出。その被害額は大きい。太鼓70万〜80万、獅子頭も含めると300〜400万円。それらはユネスコ協会など支援企業の力で揃いつつある。社殿は私の住んでいる地区も天井まで津波が入り、解体。神体を収める部分のみが残っている。
地元の神様のお祭りはみんなでお祝いしなければ行けないという大義名分があるので、それを中心に人が集まる機会、お祭りで実家に帰ってきて同級生や親しい人と会うための数少ない機会。今後も今までのお祭りの形を復元したいと一生懸命進めているのでぜひ田舎のお祭りがどういうものなのかを観に来て頂きたい。人が来てくれるだけでも励みになる。
雄勝法印神楽は、町のそれぞれの浜に鎮座する神社の例大祭で行なわれます。
次は13日(日) 立浜地区の北野神社。例大祭とともに、神楽が披露されます。