2012年4月6日
4月6日「岩手県釜石市の防災教育に携わる片田敏孝さん(5)」
子どもたちの自発的な避難行動により、小中学生・約3000人が大津波から逃れて無事だった岩手県釜石市。
群馬大学大学院教授で、広域首都圏防災研究センター長・片田敏孝さんは、8年に渡り釜石の防災教育に携わってきました。
◆依存をやめる
これまで「防災は行政がやるもの」という他者依存、行政依存が非常に強かった。これからは個人、学校、企業、行政も他者依存をやめ、それぞれがベストのことをやるという姿勢が重要。
企業も社員の安全、社員の家族の安全をどう守るのかというのも、企業にとって大事なことになる。企業に勤めるお父さんは、企業人でもあるが家庭人でもある。どちらが大切かといえば、必ず家族のほうが大切。家族の安否がわからなければ、必ず帰ろうとする。そのために日頃から企業に勤める人は、それぞれ家族との連絡、万が一連絡がとれなくてもそれぞれがどう行動するかということを、事前に相談しておくこと。落ち合う場所など。必ずしも連絡がとれなくても大丈夫、不安が爆発しないように準備しておくことが重要。
◆命に責任を持ち、事前の備えする
東北地方に「津波てんでんこ」という言葉がある。これは企業の防災にも参考になる。「てんでんばらばらに逃げる」というと、親は子供のことを見捨てて逃げろ、みたいに聞こえるかもしれないが、そうではない。「てんでんこ」とは一人一人が自分の命に責任を持つこと。これがしっかりできていれば、都心のお父さんも、無理に帰宅する必要がなくなる。企業としては、従業員と家族との間の事前の対応を導いておくことも重要。
都心に従業員が残ってくれれば、都心の復旧復興や応急措置、人々を助ける行為にも活躍してもらえる。そう考えると、やはりここでも事前の備えが重要、ということになる。
群馬大学大学院教授で、広域首都圏防災研究センター長・片田敏孝さんは、8年に渡り釜石の防災教育に携わってきました。
◆依存をやめる
これまで「防災は行政がやるもの」という他者依存、行政依存が非常に強かった。これからは個人、学校、企業、行政も他者依存をやめ、それぞれがベストのことをやるという姿勢が重要。
企業も社員の安全、社員の家族の安全をどう守るのかというのも、企業にとって大事なことになる。企業に勤めるお父さんは、企業人でもあるが家庭人でもある。どちらが大切かといえば、必ず家族のほうが大切。家族の安否がわからなければ、必ず帰ろうとする。そのために日頃から企業に勤める人は、それぞれ家族との連絡、万が一連絡がとれなくてもそれぞれがどう行動するかということを、事前に相談しておくこと。落ち合う場所など。必ずしも連絡がとれなくても大丈夫、不安が爆発しないように準備しておくことが重要。
◆命に責任を持ち、事前の備えする
東北地方に「津波てんでんこ」という言葉がある。これは企業の防災にも参考になる。「てんでんばらばらに逃げる」というと、親は子供のことを見捨てて逃げろ、みたいに聞こえるかもしれないが、そうではない。「てんでんこ」とは一人一人が自分の命に責任を持つこと。これがしっかりできていれば、都心のお父さんも、無理に帰宅する必要がなくなる。企業としては、従業員と家族との間の事前の対応を導いておくことも重要。
都心に従業員が残ってくれれば、都心の復旧復興や応急措置、人々を助ける行為にも活躍してもらえる。そう考えると、やはりここでも事前の備えが重要、ということになる。