2012年3月28日

3月28日「2.0エクスカーション」

3月24日(土)と25日(日)に、番組リスナーが参加して行なわれた、「Ishinomaki2.0フットサルツアー」。

初日に行なわれたのが、ISHINOMAKI 2.0の案内による「2.0エクスカーション」です。
これは、市街地・海沿いの地域の被害と、復旧へ向かう今の石巻を、自分の足で歩き、自分の目で見てもらうというウォーキングツアー。
エクスカーションとは「体験型の見学会」という意味です。

参加者は、13歳から67歳までの24人。
歩いた時間は約3時間、7キロ。
誰もが疲れを感じるより、しっかり見ておかないと、という気持ちが強かったようです。


◆ウォーキングツアーでの案内 - ISHINOMAKI 2.0 松村豪太さん
 石巻の中心部は解体のフェーズ。とても空き地が多いが、全て建物が建っていた。去年の年末から解体が進み、見通しが良い街になってしまった。
 ここも救急車とパトカーが横転して、「今全てが動いていないんだな」という象徴的な光景があった。救急車から救急隊員を、町の人が担架で運び出すという状態だった。
 夜のお店は再開が早く、再開したお店がたくさんある一方、新しく出来たお店もある。例えば復興バー。すごく狭いが多くの方が集っている。外から来たボランティア、石巻を観に来た方や、地元の商店会の理事長や地元の若者が来ている。狭いので袖と袖が触れあい、自然と勝手に仲良くなるバーとして知られている。
 日和山という石巻市民の憩いの場。石巻の小学生が遠足で訪れたり、散歩コースになったりする場所。お花見シーズンは一番ココに人が集まる。今も途切れることなくここに花が手向けられている。
 震災時は、ここからモウモウと煙が立ち上る様子を市内の人は呆然と見ていた。


◆ウォーキングツアーに込めた意味 - ISHINOMAKI 2.0 古山隆幸さん
 石巻を単純に知ってもらいたいというのは当たり前だが、心境としては、無理な話だが震災前の石巻を見て欲しかった。
 日和山から見る景色は本当に何もなくて、すごい場所だったというのが見ただけで分かる。それは、地元の人から考えるとよりリアル。
 その前を見てもらいたかった。でもそれは出来ないから、定期的に来てもらいたい。1ヶ月に1回、2ヶ月に1回、1年に1回でもいい。石巻がどう変わっていっているのかを、1日だけで判断してもらいたくない。時系列でずっと見ていって欲しい。
 第二の故郷になってもらいたいと言ったら大げさだが、「石巻ってこう変わったんだよ」って言えるくらいに来てもらいたいと思って、紹介をしている。



日和山は、地元のお花見の名所。
桜が咲くのは、5月の連休ごろだということです。


2012年3月27日

3月27日「ISHINOMAKI2.0フットサルツアー(2)」

3月24日(土)と25日(日)に行われた番組リスナー参加の、石巻復興ツアー。
その2日目、フットサル大会「第4回 RE-FUTEBOLISTA PROJECT」が、社会人リーグ「コバルトーレ女川」のコートで行われました。
毎回、参加してくるのは自衛隊チーム、中高生チームなど、年齢も様々。
地元で参加している方の中には、被災され仮設住宅暮らしを余儀なくされている方もいらっしゃいます。
この「RE-FUTEBOLISTA」を主宰しているISHINOMAKI2.0のメンバー・古山隆幸さんにお話しを伺いました。

古山さんは、一度は地元を離れ、東京に移り住んでいましたが、被災した故郷を見て、改めて石巻の復興を決意したそうです。


◆地元に根差しながらの活動
 ISHINOMAKI2.0は、石巻商店街の若い店主と東京にいるクリエイティブな能力を持ったメンバーたちがそれぞれ集まって、「新しい石巻を作るにはどうしたらいいか」と実験的に活動。その中でマッチするものを重点的に大きくしていこうというのが目的。今回のようなフットサルイベントや、地元に根ざしながら稼げる拠点を作ろうとしている。

◆なぜフットサルなのか
 自分は元々小学校からサッカーをやっている。サッカーは素晴らしい。ボール一つあれば誰でも友達になれる。こないだ、ボールを蹴っていたらベルギー人が奪っていった。カッとなってボールを取ったら他のベルギー人も来て3対1に囲まれたが、それがとてつもなく面白かった。ボール一個あれば言葉も名前もいらない。コミュニティが生まれる。
 フットサルを見ていて分かるが、子ども対大人になる。これはいい。技術を持った大人とやることで子どもはスキルアップする。素晴らしいこと。
 いずれ「RE-FUTEBOLISTA PROJECTでフットサルをやっていた」というJリーガーが生まれたら涙がちょちょ切れる。


◆地元の「笑顔」を取り戻したい。県外からの参加を増やしたい
 交流の場でもいいし、県外からフットボーラーを呼ぶことが観光になる。石巻の色んな観光の一つで、「フットサル観光」「フットサル支援」があってもよい。
 県外の人が石巻に入ることでお金も落ちる。それが活性化につながる。それがフットサルで出来るなら。フットサルは人口も多いし、大人も子どもも女性も男性も出来る。
 県外から来てもらったのは今回が初めて。楽しくいっぱいの人数でやっているのがいい雰囲気。どんどんやりたい。県内だけじゃなく県外ともやるのがとてもいいと思っている。






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パーソナリティ 鈴村健一

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