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雲 雲 雲 木 人々 街並み
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ABOUT

毎週日曜日14:55-15:00(FM FUKUOKAのみ10:55-11:00)オンエア!毎回、世の中の”モノ”を取り上げ、そのモノの 歴史からイマ、未来をショートストーリー仕立てでお送りする番組です。身近なモノが少し、へえ~となるお話をお届けします。

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笠間 淳

声優。4月10日生まれ、広島県出身。
主な出演作品は、ナレーション「すくすく子育て」(NHK Eテレ)、劇場アニメ「THE FIRST SLAM DUNK」(三井寿)、アニメ「ガンダムビルドダイバーズ」(クジョウ・キョウヤ)、アニメ「お前はまだグンマを知らない」(轟二矢)、アニメ「タブー・タトゥー」(カーター)、ゲーム「アイドルマスター SideM」(葛之葉雨彦)など。

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笠間 淳

REPORT

  • 2025.04.13
    第78回 4月13日「天気予報」後編
    現在の天気の予測は「数値天気予報」。
    それを可能にしているのが、コンピュータです。

    1954年、世界に先がけて業務的に数値天気予報を始めたのはスウェーデン。
    各国があとに続き、日本でも1959年にスタート。
    この時、気象庁は初めて大型汎用コンピュータを導入し、
    これが日本の官庁に初めて導入されたコンピュータとなりました。

    ただ、当時のコンピュータは、今のパソコンよりも遥かに低い精度。
    数値天気予報の実行には課題も多く、天気予報に採り入れられるまでには時間がかかりました。

    数々の課題をクリアして65年以上が経った今、
    天気予報がつくられる流れは・・・

    まず、地球の大気・海・陸地を細かい格子に分割します。
    その上で、世界の観測データから得た気温や風や海面・地面の温度などの情報をインプット。
    スーパーコンピューターに、その「現在」の状態から「将来」の状態への変化を予測させます。
    そこに予報サービス提供者の知識や経験が加えられて、天気予報が完成です。

    今では分単位の局地的な天気予報まであります。
    これはスーパーコンピュータが登場して、超超速の計算をしてくれるから実現していること。
    そう考えると、私たちは日々、素晴らしい情報をキャッチできているというわけです。

    ちなみに、天気予報の当たる確率はどのくらいの印象でしょうか?
    1993年に天気予報は自由化され、複数の民間企業も発表しているので一概に言えませんが・・・
    気象庁の的中率はおよそ8割だとか。

    これからも天気予報のお世話になりましょう。
    関係者の皆様、よろしくお願いします!
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  • 2025.04.06
    第77回 4月6日「天気予報」前編
    今週と来週はリスナーの方から届いたテーマでお伝えします。
    それは「天気予報」。

    皆さん、毎日の予定や服装や持ち物に天気予報を生かしていると思います。
    それは物流業界も同様で、モノを安全に運び、適切に保管するためには、
    大雨・大雪・台風・波浪・気温などの気象情報はとても重要です。

    天気は農作物の栽培や祭祀に大きな影響を及ぼしました。
    人類は古くから空や雲を見て、風を感じて、鳥や植物を観察し、予測していたことでしょう。
    気象に関する先人の知恵は『観天望気』と呼ばれて諺として残っています。

    「夕日が出ると次の日は晴れる」

    「猫が顔を洗うと雨が降る」 

    「山に笠雲がかかっていると雨が降る」

    「カエルが鳴くと雨が降る」

    などの言葉です。
    こうした情報には科学的根拠がないものもありますが、
    考え方としては間違っていないものも含まれています。

    やがて、人類は現代的な天気予報を確立するに至ります。
    現在の方法は「数値天気予報」と呼ばれるもの。
    さまざまな気象データをコンピューターに入れて計算し、未来の大気の状態から天気を予測します。
    これを実践したのは、イギリスの数学者・気象学者 ルイス・フライ・リチャードソンさん。
    1920年頃、自ら計算して6時間後の天気予報を試みましたが・・・ 

    計算にかかった時間は2ヶ月! 
    しかも、計算に問題があって当てることは出来なかったそうです。
    しかし、彼は著書に「6万4千人が集まって一斉に計算をすれば、予報はできる」と記述。
    その信念は「リチャードソンの夢」として知られています。

    時が経ち、1950年代に入ると、人間よりも遥かに計算の早いコンピューターが登場。 
    数値天気予報は、現実のものになっていきます。
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  • 2025.03.30
    第76回 3月30日「新生活に!笠間淳さんのお薦め映画」
    今週は5週目恒例、笠間淳さんのフリートークでおとどけしました。
    あさってから新年度。進学・就職・転職など、新しい環境に身を置く方も多いので、
    テーマは「新しい環境での生活を後押ししてくれる映画」。

    笠間さんが挙げたのは『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ。
    トールキンの小説『指輪物語』をピーター・ジャクソン監督が映像化した作品で
    2001年から2003年にかけて3作が劇場公開されました。

    <あらすじ>

    舞台は人間、ホビット、エルフ、ドワーフ、オーク、トロルなどが住む世界の中つ国。
    ホビットの青年フロドが、偶然1つの指輪を手にする。
    それは数千年前に闇の冥王が世界を破滅させる力を封じ込めて作ったもの。
    王の手下たちが指輪の行方を追う中フロドは世界を救うため仲間とともに冒険へと旅立つ。

    大学生でこの映画を見た笠間さん。
    登場人物の中でヴィゴ・モーテンセン演じるアラゴルンのカッコ良さにシビれて、
    パーマをかけたセミロングヘアに髭をはやし、風貌を完全に真似ていたそうです(笑)

    それはさておき「仲間たちと友情、悪との戦いなど、
    胸熱の内容はきっと新生活を後押ししてくれるはずです!」と大推薦。
    サブスクでも配信されているので、気になった方は是非ご覧下さい。

    この「三井倉庫グループ presents 未来に“つなぐ”物語」では感想やメッセージ、
    それからテーマにしてほしいモノや発明を募集しています。
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  • 2025.03.23
    第75回 3月23日「チーズ」後編
    日本で西洋的なチーズが作られるようになったきっかけは明治8年。
    アメリカ人の獣医師エドウィン・ダンさんが、
    北海道でチェダーチーズの製法を指導したことに始まります。

    チェダーはナチュラルチーズの1種で、チーズには大きく2つの種類があります。
    元来のチーズ「ナチュラルチーズ」は、菌の力で熟成させた発酵食品。
    原料・製法・国・風土の違いによって世界に1000種類以上あるとされています。

    もう1つは1911年にスイスで生まれた「プロセスチーズ」。
    ナチュラルチーズを加熱して溶かして、乳化させ、再び成形したもの。
    長期保存が可能で、味や風味が安定していて、チーズ独特のクセも控え目です。
    初の国産プロセスチーズが発売されたのは昭和9年でした。

    長らく乳製品を飲食する習慣がなかった日本。
    広くチーズが浸透するまでには時間がかかり、戦後になってからのこと。
    当初は学校給食でも提供されたプロセスチーズが親しまれるようになって
    その後、ピザやチーズケーキの普及も後押しして
    ナチュラルチーズも身近なものになっていきました。

    最近ではワインブームもあり、日本でのチーズ人気は高まるばかり。
    令和5年度のチーズ消費量は約31万トンで30年前の2倍。
    令和5年のチーズ輸入量も30年前のほぼ2倍の約25万トン。
    多くの種類のチーズが店頭に並んで、いろいろ選べるのは嬉しいですよね。

    ちなみに、ナチュラルチーズには7つのタイプがあります。
    「フレッシュ」「白カビ」「青カビ」「ウォッシュ」「シェーブル」「セミハード」「ハード」。
    あなたは、どのタイプが好きですか?

    笠間さんのお好みは白カビタイプと青カビタイプ。
    赤ワインと合わせたいそうです(笑)
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  • 2025.03.16
    第74回 3月16日「チーズ」前編
    人類最古の食品の1つと言われるチーズは、
    メソポタミア文明で生まれて世界に広がったと考えられています。

    砂漠を旅する商人が、羊の胃袋でできた水筒にミルクを入れて持ち運んでいたところ
    ある時、気がつくとミルクが白い塊と液体に分離していて白い塊を食べてみると美味しく、
    それがチーズになった・・・ 

    アラビアには、そんな民話があります。
    この羊や牛の胃にあるレンネットという酵素でミルクを固める方法は、現在もあるチーズの作り方。

    そんなチーズが日本に入ってきたのは飛鳥時代。
    この頃は「蘇」と呼ばれていました。

    当時の書物に「西暦700年に文武天皇が蘇を造らせた」という記述がりますが、
    蘇がどんなものだったのかは、詳しく分かっていません。
    チーズやヨーグルトのようなものだという人もいれば、バターや練乳だという人もいて、
    また、今と違って牛乳を煮詰めて固めて作っていたという説もあります。
    いずれにしろ、蘇は栄養価の高さから貴族が口にする高級品だったようですが、
    武家社会になると廃れていきました。

    日本史上にチーズが復活するのは江戸時代のこと。
    8代将軍 徳川吉宗公は、白牛を輸入して、今の千葉県南房総市に日本初の牧場を開き、
    牛乳を煮詰めた「白牛酪」を製造しました。
    団子状に丸めたこの「白牛酪」は、滋養強壮や解熱のため、
    削って食べたり、お湯に溶かして飲んだとされています。

    日本で現在の西洋的なチーズの製造が始まったのは、それから150年ほど経った明治時代。
    庶民になじみのなかったその香りや味の特徴から、根づくまでに時間がかかることになります。

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  • 2025.03.09
    第73回 3月9日「塩」後編
    世界の塩生産量のおよそ3分の2は岩塩由来です。
    遥か昔の地殻変動で海の一部が陸地となって塩分が結晶化したのが岩塩。

    しかし、岩塩がない日本では、海水を利用して塩を使ってきました。
    最も古くは、焼いた海藻の灰「灰」。
    次に灰塩に海水を混ぜて濃い塩水、かん水をつくって煮詰めるようになります。
    それが、干した海藻に付いた塩分を海水で洗い出し、
    かん水をつくって煮詰める「藻塩焼き」と呼ばれる製塩法へ発展。
    その後、砂を利用して濃い塩水をつくり、煮詰める方法に変わり「塩田」が生まれました。

    長らく続いた塩田による製塩は

    ① 人が海水を汲んで撒くか、干潮と満潮の差を利用して、砂を海水で湿らせる

    ② 太陽熱と風で砂を乾燥させて沼井(ぬい)という装置に入れる

    ③ 沼井に海水を注ぎ、砂についた塩分を溶かす

    ④ 沼井の下から かん水が出てくる

    ⑤ かん水を煮詰めて結晶化させ、塩が完成 


    急激な変化が訪れたのは昭和40年代。
    電気とイオンの特性を利用して海水中に塩分濃度が濃い部分を作り
    それを採取して真空式の蒸発缶で煮つめる方法が実現したのです。
    これならば、塩田のように天候に左右されず、効率的に生産できます。

    ただ、日本の塩自給率は現在およそ13%。
    海に囲まれた国なのに少し意外ですね。
    意外と言えば、塩の消費量の約9割は食用以外の用途。
    食用になるのは、わずか1割程度なのです。

    最後に、私たちに欠かせない塩ですが、摂りすぎはよくありません。
    日本の成人の1日あたりの平均摂取量は、男性が約11g、女性約9g。
    しかし、適量とされているのは、男性7.5g、女性6.5g。
    お気をつけ下さい。
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