各地で紅葉のシーズン。
ドライブで紅葉狩りに出かける方もいるでしょう。
慣れない山道の運転は楽しさもある反面、気をつけなければいけない事も。
楽しいドライブにするためにも、行き先の情報チェックと合わせて、
運転の注意点も確認しておきましょう。
今回はモータリングジャーナリスト 藤田竜太さんにお話を伺いました。


紅葉ドライブで、まず気をつけなければいけないのはスリップです。
歩いている時に落ち葉を踏んで、危うく転びそうになった経験がある方もいるでしょう。
植物の葉には、表面の水分の蒸発を防ぐのにワックス成分が含まれているので
雨に濡れるとその油成分が溶け出し、路面とタイヤの摩擦力は低下します。
そのためにタイヤが滑ることがあるので気をつけてください。

マンホールの上などに落ち葉がある場合は、特に滑りやすいので要注意。
落ち葉が多いとそのマンホールも見えにくくなり、
道路脇の側溝や段差にも気づきにくいので注意をしましょう。
ESCや横滑り防止装置と呼ばれるスタビリティコントロールのスイッチは常にオンにします。


落ち葉の他にも注意すべきは、履いているタイヤと路面。
紅葉は最低気温が8度以下で色づき始めて5〜6度以下で一気に進みます。
そして、外気温が7度以下になるとゴムが硬くなり、グリップが極端に落ちるのが夏タイヤ。
標高が100m上がるごとに、気温は約0.6度下がり、
外気温5度以下では路面凍結の可能性もあります。
凍結にも注意が必要。夏タイヤは、履き替えましょう。

まずはクルマの足まわりの不安を取り除いた上で、
脇見運転にならないようハンドルを握って下さい。


それから、山道で気をつけなければいけないのが動物との遭遇です。
運転中に野生動物に遭遇しても急ハンドルは厳禁。
ブレーキはABSが働くまで強く踏んでも大丈夫です。
クラクションを鳴らすと、動物がパニックを起こして
車に突進してくることがあるので使用は避けましょう。

万が一、動物と衝突してしまった場合、法律上は物損事故になります。
ハザードランプを点灯し、安全な路肩などに車を停め、110番して警察の指示を仰いで下さい。
警察官が到着するまでは、決して車から降りないこと。
仲間の動物がそばにいたり、跳ねた動物が攻撃してくる可能性があります。


山道では平地で見慣れない道路標識があります。
例えば「急勾配あり」の標識。カーブが連続していることを知らせる「つづら折あり」。
「落石のおそれあり」「スリップ注意」「!」=その他の危険などの警戒標識など。
自動車教習所の学科で出てきましたが、覚えていたでしょうか。
動物と衝突した場合、それは物損事故。警察に連絡する義務があります。
記憶にとどめておいて下さい。


最後に「下り坂の運転が苦手」という方は少なくないはず。
藤田竜太さんによると、下り坂をうまく走るコツは、エンジンブレーキをフル活用すること。

AT車でもギアをセカンドやロー、Sレンジやブレーキレンジに入れて
車速が上がらないようコーナー手前だけフットブレーキを踏んでブレーキを落とすのがポイント。
フットブレーキを踏み続けると、ブレーキに熱がこもって制動力を失うフェード現象が起きます。
下り直線はエンジンブレーキ、コーナー手前だけフットブレーキ、
メリハリのある運転を心がけるようにしましょう。

また、ブレーキを踏みながらハンドルを切ると車は不安定になりやすいので
ブレーキは直線状態で終わらせ、ゆっくりとコーナーへ進入し、
ハンドルを切り始めることが安全で上手な運転につながります。

あとは目線をできるだけ遠くにすること。
勾配の変化も予想できて次が右カーブか左カーブなのかもある程度は推測できます。



紅葉ドライブ。
楽しい1日だったと思うためには、行きも帰りも安全運転を!
先日、JAFと警察庁が、自動車乗車中の6歳未満の子どもを対象に行った
「チャイルドシートの使用状況」と「チャイルドシートの取付け状況、着座状況」調査の
結果が公表されました。そのタイミングで、今回は小さな子どもがクルマに乗る時の
チャイルドシートの大切さについて、お伝えしました。

小さなお子さんがいる皆さん、チャイルドシートはどんな意識で使用していますか?
モータージャーナリスト  岩貞るみこ さんによると、
車両は世界的に身長150cmのダミー人形を使って安全性を確認しています。
それよりも身長の低い子どもは大人用の安全装置であるシートベルトで守ることができません。
そのためチャイルドシートを使う必要があります。

チャイルドシートを使用しない場合と身長150cm以下なのにシートベルトを使っていると・・・
何も使用していない場合は、衝突した時に子どもは前方や上方に放り出されます。
多くの場合は頭から車内のいろんなところにぶつかってしまうため
頭を怪我するケースが多く、脳挫傷が引き起こされます。
命に別状がなくても、脳が大きく揺さぶられる、もしくは内部が損傷する可能性もあります。
その影響で感情障害や記憶障害などを背負うことになってしまうかもしれません。
体格が満たない子どもに大人が使うシートベルトをさせた場合は、
お腹に食い込んで内臓を損傷したり、首にかかって頸椎を損傷したりするかもしれません。

交通事故は、自分に何の非もなくクルマを走行していたとしても、
他のクルマなどによって、巻き込まれてしまうこともあります。
150cmの子どもにチャイルドシートを使用させない事がいかに危険か判ると思います。


次にチャイルドシートの選び方。
ひとくちに「チャイルドシート」と言われていますが、
実は乳児用、幼児用、学童用の3タイプがあります。
学童用はジュニアシートとも呼ばれます。

何よりも大切なのは子どもの体に合うものを選ぶ。
そして、クルマによってシートの形状が異なるので、自分のクルマに正しく付けられるものを選ぶ。
加えてEマークやR129という最新の安全基準に合格しているものを選びましょう。

チャイルドシートをセッティングするのは後部座席。
助手席はエアバッグが開いた時に危険です。
後部座席の左右どちらにつけるかは、状況によりますが、
多くの場合は歩道側にある助手席の後席のほうが使いやすいです。

タイプは2つあって、1つがISOFIXという専用の取り付け装置があって
クルマにガチャンとはめられるタイプ。
岩貞さんによると、こちらが簡単に正しく装着できてお薦めです。

もう1つが、シートベルトに装着するタイプ。
これは少しずつ装着方法が違うので、取扱説明書をよく読み、
取りつけたあとで揺さぶってみてグラグラしないか確認しましょう。
その後も、月に1度ぐらいの割合で定期的に緩みがないか確認して下さい。

さらに、日に日に成長するのが子ども。
身長に合わせて乳児用、幼児用、学童用と買い替えていく必要があります。
また、子どもに直接かけるベルト、ハーネスの位置や背もたれやヘッドレストの高さなども
成長に合わせて調整して下さい。

子どもの命を守るため、チャイルドシートを正しく選び、使い、
楽しい毎日を過ごしましょう。
日没前の午後5時頃から午後7時頃は、死亡事故件数が突出している時間帯。
特に10月から12月は増える傾向にあります。“魔の時間帯”に気をつけましょう。

府広報の発表資料で、令和3年から7年にかけての5年間のデータを見ると、
死亡事故件数が最も多いのが17時台、次が18時台、10時台をはさみ、4番目が19時台。
“魔の時間帯”と呼ばれる所以です。



そして、同じ5年間の月別の死亡事故件数を見ると、多いのは11月、12月、10月の順。
今から3ヶ月がワースト3。気をつけなければいけないことがわかります。




今回、お話を伺った一般社団法人 日本事故防止推進機構 理事長 上西 一美さんによると
17時から19時に、そして10月から12月に死亡事故が多い理由は、
交通量が多い時間帯に視認性が悪くなって歩行者の発見が遅れるから。
秋冬は黒系の服を着用する人が多く、この2点が複合的に重なり合っていること。

JAFのデータによると、ロービームの時は黒い服の視認性が27.6m、白い服は37.6m。
ハイビームだと、黒い服が85.6mで白い服が154m。
クルマのドライバーが歩行者に気づく距離は、明らかに着用している衣服の色で違うのです。

また、反射板が多くついているJAFの制服の場合は、
ロービームだと71.3m、ハイビームにしていれば154m。
反射板が、いかにドライバーにアピールするか分かります。
そして、ハイビームを使うことでも、かなり距離が違ってくることがわかります。

秋冬に白や黄色など明るい色を、
交通安全のためにあえて着るのは難しいかもしれません。
バッグや靴などに反射材をつけるようにして下さい。
お母さん、お父さんは、お子さんが反射材を身につけるようにして下さい。


そして、横断歩道ではないところを横断するのは危険です。
特に高齢者。道路を横断するにあたり、近い方の右側からくるクルマに気をつけても
その先の左からくるクルマに注意せず、遭遇してしまう事故が多いので注意して下さい。
若い時のイメージで道路を横断しても、身体の動きがイメージに追いつけないこともあります。
家族に高齢者がいる方は、こうした点について注意を促して下さい。


ドライバーの注意点は、まず制限速度を守ること。
30km/hを下回るとクルマと歩行者が衝突した事故の死亡率は0.9%。
しかし、30km/h台になると2.7%、40km/h台になると7.8%と上がっていきます。
速度は事故の重大化に繋がるのです。

もう一つは早めにヘッドライトを点灯すること。
クルマが少ない郊外はハイビーム、市街地はロービームと思っている方もいるかもしれませんが、
基本はハイビームで、前を走るクルマや対向車がある時はロービームに切り替えるというのが
正しい使用法だということを念頭においてハンドルを握りましょう。
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