この夏も線状降水帯などの影響で頻繁に局地的な大雨が降っています。
悪天候が予想される時の無理な運転は禁物ですが
走行中に急な大雨に遭遇したらどう対処すべきなのか?
今回はお伝えしましました。
コメントは日本 自動車ジャーナリスト協会 会長で
日本自動車連盟 交通安全委員会 委員も務める菰田潔さんでした。





クルマの運転中に大雨に遭遇した時の
ファーストチョイスは無理して走らないこと。
もしも走らなければいけないのであればヘッドライトを点けて走りましょう。
自分の存在を周りに知らせるという事が大事なポイントです。

そして、ワイパーを最大にしても前がよく見えないこともあるので
スピードを落としてゆっくり走り視界をできるだけ確保しましょう。
また、知らない道には極力入らない。
思わぬところに側溝があるかもしれません。
水が増えると道路の水なのか側溝の水なのか境目が分からなくなりタイヤが側溝に嵌まる
ひどい場合はクルマが落ちてしまうケースもあります。





そして、台風の時も含めて最近の豪雨で気を付けるべきは道路の冠水。
そのリスクと対処法は、まずアンダーパスには入らないこと。

車の中に水が入ってきて、走ることが出来たとしても
後になってカビが生えたり、臭いがしたり、
車の価値がなくなって中古車で出す時に買い叩かれてしまいます。

しばしばニュースで冠水した道をすごい勢いで走るクルマの映像が流れます。
あれはかなりのリスクがあります。

エンジンルームに水が入ると一発で壊れてしまいかねず
クルマが水没、ドライバーが死亡する事故も起きています。
根拠のない自信で道路の水が溜まっているところに入っていくのはやめましょう

そして、”もしも”のため運転席から手の届く範囲にライフハンマーを用意しておくと安心。
車の窓ガラスを割って脱出するための道具でサイドのガラスを簡単に割ることができます。
フロントガラスは割れにくい構造になっていることを覚えておいて下さい。
ライフハンマーには一般的にシートベルトカッターもついています。

また、海や河川の近くであれば洪水があり
山間部であれば土砂崩れの可能性もあります。
そういった場所には近づかないようにしましょう。





そして、菰田さんが基本的な事としておっしゃっていたのはリスクマネジメントの大切さ。
運転に限らず、何かを安全に進めるためには・・・

① 正しく状況認識をすること

② リスクが発生しそうな問題を回避する対策をとること

まずは、この部分を押さえておきつつ、
大雨の中の運転で身の安全を守るためにより安全な選択をするようにして下さい。


7月7日、七夕の今日は二十四節気で小暑。
梅雨明けが近付いてこれから本格的な夏を迎えますが、
暑さが厳しくなるとクルマの調子にも影響が出ます。
中でも走行中に起きると危険なのがエンジンのオーバーヒートです。
今回はモータージャーナリストの鈴木ケンイチ さんにお話を伺い
オーバーヒートの予防と起きてしまった時の対処法をお伝えしました。





鈴木さんによると最近の車なら
オーバーヒートはほぼ故障が原因。

作動中のエンジンは熱を持ちますが
高温になりすぎるとオーバーヒートを起こすので
クルマは冷却水でエンジンを冷やしながら走っています。

そして、冷却水もやがて熱を帯びるのでラジエーターや冷却ファンで冷やし
温度が下がった冷却水をウォーターポンプで再びエンジン内部に循環する作業を繰り返します。
その冷却システムのどこかがきちんと作動していないことが原因です。

例えばラジエーター付近の「電動ファン」が動かない。
「冷却水」が漏れている。「エンジンオイル」がなくなりかけている。
「ラジエーター」のキャップが経年劣化による緩み。

原因はきちんと見ないと分かりませんが
これらの要因でオーバーヒートが起こることを覚えておいて下さい。





そして、オーバーヒートは起こったことが
運転中の車内で容易に体感できるといいのですが
その過程ではほぼ感じることはできません。

そこで、やるべきなのは水温計のチェック。
エンジンが温まるとCOOLの「C」とHOTの「H」の中間付近を示すのが正常。
これが「H」に偏ってあるほどオーバーヒートの疑いがあります。
水温計がついていないクルマに乗っている場合は
メーターパネルの水温警告灯で異常をチェックして下さい。

さらに五感の感覚で異変を察知しましょう。
オーバーヒート症状が出た後でも走っていると
「キンキン」「カンカン」などエンジンから変な音がしてきます。

また、冷却水漏れや蒸発による甘い匂い、オイルが焼けるような匂い、
水蒸気が出るというのも充分に気をつけなければいけない症状です。
頭に留めておいて下さい。





続いて、運転中にエンジンがオーバーヒートしてしまった!
事故の危険と対処法について。

最悪なケースはエンジンが止まってしまいます。
急ブレーキがかかるような止まり方をする可能性もあるので
そんなケースには後続車に衝突されてしまうかもしれません。

そこで、出来るだけ早く異常に気づいてスピードをゆっくり落とし
周りに危険のないところにゆっくり止める。
余裕があればサービスエリアとかパーキングエリアに停車しましょう。

そして、停まったらボンネットを開けてエンジンルームに風を通し、
ラジエーターのリザーバータンクに「LOW」のメモリ以上の冷却水が入っているかチェック。
少なければ補給します。

もう1つ、エンジンの熱が十分とれたらエンジンオイルのレベルゲージもチェック。
レベルゲージを抜いて先端に付いたオイルをふき取ったあと元の位置に差し込んで再び抜きます。
先端に付いたオイルが目盛りの間なら問題なし。減り方が極端な場合はプロに相談しましょう。





不測の事態を招かないための予防策は法定の点検をしっかりすること。
半年ごとに点検してトラブルがないかをプロに見てもらうのが一番の予防法です。

もう一つは水温が上昇しメーターが上がってきた段階で気づくこと。
エンジンが壊れる前に気づくことができれば路肩に車を停めてメーターをチェック。
1分〜2分見ていて温度が下がってくるようであれば軽症。
温度が下がるのを待ってそれからまた走ることは可能です。
しかし、下がらないようであればすぐエンジンを止めること。
その場合は、もう故障しているということなのでJAFやレッカー車を呼びましょう。





これからの時期は、ふだんあまり運転しない方も、
クルマで遠出をすることがあるでしょう。
まずはしっかりと事前のチェックをして下さい。
その上でクルマの異変を気遣ってハンドルを握りましょう。
明日7月1日、道路交通法の改正があり、
電動キックボードの扱いが一部変わります。
利用者が自分の身の安全を守るために、
また、誰かを傷つけてしまわないよう、
何かどう変わるのか? 認識しておきましょう。





今回の法改正で、これまでの「原付バイク(原動機付き自転車)」は、
2つの区分に分けられます。

1つは「一般原付」。今までのように、最高速度は時速30km。
もう1つが「特定小型原付」。こちらの最高速度は時速20km。

この「特定小型原付」に当てはまる電動キックボードであれば、
16歳以上は免許なしで乗ることが出来ます。

ただし「特定小型原付」には厳しい条件があることを覚えておいて下さい。
大きさが長さ1.9m以下 幅60cm以下。
10cm X 10cmの新たな特定小型原付のナンバープレートをつけること。
国土交通省の基準を満たす保安部品を装着していること。
保安部品はブレーキ、クラクション、最高速度表示灯、ウィンカー、
ヘッドライト、テールランプ、ブレーキランプ、リフレクターなど多数あります。

上記の1つでも基準を満たしていなければ「特定小型原付」とならず
「一般原付」に相当するので免許証もヘルメットも必要です。
走ることができるのは車道だけ。最高時速は時速30キロです。





それでは明日からの電動キックボードの右折の仕方と走行する場所について。
これまではシェアサービスの電動キックボードは2段階右折が不要、
個人所有の車両は2段階右折が必要とルールが複雑でした。
右折に関しては明日からはどんな電動キックボードでも2段階右折です。

そして、電動キックボードは「一般原付」と「特定小型原付」2通りになりますが
一般原付に当たるものは、今までの原付バイクと同じルールで走行します。
一方で特定小型原付は自転車と同様に走れるので自転車専用レーンも走行可能です。
つまり、車道しか走れないタイプと自転車レーンが走るタイプが存在します。
運転している方もそれを見守っている方も注意してください。





さらに「特定小型原付」とされる電動キックボードは、
自転車走行が可能な歩道を走ることもできますが
その時の速度制限は時速20kmではなく時速6km。
緑色の最高速度表示灯を歩道走行モード=点滅にする必要があります。

こうして見ていくと「16歳以上、免許なしでOK」というところだけ切り取ると
電動キックボードを利用するハードルはずいぶん下がったように思えますが、
実は細かな留意すべき点がたくさんあることがわかるでしょう。

すでに電動キックボードに利用している方も、
今回の法改正をきっかけに利用しようと思っている方も、
ルールをきちんと知り、理解した上で、安全に乗りましょう。
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