二十九、三十について

クリープLOCKS! 2014.7.29 火曜日




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タン・・タン・・・タン


尾崎「声が枯れています。ずっと歌っているので。でも今日も頑張ります!」


尾崎「先週リリースしたクリープハイプのニューシングル!『エロ/二十九・三十』の感想がクリープLOCKS!に届いているので紹介します!」




RN *ハッチ・ミツバチ先輩* 富山県 16歳
今日、エロ/二十九、三十をゲットしました!
そして、人生初!エロ本もゲットしました!ものすごく嬉しい!!!
エロ本も嬉しかったけど、早くCDが欲しかったのでもっと嬉しかったです。
私は初回限定盤を買ったのですが、この4曲の中で二十九、三十が好きです。
リズムも好きだけど、歌詞が私の思っていることだったので自分の曲だなって思いながら聴いています。
私は土日バイトだけど、友達は東京に遊びに行ったり、LIVEに行ったりします。
いま頑張ったら、あとからいいことが待ってる。
だから今は我慢。って自分に言い聞かせてます。
「いつかは報われる いつでもないいつかを待った」の歌詞が共感できます。
いつになるかはわからないけど、報われる日を待ってる自分がいます。
うまく表現出来ないけど、ものすごく大好きな曲です。





尾崎「うーん…未だに書いてる自分でも報われないなと思ってるし、常に不満はあるだうし、不満が無くなったらそれが不満になるだろうし…めんどくさいですよ、人間ってゆーのは(笑)でも16歳で『二十九・三十』の歌詞を受け止めてくれるということは、ハッチ・ミツバチ先輩は大丈夫だと思います!」


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尾崎「他にもいっぱい感想が来ていてすごく嬉しいです!ありがとうございます!」


…階段を上ってきたのは、屋上へつづく踊り場からおくる
半径3メートルの社会について考える"社会の講師"クリープハイプ尾崎世界観です。ここ最近この自己紹介ワードに力を入れている尾崎先生。
実はこの間SOLの職員会議でここを褒められたんです(笑)


尾崎「もう夏休みが始まってると思うけど、みなさん何してるでしょうか?メッシュとか入れるなよ?すぐメッシュを入れたり、襟足を伸ばしたりするなよ?夏休みになると髪を染めたり、チャラチャラしたりするんだから(笑)大人しく真面目に過ごしてくださいよ!(笑)」


尾崎「今夜は新曲『二十九・三十』について授業をしたいと思います!
僕は今ちょうど二十九、三十の歳です。もうすぐ三十歳になります。みんなにとって二十九、三十のイメージはどんなのなのか、気になるなーと思いつつ…三十歳になるということは、年齢的に言えば一つの大きな区切りの一歩手前の時期ですね。というわけで今夜は、狭間の時期を振り返りながら、『二十九・三十』について考えていきたいと思います!」



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尾崎「まずは"九・十歳"
学年で言うと小学三年生。もう二十年前…だいぶ前ですねー(笑)
その頃は、夏休みの時期になるとプールに行くのが嫌で…
泳げなかったから。プールに行くと、なんか画用紙みたいなやつに丸つけるのとかあって、なんとかしてごまかしてたんだよなー(笑)
小学生の時って言うのは、一番物事から逃げられない時期だから。中学生とかになると、『うるせー』って言って逃げることができたりするんだけど…小学生の時って自分の出来ないことといちばん向き合わなくちゃいけない時期だったから、すごい辛かったな。。。鉄棒とか跳び箱とかできないけど、やらされるから。
あっ!でも野球に夢中でしたね。
当時、ヤクルトスワローズが黄金時代だったので(笑)すごい楽しみでずっと見てたなー。しかも延長戦になった時だけ夜10時以降も起きてていいってルールがあって(笑)延長戦になるとすごいドキドキしたなー。『夜ってこんな感じなんだ!』とか『ずっとこれが続けばいいな…』って思ってましたねー(笑)
その頃から色んな事頭の中で妄想してて、それが今に繋がってるなーと思うな。その妄想を活かすような仕事を今できていて、すごく幸せだと思いますね。
"九歳、十歳"の時と変わったこと・変わってないこと…
変わったことといえばヤクルトスワローズが弱くなったことですね(笑)
変わってないこと・・・う〜ん、泳げない、跳べない、走れない、食べれない・・・野菜が…(笑)」



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尾崎「続いて"十九・二十"
高校を卒業して二年目。十代最後の歳であり、大人と子どもの狭間の歳。
うーん…この頃はバンドがいちばんキツイ時期で、"大人と子どもの狭間の時期"って言うけど、"遊びと本気の狭間の時期"でもあって、
バンドに関していえば、もうこの辺でやめておけば仕事もちゃんとできただろうしね。でもやめられなくてすごい辛かったな。
スーパーの夜勤でバイトしてて、夜9時から朝9時までだったかな?おじさんと二人でやってたんだけど、朝方に牛乳が大量に来たものを品だししなくちゃいけなくて、ひたすら詰めてたなー色んな商品を。
タカクラさんっていうおっさんがいて、よくケンカしてたんたけど・・・。
最後の出勤の日に、タカクラさんが詰めてたパンがぐしゃあって崩れちゃって、『あ〜あぁ〜・・・』なんて言ってたら突然タカクラさんがすごい切ない顔で『メジャーになってね。』って言ったんですよ。でもイントネーションのせいで『え?測る方のメジャー?俺は何になればいいんだろう?』ってなっちゃって(笑)…今でもタカクラさん元気だったらいいな、と思います。」


尾崎「"十九・二十"から変わったことと変わってないこと、う〜ん…。
変わってないことと言えば、"バンドを本気でやれていること"ですかね。
変わってないこと、相変わらず色んな事が不安だってことかな。どんな状況の中でも不安を見つけてしまうし…。でもたまに懐かしいなと思いますね。"十九・二十"当時は何も持ってなかったから。。考え方によってはすごい楽だなって思う。それはそれで辛かったんだけど…。
色んなものを手に入れてしまうと、それが無くなっていくことが怖くなってしまうし。。。。。だからたまにスーパーでバイトしてた頃に戻りたいなって思うこともありますね。」


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尾崎「そして今、"二十九・三十"今年の夏は過去最高に忙しくて、自分でもなにやってんのかも分からなくって。やることがいっぱいあるっていうのはすごくうれしいけど、『今日なんだっけ?明日なんだっけ?』ってなりますね。こんなにやらせてもらってるのに、ホントに不安で『これ効果あるのかな?』とか『こんなにいろんなこと話してるけど伝わってるかな?』とか…。さっきも言ったけど、昔は何もなかったから、好きなように歌ってたし、思いっきり叫んで歌ってたし、、、でも今はやっぱりお客さんに届けたいし、届けなきゃいけないって責任もあるし、目の前にお客さんがいてくれるから音程も外したくないし声も完璧に出なきゃいけないと思うしじゃないと悔しいし。。。。
だからその分すごいプレッシャーを感じますね。不安でしょうがないですね。ライブ前毎回緊張するし、でも望んでここにきたし選ばれたバンドだと信じて今でもやってるから、今年の夏は頑張ってこのまま次の場所に行けるようにしたいなと思いますね。毎回こう振り返ると、『変わってないなーーー』と思います。結局状況が変わっても、根本は一緒だなって今話してて思いましたね。うん…。頑張ります!!!」


M 二十九、三十 / クリープハイプ


尾崎「今日は"二十九・三十"の授業についてできて良かったです!
自分でも『前に進め!』って歌ってるけど、これでいいのかな?って思いながら歌ってるし、そーゆー歌が作りたいから『大丈夫だよ!頑張ろう!』って言えないし、思ってもないから…。。。だから『不安だけどでも大丈夫かもしれないな』ぐらいの一緒に横を歩いて帰ってくれるような歌があったらいいんじゃないかなと思って作ったから、今年三十になるけど本当になんにも変わってないしダメなとこいっぱいあるから、これからもっと頑張っていこうと思ってます!」


…今週の授業はここまで、来週は久々に[ 社会の声 ]の授業をお届けします。祭、海、夏…などなど!みんなの周りにある[ 社会の声 ]を聞かせてください!
また来週この踊り場で。
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