尾崎世界観×高橋優 1

クリープLOCKS! 2014.12.9 火曜日

タン…タン…タン…タン

尾崎「最近は、踊り場がかなり寒いので、出来れば毎週暖かい生放送教室でやりたいのですが(笑)
先週火曜日(12月2日)は僕たちのニューアルバム『一つになれないなら、せめて二つだけでいよう』のリリース前日で、店着日ということで生放送教室にお邪魔して、校長・教頭そして生徒からも様々な感想を聞かせてもらって本当に嬉しかったし、みんなの気持ちが伝わりました。ありがとうございます。」


…この季節とっても寒い踊り場まで階段を登ってきてくれたのは、クリープハイプ尾崎世界観先生。

一部しかあげられていないのですが、生徒のみんなから送ってきてもらっていた作品を「一つになれないなら、せめて二つだけでいよう作品集~半径3mの社会編~」としてクリープLOCKS!のページにUPしました。ぜひ[ →コチラ ]でもう一つの『一つになれないなら、せめて二つだけでいよう』確認してみてください。

…そして今夜はクリープLOCKS!初の"対談"の授業!
果たして尾崎先生と対談する相手とは…?

尾崎「今夜は初めての"対談"の授業です!一体誰を呼んでいるかと言いますと……ちょっとその前に対談相手の説明をしようかな。この人はいつもとーやま校長に厳しいらしくて、校長が『いつも怒られるんだよ』って言ってます。僕から見たこの人の印象は、『とにかく人に好かれたい欲求が強い人』ですかね。僕的にはこの人の名前3文字を見ると、じんましんが出るくらい悔しい気持ちになります笑」


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???「じんましん?笑 コンプレックスを持ってる?そんな話初めて聞きましたよ笑」

尾崎「本当だよ?それぐらいコンプレックスがあるんだから笑 とにかく僕にないものをたくさん持ってるってこと」

???「ほんとー?笑」

尾崎「それでは自己紹介お願いします!」

???「それでは改めて…“高"い“橋"に“優"しいと書いて“高橋優"です!」

尾崎「ありがとうございます!笑 いかがですか?この踊り場は」

高橋「いやー…寒いですね笑」

尾崎「でしょ笑 ちなみに今日はなんでこの踊り場にいるんですか?どこかに行く途中に寄ってくれたんですか?例えば先輩に呼び出されたとか…笑」

高橋「そうなんですよ。この後先輩に『屋上に来い』って呼び出されてて…笑」

尾崎「そうですか。じゃあココだけでも楽しんでいって下さい!」

高橋「ありがとうございます!…ところでさっきの話に戻りますけど、僕に“コンプレックス"持ってたんですか?」


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尾崎「コンプレックス持ってたよ!だって、歌もカッコいいし、このバンドの流れの中で1人で歌ってるし、勝手な予想だけど『何かと戦いながら歌ってるな』って感じるし…本当に『どこかで繋がりたいな』と思ってて、でもなかなか実現しなかったんだけどやっと繋がれて嬉しいよ」

高橋「ありがとうございます」

尾崎「初めて一緒にお酒飲んだのっていつだっけ?」

高橋「半袖だったし、今年の夏じゃなかったですか?"石崎ひゅーい"くんと3人でご飯食べたのが最初でしたよね?」

尾崎「そうでしたね。最初に話して思ったのは、『最終的には同じ所に行き着くんだろうけど来た道は全然違うな』って。だから話してて面白いし、、子どもの頃ってどんな子だった?」

高橋「僕は暗かったですね。」

尾崎「暗かったんだ」

高橋「暗かったですよー。曲でもかいたけど"キャンディ"と称して絵の具食べさせられたり…まぁいわゆる『イジメ』ってやつも経験してますし、そこで自分の中に殻を作っちゃったもんだから、小学校時代はその殻に閉じこもってましたね。教室の隅っこの机で、図書室から借りてきた『ズッコケ三人組』を読んだり、成績めっちゃ良い方でもないのに、外にサッカーしに行く男子を横目に教室で国語の教科書読んだりとか…先生には褒められる子でした。『優くんはちゃんと勉強して偉いね。』って。でも僕は『絶対遊んでる方が偉い』って思ってましたね」

尾崎「そうなんだ。じゃあ俺と少し似てるかもなぁ。俺はとにかく服が汚れるのが嫌いな子どもで、みんなが砂だらけになって楽しんでる中その輪に入れない子だったな。『みんなはわざと砂まみれになってたりするのになんで俺だけこんなに汚れるのが嫌なんだろう?』って思ってましたね。人と違うってことににすごいコンプレックスがあったし。」


高橋「じゃあ友達がいないってわけじゃなかったんですね?」

尾崎「うん。でも友達と遊んでても『こいつは俺と遊んでて本当に楽しいのかな?』とか考えちゃったり、『今日はこれで遊んだけどつまんなかったかな?』とかすごい気を遣ってましたね」

高橋「それは分かります。相手に『どう見られてるんだろう』って思っちゃいますよね。そういえばさっき僕のこと紹介してくれたときに『誰かに好かれたいオーラが出てる』って言ってましたよね?」

尾崎「言った笑 でもそれは誰かが言ってたんだよね」

高橋「え! 誰? それ言ってるの校長じゃないの?」

尾崎「誰が言ってたかは忘れちゃったけど、優くんが『どうせ俺よりあの人の方が好きなんでしょ?』って言うっていってたよ」

高橋「それは言うね笑 だって基本的に思ってますもん。昔から『全人類は自分以上だ』って思ってますからね。何かしら努力してないとすぐに底辺に行ってしまう気がして…だから音楽にもしがみついてるって実感もありますし。よく音楽雑誌とかで才能ある新人が出てくると『音楽の神様が振り向いた才能』とか言うじゃないですか?」

尾崎「言うね」

高橋「そういう意味では、僕は『音楽の神様に片思いし続けている』って思ってますね」

尾崎「それって実際に振り向かれたらどうなの?」

高橋「それは嬉しいですよ。実際に振り向いてもらえたら、もっと振り向いてもらえるように頑張りますね。例えば首だけじゃなく体全部をこっちに向けてもらいたいし、なんなら抱き合いたいし…まだ振り向かれた経験ないから分かんないですけど」

尾崎「そうなんだ。振り向かれたら嫌になっちゃうって訳じゃないんだね。ちなみに俺の第一印象とかってある?」


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高橋「そうですねぇ…さっき尾崎くんが僕に言ってくれた印象をそっくりそのままお返ししますね笑 僕はクリープハイプの曲は、アルバム"一生愛されてると思ってたよ"から聞いてて、最初聞いたときに『なんだこれは』って衝撃を受けたんですよ。しかも音楽プロデュースが浅田信一さんでしょ? 『多分僕の時よりも本気で尾崎くんのこと褒めてるんだろうな』とかも思うし」

尾崎「ほらまたそういうこと言う笑」

高橋「まぁそんなことを思いながら、石崎ひゅーいくんと3人で初めて会った訳じゃないですか。最初は曲から想像するに感情むき出しの人っぽくて『突然殴りかかってこられたらどうしよう』とか思ってたんですよ。でも尾崎くんに会った人なら感じると思うんですけど、最初の第一印象は“スフレ"みたいに、ふわっとしてて、柔らかかったです。」

尾崎「あのお菓子の?笑」

高橋「そう笑 でも柔らかそうだなって噛み付くと中にメリケンサックがはいってるみたいな笑 歌の中では尾崎くんの内面がすごく出てると思うけど、実際に会うと本当に優しくって、あの初めて会った時も石崎ひゅーいくんの悩みを優しく聞いてあげてたしね笑」

尾崎「怒りながらね笑」

高橋「ほんとに良いお兄さんって感じですよ。でも時々出てくる言葉がメリケンサックみたいでね 笑 本当に尊敬してます」

尾崎「ありがとうございます///。実は今回この対談が決まってからやりたいことがあって…」

尾崎「僕、優くんの歌で特に好きな歌があって、今日はそれを一緒に歌って欲しいなって…」

高橋「やばいですね。こんな目の前で尾崎くんが歌ってくれるんですか!」

尾崎「歌わせていただきます笑」

高橋「何の曲にしますか?」

尾崎「優くんのインディーズ4枚目のアルバム『僕らの平成ロックンロール』に入ってる『駱駝(らくだ)』という曲を一緒にやりたいです」

高橋「ありがとうございます。なんでこの曲なんですか?」

尾崎「この曲の特に歌詞が好きで、毒というか…普段出てこないような歌詞がたまに出るのがすごく好きなんですよ。全部そんな歌詞だったら嫌になっちゃうんだけど、必要なところで出てくるのが気持ちよくて。よかったなと思いました。こういう人がいて」

高橋「ありがとうございます。でも僕はクリープハイプの『社会の窓』やりたかったな笑 でもあれキーが高いんだよな笑」


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尾崎「高いですね笑 それじゃ、やりましょうか」

高橋「やりましょう。よろしくお願いします」


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尾崎「お願いします」

M 駱駝 / 高橋優×尾崎世界観    


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尾崎「……ありがとうございました」

高橋「ありがとうございました。なんか恥ずかしいな笑」

尾崎「お見合いみたいだよね笑 でもミュージシャン同士の距離が近くなるの
ってやっぱり一緒に歌うことだと思うから、はずかしいけどこの感じがたまんなくて。今日は一緒に歌えて良かったです」


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高橋「こちらこそありがとうございました!」

尾崎「来週も引き続き対談の授業していきたいのでよろしくお願いします」

高橋「よろしくお願いします」

…この2人の「弾き語り対談」も「一つになれないなら、せめて二つだけでいよう」ですよね。本当にステキな時間をありがとうございました。
来週も引き続き"高橋優"先生との対談の授業をお届けします!

それでは、来週もこの踊り場で。
(この時期の踊り場は寒いので、防寒してきてね!)


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