東北の生徒の話を聴かせてほしい。

2013.10.07

生放送教室

　
『歯を大切にしよう』
　
みんな、ちゃんと歯磨きしてるか？
実はとーやま校長、親知らずが真横に生えているらしいんだけど、先週それが虫歯になってしまったそう！
横の歯も虫歯になっちゃって、歯茎も腫れて…(汗)
　
とーやま校長「もう本当に痛くてさ！で、歯医者さんに“親知らずを抜かないとだめだ！”と言われちゃってさぁ。今週か来週抜く予定なんだけど。
でも親知らず抜くときって麻酔かけるじゃん？あれやると3、4時間は上手く喋れなくなるんだよね。…だから今週か来週、上手く話せてない日があるかも！」
　
よしだ教頭「休みの日に抜いてくださいよ!!」
　
とーやま校長「色々忙しいんだよ！その時は任せたよ、教頭！」
　
よしだ教頭「まったく…。そういえば、僕らくらいの世代から、親不知が生えて来てない人がいるらしいですよ！」
　
とーやま校長「え？なにそれ教頭…結婚詐欺でステマの次は…親不知詐欺!!?」
　
よしだ教頭「なんだよ親不知詐欺って！」
　
果たして校長は今週と来週、はっきり喋っていられることができるのか!?
みんなも歯は大切にね～！
　

　
さあ！
今夜も時間の限り、生徒みんなの話を聞いていく！
　
東北の生徒もみんな！最近、元気にしてる？
　
もちろん、ずっと近況を聞かせてくれてる生徒もいるけど、
すっかり、どうしてんのかな？ってヤツもたくさんいるから…
　
震災から2年と半年少し。
今、お前はどうしてる？
　
今感じていること。最近のニュースを見たりして、思うこと。
みんなに伝えたいこと、頑張っていること。
何でもいいから教えてほしい。
　
あと、東北に住んでいる生徒以外でも、
「こんなボランティア頑張ってます！」
なんて話があったら教えてくれ！
　

私は東北の方によくボランティアをしにいきます！仮設住宅でおじいちゃんやおばあちゃんのお手伝いをしたり、小さな子と遊んだりします。私はもっと色々ボランティアしたい！と話したら話し相手になってくれるだけで気持ちが楽になるよ。と言われました。それを聞いて私は私に出来ることをしっかりやろうと思いました。早く復興することを願ってます。
　
みずなり
女/15/愛知県

　
とーやま校長「嬉しいね～！みずなりのおかげで、本当にその日、1日が楽しく過ごすことができたおじいさん、おばあさんがいたんだ。それが明日生きる力になるからね！ありがとう!!」
　
今夜、SCHOOL OF LOCK!みんなに一つ紹介したいプロジェクトがあります。
それは『森の長城プロジェクト』。
　
今年の4月に開催された、flumpoolとMaydayの対バンLIVE『EARTH × HEART LIVE 2013』
LIVEでは、参加してくれた方々から地球環境を守るための寄付が寄せられていたんだけど、
その寄付先になっていたのが、この『森の長城プロジェクト』です。
　
今から苗木を植えて、津波の被害を防ぐための堤防、防潮堤としての、いのちを守るための森をつくろうというプロジェクト。
　
そしてこのプロジェクトで、木を植える時の土台として使われているのは震災で生まれたガレキ。
毒を抜いて、ちゃんと土に埋めてもいいガレキを選び、それを土台として使えば、さらに木が安定して強くなるそう。
このプロジェクトは、東北沿岸部のいろんな地域で、継続的に行われている！
　
今までには、宮城県・仙台の若林区、岩沼市下野郷。
さらに、ちょうど昨日、福島県の南相馬でもこのプロジェクトが行なわれていたんだ!!
　
今回、昨日の福島県・南相馬の現場から、この学校の生徒に向けて、
『森の長城プロジェクト』の理事長である、細川護煕元首相からメッセージが届いている！
　

～細川護熙　『森の長城プロジェクト』理事長からのメッセージ～
　
オリンピックでいくつ金メダルをとったかなんて問題じゃない。
日本が今どうやって震災から立ち直っているかを直接、目で見て、
感じて感動してもらうことの方が大事。
そういう意味で歴史的な事業をしている。
そういうことを若い人に、考えてもらって、木を植える作業を手伝ってもらえたら本当にありがたいです。
　
最初に植える苗木は約2年で50センチになるんだけど、それからは1年で1メートルこの木々が伸びる。
7年後のオリンピックの頃には、今目の前にあるこの木は、７メートルの木になっていて、それは立派な林になっている。
それが20年30年たったら大きな森になる。
　
このプロジェクトは10年かけてやっていこうと思っている息の長いプロジェクト。
それくらい大きな夢をもって取り組んでいくことが大事だと思うし、
若い人にもこれくらい大きな志や夢を持って一緒にやっていければうれしいなと思っています。

このプロジェクトを知り、細川護熙理事長からのメッセージを聴いた生徒から、早速書き込みが届いています！

■ 長城を作る！
僕はめっちゃこのプロジェクトに賛成ですよー！！協力できたら、なんでもしますよ。東北の復興のために、みんなの笑顔を増やして行きたいです！！どんなに木が成長する期間が長くても、東北の方々の復興は、木の成長に比例して進んで行くのではないのでしょうか？7年後……。もっともっと元気のある東北になってほしいです！
　
まぁるこめ
男/16/宮崎県
2013/10/07 22:43

■ 森の長城プロジェクト
今までは知らなかったけど、すごい取り組みだと思った。オレも、協力できないかな…
　
ラジアバウト
男/16/新潟県
2013/10/07 22:40

　
東北の被災地沿岸部に、津波からいのちを守る森の防潮堤を築く『森の長城プロジェクト』。
興味を持った生徒はぜひ、プロジェクトの公式サイトからチェックして下さい!!
　

　
本日は、東北の生徒から沢山の書き込みが届いています！
　
とーやま校長「この生徒は“気仙沼サンマフェスティバル”に参加したんだって！電話してみよう！」
　
ゆっつー　宮城県　18歳　女
　
今、高3のRN ゆっつー！
就職の内定を貰っていて、来年から地元・気仙沼の水産関係の仕事に着くんだそう!
　
とーやま校長「おめでとう～！」
　
ゆっつー「ありがとうございます！」
　
とーやま校長「今の気仙沼ってどんな感じなのかな？」
　
ゆっつー「最近は災前のような生活が出来るようになってきたんですけど、まだ街に出ると震災の爪あとがありますね…」
　
とーやま校長「まだあるのか…」
　
ゆっつー「ありますね」
　
とーやま校長「今は何かしてほしいことはある？」
　
ゆっつー「もうちょっとボランティアの方に来てほしいです」
　
まだ残っているガレキの撤去や、写真を洗うのを手伝ってほしいという。
　

　
とーやま校長「流された写真を綺麗にして保管してるんだよね。掲示板を見ていても、“ボランティアをしたいんだけど何をしたらいいかわからない”って生徒が沢山いる。どうすればいいのかな？」
　
ゆっつー「まず来て下さい！」
　
よしだ教頭「何も準備しなくてもいいの？」
　
ゆっつー「全然、大丈夫です！」
　
よしだ教頭「難しい手続きとかはいらないんだ？」
　
ゆっつー「はい！来てくれたら大丈夫です！」
　
とーやま校長「ゆっつー、サンマフェスティバルに行ったんだよね？それってどういうものなの？」
　
ゆっつー「去年から始まった企画で、地元気仙沼を盛り上げようってことで、サンマを無料配布したり、アーティストの方が来てLIVEをしてくれました！」
　
今年はthe HIATUSの細美武士先生、忘れらんねえよ先生、そして片平里菜ちゃんが来てくれたんだって!!
　
とーやま校長「そこでゆっつーはボランティアをしたんだよね？」
　
ゆっつー「はい！ゴミの分別とDJをやらせてもらいました！」
　
とーやま校長「DJ!?曲を流したりしたの??」
　
ゆっつー「はい、やったことなかったんですけど(汗)」
　
とーやま校長「どんな曲を流したの？」
　
ゆっつー「androp先生とかサカナクション先生です！」
　
とーやま校長「サンマフェスティバルにサカナクション先生か～！いいね！オーディエンスはどうだった？」
　
ゆっつー「盛り上がってくれてました！」
　
とーやま校長「そっか！ゆっつーも盛り上げたし、サンマフェスティバルも大盛況だったんだ!!」
　
ゆっつー「はい!!とっても!!!」
　
とーやま校長「良い声してるね！」
　
ゆっつー「来年も是非やりたいです!!」
　
RN ゆっつーには来年もサンマフェスティバルでのDJをやってほしい！
水産関係の仕事も頑張ってくれ!!
　

　
『森の長城プロジェクト』について、生徒から沢山のメッセージが届いています。
　

校長、教頭こんばんは。私は、さっき教頭が言ってくれた岩沼市に住んでいます。このプロジェクトを取り上げてくれてありがとうございます。岩沼市では『千年希望の丘』という名前がついています。市民やボランティアが参加して一生懸命植樹を行っています。あまり知名度の無い市ですが、沿岸部のみなさんは津波の被害が甚大で、今なお仮設で暮らしている人も多いです。それでも平穏な日々が戻ってきたように感じます。どうかみなさん、プロジェクトだけに限らず被災地でのボランティアを行っていただけたら嬉しいです。私は山間部に家があるので、被害は少なかったですが大好きな地元が被害にあってショックでした。これからもあの日を忘れることの無いように過ごしていきたいです。
　
わさこ
女/20/宮城県

私の住む地域は気仙沼や南三陸とは全然被害は少ないです。でも私の家は大規模半壊で、私自身も津波にあって車の上にいました。そして、祖母を失いました。私は学校のボランティアやテレビを通して私の思いを伝えてきました。木のぼうちょうていの話ききました。私の隣町ではぼうちょうていの高さを増す計画がなされています。でも、そうしてしまうと、元の町には戻らないんです。私の学校のボランティアを担当している先生や生徒で反対の署名活動をする計画もあります。でも、この企画なら美しい町を取り戻せるのではないかと思います。私はいろんな活動に参加しているのでむずかしいですが、協力したいです。
　
skyheart
女/16/宮城県

少しでも興味をもった生徒は、是非このプロジェクトに参加してほしい。
　

　
さぁ引き続き、東北の生徒の話を聴いていきたいと思う！
　
shooting the 俺　山形県　15歳　男
　
福島県の飯館村に住んでいた RN shooting the 俺。
震災があった年の8月から、お母さんとおばあちゃんと山形県に住んでいるんだけど、
お父さんは仕事、お姉ちゃんは高校の寮に住んでいるため福島県にいて、
お兄ちゃんは東京の大学にいて…離れ離れに暮らしているそう。
　
とーやま校長「山形に引っ越したのは…原発の影響で？」
　
shooting the 俺「はい。僕の村も原発から20キロ圏内にあったので…」
　
とーやま校長「そっか…他の家族には会えてる？」
　
shooting the 俺「はい。父が結構来てくれます」
　
それでも、やっぱり離れて暮らすのは寂しいという。
　
とーやま校長「今の生活はどう？」
　
shooting the 俺「楽しいです！」
　
よしだ教頭「即答だなぁ!!」
　
山形県の高校に入ってからは、バンドを組んだり仲の良い友達が出来たり、とても充実しているそう！
　
よしだ教頭「好きな子はできた？」
　
shooting the 俺「…どうなんですかね」
　
よしだ教頭「どうなんですかね、じゃねーよ!!(笑)」
　

　
沢山の生徒が聴いているSCHOOL OF LOCK!。
この場でみんなに伝えたいことがあったらお願いします！
　
shooting the 俺「被害を受けた地域について、テレビや新聞では暗い話題ばかり流しているんですが、僕が今楽しいからかもしられないですが、被災者でも元気にやっている人はいるので、暗い話ばっかりじゃないですよ！って言いたいです」
　
とーやま校長「かっこいいな、お前！本当は辛いこと、苦しいことなんでも言っていいのに、前向きな言葉を言って…！」
　
被災してからの2年半の中で戦ってきて、それを越えて前向きな言葉をくれた RN shooting the 俺！
我が校の生徒は頼もしいです！
　
RN shooting the 俺、ありがとうな～！
　

　
続いての生徒は…
　
あーろんと、桜　宮城県　17歳　女
　
RN あーろんと、桜は掲示板に『宮城をもっと活性化させたい！』と書いてくれてたんですが…！
　
とーやま校長「これはどういうこと？」
　
あーろんと、桜「宮城の人が、宮城にもっと愛着をもてる場所にしたいと思っています！」
　
RN あーろんと、桜は、宮城県に住んでいる人達がもっと宮城を好きになって、宮城県の中から元気にしたいそう！
そして、元気になった宮城県を日本中、世界中の人に観て欲しい…！
　
とーやま校長「大好きなんだな、宮城が…！」
　
あーろんと、桜「はい！」
　
とーやま校長「具体的にはどういう事をしていきたいの？」
　
あーろんと、桜「まずは、地元の人と沢山の繋がりを作って、その繋がりをずっと大切にしていけるような活動をしたいです！他には、県内のニュースでは毎日、仮設住宅に住んでいる人の状況を流しています。その人達のためにいろんな催しをやっているんですが、もっとできることはあると思っています」
　
よしだ教頭「宮城県に住んでいるあーろんと、桜自らが県内を活性化させて、それを外に発信させていきたいっていう考え、すごく頼もしい！もっと広げていこう！」
　
ただ今、大学受験に向けて勉強中の RN あーろんと、桜！
志望大学ももちろん県内の大学で、地域に根付いたことを学ぶ学科を希望しているそう！
　
これからの活躍が楽しみ！
RN あーろんと、桜、頑張ってくれ！
そして元気になった宮城県の沢山の報告、待ってるからな！
　

　
さて！
本日も黒板のお時間になりました。
　

　
『種はまかれている』
　
…っていう状況だな。
みんな自身がひとつの“種”となって、もうまかれているわ。
　
俺たちは、みんながまいた種を見守るし、水をあげに行く。
そして、そこで大きく咲いたモノが、お前の“未来”だと思う。
　
“日本を作る”って、大げさで偉い人しか出来ないと思っていたけど、全然そうじゃない。
　
ここでお前が地元の事を話してくれることが日本を作っているし、
それを聴いてなにか行動することで、どんどん日本が出来ていく。
　
みんなのまいた種、それが大きくなるところ
しかと受け止めたいと思います。
　
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【FAXイラスト】