今夜の授業テーマは『〜忘れられない恋を洗い流そう〜 Rain逆電』

SCHOOL OF LOCK!

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聴取期限 2024年2月28日(水)PM 10:00 まで

今夜の授業テーマは『〜忘れられない恋を洗い流そう〜 Rain逆電』


COCO教頭「授業が始まって早々ではあるんだけど、まずは生徒のみんなにこの曲を聴いてほしい」


♪ Rain / アンジェラ・アキ


COCO教頭「いい〜!」

こもり校長「なかなかSCHOOL OF LOCK!ではないよね」

COCO教頭「このオープニングというか始まり方も新鮮じゃない?」

こもり校長「そうだよね。だって俺、一言も喋れなかったもん」

COCO教頭「確かに(笑) 今が一言目だもんね」

こもり校長「今、急に聴いた生徒もいると思うから、これが一体何なのかを説明してもらってもよろしい?」

COCO教頭「そうだね。今、聴いてもらった曲は、『手紙 〜拝啓 十五の君へ〜』『This Love』『サクラ色』などいっぱいの名曲で知られるアーティスト、アンジェラ・アキ先生の楽曲『Rain』。2006年にリリースされたアルバム『HOME』の8曲目に収録されてるんだけど、アンジェラ先生のライブでもめちゃめちゃ人気のロックポップナンバーなの」

こもり校長「さすが。詳しいね(笑)」

COCO教頭「そう。大好きだから。で、この歌詞を紐解いていくと、“雨の降る惨めなこの夜 あなたの事忘れてしまおう”とか、“降り止んだ後に 生まれ変わりたい”って。この歌詞にもあるように、ちょっとつらい恋愛だったりとか、別れた恋人に対するちょっと温かいけど切ないって歌詞が共感を呼んでるのよ」

こもり校長「きっとそうだろうね。おそらく共感を呼んでるだろうよ。アンジェラ・アキ先生の『Rain』って曲で、すごくたくさんの方が支えられたとは思うんだけども。でもこの2024年、まだ始まって2ヶ月半ですよ。こんなにも共感しているのは、たぶん全国で探しても教頭だけなんじゃない? だけという言い方はあれだけど」

COCO教頭「(笑)」

こもり校長「一番共感しているのは教頭なんじゃないかなと思うわけ。先々週のSaucy LOCKS!の流れか、今思うと。共感しだして訳わかんないことになっちゃったのは」

COCO教頭「(笑) そうだね。先々週だわ」

こもり校長「今日もちょっと格好がそれっぽいもん」

COCO教頭「ちょっとアンジェラ先生に寄せてきたの」

こもり校長「アキっぽい」

COCO教頭「アキっぽいでしょ。ただ今立つけど」

こもり校長「いや、そのブルージーンズな感じと。分かる分かる」

COCO教頭「そう! アンジェラ先生は基本、上は白のブラウスが多いのよ。白ブラウスにブルージーンズにコンバース。ただ私、コンバースがなかった」

こもり校長「あ、持ってないんだ」

COCO教頭「実家にあります。東京の家にはなかった」

こもり校長「はい。“何か忘れられない恋の中で聴いてた曲はありますか?”みたいな、Saucy Dogの石原先生から聞かれた質問で、この曲が出たんだけど。この時、すごくいい恋してたんだよね?」

COCO教頭「そうなのよ(笑) ドバイでの砂漠ラブですよ。あれは5年前の春かな。初めてお付き合いしている人からフラれまして」

こもり校長「人生長い歴史の中で初?」

COCO教頭「初。告白してフラれたという経験はたくさんあります」

こもり校長「まぁ、実らなかった恋ね」

COCO教頭「そうそう。そうなんだけど、お付き合いする形になった人からフラれたのって、それが初めてだったの」

こもり校長「何さんだったっけ?」

COCO教頭「Mさん(笑) で、生徒のみんなも、LINEで告白とか、LINEでお別れするとかって全然あると思うんだけど、当時の私からすると、昭和の人間は“LINEでフラれるってあるんだ”って思ったのよ」

こもり校長「あ、LINEでフラれたんだ。何さんだったっけ?」

COCO教頭「…Mさん。名前言いそうで危ないから(笑) で、話し合わずに別れたっていうのがあって」

こもり校長「一方的に?」

COCO教頭「向こうからLINEが来まして」

こもり校長「理由は何だったの?」

COCO教頭「理由は、あちらが私のお友達とドバイでちょっと浮気をしちゃってまして。それをもうめちゃめちゃ謝ってきたのね」

こもり校長「あ、ごめんねから始まったってこと?」

COCO教頭「そのフラれる前に、それがあって、私がもう別れようって言ったんだけど、号泣して謝ってきたから、私も好きだったし、“じゃ、遠距離頑張ろう”ってなってたのに」

こもり校長「しかも、遠距離だったんだ?」

COCO教頭「そうそう。最後の方はね。なんだけど、やっぱり頑張ろうってなったけど、私がすごく疑い深くなっちゃってね」

こもり校長「実績があるからね。しかも友達だったわけでしょ?」

COCO教頭「そう。で、それが原因でお互い心が離れてたってのがあるから、向こうが、“もう遠距離だし、俺もドバイだし”って」

こもり校長「あ、COCOさんはその時、日本?」

COCO教頭「そう。私が日本で彼はまだドバイで。で、私も友達もまだドバイだったから」

こもり校長「だから複雑だね。ドバイの時に出会って付き合った彼。で、何年かお付き合いした後に、COCOさんは日本に戻ってきた。遠距離恋愛をずっとやってたんだけど、彼の方がCOCOさんのドバイにいるお友達と浮気をしてしまって、COCOさんが別れようと言ったら、彼が謝って、“もう一度、1からやり直してほしいって”って、COCOさんも好きだったからやり直したものの、彼はまだ向こうで、浮気相手も向こうにいるし、私は日本でひとりぼっちで、あなた達だけ楽しくやってるんじゃないのって、ちょっと疑り深くなってたということね」

COCO教頭「そう。で、向こうから、“このままいっても上手くいかないと思うから別れよう”って言われて。こっちも、もうじゃあ仕方ないかっていう感じで。ちょっとしがみつくのもみっともないってその時思っちゃったから。本当は聞きたいこといっぱいあったけどさ。でも、話し合わずに終わったっていうのが、いつまでも引っ掛かってて、ちょっと流すに流せなかったっていうのがあったのよ」

こもり校長「なるほどね。で、その流すに流せなかったものを流してくれたのがこの『Rain』だったってことね」

COCO教頭「そう。この曲に出会って、恥ずかしげもなく、ワンワン泣けたの。で、気持ちがすっきりして。それがなかったらちょっとリセットできなかったなっていうぐらい、めっちゃ泣いて」

こもり校長「なるほどね。じゃ、すごくパワーもらったというか、本当に何かをまとってくれたんだね。
で、今夜は、当時の教頭のように忘れられない、自分の中に残り続ける恋に囚われ続けている、そんな生徒に向けたこんな授業を届けていく」

『〜忘れられない恋を洗い流そう〜 Rain逆電』!!!

<BGM『Rain』アンジェラ・アキ>

こもり校長「いい! アンジェラ・アキ先生の入り口がいい。歌詞用意しようか。いつでも気持ちよく歌えるようにさせたいわ」

COCO教頭「(笑) 私みたいに、想いがすれ違ったりとか、裏切りみたいな感じの恋とかもあるじゃない。だから、そういう恋をしたことがある人なら、やっぱり胸の奥に忘れられない甘く切ない想い出を宿していると思うのよ。それが良い方向に働けばいいし、あの頃の傷ついた私のように次のステップを妨げる障害になってるパターンもあるから。だから、今日はちょっと洗い流していきたいの」

こもり校長「(笑)」

COCO教頭「みんなのそういう想いも一緒に洗い流そう!」

こもり校長「で、奇しくも2014年から活動を休止していた、アンジェラ先生が約10年ぶりに活動を再開したこのタイミングでのこの授業ね。我々も運命めいたものがあるんじゃないかなとちょっと思うよね」

COCO教頭「今、本当に過去の恋で悩んでいる生徒の君。もし、このラジオを聴いているのも何かの運命だと思ってます。あなたの想いや悩みを、良かったら私たちに投げかけてほしい!」

<BGM『Rain』アンジェラ・アキ 合わせて教頭歌う>

こもり校長「(笑)」

COCO教頭「バカにしてます?」

こもり校長「俺、よく曲に引っ張られて歌うことあるんだけど、人が思いにふけっている瞬間、曲に引っ張られてる瞬間って俺すごい好きだなって思っちゃって」

COCO教頭「そっちで良かった(笑)」

こもり校長「でも、まだ恥ずかしいんだろうなって思って笑っちゃったの」

COCO教頭「あ、振り切れてなかった?(笑)」

こもり校長「そう。もっと歌っちゃってほしい」

COCO教頭「なぜなら、まだ私ちょっと喉が開いてない(笑)」

こもり校長「でも、やっぱり洗い流したい恋は生徒にもあるらしくて…」


高校2年の6月の恋です。
高校で初めて好きになった人でいろいろアプローチしたんですけど、インスタのフォロアーから削除されて、
まだフラれたわけじゃないやんって友達に励まされて告白したけど、駄目でした。
初恋忘れられない
-/17歳/宮崎県


COCO教頭「そっか。インスタ削除したり、また追加したり、そういう親指でポチポチでこっちの心情を乱してくるやつとか、忘れていい。幸せは携帯の中にないから」

こもり校長「出た。アンジェラCOCO先生」

COCO教頭「アンジェラCOCOです(笑) だから、今日はみんなのそういうものを私達と一緒にデトックスしていきたい」

こもり校長「そうね。やっぱりSNSが発達したがゆえに便利になったところもあるけれども、もしかしたら逆に、人の気持ちが如実により分かりやすくなっているのかもしれないね。削除されるとかね」

COCO教頭「私、さっきスマホの写真を探したの。Mくんと雨の降らない砂漠で過ごした…」

こもり校長「え、載せていいの?」

COCO教頭「載せるか!(笑) でもこんな感じだったなっていう」

こもり校長「ごめんね、生徒のみんな。一瞬黙るね」



COCO教頭「(笑)」

こもり校長「ちょっと、すっちゃん、『Rain』かけてもらっていい?」

<BGM『Rain』アンジェラ・アキ>

こもり校長「いいね。これは流そう」

COCO教頭「流すでしょ〜」

こもり校長「これは今日、全部洗い流そう(笑)」

COCO教頭「私も流したい。一緒に流してくれ」

こもり校長「ごめん。俺はすごく他人事だったの。教頭のMくんとの話が。聞いてるだけだと、人の恋って終わるよなってところと、やっぱり教頭のは一瞬しか聞いてないからイメージができなかったけど、この1枚がすごく全てを物語っているというか…。あ、教頭はMくんを愛してたんだって」

COCO教頭「(笑) 愛してたね」

こもり校長「そう。“恋してた”んじゃなくて”愛してた”んだなって。そんな人に裏切られたのは…というのと、マジで顔がそのまま出てたから、“こいつ、うちの教頭のことを裏切りやがって!”みたいな(笑)」

COCO教頭「(笑)」

こもり校長「そういう気持ちまで湧き出ちゃって(笑) ”裏切ったのはこいつか”みたいな」

COCO教頭「ありがとう(笑) 今日でまた私、ちょっと一歩大人になれる気がする」

こもり校長「絶対なれる! マジで絶対なれる(笑)」

COCO教頭「ありがとう(笑)」

こもり校長「電話で生徒の声も聞いていこうかな」

うじゅあ 千葉県 17歳

こもり校長「学年は?」

うじゅあ「高校2年生です」

COCO教頭「中2高2は…Do What You Want!」

うじゅあ「Okay〜」

COCO教頭「最高。ありがとう」

こもり校長「でも、今日は好き勝手できなかったから、電話くれてるんだもんな」

うじゅあ「(笑)」

こもり校長「洗い流したい恋、それはどんな恋だったの?」

うじゅあ「初恋だった男の子がいい男すぎて忘れられないです

こもり校長「何がいいって、“いい男”っていうのがいいよね(笑)」

COCO教頭「うじゅあの言い方めちゃくちゃ良かった(笑)」

こもり校長「めっちゃいい男だったんだろうなって思うし、“あ〜忘れられてないんだな”ってのが」

COCO教頭「まだ心にいるね」

こもり校長「それはいつの恋なの?」

うじゅあ「小学校3年生からの恋です」

こもり校長「小学校だけの恋?」

うじゅあ「いや。もともと幼馴染で、そこから小学校中学校と一緒で。高校は違うんですけど」

こもり校長「中学終わるまでずっと好きだったの?」

うじゅあ「好きでした」

こもり校長「と考えると、だって4+3で7年とか好きだったってこと?」

うじゅあ「好きでした(笑)」

COCO教頭「一途だ〜」

こもり校長「何が良かったの?」

うじゅあ「元々サッカー部で本当に優しくて、すごくモテる感じの人だったんですけど。小学校3年生の時にお母さんに怒られて、泣いて目を腫らして学校に行った時に、そこで“大丈夫? いつもと違くない?”みたいな」

こもり校長「小学生で?」

うじゅあ「小学生で(笑)」

こもり校長「ハンパね〜!」

COCO教頭「ヤバいな。できた子だわ」

こもり校長「でも、そこで素晴らしい”好き”なわけじゃない。でも、小学校3年生から、正直、中学になっていくと、いろんなものを見てさ、いろいろな価値観が変わっていくわけじゃない。おそらく好みも変わっていくだろうし。そんな中でもずっとその子のことが好きだったのはなんでなの?」

うじゅあ「小学校6年生の時に、仲良しだったグループで卒業ディズニーに行って。で、彼もいて、その時が楽しかったのもあるし、その帰りに、バレンタインのお返しをいただいて」

こもり校長「おぉ! 何をもらったの?」

うじゅあ「ドナルドのポップコーンとかが入ってるお菓子をいただいて。その缶とかを見ると、その当時とかをすごく思い出して、ずっと忘れられなかったですね」

こもり校長「え、今もその缶を持ってるの?」

うじゅあ「今も持ってます。自分の部屋に飾ってます」

こもり校長「忘れられてないね〜!」

<大雨>

こもり校長「大雨です(笑)」

COCO教頭「すごいな。ずっと持ってるんだ」

うじゅあ「(笑)」

こもり校長「でも、今は高校で離れて、どんな感じなの?」

うじゅあ「1回、彼氏ができたんですけど」

こもり校長「いいじゃない! 新しい恋にいってんじゃん」

うじゅあ「なんですけど、やっぱりその人が…中学校3年生の時に卒業のタイミングで1回告白をしてて、その時に電話で告白をして、フラれちゃったんですけど。でも、その時にすごく優しくて、“これからも頑張ろうね”とか、嫌な感じせず言ってくれて。そういうのとか今までを全部思ったら、初恋だった人が勝っちゃって、ちょっとフッちゃった感じで、なかなか」

こもり校長「え? 彼氏できたけど、やっぱそっちが忘れられないからと言って別れたの?」

うじゅあ「そうです(笑) 半年ぐらいで」

こもり校長・COCO教頭「うわ〜!」

COCO教頭「そのパターンか!」

うじゅあ「(笑)」

こもり校長「逆にそこまでいってるのに洗い流したいの?」

うじゅあ「そうですよ。あと1年で、高校卒業のタイミングで。大学とかで環境がガラってすごく変わるんですね。やっぱりいろいろと、このタイミングで変わるなら今しかないなってすごく思っていて。そのタイミングでちょうどこのテーマが合っていて」

こもり校長「いい。教頭に感謝だな」

COCO教頭「(笑)」

うじゅあ「大感謝」

こもり校長「教頭、一言、うじゅあにあげてよ」

COCO教頭「めっちゃ好きな気持ち伝わったよ。なんだけどなんだけど、直接想いを伝えられなかったのがちょっとモヤモヤしてるって話してくれたじゃん。でも、結局付き合う人は、電話だろうがLINEだろうが、付き合う時は付き合うと思うんだよね。で、それを引きずったままとか、あと、大切な新しい彼氏ができたけど、綺麗な思い出と比べちゃってるってなると、この先大学に行けばめちゃくちゃ出会いがあるから、その出会いも、過去の思い出に縛られて全然人のいいところとか新しい人の素敵なところとかを見られなくなるのって、めっちゃもったいないと思わない?」

うじゅあ「うん」

COCO教頭「さっきM君の話をしたの、聞いてくれてたかな?」

うじゅあ「はい!」

COCO教頭「めちゃめちゃ乗り越えるのに時間がかかったんだけど。でも結果、私はその後もすごく素敵な人が、好きな人が現れたし。それってやっぱり人のいいところをちゃんと見ていこうって切り替えられたからなのね。だから、私がうじゅあに今言えることはただ1つ。そのポップコーンの容器は捨てましょう

うじゅあ「はい」

こもり校長「じゃ、最後に、その時の相手にお別れの挨拶をしてバイバイしようか」

うじゅあ「長い間ありがとうございました(笑)

COCO教頭「可愛いうじゅあには、絶対素敵な人が現れるからね。今日話してくれてありがとね」

うじゅあ「ありがとうございました」

こもり校長「バイバイ」

うじゅあ「(笑)」


♪ Rain / 秦 基博


こもり校長「俺、なんか泣きそうになっちゃったね」

COCO教頭「それぞれの『Rain』がさ(笑)」

こもり校長「そう! それぞれの『Rain』過ぎるよね。うじゅあの“バイバイ”からの、秦基博先生の『Rain』はスーパー名曲なのよ。俺も学生時代好きだった女の子に教えてもらった曲が、秦基博先生の『Rain』でした(笑)」

COCO教頭「(笑) 各々『Rain』あるやん!」

こもり校長「(笑) 俺はめちゃくちゃ久々に『Rain』を聴いたから。しかも、うじゅあの“バイバイ”からこれが来た時に…もう10何年以上前の話よ、急にその時の光景がぶわっと流れてきて、流したはずなのに、流れたはずなのに、“水たまりにまだ君、残ってたね!”って状態になってた」

COCO教頭「でも、それあるって今日気づいた。やっぱり私もM君の話しながら」

こもり校長「まだいた? 水たまりに残ってた?」

COCO教頭「ちょっと顔が反射してたわ」

こもり校長「やっぱ。だって写真残ってるもんね。うじゅあにはドナルドの缶を捨てろとか言ってたのに」

COCO教頭「まぁそうだよね。でも、私は流せてるって思ってたんだけど」

こもり校長「そう。それって強がっているだけなんじゃないの?」

COCO教頭「消します」

こもり校長「その前にちょっとXに?」

COCO教頭「晒す?(笑)」

こもり校長「お願い。まぁ別に俺からのお願いではないんだけどね。なぜ、こんなに教頭がグッときているのかっていうのが、もし教頭がいいのであれば」

COCO教頭「じゃ、顔を隠して載せよう。その方が奥行きが出るし、私が本当の意味で旅立てる日が今日だ(笑) この日を境に流そう」

こもり校長「流そう。今日流そう」


♪ 傘 / きのこ帝国


<BGM『最後の雨』数原龍友>

こもり校長「名曲ですね。非常に名曲です。そして僕がたぶんこの世の中で一番耳馴染みのある声で歌われている、この『最後の雨』

<BGM『最後の雨』 校長教頭、一緒に歌う>

COCO教頭「校長! 授業するよ!(笑) 鬼刺さってるやん(笑)」

<BGM『Rain』アンジェラ・アキ>

こもり校長「俺、教頭のバックボーンと奥行きも相まって、この曲でちょっと泣きそうになってるもんね」

COCO教頭「(笑) それも、さっき校長にをお見せしましたけど、あの写真。今もうXに上がってますよ」

こもり校長「生徒のみんな見てくれた? あれ見たら、染みるよな。肩に手を置いて。俺は顔まで見てほしい。チューって顔が」

COCO教頭「(笑)」



こもり校長「Xネーム:まる、“なんにも上手い事言えない、言えるとするならば「COCO教頭に一生幸せでいてほしい」くらい”」

<BGM『Rain』アンジェラ・アキ>

COCO教頭「ありがとう〜 私、今幸せだよ」

こもり校長「Xネーム:アイカ、“綺麗な景色だしCOCO教頭も綺麗 腰に手回してもらってるのとか肩に手乗せてるのとかすごく素敵。でもまだこの写真消せてないの、この恋を洗い流しきれていない証拠ですね”」

こもり校長「そうなんだよ」

COCO教頭「結局、そういうことだったのか」

こもり校長「流したと思ってたんだよね」

COCO教頭「思ってた! 石原先生にこれを言われるまで、この曲を掘り下げて聞かれるまでは、私忘れられたと思ってたもん。で、ちょっと申し訳ないんですけど、またフォルダを漁ってたんですよ」

こもり校長「ちょっと待ってよ。これ以上出てきたら、俺泣いちゃうよ」

COCO教頭「(笑) 漁ってたら、あと2枚ありました」

こもり校長「ちょっと待ってよ。生徒のみんな、ごめん。ちょっと黙るね…(爆笑)」

<BGM『Rain』アンジェラ・アキ>

COCO教頭「(笑) あともう1枚」

こもり校長「(笑)」

<BGM『Rain』アンジェラ・アキ>

COCO教頭「(笑) ちょっと生徒に、校長から説明してもらっていい?」

こもり校長「嘘みたい(笑) 世の中のカップルの幸せなイメージ写真みたいな、もう嘘の写真みたいな」

COCO教頭「写真館とかに飾っててもおかしくないよね」

こもり校長「うん。あと、再現VTRとかで、“当時私達こんな素敵な恋をしてたんです”で、イメージ映像みたいなので出てくるような写真。“こんな写真。嘘じゃん!”って。もうブライダルフォトよ。結婚した人しか出しちゃダメな写真」

COCO教頭「間違いない。ムービーとかで使われるべきやつね」

こもり校長「そう。あと砂漠ってこんなに人を幸せに見せるんだね(笑)」

COCO教頭「いいでしょ(笑) でも、この砂漠のバックでかかっている『Rain』がいいのよ。砂漠は雨が降らないんだから」

こもり校長「すごいね。これはXに流していいの?」

COCO教頭「流していい。顔隠して」

こもり校長「でも、顔見えないじゃん」

COCO教頭「見えないけど、横顔で判定されたりとかもあるかもしれないから」

こもり校長「そうね。きれいにした上でね。マジ見てほしい。嘘みたいな写真だから」

COCO教頭「マジで合成じゃないからね。一眼レフで三脚で撮ってるから。ブライダルフォトやん(笑)」

こもり校長「三脚で一眼レフで、こんな躍動があるのを撮ってるの?」

COCO教頭「だって、これは…」

<BGM『Rain』アンジェラ・アキ>

COCO教頭「今、Xに上がってる? 2枚同時に? 今見てほしい。この『Rain』がかかってる中で」

こもり校長「生徒のみんな、見てもらいたい。泣けるね。俺は涙出る」



COCO教頭「私、今日すでに20回ぐらい『Rain』聴いてきているから、もう気持ちが出来上がってるからさ(笑)」

こもり校長「(笑)」

COCO教頭「からの、この写真を見ると」

こもり校長「というか、よくこのタイミングでフォルダ探したよね(笑) だから、やっぱ忘れてないの。認めて。普通に忘れた昔の恋の話ですよと言って、2週間前に出してきて。で、忘れてますよって言った上で、授業をやって、授業の頭で話して『Rain』かかっている間に、“あ、そういえば”でフォルダ探してるんだから、忘れてないのよ(笑)」

COCO教頭「引きずってたか」

こもり校長・COCO教頭「(笑)」

こもり校長「ごめん。11時台も話していこうか」

しあわせのカモミールティー 宮城県 17歳

こもり校長「学年は?」

しあわせのカモミールティー「高校3年生です」

COCO教頭「ごめんな、お待たせして」

しあわせのカモミールティー「大丈夫です(笑)」

こもり校長「洗い流したい恋はどんな恋?」

しあわせのカモミールティー「自分から勇気を出して行動したけど、それがやり過ぎてうまくいかなかったことです

こもり校長「それはどういうこと?」

しあわせのカモミールティー「部活の1つ上の先輩を好きになってしまって、その先輩相手にアプローチまくったら、逆になっちゃって(笑)」

こもり校長「あ、グイグイ行きすぎたってことか?」

しあわせのカモミールティー「はい」

こもり校長「その部活の先輩は1個上ってことだけど、どういうところに惹かれたの?」

しあわせのカモミールティー「もともと同じ弓道部ってこともあるのと、あと部活で使うロッカーが隣同士だったんですよ。それと決定的なのが、同じ乃木坂46が好きで、それきっかけで話をするようになりました」

こもり校長「そういう同じ趣味のものとか、感覚が同じだとちょっと惹かれちゃうところもあるよな?」

しあわせのカモミールティー「そうですね(笑)」

こもり校長「で、好きだって気づいて、自分からアプローチをしたってことでしょ? どういうアプローチしてったの?」

しあわせのカモミールティー「12月に有名のイルミネーションがあるんですけど、その時、乃木坂46が『Time flies』ってアルバムを発売してるんですよ。で、そのアルバムを買いに行く名目で一緒にイルミネーションを見に行こうって誘いをしました」

COCO教頭「いいじゃない」

こもり校長「今のところ、非常にいい感じだけども、何が失敗してしまったの?」

しあわせのカモミールティー「その後、自分がその先輩に話すことがあまりにも楽しくなっちゃって、ちょっかいまでいかないんですけど、毎日のようにLINEを送っちゃったんですよ」

こもり校長「何を送っちゃったの?」

しあわせのカモミールティー「お互いに乃木坂好きだったこともあって。で、自分も自分で高校の同級生に乃木坂が好きな人はいなくて、その先輩相手にいろいろ話をぶち込んだ結果、向こうが引いたちゃって」

こもり校長「その話に引いたというより、毎日来る圧にちょっと一歩引いちゃったってことなのかな?」

しあわせのカモミールティー「そうですね」

こもり校長「自分でもちょっと押し過ぎたな、しつこくやり過ぎたなっていう感覚はあるの?」

しあわせのカモミールティー「そのLINEが返信速度が遅いなと思って、1週間くらい未読スルーの時があったんですよ。その時に“あ!”って思いました」

こもり校長「どれぐらいの頻度で送ってたの? 俺は毎日1通ぐらいだったらいいと思うわけ」

しあわせのカモミールティー「大体5くらいですかね」

こもり校長「あ〜…。でも、基本は幸せのカモミールティーから押してった感じ?」

しあわせのカモミールティー「そうですね(笑)」

こもり校長「そうか。難しいよな。ちょっと自分も緊張しちゃってた部分もあるんでしょ?」

しあわせのカモミールティー「はい」

こもり校長「共通の話題もあるし、元々それで距離が縮まった関係でもあるから、みたいな」

しあわせのカモミールティー「そうですね」

こもり校長「結局、自分の想いは伝えられなかったのかな?」

しあわせのカモミールティー「伝えられなかったとは言い難いんですけど、相手の気持ちを自分が理解できなかったのも問題ありますし」

こもり校長「今、自分の失敗として分かってるわけじゃん。もう理解もできるわけでしょ?」

しあわせのカモミールティー「はい」

こもり校長「なぜ、これがずっと胸につっかえてるの?」

しあわせのカモミールティー「これから多くの女性と関わっていく中で、やっぱり相手の立場から考えないといけないのかなっていうのを身に感じてて」

こもり校長「なるほどね。だから、自分の中でのこの失敗が、いつでもトラウマのように戻ってくるってことか?」

しあわせのカモミールティー「そうですね」

こもり校長「教頭、これはどうでしょうか?」

COCO教頭「でも、しあわせのカモミールティーの気持ちめっちゃ分かるんだよな。嬉しいじゃない」

こもり校長「俺は激分かるけどね。俺もこっち派だもん」

COCO教頭「舞い上がっちゃうよ。なんだけど、しあわせのカモミールティーは流したいんだよね?」

しあわせのカモミールティー「そうですね」

COCO教頭「だとしたら、これで学んだことを次の恋に生かすしかない。今、自分から勇気を出して動いた結果、この忘れられない恋に繋がったと思うけど、今しあわせのカモミールティーに必要なのは忘れる勇気だね。それをしないと、今この同じ先輩に同じメソッドって言い方したらちょっといやらしいけど、同じ行動でアタックし続けても、やっぱり結果は出てこないと思うの」

しあわせのカモミールティー「はい」

COCO教頭「だけど、さっき言ったみたいに自分でもこれからいろんな女の人と出会っていくって言ってくれてたみたいに、本当にたくさんの人に出会うチャンスがあるから、そこでしっかりとその反省をして、でもそれは誰でもできるから。そこから一歩進めるかどうかが素敵な恋になるかならないかが決まってくるからさ」

しあわせのカモミールティー「はい」

COCO教頭「忘れる勇気を今日持ちましょう

しあわせのカモミールティー「分かりました」

こもり校長「しあわせのカモミールティー、最後にその時のお相手にお別れの挨拶してバイバイしようか」

しあわせのカモミールティー「先輩、今まで一緒に話せて楽しかったです。この別れ自分にとってのステップアップと思って、これから精進していきます

COCO教頭「よく言ったよ。今日いろいろ聞かせてくれてありがとね」

しあわせのカモミールティー「こちらこそありがとうございました」

COCO教頭「一緒に幸せになろう!」

しあわせのカモミールティー「はい」


♪ 心雨 / indigo la End


こもり校長「難しいところではあるなとは思った」

COCO教頭「そうなんだよな。気持ちがめっちゃ分かるんだよな」

こもり校長「そう。別に答えがあるわけじゃないから、そうなっちゃうってのも分かるけど。でもここから先、出会う人全てに自分が感じたことをアップデートしていくしかないから。もう流そう」

むつー 静岡県 16歳

こもり校長「学年は?」

むつー「高校1年生です」

こもり校長「洗い流したい恋はどんな恋だったの?」

むつー「初めて付き合った元カレと、ヨリを戻したいわけじゃないけど、今もまだ付き合ってたら、ああだったのになとかって思っちゃいます

COCO教頭「切ない…」

こもり校長「歌詞やん」

COCO教頭「歌できるやん(笑)」

こもり校長「これはいつ頃の話?」

むつー「中1の冬に付き合い始めて、中2〜3に上がるタイミングぐらいで、私から別れようって言って」

こもり校長「え〜、むつーからフったんだ。なんでフっちゃったの?」

むつー「元々は中1で同じクラスになって。で、いいなって私も思ってて、うっすら向こうから告白してきてくれて」

COCO教頭「最高やん」

こもり校長「最高のゴールインじゃない」

むつー「で、付き合い始めたんですよ。で、私も向こう初めてで。で、相手が恥ずかしいから、あんまり公にしないでおこうって」

こもり校長「その気持ち分かる。そういう恋もあったな」

むつー「私も同感だったので、“うん、そうしよっか”って言って、あんまり公に言わないようにしたんですよ。で、初めてでよく分かんなくて、恥ずかしくて私がツンツンしちゃって」

こもり校長「あまり、むつーからアプローチとか、自分が好意を持ってるのをちゃんと表現できなかったんだ?」

むつー「はい。で、デートも1回ぐらいしか行けなくて」

こもり校長「え? 2年ぐらい近く付き合ってたのに?」

むつー「はい」

こもり校長「えーそうか。よっぽどだね」

むつー「しかも、学校の人と会いたくないからって、結構遠いところに行って」

こもり校長「その1回をね。で、向こうもちょっとツンツン系だったりしたの?」

むつー「いや、向こうはめちゃくちゃ言ってきてくれるんですよ」

こもり校長「でも、むつーがちょっと壁を作っちゃって、ちゃんと好きだよとかは言えなかったの?」

むつー「好意を向けられることに慣れてないのもあって、恥ずかしくなっちゃったのもあるんですけど」

こもり校長「でも、なんで別れても? むつーからフったんでしょ?」

むつー「はい。メンヘラチックなところが出てきて、ちょっと“返信してくれないのは僕のこと大事に思ってないからだよね”っていうのが」

こもり校長「まあまあ、むつーもむつーでなかなかうまく表現もできなかった部分も正直あったり。でも、今はもう別れて友達関係になってるんでしょ?」

むつー「そうです」

こもり校長「高校でも話したりしてんの?」

むつー「週1ぐらいで」

こもり校長「でも、今改めてよりを戻したいとは思わないけど、あの頃を思い返すことあるの?」

むつー「自分からフッちゃったし、もしよりを戻すとなったら私から言うから、それは微妙だなっていうのはあるけど、たぶん今の私がその立場だったら、絶対あの時よりいろいろ伝えられるし、向こうもかっこよくなってるし」

こもり校長「うわ〜、忘れてないね〜それは残ってるね。どんな光景が今蘇る?」

むつー「部活終わる時間が相手の方が2〜3時間ぐらい早くて、一緒に帰ったりできなかったんですよ。だから、一緒に帰ったりしてみたいなとか、もっとデート行きたいなとか」

こもり校長「その想いを今、言葉にして、お別れの挨拶しよ。バイバイしよ」

むつー「はい。約2年間、付き合っててくれて、ありがとう。友達のままで仲良くは結構難しいけど、あと2年、同じ学校で同じ学年で関わってくから、友達としてその2年間過ごしたいな

こもり校長「その今流した思い出が水たまりになったとしても、絶対にその反射の中で、足元の中でいつか絶対に新しい景色に変わるから。むつー、明日からも一緒に生きてこうな」

むつー「はい」

こもり校長「縁に恵まれようぜ。じゃな」

むつー「はい。ありがとうございます」

こもり校長「今夜は教頭に黒板を書いてもらうと思います。なかなかバイバイという言葉を言うのは胸に詰まることがあるけど、嘘だとしても言葉にするのは大切なのかもしれない」



今日の黒板


SCHOOL OF LOCK!


『あえて傘は持たずに。』

COCO教頭「私、今日気づいたんだけど、傘で心に蓋をしていた部分があって、やっぱり、小雨とか、ちょっと傘さしてる状態とかだと全然洗い流せてなかった。土砂降りの雨に敢えて飛び込んで、綺麗に洗い流せる日が今日だったんだなって思えたの。きっとみんなのタイミングで洗い流せる日が来るから、思い切り一緒にずぶ濡れになろう!」


♪ Rain / アンジェラ・アキ


こもり校長「SCHOOL OF LOCK!そろそろ下校の時間です!」

COCO教頭「みんな心配しないで。この人と出会うためにこのつらい思いがあったんだって分かる日が必ず来るから」

こもり校長「全ては流しきれなかった生徒もまだ全国にいると思う! だけども、我々はいつかその景色が良い景色になるように、SCHOOL OF LOCK!は、明日夜10時に再び開校!」

COCO教頭「起立! 礼!」

こもり校長・COCO教頭「また明日〜〜〜〜〜〜!!!!」


♪ Over the Rainbow / Chet Baker


SCHOOL OF LOCK!



こもり校長の放送後記

自分の中から流れ出ることは
もしかしたら無いのかも知れない


COCO教頭の放送後記

私、幸せの旅に
やっと出発できます

この後記の放送を聴く

聴取期限 2024年2月28日(水)PM 10:00 まで

Music 2024.2.21 PLAYLIST

    22:00
  • 22:28
  • 22:45
  • 22:52
  • 22:58
  • 23:01
  • 23:21
  • 23:40
  • 23:51

「この曲に出会ってワンワン泣けた」アンジェラ・アキの楽曲『Rain』に乗せて“忘れられない恋”を洗い流そう

ラジオの中の学校、TOKYO FMの番組「SCHOOL OF LOCK!」(月曜〜木曜 22:00〜23:55/金曜 22:00〜22:55)。2月21日(水)は、『〜忘れられない恋を洗い流そう〜 Rain逆電』と題して放送。番組開始早々にアンジェラ・アキさんの楽曲「Rain」がオンエアされたのですが、今回の企画のきっかけとなったCOCO教頭(CRAZY COCO)の過去の恋とこの楽曲にまつわるエピソードを紹介します。

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    Mrs. GREEN APPLE

  • Saucy LOCKS!

    Saucy Dog

  • 宮世琉弥

    宮世琉弥

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  • 乃木坂 LOCKS!(井上和)

    乃木坂46(井上和)

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    SEVENTEEN

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    INI

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