武田鉄矢先生初来校!!

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『 武田鉄矢先生 』

ドラマ『3年B組金八先生』での、生徒に向き合う姿は、もう、本物の先生以上に先生!
実際、日本史などを中心に、本物の“先生”顔負けの知識をお持ちの武田鉄矢さんが…!

今夜は、君の先生です!

「そもそも、勉強って何ですか?」とか、「大学って、本当に意味があるんですか…?」とか…勉強中に、ふと思っちゃったりするよね?

今日は武田先生と一緒に、10代の受験生を応援していきたい!
受験生のみんなは、武田先生に聞きたいこと、相談したいことを、送ってきてほしい!

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そして、今夜は授業に参加してくれた生徒の中から抽選10人にで、武田鉄矢先生のCMでもおなじみ!
『マルちゃん 赤いきつねと緑のたぬき』をそれぞれ1ケースプレゼント!

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とーやま校長「SCHOOL OF LOCK!の生徒は10代の生徒が多いんですけど、武田鉄矢先生は10代と触れ合うこととか、ありますか?」

武田鉄矢先生「今はあんまりないけど、若い人と接していると思うところはあるね。教えたいとか思うことはないけど、10代の犯罪とか、変態とか、ニュースで見ると、少し話がしたくなるよね」

とーやま校長「テレビ番組の『ワイドナショー』でストーカーの回があったじゃないですか。あのとき僕、録画をすぐ消せずに、“わっ、すごいお話だな”と思ったんですけども…」

武田鉄矢先生「だから、ストーカーっていうのがなんで最近出てきたのかっていうのは、やっぱり女性の仕草を読み間違えるんだよね。だからやっぱり、もっと深く考えなきゃダメだよね。人間のコミュニケーションには【“嫌だ”って言う“好きだ”】という言い方や、【“バカヤロー、出ていけ!”って言う“出ていくな、お前だけは”】という言い方があるわけじゃない。それを最近の人たちはそれをストレートに受け取ってしまうから、コミュニケーションの質の低下になるんだよ。でもそれによって、絶対に女性とトラブルになるよね。女性の表現って、ときどき、まったく裏に入ることがあるから」

とーやま校長「そこでやっぱり男子も、10代のみんなもすごく悩むことあります!」

武田鉄矢先生「だから本当に、真剣に勉強しないとダメだよね! だから俺から言わせると“勉強足りないんじゃねぇの?”って。だから、フラれたら、立って見てろよ。そうすると歌が生まれるから。そのままついていくからストーカーになっちゃうんだよ。今、音楽で有名になっているオジサンたちがいるけど、あの人たちはみんな女にフラれたときに、路上に棒立ちになって泣いた人だよ。でなきゃあんな歌詞出てこないじゃん! そんな歌詞が出てくるためには、追いかけちゃダメなんだよ! 棒立ちで泣くんだよ! そこから詞が生まれてくるから。だからなんというか、別れ方を知らないというか…それを覚えるとぐっとラクになるし、もっと違う意味の深い恋も出来るんじゃないかなあ…」

とーやま校長「そこで追わずに立ち尽くすというのは、たとえば自分と深いところまで向き合うことだったりとかっていうことですよね」

武田鉄矢先生「だってやっぱりさ、自分に対して自分が“お前バカだな!”って言わない限りさ、自分とは絶対自分は付き合わないって。半端にカッコイイやつぐらいみっともないもんないんだから! もう落ちるんだったらとことん落ちないと! …あらゆる武道に共通してるのは、受け身と、やられるところから、(相手を)やっつける技を覚えるわけじゃない? 最初から一本背負いがキマると思ったら大間違いだよ…!」

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武田鉄矢先生「それが性の快感でもそうじゃない?それが一番わかりやすいからその話になってしまうんだけど、つまり、セックスって、そんなの順調に快感なんて獲得できるわけがないじゃない。そんなのもっとも難しいコミュニケーションじゃない? だって、“自分が気持ちいいから”やっちゃダメなんだよ。」

校長・教頭「“自分が気持ちいいから”やっちゃダメ…」

武田鉄矢先生「あれは、“相手が気持ちいい”ってことを自分が気持ちよく感じるところから、初めて発生するんだよ。そして相手が満足して自分が少し満足していないとき、自分がもっとも満足するんだよ。恋人と飯食う時に、可愛らしい恋人がいて、“食いな食いな”って。それでその娘が、“あ〜おいしかった!”ってため息をついた時が、喜びじゃない? その時に自分は、“あ〜おいしかった!”って満腹になるんじゃダメなんだよ。彼女より少し食べてない自分で、彼女が満腹してるから自分は満腹するんだよ。」

とーやま校長「これは…! これはね…! 一言いいですか? すいません……… 鉄矢ーーー!!!!! ありがとうございます!!!!!

武田鉄矢先生「難しいんだよ…でも、そこからじゃん! そこから! 校長・教頭も今お笑い好きでやってるんだろ? 笑いの満足度もそこにあって、お客さんが大笑いして自分が少し笑わないときに、笑いは最高に笑いに達してるんだよ。それが全部コミュニケーションの本質なんじゃないかなあ…。だから若い人たちとそんなことを話せると楽しいよね。今日は相〜当難しい話するぞ!(笑) メモ用紙用意しとけよ!(笑)」

とーやま校長「今日、いい意味で生徒のみんなをガツンと殴ってもらえると思うんだよね。そこで自分の価値観とかも、ボーンと壊れたらそれでいいと思うし、そこから何か自分の道が開けたりとかする2時間になると思う!」

オープニングからとっても心にガツンとくるお話をしてくださった武田鉄矢先生。
本日は、よろしくお願いします!!

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最初に逆電をつないだのはこの生徒!!

まーぺい 長崎県 15歳 女性 中学3年生

『勉強をする意味がわからない』というRN まーぺい。

とーやま校長「なんでこの疑問にぶち当たったの?」

まーぺい「受験勉強をしていて、ストレスがたまってきたりしていて、イライラして、“勉強って本当に将来の役に立つのかなあ?”って思っていて、特に数学で連立方程式とか関数なんてまわりの大人に聞いても使っているっていう人は少なくて。学校の先生には“将来大切なのは、勉強もだけど、いちばんは人間性だよ”って言われて、頭が混乱してしまって、勉強する意味がわからなくなっています…」

武田鉄矢先生「まーぺいちゃんさ、学校行くだろ? 学校で掃除するよな? 日本の中学生は自分たちで教室を掃除するから、世界中の人たちがびっくりするんだってな。アメリカとかロシアとか中国は、業者の人が掃除するから、早く帰って勉強しろって言うんだって。でも日本は掃除しなきゃいけない理由、なんでかわかるか?」

まーぺい「わからないです…」

武田鉄矢先生「掃除やってるとな、コミュニケーション能力がつくんだよ。忍術の修行物のアニメとか観ない? 偉い先生が出てくると必ず有望な弟子に、いちばん最初にやらせるの何か知ってる? いちばん面白くない事やらせるんだよ。忍術ってすごいワザを教えるために先生が言うのは“1000回素振りをしなさい”とか“この部屋をきれいに掃除しなさい”とか、本当に将来役に立たない事ばっかりやれって言うんだよな」

まーぺい「はぁ…」

武田鉄矢先生「なんでかっていうと、それを楽しくやるようになったときに、その人にはすごく、人間力がついているからなんだよな。 今さ、分数とか方程式とか世間に出て役に立たないと思うだろ? ところが言っとくけど、大人になってトラブルに巻き込まれると分数とか方程式どころじゃないんだよややこしさが(笑) もう大変なんだよ、身がちぎれるんじゃないかっていうぐらいな… これが本当に、恋のひとつもしてみろよ。15だったらいいけどハタチ過ぎて…もう全然違うこと言ってくるんだで。“やめて”とか言いながらやめると怒られたり(笑) 大人になって会話するととんちんかんなこと言うんだで。“適当にやっとけ”とか。適当にやると“なんで手ェ抜いた?”って言われるの」

校長・教頭「うんうん、ある!!」

武田鉄矢先生「つまりね、日本語って、さかさまの言葉がいっぱい入っているから、【ながーい長文の読解力を身に付けない限り、その単語の意味が分からないっていう問題】が普通の人間の会話の中にも出てくるの。結婚したばっかりのカップルにみんな“おめでとう”って言うけど、バカなヤツのことも“アイツおめでたい”って言うんだぜ? つまりそれがどっちの“おめでたい”かを判断するために、君はながーい英語の文章を訳するぐらいの読解力がないとダメなんだ。面白くない事を面白くやる。わからないことをコツコツ解いていく。たとえば図形の問題で補助線を沢山引くとその中にいくつ三角形が隠れているかわかる。線を引くとかそういうことの基礎を学ぶのが学校なんだ。言っとくがな、大人になったらそれどころじゃねーぞ!(笑)」

全員笑い

武田鉄矢先生「それも毎日試験だよ。今受験大変なんだろ? おじさん(武田鉄矢先生ご自身)見てみろ、25〜6の歳の時から始まって毎日試験。台本もらうんだよ…いいか、よく聞け、乙女(笑)」

※生徒のみんなは『3年B組金八先生』見てたかな?
乙女っていうのは、ドラマの中での金八先生の娘の名前!(笑)

武田鉄矢先生「(台本を)めくってもめくっても喋る先生役っていうのをもらって、出来るまで帰してもらえないんだぜ? しかもその時やってたテレビ局、夜の12時までに終わらないと電気が消えちゃって、後で叱られるんだよ(笑) 主役だからできませんとか、このセリフ覚えてませんとか言えないの。おじさん時々、画面に向かって“マルちゃん!”とか言ってるけど、あれもテストで、5秒以内にあのセリフを言わないとダメなの。それをあんまり長い時間やってると、“この人ダメだなあ…”って言われちゃう。落ちるか合格するか、芸能界って毎日それで判断されるんだよ。平均点とか偏差値とかないの。そこで合格点もらえるかどうかなの。俺一回泣いたことがあって、“お金返しますからおうちに帰してください”って(笑) で、そうやって考えると、面白くない勉強をする意味っていうのはそこなんじゃないかな。君が面白くない勉強を面白くできた時、その時が実は人間力とかコミュニケーションの力がついたときじゃないかなあ」

まーぺい「はい…! なんか、そういうところまで考えたことがなかったので、もう一回、気合入れ直してやりたいと思います!」

とーやま校長「ここでだから、もう一回集中して、今自分が行きたいところをもう一回見定めて、今やるべきことを頑張ろう!」

あしざわ教頭「楽しんでな!!」

そんなまーぺいには、『マルちゃん 赤いきつねと緑のたぬき』をプレゼント!
RN まーぺい、がんばれー!!

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本当の自分がわからない
先月に大学の公募推薦を受けた。結果は不合格。
試験の二週間前に、病気で無くなった祖母のためにも、必ず合格しようと心に決めて挑んだ。だから、物凄く悔しい。祖母に合わせる顔が無い。
今はセンターに向けて勉強してるけど、
時折考えてしまう。今、何のために勉強してるのかを。行きたかった大学に落ち、一般も絶望的。頭が真っ白になって、逃げ出したくなる。
わからない。どうしたらいいのかわからない。
今、自分が大好きな幕末の志士たちの言葉を
見て、やる気を出そうとするけど、やはり出ない。苦しいです。
吉田松陰 門下生
男性/18歳/茨城県
2015-12-28 21:15




吉田松陰 門下生 茨城県 18歳 男性 高校3年生

とーやま校長「今ちょっと苦しいんだね。センターまであともう3週間くらい? 今、そこに向けてなかなか集中できない…」

吉田松陰 門下生「そうですね…」

ずっと応援してくれていたおばあちゃんに合わせる顔がないという、RN 吉田松陰 門下生。

吉田松陰 門下生「小さいころからずっとお世話になっていたからいい報告がしたかったので、それが悔しいです」

武田鉄矢先生「悔しいのはよくわかるけど、ばあちゃんが君に対していちばん望んでたのは、君が生き生きと学校生活を送ってる姿じゃないかなあ。君がその学校に行ってすごく楽しくて仕方がないとか授業が面白くて仕方ないとかいう報告がばあちゃんは聞きたかったんじゃない? だったら自分が目指してた大学に落ちたとかセンターが迫ってきて頭が真っ白とかっていうのは全部横に置いといていいんじゃないの? そんなことは別に大したことじゃないよ。」

吉田松陰 門下生「はい…!」

武田鉄矢先生「君が、もっとも気に入った大学に行って、そこで素敵な学校生活を送れそうだっていう予感がいちばん大事なんじゃないかなあ。何でもそうだと思うけど、俺の事を話すけど…」

高校生の頃、坂本龍馬が大好きで、グループにも“海援隊”という名前をつけた武田鉄矢先生。
本当は高知大学に行って、坂本龍馬が生まれたところの隣あたりのアパートに住んで、高知大学に行って坂本龍馬の勉強がしたかったそう。
桂浜の龍馬像の下で『あなたのことを勉強したいから弟子にしてくれ』と泣いたこともあったけど、高知大学には合格できず、当時は、目の前が真っ暗になってしまった…。
結局、滑り止めで受けた大学に入って、ちょこっと先生になりたいと思って、先生になる道を歩き始めた武田鉄矢先生。
すると高校時代に組んでいた仲間がやってきて、もう一回音楽をやろう、と海援隊を再開したそう。

武田鉄矢先生「ということは、高知大学に合格してたら、海援隊はなかったんだよ。この辺が不思議なところで、もっと不思議なのは、大学に4年生まで通ってたら急に先生になるのが嫌になってさ、フォークシンガーになりたくてさ。だって、なんか小さな喫茶店で歌ってるんだけど、うまいヤツがいっぱいいるんだけど、そいつらと歌ってるうちにメラメラと燃えてきて。そのときのライバルがチューリップ、甲斐バンドの甲斐くんがいて、東京から売れなくて戻ってきた井上陽水っていうシンガーもいたよ」

(チューリップ先生も甲斐バンドの甲斐先生も、井上陽水先生も、今ではみんなも知っているくらい有名だよね!)

武田鉄矢先生「そんなヤツらと一緒にやってるともう歌いたくてたまんなくて! それで先生になるのを諦めて東京に飛び出して行ったら、1曲ヒットしただけであと生活が苦しくなっちゃって… そしたら映画に出ないかって言われて、ちょっと演技できるってことが知れ渡ったらやってきた役がさ、学校の先生役なんだよ!」

吉田松陰 門下生「おぉぉ…」

武田鉄矢先生「すると不思議なことに! ずっと間違った道来てるんだけど、それが全部生きちゃうんだ。世の中ってさ、そんなもんだぜ!? 吉田松陰もそうだったと思うよ。だってこの人、生まれてきて何もいいことなかったのよ? 勉強して日本はこのままじゃ外国人に乗っ取られるって言って、ここからが吉田松陰のすごいとこだけど、だったらすごい外国人のところで勉強しようって言って、黒船に潜り込もうとしたら、捕まって死刑になっちゃったんだろ?」

吉田松陰 門下生「はい…」

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武田鉄矢先生「死んでいくときの吉田松陰の歌とか知ってるよな?」

 親思ふ こころにまさる親ごころ けふの音づれ 何ときくらん

(武田鉄矢先生の解説)
お父さんとお母さんが心配なんだけど、そんな私が親を思う心よりも、お父さんとお母さんはもっと私のこと心配してくれてる。
今日私が死刑になるって聞いて、どんなに悲しむだろうなあ。という歌。

 身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留置まし 大和魂

(武田鉄矢先生の解説)
いちばん最後にほとんどやけくそで作った歌。
私はここで死刑になるけども、私の魂はきっとこの関東のどこかに留まって、私の心を残してくれる。

武田鉄矢先生「その二首の歌を残しただけで、20代の若さで死んじゃうんだよ。つまりこの人は何もいいことがなかったけど、死んだ後から彼の夢が叶うんだ。そんなことがあるわけさ、生きてると。生きて叶わなくても死んで叶う夢って絶対あるんだよ。だから人間は頑張って生きなきゃいけないんだよ。ま、そういうこったなー!」

全員笑い

とーやま校長「門下生、これ行くしかないだろ!? 気合入っただろ!?」

吉田松陰 門下生「ものすごく入りました…!!」

あしざわ教頭「何か見えた感あるよな?」

とーやま校長「電話切ったらまた今すぐ勉強始めよう!!」

吉田松陰 門下生「はい!!」

吉田松陰 門下生にも、『マルちゃん 赤いきつねと緑のたぬき』をプレゼント!
RN 吉田松陰 門下生、がんばれー!!

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武田鉄矢先生と一緒に授業できるのは22時台まで!

…のはずなんだけど、あれ…?

とーやま校長「でもまだ、いる気がするよね…ていうか、いるしね!」

あしざわ教頭「いやそんなにはっきり言われちゃうと(笑) いないんですけど、空気みたいなのは残ってますね、たしかにね」

とーやま校長「そして…んーもしもし!!」

3人目の逆電の生徒「もしもし!」

とーやま校長「校長のとーやまです!」

あしざわ教頭「教頭のあしざわです!」

とーやま校長「そして…!」

………(無音)

あしざわ教頭「いや、いないんですよ。そしてじゃなくて。校長、武田鉄矢先生もういらっしゃらないですから! …ごめんね?」

とーやま校長「いやいるから」

あしざわ教頭「これ怖い話みたいになってるけど」

newパープルモンキー 愛知県 18歳 男性 高校3年生

高卒と大卒でなぜ就職に差が出るのかというのを聞きたいという、RN newパープルモンキー。
センター試験を控えていて、判定もこのままペースを落とさずに頑張っていけば大丈夫…!という調子だそう。

newパープルモンキー「大学4年間あって、高卒でも就職できるわけじゃないですか。それでこの、大学の4年間の差って何なんだろうって。」

とーやま校長「現実的に言えば給料の差とか、待遇も違うとか、何処からこの差が来てるのかっていうのを疑問に思ってるんだ?」

あしざわ教頭「大学に行く上でちゃんと整理して、気持ちを据えていきたいってことだね」

とーやま校長「あのー…武田鉄矢先生。(←いないですよ?) どう考えればよろしいでしょう?」

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すると生放送教室にどこからか武田鉄矢先生の声が聞こえてきました…!(怖い話じゃないよ!)

武田鉄矢先生「そうですね…それはやっぱり大学の方が4年間余計に年くっちゃってるからじゃないかな。高校生が働き出す場合、経営者なり先輩なりの話を聞くところから仕事が始まるんですね。ところが大学4年生で就職した人たちは、話を聞くところからじゃなくて、話を話すところから仕事が始まるんですね。ですから、話す内容とか意見がない、知識がないということは、これは高校生扱いされるということになるわけですよ。つまり話を“聞く”高校生/話を“する”大学生、その差が就職に自然とつく。それがやっぱり、4年間の学びの差なんじゃないかな。newパープルモンキーくん、だから大学を卒業して就職する場合は、何か言うべき意見がないとダメだっていうことだよね。変なことを言うと、“質問は許されない”と。それが大学を卒業して就職する人たちのスタートになるんじゃないかな。そんな違いからだということで、ちょっと意識してみてください」

newパープルモンキー「はい!」

とーやま校長「今、話聞いてどう?」

newパープルモンキー「すごい納得しました!」

あしざわ教頭「その4年間の知識とか、考えとかを持ってることが…出来上がってくってことですかね」

newパープルモンキーにも、『マルちゃん 赤いきつねと緑のたぬき』をプレゼント!
RN newパープルモンキー、がんばれー!!

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最後に電話を繋いだのはこの生徒!

つば一郎(改) 山口県 17歳 男性 高校3年生

まわりのみんなは具体的な目標を持って大学を目指しているけど、自分は具体的にやりたいことが見つかってなくて、このまま大学に行って、お金を出してもらうご両親にも申し訳ない気持ちがあったり、このまま受験勉強を続けることに対して自分自身も不安な気持ちになってしまって、勉強が手につかなくなってしまったりするそう。

とーやま校長「なんとなくっていうと申し訳ない言い方だけど、そういうところもあって、このままでいいのかな…って感じなのか」

あしざわ教頭「大学受けないわけにもな…っていう気持ちなんだね」

とーやま校長「目標がないとやっちゃいけないのかってことですけど…どうですか?武田鉄矢先生(←だから、いないですよ…!)」

と、ここでまた声が聞こえてきました…!

武田鉄矢先生「つまり自分の気持ちが半端で定まってないということなんだろうけど、いいんじゃないかな? 大学ってそういう意味では何の目標もなく4年間のうちに何か起きないかなあって、待ちの姿勢なのでね、つば一郎くん、少しそんな気持でもいいんじゃない? でもほんのわずかでも、なんでもいいから、目標みたいなものをこっそり探してみるといいわな。人生の目標なんか、みんな問い詰めると何もないんだよ。で、何を目標にするかっていうのは、たまたま頭をよぎったことでもなんでもいいんだ。俺はね、小中高、本当、ボンクラだったんですよ。先生からあんまり可愛がられたことがないのね。顔が大きいし体ごついし、そういう可愛げがないんだな。顔が老けてるから高校に入学した時ダブってると思われて3年生から囲まれたし(笑) その高校の時に、“俺みたいなヤツが先生になったら面白いんじゃないかな”と思ったのよ。それで大学に行って教員の勉強してたのよ。ところが全然面白くないんだ。実際に教壇に立ったこともあるけど、教科書に書いてあることを教えなさいって言われても、子供が眠たそうな顔をしてるっていうのが嫌だったんだよね。それで45分授業で、坂本龍馬はえらかったっていう話をしたんだ。そしたら本物の先生から“あんたは教師には向かん”て言われたの。それでちょっとしおれた顔をしてたんだけど、その先生がすごい意外なことを言ったんだよ。“あんたは教師には向かんが先生には向いとる”っていう」

つば一郎(改)「ほぉー…」

武田鉄矢先生「“武田くん、先生と教師は違うもんね”って。“文部省の言うとおりきちっと教える、そんな職人が教師たい、あんたは違う。”って。“あんたが入ってきたら子供たちが目ばキラキラさせとる。今日も変わった話するぞコイツはって。それが先生たい。”って。でもやっぱり俺は途中で嫌になって、自分のやってるフォークソングっていう音楽ジャンルがすごく楽しくなったので、ついに大学4年の時に家出を決行するんだよ。母親には申し訳ないと思ったけど、フォークシンガーになりたいっていう話をした。そしたら母親が指を1本出して、1年以内だって、“お前みたいな子が東京に行って芸能人になれる道があるはずがない”と。それは納得して、1年だけ東京で好き勝手やってみようって気持ちになって、夜汽車に乗っかって東京にやってきた。それで1曲あたってぱっとせずっていう変遷を経ながら3年の苦労を踏んだら突然テレビ局の人に中華料理屋に連れて行かれて、“荒川の土手を歩く先生の役やってみないか”って言われて、その番組で先生役やったら大ブームになっちゃって。そしたら母親が電話口で笑いながら“お前はバカやけん、福岡県の先生にしよと思ったら、今はテレビで嘘の先生しよる”って言われて。つまり、そこさね! その人生を信じるか否かさ。 目標がなくても大学に行っていい理由、これでわかったかなあ? つば一郎!」

つば一郎(改)「はい! わかりました!!」

とーやま校長「もやもやしたの、晴れた?」

つば一郎(改)「だいぶ晴れました!」

とーやま校長「行った先でいろんな人と出会うんだろうし、いろんなもの見るんだろうし、いろんなこと学ぶんだろうし、そこでたまたまポッて浮かんだものでもいいんだろうし!」

あしざわ教頭「そんでそれがまた変わるかもしれないしね! 何が起きるかわからないからさ」

つば一郎(改)にも、『マルちゃん 赤いきつねと緑のたぬき』をプレゼント!
RN つば一郎(改)、がんばれー!!

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そして本日の黒板は、武田鉄矢先生に書いてもらいました!

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『 あなたはあなたの名を人に呼ばれているうちにあなたになる。 』

一種他者性の問題で、「私は、あなたを経由してしか私になれない」の。これが物事の考え方なんだ。
そのいい例が、名前。なんで名前がついてるかっていうと、人にその名を呼ばれて、「私」が呼ばれているうちに、「その名前の人」になるんですよ。
「私」は「私の名前」を「私」でつぶやいても、「私」にはならないんですよ。
人に呼ばれて、初めて「私」は「その名前の私」になるっていう、人を経由することによって、初めて「私」は「私」になり得るという、そういう理屈です。

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武田鉄矢先生、本日はありがとうございました!
ぜひ、また来てお話聞かせてください!!

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そして『マルちゃん 赤いきつねと緑のたぬき』が当たった生徒はコチラ!!

副級 千葉県 15歳 女性
ニホンジン 岩手県 17歳 男性
ひとみん♪ 愛知県 17歳 女性
Tell-Tell Boy 兵庫県 18歳 男性
長月の蝉 神奈川県 15歳 男性
ふわふわ戦隊モチグマン 愛知県 18歳 女性


おめでとー!!
たくさん食べてねー!!

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
 
【逆電リスナー】
まーぺい 長崎県 15歳 女性
吉田松陰 門下生 茨城県 18歳 男性
newパープルモンキー 愛知県 18歳 男性
つば一郎(改) 山口県 17歳 男性
 
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
 
【オンエアリスト】
22:12 少年期 / 武田鉄矢
22:27 NIPPON / 椎名林檎
22:52 新しい人へ / 海援隊
23:23 STAR TRAIN / Perfume
23:35 スタートライン / 海援隊
23:49 人として / 海援隊
23:52 声援 / 海援隊
 
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
 
俺、実は金八先生の本持ってるくらい大好きなので、
今日はとにかく嬉しいです!!
 
校長のとーやま
 
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
 
これからも
あなたと関わっていこう。
 
教頭のあしざわ
 
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

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