熊本地震で被災したみんなの話を聞かせて欲しい。

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『 悔しさと怒りと 』


悔しさと怒りと
今日部活のサッカーの試合がありました。
結果は10-0というスコアで大敗しました。ゴールキーパーとして屈辱でした。この悔しさは言葉では言い表せません。ほんとにこの後何をどうすればいいのか、モチベーションを保つことすらできそうになく、できるなら逃げ出したいです。
そして、負けてもヘラヘラしているチームメイトがいて怒りを覚えました。なんでそんなにヘラヘラできるのか僕にはわかりません。キレようと思ったけど何を言われるかわからなくて、結局言えませんでした。引退まで半年程度、不安で仕方ありません。
拙い文章、長文失礼しました。
BUMP大好きUBPM
男性/17歳/兵庫県
2016-10-10 15:49




とーやま校長「UBPMはまだ何も整理がついていない状態だと思う。こういう時は、誰に何を言われても心の芯にまで言葉が届かないかも知れない」

あしざわ教頭「優しい言葉が逆に不快に思えて、悪循環になっちゃったりしますよね」

とーやま校長「先週金曜日のセカオワLOCKS!でセカオワ先生も似たようなお話をしていたけれども、今のこの状況は(RN BUMP大好きUBPMにとって)いちばん下。ただ、これはチャンスでもある。今は心に言葉が入って来ないかもしれないから、まだわからなくてもいいよ。
でも、気には留めておいて欲しい。前向きに考えれば、"次に行ける場所に来れた"と捉えることもできる。
悔しいしムカつくかもしれない。でもこれは、時間がかかってもいいから受け入れないことには、前に進むことはできないよ」

あしざわ教頭「"悔しい"とか"ムカつく"と思っていることが救いだなって僕は思います。これがこの後、きっとエンジンになるでしょう。今は整理できないかもしれないけど、これが"じゃあ、どうしよう?"になれば、動き出すきっかけにはなるはず。今はきつくてもこれをパワーに変えて欲しい」

とーやま校長「いきなり次なんて行けないんだから、時間がかかってもいいよ。ぐるっと回って色んなものを見て、色んなものを感じて、この日がどんな日で、何を自分にもたらしてくれたのか。それがわかる日が来るはず!」

RN BUMP大好きUBPMは今日、始まったんだよ!
あと半年も時間がある!
不満は愚痴ではなくて、チームを良くするための気持ちや言葉。
ちゃんと伝えて本気でやってみよう!



今夜の1曲目は、Shout it Out先生の新曲を初オンエア!


♪ DAYS / Shout it Out


とーやま校長「Shout it Out先生が言ってくれていることは、自分で"辞める"という決断さえしなければ、ゆっくりでもちゃんと進むということだよ! Shout it Out先生自身も色んなことがあったけど、辞めずに"進む"という決断をしたからこそ、こんなにピッカピカの曲を俺たちに届けてくれた。RN BUMP大好きUBPMも辞めるという選択肢さえとらない限り、ちゃんと前へ進むことができるからね!」

『DAYS』はShout it Out先生がメンバー2人体制になって、初めてのシングル!

サポートメンバー2人と一緒に4人で活動を続けているということですが、
このサポートメンバーは2人とも閃光ライオット出身とのこと。

とーやま校長「俺、初めて知ったんだけど、ギターは閃光ライオット2014の準グランプリバンド、climbgrowの近藤和嗣先生! それで、ベースは2011年のファイナリスト、the unknown forecastの細川雅弘先生!」

あしざわ教頭「おお!」

とーやま校長「ちなみに、Shout it Outのドラムの細川千弘先生のお兄ちゃん…!」

あしざわ教頭「え、そうなんですか!?」

とーやま校長「俺、6年間も、もちろん2011年も司会をやらせてもらって、…知らなかったんだよね。なんで言ってくれなかったんだろう」

あしざわ教頭「チャンスは何回もありましたよね(笑)」

とーやま校長「なんだろう、このモヤモヤは(笑) 前に進むためにもう一回『DAYS』を聴きたいね」

あしざわ教頭「進む方向がちょっと違うんですよ(笑)」

この曲はTOKYO MXやMBSなどで現在放送中のアニメ"DAYS"のエンディングテーマ!
Shout it Out先生のニューシングル『DAYS』は、12月7日リリースだぞ!



今日は10月10日。
もうすぐで、熊本地震から半年になります。

最初の地震が起きたのは、4月14日でした。
それから、半年で、2000回以上の余震があって、
その後で人が亡くなってしまった豪雨があって、台風があって、
先週には、阿蘇山の噴火もありました。

今も、熊本県の現地では、家を失って、避難所や仮設住宅、
"みなし仮設"で生活をしている生徒が、たくさんいます。

あしざわ教頭「"みなし仮設"というのは、元々あったマンションやアパートを仮設住宅代わりに使った家のことですよね。仮設住宅だけでは数が全然足りないということなんです」

とーやま校長「いまだに家が見つからないという被災者もいらっしゃるし、もし仮設住宅に入ることができたとしても、今のところ住むことができるのは2年ぐらいが目途になっているところが多いらしい。"2年でどうすればいいの?"ってみなさんもお思いだと思う。熊本、大分、九州のみんなの家はどう?」

あしざわ教頭「ひょっとしたらみんな遠慮してるのか、掲示板に書き込みをしてくれる生徒も減ってきたので、ずっと気にはなってるんですよ」

とーやま校長「そうだね。実際に、ニュースとかインターネット検索の結果とかでも、最新の情報が8月だったり9月だったりするんで、今日は、あの熊本地震で被災した生徒のみんなに、話を聞いていきたいと思っております」

あしざわ教頭「僕たちも、6月に熊本に行かせていただいたんですけど(⇒その時のレポートはこちら)、もう、4ヶ月前なんですよね。なので、今のみんなの様子を聞かせてもらいたいです」

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あれから変わったこと、変わらないこと。
今、不安や不満を感じていること。
これからのこと。
復興の現状。
避難所や仮設住宅やみなし仮設での生活。
親や親戚、先生や友だちから聞いた話。

君が今、不安に感じていること、困っていること、考えていること、
何でもいいので教えて欲しい。
学校掲示板もしくはメールで待っています。

最近は、熊本や九州だけでなく、全国的に起きている地震や、強い台風で、
大きな被害を受けている生徒もたくさんいると思います。
もし、このタイミングで誰かに聞いてほしい話があれば、ぜひ教えてください。

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ここでお知らせが2つあります。

先月まで、毎週水曜のレギュラー授業を担当してくれていた、
この学校の、走る! 体育の講師! KANA-BOON先生!
この授業の休講にともない、KANA-BOON掲示板は、
今週金曜日の夜12時をもって、いったん、閉じさせてもらいます


そして、ゲスの極み掲示板も、今週金曜日の夜12時で閉じさせてもらいます

KANA-BOON先生とゲスの極み乙女。先生に伝えたいことは、今週中に掲示板に書き込んでほしい!



さあ、今夜は熊本地震で被災した生徒の話を聞いて行くぞ。


いまでも
4月にあった熊本地震
あれから半年
私の住んでいる地区は被害が大きく
今まで見ていた建物が姿を消していってます
また,一昨日は火山噴火があり,
まだまだ安心した生活を送る事は厳しいかもしれません
だからこそ,早く元の生活に戻るように
まだまだ自分に出来ることをたくさんしていこうと思います!
がまだせ熊本!!

最後に 全国から多くの支援
ありがとうございます!
みさはん
女性/18歳/熊本県
2016-10-10 19:01




みさはん 熊本県 18歳 女性 高校3年生

とーやま校長「この"がまだせ"ってどういう意味なの?」

みさはん「"がんばれ"とかポジティブな方の意味です」

とーやま校長「"がまだせ"って結構使う言葉?」

みさはん「あんまり使わないんですけど、やっぱり地震の時にみんな使っていて、"ああ、あったな〜"みたいな感じでした(笑)」

とーやま校長「いいね! "がまだせ"!」

あしざわ教頭「力強い言葉ですね」

RN みさはんは、被害の大きかった益城町の隣、東区に今も住んでいるのだそう。
地震のあった時は、弟と一緒に自宅の2階にいたとのこと。

とーやま校長「びっくりしたよね。家は大丈夫だったの?」

みさはん「家はなんとか、"一部損壊"という状態(少しヒビが入ったくらい)でした」

とーやま校長「じゃあ住むことはできているんだね」

みさはん「はい」

とーやま校長「でも、ヒビが入ってるってことは、次にまた大きいのが来たらどうなるかわからないから怖いね」

みさはん「怖いです」

RN みさはんは阿蘇山の噴火も大丈夫だったそうで一安心。
地震の時、家族はみんな無事だったのだけど、学校の再開は約1ヶ月もかかったのだそう。

とーやま校長「休校の間どうしてたの?」

みさはん「自分にできることを、と思って、ボランティアや、1歳と2歳のいとこの子守をしたりしていました」

とーやま校長「子守をしてみてどうだった?」

みさはん「ちょっと大変だったかな(笑)」

とーやま校長「そういう、親が普段やっていることをやってみて、その大変さがわかったんじゃない?」

みさはん「はい。実感しました」

とーやま校長「そうだよね。休校のひと月ぐらい、あと他にどんなことが大変だった?」

みさはん「余震が続いて、それで、いつまた大きい地震が来るかわからなかったことです」

とーやま校長「今でもまだ、"もしも大きい地震が来たらどうしよう"ってどこか備えてる気持ちでいる?」

みさはん「はい。備えている気持ちはありますね」

あしざわ教頭「心の中が落ち着くっていう状態が、あんまりないってこと?」

みさはん「やっぱり地震前と比べたら、全然ないです(笑)」

ダンス部に所属しているというRN みさはん。
練習している場所が4階にあり、余震が続くと揺れが大きいのでびっくりしてしまうのだそう。

とーやま校長「みさはんは、今後の余震とかの為に、どんな備えをしてるの?」

みさはん「すぐに持って逃げられるように、家では必要な物を固めて置いています」

とーやま校長「みさはんももちろんそうだけど、俺たちもみんな必要だからね。日本という国に住んでいたら、被災の可能性はゼロじゃない。俺も、東日本大震災の時から、一応リュックに水とかビニール袋とかティッシュ、替え、あとは目が悪いからスペアのメガネもちゃんと置いておくようにしてる。そういうことを普段からやっておくことは大事だよね」

みさはん「はい、そうですね」

とーやま校長「みさはんの友達はどうなの?」

みさはん「友達は、何人か家に住めなくなってしまったんですけど、その他はまあ大丈夫ですね」

とーやま校長「その友達は仮設住宅に住んでるの?」

みさはん「いえ、仮設住宅じゃなくて(親戚などの家へ)引っ越しました」

とーやま校長「友達とはどんな話をした?」

みさはん「やっぱり一番は、"無事でよかった〜"って、なんか泣きそうになりました(笑)」

とーやま校長「(震災後)はじめて会った時はやっぱりぐちゃぐちゃってなったか。でも嬉しかったよね」

みさはん「はい、嬉しかったです」

とーやま校長「今日は10月10日だけど、今の、みさはんが住んでる東区はどういう状態になってるの?」

みさはん「今は、家の取り壊しはまぁまぁ進んでいて…」

とーやま校長「でもまだそんなに進んでいるわけじゃないんだ?」

みさはん「そうですね。まだ家の中が見えてる住宅があります。壁が地震で剥がれてなくなって、そのままのところとかありますね」

とーやま校長「俺らは6月に熊本にお邪魔させてもらって、益城町とか色々回って見たんだけど、あの時は地震から2ヶ月だからまだ全然手つかずで、(損壊した家に)札とかも貼られていてまだ手が回らないんだろうなって思ってた。でも、半年でもまだそういう状況のところがたくさんあるんだね」

みさはん「はい、ありますね」

あしざわ教頭「ずっとあるっていうのは、どういう気持ちになるの? やっぱりキツい?」

みさはん「最初はやっぱりキツかったですね(笑) 今は、慣れたらダメなんですけど、ちょっと慣れが出てきてしまった気がします」

とーやま校長「慣れたらダメなところももちろんあるだろうけど、みさはんがそういう状況を受け入れるっていうこともまたすごく大事なこと」

あしざわ教頭「前に行くためにはそうだね」

とーやま校長「そこから動けることも出てくるよね。だから俺なんかが言えることじゃないけど、この半年間、みさはんはいっぱい色んな思いを巡らせて、考えもたくさんあると思う」

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RN みさはんは、現在、高校3年生で受験生。
今、2次試験に向けて、本格的に勉強をしているところなのだそう。

とーやま校長「調子はどう?」

みさはん「ぼちぼちかなぁ(笑)」

とーやま校長「ぼちぼちか(笑) こっから上げていかないといけないってことね」

みさはん「はい(笑)」

とーやま校長「大学に入って、将来こういうことをしたい、とかはあるの?」

みさはん「はい。将来、幼稚園の先生になりたいです」

とーやま校長「いいね! どうして幼稚園の先生になりたいの?」

みさはん「中学生の時に職場体験があって保育園に行ったら、自分にとってここが一番楽しい場だなと思ったからです。あと、今回の地震でいとこの世話をして"こういう仕事に就きたい"っていう思いが強くなったので、進路を決めました」

とーやま校長「小さな子供は、地震なんか何が起こっているかわからないと思う。そういう時に周りの親とか近くにいる人とか、もちろん幼稚園の先生も、子供にとって大切な存在になる。受験勉強でしんどい時こそ、未来の自分の生徒の顔を想像してみて。きっと、皆みさはんのもとに寄って来るから」

RN みさはんは、熊本の学校に決めているのだそう。
本当は県外に出たいと思っていたけれど、地震があってから、やっぱり地元に残りたいという気持ちが強くなったとのこと。

とーやま校長「地震の前と今で、地元の熊本に対してどんな気持ちの変化があった?」

みさはん「いいところだな、って思います。人もあたたかいし、やっぱり好きだなって気持ちが強くなりました」

とーやま校長「それで地元に残るって決めたんだね」

みさはん「はい」

とーやま校長「でも、もう将来面倒を見る子供たちはいるってことだからね。3〜4年後には先生になってる可能性があるってことでしょ? 今日生まれた子が生徒になるかもしれないし」

あしざわ教頭「そうだね」

とーやま校長「その子はたぶん、大きな地震があったことを知らないで大きくなってくかもしれない。だけど、こういうことがあったんだよって教えていくことも、みさはんもそうだけど、俺たちもやるべきことだと思う」

RN みさはん、とりあえず今は勉強をがんばろう!
みんなに向けて、改めてメッセージをもらったぞ。

みさはん「(書き込みと)同じことになっちゃうんですけど、すごくたくさんの支援をもらったり、遠いところでは宮城など、東北でも大変だったのにわざわざこっちまで来てもらったりしたので、お礼を言いたいです

とーやま校長「熊本の大西市長のTwitterにも、そういうことがいっぱい書いてあったね。今これを聴いていてくれてる人も、こういうことがあったと思い出して、また自分の中で動きを出すこともあると思う。サイトを見たけど、まだボランティアの募集もされてるんだよね? そういうところにまたお邪魔させてもらうこともあるかもしれない」

お話を聞かせてくれてありがとう! RN みさはん!
勉強"がまだせ"!


♪ 遠く遠く / さかいゆう


とーやま校長「自分の家にヒビが入っているとか、こうやって話を聞いても、遠くで起きたことってなかなか実感がわかないこともあると思う。でもそこで終わってしまうと本当に何にもならない。俺たちは考えることができるし、思いを浮かべて馳せることもできる。今のみさはんの話を聞いて、ひとごとではないんだよってことを改めて言いたい」

あしざわ教頭「みさはんが子供たちにこのことを伝えて、大事に育てていってほしいなってすごく思いました」

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続いて話を聞かせてくれる生徒は…


寒くなってきましたね(*_*)
こんばんは!熊本は今日ぐらいから朝がとても寒いです。地震があった夜も少しまだ寒かったなあと思い出します。以前より余震も少なくなり、地震を意識することも少なくなってきたと思います。でもまだまだ復興までの道のりは続いてます!これからも頑張るばい熊本!
広く!深く!!
女性/18歳/熊本県
2016-10-10 22:31




RN 広く!深く!!は、熊本地震の直後に逆電で話をさせてもらい、更に6月の熊本訪問の時にも会わせてもらった生徒。
 ⇒6月の熊本レポート「熊本大分−九州地方にいる君へ
 ⇒4月18日(月)生放送教室「掲示板逆電
 ⇒6月29日(水)生放送教室「エフエム熊本から生放送!!

広く!深く!! 熊本県 18歳 女性 高校3年生

とーやま校長「あの時は俺が勝手に歌を聴かせちゃってごめんな」

広く!深く!!「いえいえ! 全然! 楽しかったです(笑)」

とーやま校長「改めて、広く!深く!!は、どこに住んでるんだっけ?」

広く!深く!!「西原村です」

西原村も被害が大きかった地域。
RN 広く!深く!!と最初に逆電した時は、避難所の外から話を聞かせてもらった。
その後、6月の熊本からの放送では、校長たちと会ってもいる。

とーやま校長「6月には学校はもう始まってたんだもんね?」

広く!深く!!「はい、始まってました」

とーやま校長「あれから、どんな毎日を過ごしてるの?」

広く!深く!!「余震も前よりは少なくなったからか、前はちょっとした音や振動にも敏感に反応していたんですが、それもだいぶなくなりました。周りの景色も、住めない家が取り壊され始めたり、もとに戻ったり、新しくできたり、(復興が)進んできているなと思います」

とーやま校長「色んなことが動き始めたなって実感してる?」

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広く!深く!!「はい、そうですね」

とーやま校長「それは良かったことだよね。学校の雰囲気とかはどう?」

広く!深く!!「そうですね。私は高3なので学校行事がラストだったんですけど、体育大会も中止になって、やりたかったなという気持ちも大きいです。でも、その気持ちを勉強に繋げようという雰囲気です」

とーやま校長「他の友達も、地震前と同じところに戻ることができてるのかな?」

広く!深く!!「そうですね。だいぶ。"あの日から○ヶ月経ったね"とか前は言っていたんですけど、今は言わなくなりました」

とーやま校長「それは広く!深く!!にとっていいことなのかな?」

広く!深く!!「…いいことですけど、やっぱり忘れられないことなので、どっちにも捉えられます」

とーやま校長「震災の記憶を失くすということじゃなくて、ちゃんと持ちつつ、今やらなければならないことをがんばる、っていうことなのかな?」

広く!深く!!「たぶん、そうだと思います」

とーやま校長「家は大丈夫だったんだっけ?」

広く!深く!!「はい。住んでいます。サッシが地震の時に飛び出たので、今まではそれを無理矢理はめこんでたんですよ。でも直してもらって、扉の開け閉めができるようになりました」

とーやま校長「ここまで来るのに結構時間がかかったね」

広く!深く!!「はい。まあ半年経っていますし」

とーやま校長「そうだよね。他のところは大丈夫?」

広く!深く!!「ヒビは入っていますけど、全然バッチリです」

とーやま校長「バッチシ? どんとこい?」

あしざわ教頭「それは良かった(笑)」

広く!深く!!「バッチシです(笑)」

あしざわ教頭「家族のみんなの様子はどうなの?」

広く!深く!!「全然大丈夫です。元気ですよ」

とーやま校長「バッチシ? 受験勉強の方も、もちろんバッチシだ!」

広く!深く!!「は、はぁ…(笑)」

とーやま校長「あれれれれれ?(笑) あんまり勉強できてないの?」

広く!深く!!「朝早くから夜遅くまで、学校では勉強をしているんですけど、家に帰ったらちょっとダメですね。自分の弱いところというか…」

とーやま校長「寝ちゃう?」

あしざわ教頭「なにしちゃうの?」

広く!深く!!「ご飯を食べると眠くなっちゃうんです(笑)」

あしざわ教頭「(笑)」

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とーやま校長「不思議だよね〜。なんでお腹がいっぱいになると眠くなるんだろうね? じゃあ食べる前に勉強しようか!」

広く!深く!!「はい、します(笑)」

とーやま校長「受験の本番はいつ? 来年、年明けてから?」

広く!深く!!「はい、そうですね」

とーやま校長「ちょっとがんばろう」

広く!深く!!「はい!」

あしざわ教頭「後悔する前にやろう!」

広く!深く!!「はい!」

とーやま校長「何か伝えたいことはある?」

広く!深く!!「受験勉強もそうなんですけど、朝早くに送ってくれたりお弁当を作ってくれたりする親にも、朝早く学校に来て下さる先生方にも、そして、熊本の支援をしていただいている全国のみなさんにも、本当に感謝の気持ちで日々を過ごしたいなと思っています

とーやま校長「言ってくれて、俺たちもありがとう! 例えば親とかに感謝を伝えるのって、正直恥ずかしいでしょ?」

広く!深く!!「はい」

とーやま校長「言うに越したことはないけど、でも恥ずかしいんだったら言葉にせずとも、お前が今、まず受験勉強をがんばる。そして合格する! それが何よりも"ありがとう"の言葉に代わるものだと思う。だから、お腹がいっぱいで眠くなった時は、誰か大切な人のことを考えて、その人の笑顔が見たいからもうちょっとがんばってみる、ということを考えたら結構いけたりするから」

広く!深く!!「はい!」

受験がんばれ! RN 広く!深く!!
ありがとう、またね!


♪ 青空 / RIP SLYME



続いて、熊本地震について話を聞かせてくれたのは…



あの地震からもう直ぐ半年です。
最初地震が来た時に比べて夜中の余震で目が醒めることは少なくなりました。
でも、まだ揺れが怖いです。
風で窓ガラスが揺れたりすると体に力が入って心臓がバクバクします。
私は母方の祖父母が震源地の近く益城町に住んでいます。
家は半壊で部屋の壁にヒビが入って家具が倒れて仏壇は壊れるなどすごく大変でした。ボランティアにも参加しましたが酷い状態に言葉が出ませんでした。
今でも時間がある日は益城町に行くのですが、まだまだ地震の爪痕が大きく残っていてもうこのままなんじゃないかとか変な不安を感じてしまいます。
未だに夢で地震のことを見たり、スマホの警報のサイレンの音で泣きたくなったりします。
こんな状態が続くことが怖いです。
少しずつ自分の中にある傷が治ることを祈るばかりです。
益城町は私が小さい頃よく遊んでいた馴染みの街です。早く復興できたらいいなと思います。
もう二度と同じことにはあいたくないです。
当たり前を当たり前に過ごせる時間を二度と失いたくないです。
あきゃたん
女性/17歳/熊本県




あきゃたん 熊本県 17歳 女性 高校3年生

とーやま校長「あきゃたん、ちょっと話を聞いても大丈夫?」

あきゃたん「大丈夫です!」

RN あきゃたんは、地震が起きた時に家族とリビングにいたのだそう。
テレビを見たりLINEをしたりしていたら、ちょっと揺れた後に大きく揺れて、びっくりして動けなかったそう。

とーやま校長「ニュースで(地震の)事実を知ったと思うんだけど、そこから、改めて、あきゃたんの中でどういうものが変わった?」

あきゃたん「最初は"あー、被災者なんだー"と思いました。それがどんどん現実になっていくのがすごく怖かったです。今でも警報のサイレンの音や、窓ガラスが風で揺れることがすごく怖いです。そんな感じで、昔は怖くなかったものが怖くなりました」

とーやま校長「サイレンや風は日々過ごすことにはよくあることだから、精神的にも負担が大きくなってしまったね」

あきゃたん「はい。大きくなりました」

あしざわ教頭「ちゃんと寝られてる?」

あきゃたん「地震から1週間ぐらいは、1日に1時間半〜2時間ぐらいしか寝れなかったです」

とーやま校長「そういう話は、家族とか友達とかにはしてるの?」

あきゃたん「寝れない時は、地震の後すぐぐらいから親友とずっと電話をしていました。"早く学校行きたいね"とか"みんな大丈夫かな"とか話していました」

親友と話をしていたら、安心して落ち着くことができたと語るRN あきゃたん。

とーやま校長「やっぱり友達って大切だな」

あきゃたん「はい」

とーやま校長「こんな言い方はしたらいけないんだろうけど、実際"友達は大切"ってよく口にするし文字でもよく見るけど、でもなかなか実感がないじゃん。だけど、今回地震があったことによって、"今まで目に見えなかったところが見えた"っていうのは、あきゃたんにとって良かったことだよね」

あきゃたん「はい、良かったです!」

とーやま校長「ここに気づくことができる、できない、というのは、生きていく上で全然違うと思う。あきゃたんがそう思うってことは、友達もそう思ってくれているってことなんだって感じる。これはすごく大きいよ!」

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あきゃたん「はい!」

RN あきゃたんも受験生。
本番はちょうど1ヶ月(+2日)後で、今は詰め込み期間なのだそう。

とーやま校長「将来なりたいものとかあるの?」

あきゃたん「理学療法士になりたいです」

とーやま校長「おお! どうして?」

あきゃたん「最初、習いごとで腰を悪くした時にお世話になって、治るのがすごいなって思っていました。その後地震が来て、活躍したのが理学療法士の方だったという話を聞いて、なることを決めました」

とーやま校長「これから、たくさん助けてあげてな」

あきゃたん「はい! がんばります」

RN あきゃたんからも、伝えたいことを聞かせてもらったぞ。

あきゃたん支援物資とかたくさん送ってもらって、本当に力になったし、たくさん感謝しました。それと、当たり前が一瞬で消えてしまったので、みなさんには毎日をもっと大切に生きてほしいなと思いました

とーやま校長「ありがとう! 忘れてしまうことがないように、あきゃたんの今の言葉はみんなの体に入ったし、放送後記としても残るよ。俺たちもそこをしっかり気をつけて生きていくね」

あきゃたん「はい!」

あと1ヶ月(+2日後)、がんばれ!
ありがとう! RN あきゃたん!!



さあ、今日の黒板はこちら。

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『 名前 』

こうやって友達から話を聞くと、こういう状況なんだと普通に思うことができる。
これが、例えば"熊本地震"という言葉だけだと、どうしても見えないものがあって遠くのことのように感じてしまうだろう。
だから、地震に関係がなかったみんなも、今日のように名前を聞いて思い浮かべたら、話してくれた生徒がどういうところにいてどういうことをしているのか、自然と想像できるはず。
今なにが起きているか分からない時こそ、名前をちゃんと思い浮かべて口に出したら、考えられるし、想いを寄せられるのではないだろうか。


♪ For you / WANIMA


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【FAXイラスト】


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RN さくらどうふ


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RN ラスカルハッピー


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RN ちいさなひにむかうほし


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RN 小悪魔ラスカル




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【逆電リスナー】
みさはん 熊本県 18歳 女性
広く!深く!! 熊本県 18歳 女性
あきゃたん 熊本県 17歳 女性

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【オンエアリスト】
22:06 DAYS / Shout it Out
22:26 366日 / 上白石萌音
22:49 遠く遠く / さかいゆう
23:17 Miracle Worker / Perfume
23:41 青空 / RIP SLYME
23:52 For you / WANIMA

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名前思い浮かべて、思いを飛ばす!

校長のとーやま

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声を聴くと安心する。そんな相手を想像しよう。

教頭のあしざわ

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生放送教室 放送後記一覧

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LOCKS!SCHOOL OF LOCK!の講師陣

  • ミセスLOCKS!

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  • Saucy LOCKS!

    Saucy Dog

  • 宮世琉弥

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    乃木坂46(賀喜遥香)

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    乃木坂46(井上和)

  • SEVENTEEN LOCKS!

    SEVENTEEN

  • INI LOCKS!

    INI

  • 景井LOCKS!

    景井ひな

  • ビーバーLOCKS!

    SUPER BEAVER

  • 新しい学校のリーダーズLOCKS!

    新しい学校のリーダーズ

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