今夜も引き続き「掲示板逆電」!!

2016.11.22

生放送教室

『大丈夫か？』

今朝の書き込みから紹介するぞ。

■ たった今
6時頃に五弱の地震がありました。福島中通り在住です。突然大きな地震が来て、家族全員飛び起きました。本棚の本と積み上げられた衣装ケースが最初の横揺れ落ちました。直ぐ様本棚と食器周りに椅子でバリケードを作って処置をしましたが、今も余震があります。微弱な地震が数分おきにあって不安です。

あかばね
女性/16歳/福島県
2016-11-22 06:54

とーやま校長「ニュースでもたくさん報道されているけれども、今朝、福島、茨城で震度5弱の地震が発生した。俺が住んでいる東京でも震度4ぐらいの揺れだったし、結構長く揺れて5年前の3月11日を思い出した」

福島や宮城などの広い範囲で津波警報が発令され、
仙台市では1m40㎝の津波を記録。

とーやま校長「川が逆流する映像もニュースで流れたりして、"沿岸部の人はただちに安全な場所へ避難をして下さい"という呼びかけもあって、3.11の事を思い出した生徒もいたと思う」

あしざわ教頭「東京ですら、僕らでも思い出す感覚があったから、現地の人たちは余計に怖かったと思います」

とーやま校長「川が逆流しているニュース映像で、隣の道路を結構車が走っているのを見て不安に思ったりもしたんだけど、くれぐれも、避難し過ぎて悪いことはないと思うから、大げさなぐらいやっても間違いはないと思う」

あしざわ教頭「あれだけテレビで叫んでいたのは、本当に安全を期するためだから、逃げる時は逃げないといけないと思いますね」

日頃の準備や訓練も必ず役立つから、
東北に限らず、全国のみんなもぜひ気をつけてほしい。

♪ 光　／　RADWIMPS

■ 人間開花
人間開花フラゲしました！RAD先生の新曲を聞く時はいつも呼吸しずらいくらい胸がギュッとなります。共感できたり、切なかったり、元気がもらえたり、何故かとてつもなく怖かったり。RADWIMPSは私にとって凄く大きい存在で、出会えた事にとても感謝です！今回のアルバムも私にとって大切な１枚になりそうです。

マジですげぇ弱虫ちゃん
女性/17歳/埼玉県
2016-11-22 18:18

■ 人間開花
人間開花！フラゲ日ということでテスト初日ながら終わって速攻で買いに行きました!!
帰ってすぐに全曲聞いてみてとにかくすごいいいアルバムだなあと思った!!!!
最初の2曲の盛り上がりだとか前前前世、スパークルがきたときの興奮だとかとにかく言葉ではなかなか表すことの出来ないアルバムだった!!
そして来年のツアー絶対に行きたい!!!!!!!!

久留米ラーメン
男性/16歳/福岡県
2016-11-22 17:59

とーやま校長「まずは明日のテストを頑張らないとダメだよ！(笑)　ただ、でもすごくわかる！　『君の名は』のサントラとは違うバージョンの『前前前世』『スパークル』も入ってるし、『‘I’ Novel』とかももちろん入ってる。俺も聴いたけど、すごいよね！」

あしざわ教頭「僕も聴きましたよ！　すごい！　俺ね、合気道の神様の塩田剛三さんの言葉が浮かびました。
"一番強い人間は誰か？"という問いに、"僕を殺しに来た人間と、仲良くなることだ"と答えたという名言があるんですよ。
それぐらいの、どんな人が聴いても"なんだこれ!?"となるぐらい、すごいアルバムだなと思いました」

とーやま校長「今までRAD先生を知っている人も、最近になってから初めてRAD先生を知った人も全部、ってこと？」

あしざわ教頭「はい。そういう感じがしました」

とーやま校長「この『光』という曲もな～。このタイトルはRAD LOCKS!で決まってるからね！　あの場で決めてくれた曲が、こうやってアルバムに君臨しているなんて！」

そんな我が校のRADWIMPS先生は、なんと、明日の生放送教室に登場！
もちろんニューアルバムの「人間開花」の話も聞いていくから、
もう聴いているみんな、明日聴くみんな、
ガンガン感想を送ってきてほしい！

昨日に引き続き、今夜のSCHOOL OF LOCK!は「掲示板逆電」をやっていくぞ！
今日も1人1人、生徒と電話をしていきたい。

とーやま校長「昨日は頭から愛知県のRN うさへびと話をして、"前に付き合っていた彼氏のことがいまだに忘れることができなくて、そんな中、元彼とのことを相談していた同級生の男の子から告白されて、どうしたらいいのか迷っている"という相談を受けたよね」

あしざわ教頭「ちょうどこの時間ですね」

とーやま校長「そんな話をしてたら、本当に、RN うさへびの元彼のRN そらっちょがラジオを聴いていて、"自分もモヤモヤしているけどどうしたらいいか"という書き込みをくれて、電話で色々話すことになったんだよね。
そこで答えが出るのではなくて、ちゃんと自分と見つめ合うことが大事、という話をしたね。
それから11時台は、宮崎県のRN 星のおりんご様も、先週彼氏に振られてしまったという話だった。
ラストは、栃木県のRN 東京サンドで、"好きな子がいるんだけど、最近自分に自信が持てなくて、好きでいてもいいのか"という話をした」

昨日はたまたま恋愛に偏ったけれど、
学校掲示板は君たちの教室だ！
どんな些細な悩みでもいいし、愚痴でもOK！
今、心の中にあるモヤモヤをぶつけていい場所だぞ！

みんなからの書き込みを学校掲示板とメールで待ってるぞ！

♪ unravel　／　TK from 凛として時雨

とーやま校長「昨日も逆電して色々思ったし、今日も逆電していくわけだけど、どこまで行っても付きまとう不安なこととかあるけど、話したことによって、自分の気持ちに気づける瞬間もあるし、気が楽になる瞬間もあるじゃん」

あしざわ教頭「必ずしも全部、答えが出るわけじゃないにしても、口に出したら、自分が思っていることを言えていなかったんだと気づけることもあるからね」

とーやま校長「掲示板に書き込むだけでも、突破口が開けるかもしれないしね」

何十万人もいる我が校の生徒。
それがみんな君の味方だ。
だから、どんどん掲示板に書き込んでほしい！

本日の「掲示板逆電」。
まずは、こちらの書き込みから。

■ 苦しい
父親の借金で高校を辞めざるえなくて毎日バイト
かけもちでバイトして毎日しんどい
なんでわたしがこんな思いしなきゃいけないの
みんな可愛い服を着ておしゃれをして
遠くに出掛けたりしてるのにわたしは毎日バイト
遊びに行きたい可愛い服が着たい
なんでこんな毎日なんだろう

つらいです
校長教頭、話したいです
こんな暗い内容友達にも相談できません
話せる人がいない

はるちゃん@ベリー
女性/17歳/茨城県
2016-11-21 22:45

とーやま校長「もしもし！」

はるちゃん@ベリー　茨城県　17歳　女性

はるちゃん@ベリー「もしもし」

とーやま校長「書き込みを読ませてもらったよ。今日もバイトだった？　かけもちってことは2つやってるのかな」

はるちゃん@ベリー「はい。今日も行ってきました。そうです」

RN はるちゃん@ベリーは、両親と姉の4人家族。
お姉さんは別に暮らしているので、今は3人で住んでいるのだそう。
普通に公立高校に通っていたのだが、今年の春ぐらいから異変を感じていたと言う。

はるちゃん@ベリー「家のご飯にスーパーの値引きシールが貼ってあったりとか、お菓子やアイスが家からなくなったりとか。あとは、親も洋服を買わなくなったりしたので、ちょっとずつおかしいと思い始めました」

とーやま校長「はるちゃんから見ても、明らかにお金に困っているのを感じられてしまったんだね」

はるちゃん@ベリー「そうですね」

とーやま校長「お父さんの借金は、どのタイミングで明らかになったの？」

はるちゃん@ベリー「それは、ついこの間の9月に、お母さんから"実は…"っていうのを聞かされて、それで高校を辞めなきゃいけなくなりました」

とーやま校長「お父さんとお母さんががんばって働いても、10年や20年で返せるような額じゃない？」

はるちゃん@ベリー「実は、私も詳しい金額は聞かされていないんです。母親いわく、"一生返せない金額かも"と濁されました」

とーやま校長「借金の原因は何なの？」

はるちゃん@ベリー「原因は、お父さんのギャンブルです。はっきりはわからないですけど、パチンコとか競馬とかそういうのみたいです」

あしざわ教頭「はるちゃん@ベリーは、お父さんのギャンブルについては知っていたの？」

はるちゃん@ベリー「毎日ではないですけど、パチンコは昔からやってるのを知っていました。だから、前からそういう遊びは好きだったのかな、とは思っています」

とーやま校長「ギャンブルは本当になぁ…。たぶん、家のお父さんと、ギャンブルをしているお父さんは、全くの別人格になってしまうものだと思う。うちの親もギャンブルをすごくやってたんだよ。たぶん、今はもうそんなにやってないと思うけど、顔が変わる瞬間もあったよ」

あしざわ教頭「依存症になってしまうこともありますからね」

とーやま校長「そうだろうね。高校を辞めなければいけないと聞いた時、はるちゃんは何を思ったの？」

はるちゃん@ベリー「最初に言われた時は、"え？　何を言ってるんだろう？"ってすごくビックリしました。でもお母さんの顔がすごく暗くて、本当なんだと思いました。
ショックだったんですけど、その時は気持ちとかもよくわからなくて涙も出ませんでした。
でも、実際に高校を辞めて働き出してから、部屋に一人でいると、"何でこうなんだろう？"ってすごく悲しくなってしまいます」

あしざわ教頭「お父さんは今もギャンブルをしてしまっているの？」

はるちゃん@ベリー「わからないですけど、やってないでいてほしいです」

お父さんは今も、毎日仕事をしているのだそう。
お母さんはパートで働いているけれど、精神的に疲れてしまっているような暗いオーラをまとっているとのこと。

とーやま校長「今、家族の会話はあるの？」

はるちゃん@ベリー「ないです」

あしざわ教頭「全くない？」

はるちゃん@ベリー「"おはよう"とかあいさつもない感じです」

とーやま校長「単純に、仕事で疲れてるからとかそういうことじゃない？」

はるちゃん@ベリー「そうですね。家族の絆がなくなったのかな、という感じですね」

とーやま校長「そうだよな。はるちゃんだってお父さんに思うところが色々あるだろうし、お母さんはお母さんで、お父さんに対して思うところがあるだろうしね。たぶん、はるちゃんに対しても思うことがあると思う。お母さんはもちろん、お父さんも」

あしざわ教頭「お父さんは、はるちゃんが高校を辞めてしまったことに関して、何か一言あった？」

はるちゃん@ベリー「最初にその話を聞かされた時は、父親は仕事でいませんでした。父親も夜勤とかで家にいたりする時間がバラバラで、ちゃんと父親とそういう話をしたことはありません。私も、今は怒りの感情の方が大きくて、父親と話したくないです」

とーやま校長「当然だよな。はるちゃんからしたら、"あんたのせいでこうなってるんだもん"ってことだもんな」

はるちゃん@ベリー「そうですね」

とーやま校長「まず、今俺が思ったことは、当然、これはお父さんが悪い。
家庭に入れなければいけないお金も、自分の欲のために使ってしまっているお父さんは、本当にダメ。良くないと思う。
でも、たぶん絶対に、はるちゃんに対して、"俺は何てことをしてしまったんだ"って気持ちがないわけはない、と思ってる。
ここが、親としての、とか、男としての、余計なプライドで、言いたくても言えないって気持ちがあるんじゃないかな」

はるちゃん@ベリー「はい」

とーやま校長「もちろん、ムカついて当然だと思う。でも、どこかでお父さんは、そういう風に思ってるんだよ。今はまだ頭でわかろうとしなくていいから、そこだけ、胸のどこか片隅に持っていてほしいな」

はるちゃん@ベリー「はい」

あしざわ教頭「はるちゃん@ベリーは今とてもしんどいと思うけど、俺は、"家族の会話がない"って言ってたのがすごく気になったかな。
このままだと、会話がないまま、どんどん悪い方に行っちゃうんじゃない？　お互いが何を考えているかわからなくて、憎しみだけがどんどん増えちゃう状態だと思うんだよ。
でも、今校長が言ったみたいに、お父さんも、ギャンブルを辞めたくても辞められないとか、申し訳ない気持ちがあったりとか、お母さんもきっと、はるちゃん@ベリーに対して"どうして娘の高校を辞めさせなきゃいけなかったの"とか思ってると思う」

はるちゃん@ベリー「はい」

あしざわ教頭「お父さんとはしゃべれなくても、お母さんとでいいから、はるちゃん@ベリーからお母さんに話しかけてみるとか、少しでも話をした方がいいかなと思う。
はるちゃん@ベリーは、今、しゃべれないことをしゃべることによって、どういう気持ちになった？　ちょっとは気が和らいだりした？」

はるちゃん@ベリー「そうですね。高校を辞めることとかも、暗い話だから本当の理由は友達には言えなくて、でも、誰かに聞いてほしくて。だけど、今校長と教頭に話を聞いてもらって、その言葉をもらって、"やらなきゃいけないことだから、がんばらないといけないな"って思いました」

あしざわ教頭「話ならいつでも聞くよ。はるちゃん@ベリーが話せなかったのと同じように、お母さんも一緒かもしれない。話したら楽になることもきっとあって、それだけで全然違うと思うから、お父さんとすぐに、というのは難しいと思うけど、できたらいつか、ちゃんと話をしてほしい」

はるちゃん@ベリー「はい」

とーやま校長「はるちゃんは、今、体は大丈夫？」

はるちゃん@ベリー「今は大丈夫ですけど、疲れてます(笑)」

RN はるちゃん@ベリーは、朝の6時から夜の9時ぐらいまで働いているのだそう。
週に1日は休みの日を作るようにしているとのこと。

とーやま校長「まずは、はるちゃん自身が体を大事にしてほしい」

はるちゃん@ベリー「はい」

とーやま校長「はるちゃんとは規模が全然違うけど、俺も借金してたことがあってね。やっぱりしんどくて溜まっちゃうんだよね。
でも俺は、ちょっとぐらい自分のご褒美にあててもいいと思う。お父さんとお母さんと相談になるかもしれないけど、でも"これだけは私のために使わせてください"っていうのも、長く返済をしていく上での大事な手段だと思うよ」

とーやま校長「もちろん家族のために働いているんだけど、自分のためでもあるわけだから、その中でのご褒美はどこかで手にしておこう」

はるちゃん@ベリー「そうですね」

あしざわ教頭「一度言ってみよう」

はるちゃん@ベリー「はい。いずれはみんな働くじゃないですか。それが、自分は、人よりも少し早まってしまっただけだって思えればいいかなと思います。今はまだ状況が自分でも追いついてないですけど、そう思っていこうかなって」

とーやま校長「向き合うのも受け入れるのも辛いと思う。だけど、そう思うことで、うまいこと気持ちが流れるのであれば、これから生きていく中で、ひとつの武器になるよね。もう、そう言い聞かせる呪文だよ。呪文で魔法がかかってるっていう状態にして、体と心をうまく動かしていくことがはるちゃんにとっては大事かもしれないね」

はるちゃん@ベリー「そうですね」

とーやま校長「あと、現実的な話だけど、もう返せない額なら、自己破産っていうシステムがあるよ。それをやることによってできなくなることもあるけど、でももしかしたら、今の状況よりも家族の気持ちがちょっと軽くなって、4人で前に行ける方法かもしれない。だから、一度調べてみたら？」

あしざわ教頭「"債務整理"とか"自己破産"とかで調べてごらん」

はるちゃん@ベリー「はい。見てみます」

とーやま校長「まだまだ歯を食いしばらなきゃいけない毎日だけど、たまには、自分に甘くして全然いいから」

あしざわ教頭「楽しいことも見つけよう！」

はるちゃん@ベリー「はい！」

とーやま校長「がんばれ！」

はるちゃん@ベリー「はい！　校長、教頭、大好きです！」

とーやま校長・あしざわ教頭「俺も大好きだ！」

♪ Deeper Deeper　／　ONE OK ROCK

とーやま校長「がんばれ、はるちゃん！」

あしざわ教頭「本当に、がんばってくれ！」

とーやま校長「…って言うことしかできないのが不甲斐ないなと思ってるけど、明日もビシっと起きて、ビシっと働いてらっしゃい！　はるちゃん！」

RN はるちゃん@ベリーの逆電を受けて、こんな書き込みが届いたぞ。

■ 親の立場
初めて書き込みます。
私は６人の親をしていますが、校長先生の言うように必要のないプライドがあります。
私も子供に素直に謝れなかったりします。
本当に情けないです。
子供も皆さん、本当にごめんなさい。

６人のパパ
男性/30歳/福岡県
2016-11-22 23:13

とーやま校長「っていうことを、たぶん、子供に直接言えてなかったりするんだよね」

あしざわ教頭「そうですね」

とーやま校長「お父さんもお父さんであると同時に、一人の人間でもあるわけだからね。本当に申し訳ないって気持ちはあるのに、"父として、ドンとしておかないといけないんじゃないか"とか」

あしざわ教頭「6人も子供がいたら、"しっかりしてないといかん"っていう自分のイメージもあるでしょうしね」

とーやま校長「今日親とケンカをした生徒もいると思うけど、"どうして向こうから謝ってこないの？"と思っているかもしれない。
でも、どこかで、お父さんお母さんもそう思ってるのかなっていう柔らかい心を持つことができたら、たぶん明日の朝の家族の雰囲気がちょっと良くなるかもしれない。
それは本当は親がやらなきゃことなのかもしれないけどね、でも、親も親で色々あるんだよ」

あしざわ教頭「自分が言うことによって、家族の雰囲気が変わることも絶対にあるからね。子供から言えば、親も"あ、子供に言わせてしまった"っていう気持ちになると思う。そうなった時に、"俺も悪かった"ってことにもなるだろうから」

とーやま校長「親も子供な瞬間があるしね。子供が15歳なら、お父さんお母さんも、15年しか親をやってないってことだ。至らないところもあったりするからね」

続いての逆電は…

■ 自分嫌い
私は出来もしないことも『できるよ』と言ってカッコつけてしまう自分が嫌いです。
カッコつけていないと気が済まない。できない自分を見られるとバカにされて仲間はずれにされてしまうという怖さ。けれどそうやってカッコつけている方がバカにされて仲間はずれにされてしまう。そんなことがわかっているのにも関わらず、かっこつけてしまう。そんな自分が嫌いです。
カッコつけててクラスメイトから避けられて、そんなことも信頼している人に話せず、抱え込んで、自分の心と体を傷つける。そんな自分が嫌いです。校長、教頭。少しでもいいのでお話したいです。

あかやぶ
女性/15歳/千葉県
2016-11-22 17:14

とーやま校長「もしもし」

あかやぶ　千葉県　15歳　女性　

あかやぶ「もしもし」

とーやま校長「書き込みを読ませてもらったけど、自分のことが嫌い？」

あかやぶ「嫌いです」

とーやま校長「自覚はあるんだよな。自分の中では、本当はこうじゃいけないっていう自分がいるんだ。でも、どうしてもこっちに流れてしまうのか」

あかやぶ「はい」

とーやま校長「"カッコをつけてしまう"っていうのは、例えばどういうこと？」

あかやぶ「学校の授業の時に、わかってもないのにわかっている振りをしてしまって、聞きたいのに質問もできず、わからないまま終わってしまうこととかです」

とーやま校長「理解している自分がそこにいないと嫌なんだ？」

あかやぶ「そうですね」

とーやま校長「それって、本当にわかってるのか、更にグイっと来られることはないの？　"どうわかってるの？"みたいに」

あかやぶ「そういう先生もいるんですけど、そういう時はうまくごまかしたり、軽く無視をしてしまったりするんです(笑)」

とーやま校長「これはね、あかやぶも気づいてるかもしれないけど、わりと見抜かれてるな。その自覚はある？」

あかやぶ「はい(笑)　あります」

とーやま校長「そこのアンテナがない人もいるけど、わりと見抜くヤツはいて、俺も、結構見ちゃうタイプなの。"あ、こいつ絶対にわかってないよな。でもわかってるって言ってるな"って(笑)　あかやぶには悪いけど、俺は、"わー、ダサいな！　正直でいいのにな"って思っちゃう！」

あかやぶ「はい」

あしざわ教頭「俺はあかやぶの気持ちはわかるんだけどね。そういう時期とかそういうところがあったりしたし。たまに、ふわって言われたことに対して"あ～、はいはい！　あれですよね！"ってあいまいな返事をしてしまうんです」

とーやま校長「教頭は、本当にあるね(笑)」

あしざわ教頭「(笑)　正直に言う。俺、本当にすごくあるの(笑)　これって自分でも嫌なんだけど、たまにね、反射的に出ちゃったりするじゃん」

あかやぶ「はい(笑)」

とーやま校長「その授業を前にやったからね。教頭、ワンピースってどういう話だったか知ってるでしょ？」

あしざわ教頭「ああ、はいはい。海に行くやつでしょ？」

とーやま校長「誰が出て来るんだっけ？」

あしざわ教頭「え？　主人公は男でしょ？」

とーやま校長「お兄さんの名前は何だっけ？」

あしざわ教頭「お兄さんの名前はね(笑)　えーと、…ゼット」

とーやま校長「(笑)　ダメだこれ(笑)　…みたいなことを、結構本気でやってたからね」

あかやぶ「(笑)」

あしざわ教頭「ずーっとやっちゃってたんだよ、俺ってヤツは(笑)　これはしみついちゃってたりするんですよ。ついつい出ちゃう。出た瞬間に、"うわ、やってしまった"と思う」

とーやま校長「教頭もあかやぶと心理は一緒？」

あしざわ教頭「心理としてはすごくわかる。それで、このSCHOOL OF LOCK!をやったことでそれが更に明るみになり、みんなに触ってほしくないところを触られるわけ。でも、これが、今ではすごく良かったと思ってるんですよ」

あかやぶ「はい」

あしざわ教頭「漢字ができる自分とかね。教頭先生ってちゃんとしてなきゃいけないんじゃないかっていう思いがずっとあったのよ。教頭って、普通しっかりしてるじゃん」

あかやぶ「はい」

とーやま校長「校長よりもしっかりしてるよね」

あしざわ教頭「そうでしょ？　で、私はメガネもしてるわけですよ。そしたら、パっと見、できる人じゃん。計算できそうだし」

とーやま校長「(笑)　今日なんて蝶ネクタイしてるからね！」

あしざわ教頭「そう(笑)　俺はできたいんだよ。理想としてはね。でもやっぱり、結果、漢字が書けなかったり、生徒にやんや言われてしまうわけですよ。最初はそういう自分が恥ずかしくて仕方なかった。でも、それがね、意外と生徒や校長が笑ってくれたりするんですよ」

とーやま校長「俺としては、そっちの方がより受け止めたくて、"こっち来てくれよ"って思うんだよ。知ったかぶりしてる時は"まただよ～。変なファイティングポーズ取って空パンチばっかり打ってさ！"って思っちゃう」

あしざわ教頭「そこを、ガンガンに触られていたらだんだん痛覚がなくなってきて、自分も"別にいいか。バカはバカだもんな"って吹っ切れられたところがあるんですよ。
今でもついついくせで頷いちゃったりすることもあるけど、そうすると"あ、教頭のくせが出たな"みたいな空気になって、俺も"すいませんでした！"って言えるんだよね。
これが言えるとすごく楽になるし、変な話、そこを愛してくれる人もいる」

あかやぶ「はい」

あしざわ教頭「これは誰かがやってくれないとできないことではあるけど、ひとつ自分で、わからないことを"わからない"って言う。ほんのちょっとの差なんだよ」

とーやま校長「それこそプライドがあるから、たぶん最初はほとんどの人はいけないよ」

あしざわ教頭「ほんのひとつでもいいから、自分の中の何かを正直に言うだけで、だいぶ軽くなると思うけどね」

とーやま校長「そうやって言ってくれる方がよっぽど愛らしいし、他のクラスのみんなもあかやぶのことをもっと好きになってくれると思うけどね」

あかやぶ「はい」

あしざわ教頭「自分の中で、どういう理想像があるの？」

あかやぶ「みんなができないことに対して、自分はできるんだ、って姿を見せたかったりとか、積極的に何かをやることで、友達が周りを囲ってきてくれたりとか、あります」

とーやま校長「なりたい自分はいくらでもあっていいと思う。
だから、あかやぶ自身が、なりたい自分に近づこうとすることが大事なんじゃない？
やっていけば、もしかしたらなれないかもしれないけど、なれる可能性もあるんだから。
そうなったら嘘も何もなくなるから、本当に胸を張れるじゃん。
でも今は全てをショートカットして"私はできます"ってところにワープしようとしてるから、場所もわからないし足元もふわふわしてるんじゃないかな」

あかやぶ「そうですね」

とーやま校長「ちょっとあかやぶにはきつい言葉かもしれないけど、今はなりたい自分に対してズルをしてしまってる状態なのかもしれないな」

あしざわ教頭「あかやぶは映画の主人公なんだから。主人公はヒーローみたいに色んな人を助けたり、誰かの気持ちを思いやったりするから、だから主人公はカッコいいんですよ。自分は今、そうなってるかな？」

あかやぶ「なってないです」

あしざわ教頭「ね。むしろ、嘘をついてしまったり、悪役のするようなことをしてしまっているかもしれないじゃん。だったら自分が主人公にならないとね」

あかやぶ「はい」

とーやま校長「あかやぶ、どう？　どんなことを思ってる？」

あかやぶ「カッコつけずに素の自分を出して、人に愛されるような人になりたいと思っています」

とーやま校長「勇気をちょっと。それだけで、お前のことをもっと好きになってくれる人がいっぱいいるから、あとはお前の勇気ひとつだよ。その方がよっぽどかわいいからな」

あかやぶ「はい！」

とーやま校長「あかやぶ、ありがとう！」

あしざわ教頭「またね！」

あかやぶ「はい、ありがとうございました！」

♪ 未完成なままで　／　Official髭男dism

そろそろ黒板の時間。

『ウソは強めの魔法』

嘘は口をついて出てしまうもの。
でも、嘘は魔法の言葉。

言葉ひとつで何でもできてしまうけれど、
ついた嘘は自分に返ってくることがある。
漫画でも、自分が扱えない強い魔法を唱えたら返って来て、
結局体にダメージを受けてしまうというような話があるよね。
嘘は、自分の体には合わない強めの魔法だから、
使う時には気をつけよう！

♪ Hz　／　Aimer

あしざわ教頭「その嘘の魔法、俺も相当ダメージを食らった。何なら、今も食らい続けている(笑)」

とーやま校長「そうだよね。カーソルの色が変わるぐらいのHPの減り方する時もあるもんね」

あしざわ教頭「消滅しかける時もあるから、みんな気をつけような」

とーやま校長「嘘をつくのは簡単だからね。でも、効果はないし、持続力もない。結局自分を傷つけるだけだからね」

あしざわ教頭「今のうちに、本音を言っておこう。これをやっといた方がいい！」

とーやま校長「早ければ早い方がいいね。それを笑ってくれるヤツが絶対にいるからね！　"自分で自分のダサいところを言えるヤツだな"って思ってくれる人がいれば、話かけられやすくもなると思う。俺は、自分の弱点を自分から言うヤツが本当に大好きで、自分もそうありたいと思ってる」

あしざわ教頭「我々はそうでありましょう！」

とーやま校長「ありましょう！」

♪ ループ&ループ　／　ASIAN KUNG-FU GENERATION

【FAXイラスト】