ゲンキンな歴史

ゲンキンな歴史 2015.12.1 火曜日

はからずも、セレブから転落してしまった茂木とサラ。サラは、お金だけではない本当の幸せに気づいていたが、茂木はまだ気付けていない。この日、サラは茂木と喫茶店で合う約束をした。


サラ:茂木ごめんね、急に呼び出して。


サラは、茂木のことがまだ好きだった。


茂木:全然。暇だからね、全く問題ないよ。

サラ:あのね、茂木。私、さんざん、茂木からお金をもらってしまったから。だから、少しでも返せたらと思って。これ、少ないけど。はい。

茂木:6万円。


この6万円を茂木に渡せば、サラは生活が苦しくなる。
それくらい大きな金額だということを茂木は分かっていない。


茂木:ありがとう。大事に使うよ。あ、6万といえばね。


江戸幕府13代将軍・徳川家定の御台所、篤姫。贅沢をさんざんしてきたことでも有名な彼女だが、
明治維新後は、自分のお金を切り詰め、元大奥関係者の就職のために、お金も使っていたという。
そのため、彼女が亡くなった時に、確認された所持金はたったの3円。その金額を現在のお金に換算すると、なんと!およそ6万円!!



茂木:サラ、このお金で、おいしいものでも食べに行くか!?


サラは、茂木に大切に使ってほしいと思っていた。


サラ:ごめんね、今、私お腹すいてなくて。


嘘だった。


茂木:そう。じゃあ、1人で食べにいこうかなー。

サラ:…茂木。

茂木:ん?

サラ:ううん、なんでもない。


サラは自分の本当の気持ちを茂木に言うことができなかった。

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