スタート

長渕LOCKS! 2015.1.31 土曜日

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校長「失礼します!剛先生!ついにスタートしましたね!」

長渕「スタートしたな!」

校長「今年の8月22日、静岡県ふもとっぱらで開催する『長渕剛 10万人オールナイト・ライヴ 2015 in 富士山麓』!!! いよいよ本日からチケット一般発売がすたーとしました!剛先生、今のお気持ちはいかがですか?」

長渕「幕が切って落とされたって感じだな。10万の人間が一斉にクラウチングスタートをして、富士に向けて、ひとつの目標に向けて走り始めたって感じがするね」

校長「僕も興奮してます!そして剛先生、噂によると来月、富士LIVE以外のリハーサルをするという話が…」

長渕「やりますよ!」

校長「あれ?」

長渕「富士山までまだ7、8ヶ月くらいあるだろ?その間に全国の小さいホールをまわろうかと思ってね」

校長「え!? マジすか?」

長渕「うん。そして『富士山来いよ!』ってみんなと拳を突き上げて、その勢いで全国のみんなと富士山に向かって走っていきたいと思ってる!」

校長「じゃあ、以前授業で青森県の【せんべい汁大好き】に向けて言っていたのはこれだったんですね!」

長渕「“本気というものがどういうものか見せてやる”って言っただろ!(2014年12月20日放送後記参照)全国の生徒のみんな、待ってろよ!長渕剛がお前の街にやってくる!!!!」

校長「これは本気っぽいぞ!全国の生徒がザワつきはじめてますよ!」

長渕「ザワつきやがれお前ら!!」

校長「(笑)でもこれ、言って大丈夫なやつですか!?」

長渕「いいだろ!俺が行くって言ってんだから!」

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校長「ヤバい(笑)これはフライングで言っちゃった系のやつだぞ!正式発表を楽しみに待っててくれ!」

長渕「それでは今夜も授業を始めていこう!」

校長「いきましょう!」

長渕「よし!今夜もまずは点呼から!名前を呼ばれた生徒はその場でしっかり返事をするように!」

長渕「 【 福井県 18歳 女の子 ラジオネーム あや? 】!
【 京都府 16歳 男の子 ラジオネーム すんくじら 】!
【 青森県 44歳 元・女の子 ラジオネーム あっこ 】!
【 大阪府 15歳 男の子 ラジオネーム ながぶちつよしダイスキマン 】!
【 鹿児島県 19歳 男の子 ラジオネーム クロ釣り大好き 】!」


長渕「以上!全員出席!!! それでは授業を始めていくぞ!!!!!!!!!!!」

さあ、授業を始める前にお知らせ!わが長渕LOCKS!がこのオールナイトライヴのために開催する“富士合宿”!!! こちらの詳細については来週(2/7)の授業で発表する!「10代だから年齢制限で参加出来ないんです!」と悔しがっている生徒は必ず授業に出席するように!

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校長「さあ、冒頭で富士LIVEの話が出ましたが、ちょっとお聞きしてもよろしいですか?」

長渕「何だ?」

校長「剛先生は今まで数えきれないほどのライブをやられてきたと思うんですが、剛先生のライブの変遷というか、ライブへの想いと言うか、すごくざっくりして申し訳ないんですけど、今日は剛先生のライブについてお話を聞いてみたいなと思いまして」

長渕「俺のライブか…いいよ。俺はね、東京に初めて出てきて人前で歌ったっていうのは、渋谷の桜ヶ丘っていうところにあるエピキュラスっていうスタジオだったんだよね」

校長「スタジオですか?それは広さでいうと…」

長渕「いや、結構大きなスタジオですよ。オーケストラも録れるくらいのサイズです」

校長「大きいですね」

長渕「当時僕は23歳くらいだったと思うけど、そこのスタジオの中で100人くらいの人を集めてライブをやったんです。高校生の女の子がほとんどだったな」

校長「女子高生ばかりですか!?」

長渕「当時の僕は失恋の歌が多かったからね。そういうのに共感してくれた人たちだったんだと思うけど…だから僕の東京でのライブデビューは渋谷なんですよ。ちょっとオシャレじゃないか、デビューが渋谷っていうのは(笑)」

校長「そういうの気にされるんですか(笑)」

長渕「結構気にするタイプだよ、俺(笑)とにかく初めて渋谷に降り立った時はビックリしたなぁ、渋谷のスクランブル交差点に行き交う人の多さ!俺は鹿児島から出てきてるからさ、今日は渋谷で祭りでもあるのかと思ったよ」

校長「僕も北海道から出てきた時に思いましたね、東京のそういうところは」

長渕「そして山手線のドアの開閉のスピード!」

校長「え?それは速いってことですか?」

長渕「速いだろ!あとは朝と夕方のラッシュな。俺はそんな中ギターケース持ってすげぇ邪魔な存在なんだよ。歩いててもガーン!ってぶつかったりな。それで謝ろうと思ったら知らん顔してスタスタ歩いて言っちゃうしさ」

校長「ありますね、そういうのも」

長渕「でもそれで感じたのは『うわ〜、渋谷スゲェ…』ってことだよ。冷たいとも苦しいとも思わなかったな」

校長「え?そうなんですか?」

長渕「うん。『俺は渋谷だぜ…』っていう気持ち(笑)みんなに電話したもん。『あ、俺。今どこやと思う?渋谷やぞ。渋谷』ってさ(笑)」

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校長「(笑)そういう思いをしながら活動を始めて、そこからはどうなっていくんですか?」

長渕「まぁテレビなんか出られるわけもないから、小さいところをくまなく回って行くわけですよ。ラジオは少しやらせてもらえるようにはなってたのかな。でもどこの誰だか分かんないようなやつだったからさ。とにかくその頃は孤独になりたくなかったから、自分の想い、叫び、そういうものを歌にして仲間を増やしたかった。その一念で曲を書きまくりましたね。一日に1〜2曲はざらだったな」

校長「そのペースで作るのって大変じゃないですか?」

長渕「いや、やれって言われてやってたことじゃないから。自然と生まれてくるんだよ。渋谷のスクランブル交差点を見ても歌になるし、山手線のドアの開閉のスピードを見ても歌になるし、とにかく色んなものから刺激をもらって自分のエネルギーにしていたかな」

校長「すごいですね…」

長渕「そういう積み重ねを経て、ついに小ホールをやらせてもらえるようになるんだ」

校長「小ホールっていうのはどのぐらいの大きさなんですか?」

長渕「300人ぐらいですかね。緞帳っていうのを昔は使っててさ、緞帳が上がり始めて『よ〜し、今日もやってやるぞ〜』って思ってると、客席見たら3人しかいないんだよ」

校長「えぇ!? 剛先生でもそういうことあったんですか?」

長渕「あるよそりゃ。それでその3人の客見て言ったんだ『どうも、長渕剛です。楽屋へ行きましょう。楽屋で演奏します』って(笑)」

校長「え!? そんなのアリですか?」

長渕「ま、それはなんて言うのかな、3人だけなんて見るほうも忍びないじゃない。俺はいいよ、でもその3人は気を使うだろうから『楽屋でやりますか(笑)』って言ったらクスクスと笑ってくれたわけ。それで場が和んだっていうか、そういうこともあったなぁ」

校長「へぇ〜」

長渕「そんなことを色々やりながらさ、全国の小さい会場をまわるわけ。そうしたら『面白いヤツがいる』みたいなことでどんどん人が増えていく。小ホールが終わったら中ホール!500〜800人!それが終わったらいよいよ大ホールだ!と、一段一段階段を上っていくように進んでいくわけ」

校長「その時はツアーメンバーの方々も一緒にツアーするわけですよね?」

長渕「もちろんいるけど、最初の頃はステージ上は俺1人だけだよ。俺とギターのみ。あとはマネージャーとPAマン、いわゆる音響の人と照明。照明もピンスポット1本だからね。これが最小人数だな」

校長「へぇ〜」

長渕「この4人で全国まわって、ライブが終わるたびに反省会をして、どうやったらもっと俺の曲が届けられるか、どうやったら想いが伝わるステージにできるのか、とかね。ケンカもするし、修正点が見つかればそのために曲を書き換えていくこともあるし、そんな日々でしたよね」

校長「じゃあ毎日いろんなことが更新されていくってことですね」

長渕「そうだね。そういう日々を積み重ねて着実に階段を上っていくわけだけど、大ホールが終わったら武道館とか、日比谷野外音楽堂…そして東京ドームとか」

校長「東京ドームを初めてやられたのっていつなんですか?」

長渕「88年かな」

校長「男性ソロミュージシャン初だったんですよね」

長渕「そうだね」

校長「どうなんですか?東京ドームでライブをする感じって」

長渕「いや、もうとにかく石橋を叩くように階段を上っていくようなものだから。最初から東京ドームみたいな大きなところを目指してたわけじゃないし」

校長「なるほど。じゃあ着実にひとつづつクリアしていっての東京ドーム6万5000人ですか」

長渕「武道館をやったから次がそうなるわけでもなくて、武道館をやるまでについてきてくれているファンが、仲間がいるわけだから。その仲間をさらに増やしていこう!そういう思いが6万5000人につながったということだろうけど、今まで1万人だったものが6万5000人になるっていうのはやっぱり尋常じゃない心の焦りと不安があるんだよ。だけども、それを凌ぐためには自己の鍛錬と楽曲作りですよね。何をもって彼らと一緒に共有し感動させることができるか?そういうことを常に考えてステージに立ってたね」


M. 俺らの家まで(’92 TOKYO DOME Live Version)/ 長渕剛


校長「やっぱりライブ音源聴いてると思うのが、この歓声って本物なんですよね。この曲だったら6万5000人の歓声ですよ。1人の人間を見にこれだけの人数が集まるってすごいことだと思うんですけど、ご自分で舞台立たれて、この景色を見た時の気持ちってどんなものなんですか?」

長渕「そうだなぁ…やっぱり“この場所に永遠にいたい”っていう思いが押し寄せてくる瞬間と、“一瞬にしてこの時がなくなってしまうんだ”っていう現実が交互に押し寄せてくるというか…ライブはさ、飾った世界ではないんだよ。俺にとってはドキュメントに近いというか。それを一緒に作り上げてきた連帯や仲間意識とか、とっても大きな愛の集合体の中に生きてるっていう感じがするんだ。その歓声が耳から入って心に届いた時に『俺はこのままもう死さえも怖れない』というぐらいの気持ちになってたんだ、30代の頃は特に。そんな気持ちを感じるとともに、今度はこの愛の集合体がなくなることの恐怖がすぐに押し寄せて来る。みんなが来てくれなくなったらどうすんだろう…永久でありますように、って。そうすると今度は『永久(とわ)ではない』っていうことをまざまざと痛感するんだよ、一人の家に帰った時に。そこで『永久ではない』ということを実感した時に、絶対に生きてる限り!絶対にこの空間を作り続けるために自分は生きるんだ!という覚悟に変わっていくんだな。それが時には数であったり、質であったりってことだと思う」

校長「なるほど…10年前に桜島が終わってすぐ後に『またさらに大きいのやろう』って思ったって言ってましたよね」

長渕「終わった瞬間にね。なぜかっていうと怖いからだと思う。永久にないことを知ってるから。いつかはこの現実も風化されてしまうってことを知ってるから。ならばこの現実というものを自分が体感し、みんなとともにこの時間を共有して、風化させてしまうんだ…っていう。そこにだんだん自分の腹が決まってくる。きっと来てくれる仲間達、オーディエンスも同じように感じてくれてると思ってるし、感じて欲しいなと思っているよ」

校長「はい。そして次は富士、10万人です。10万ですよ!?」

長渕「集まればね。集まれば10万って言われるけど、集まらなかったら『集まらなかったぞ』というささやきだらけになりますよ。だからなぜ自分はそこに立ち向かうのか、と思うこともありますよね。そしてなぜお前らは俺を富士に立たせるんだ?という意識もあります。これだけ長くやってるとね。そうすると『俺もやるぞ!だからお前たちもやれよ!俺を死なすなよ!』という気持ちになっているというか」

校長「なるほど」

長渕「10万が最低ラインなわけだよね…だからその思いをどうやって伝えたらいいのかっていうのはすごく困る。ただ来てくれってわけでもないしさ。なんて言えばいいのかな…背負っちゃったってことなんだろうな結局(笑)みんなを背負っちゃったから連れて行くぞ!っていう感覚というかさ」

校長「本当にもう1人の体じゃないじゃないですか。みんなも待ってるし、見ないといけないと思ってますし、僕もそうですし。だって、人生で何度も見られないですよこんなこと。男一人が…失礼ですけどお年も還暦間近じゃないですか」

長渕「失礼だな!」

校長「すみません!!!(笑)」

長渕「(笑)」

校長「そんな人がですよ!オールナイトで10万人富士山に集めるって大事件ですよ!それを目の当たりにしないと男じゃねーんじゃねーかっていう想いが僕にはあるんです。きっと剛先生のファンも、わが校の生徒のみんなもそう思ってます」

長渕「そうか…だから背負った俺が悪いのか、背負わせたお前らが悪いのか。ってことなのかな。言葉は悪いけど『背負わせたお前らも悪いんだぞ』っていう気持ちだよ(笑)俺とお前はいつも50/50(フィフティーフィフティー)の関係でいたいっていうね」

校長「運命共同体ってことですよね。いや俺もう想像出来ないっす!35年生きてきて、大概のことってなんとなく想像できるじゃないですか。でもこの富士に関してはゼロですね。ゼロ=無限大です!」

長渕「(笑)」

校長「何が起きるんだろう8月22日に!? って。そのワクワクで一杯ですね。だからそこに向けて生きていこうって思いますし、それだけ楽しみなことがあるんだから『今はつらいけど頑張ろう!』『俺も剛のために8月に向けて今を頑張ろう!』って思ってるやつらが沢山いると思います」

長渕「そうか、嬉しいね。ってことはやはり50/50(フィフティーフィフティー)ってことだ。俺も、お前らも、僕も君も。50/50。貸し借りなし。そういう感じでキチっと、パァーン!と散って終わる!そういう感じなんだよ、人生ってのは」

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・・・富士への、そして“仲間”と呼ぶファンと生徒への思いを語ってくれた長渕先生。そこで今夜は最後に、長渕先生がその思いを初めて公の場で口にした時のライブ音源をオンエアさせてもらいました。
この音源は2014年9月3日、日本武道館で行われたもの。ラジオでオンエアさせてもらったその言葉を以下に記しておきます。


桜島から10年経ったな。みんな、あの時のまんまの情熱、持ってるか?
俺はごらんの通り、そして今日みんなの情熱もめちゃくちゃ燃えてたよ!
いよいよやるしかねぇよな?やるしかねぇだろ!
俺とお前らでやるしかないだろ!
また、夜を徹して、俺とお前らで、朝日を…朝日を引きずり出そうぜ!
こんな時代だから!こんな時代だから!
俺とお前らで、あの時のまんま命がけで!
また人生を、自分を、友達を振り返って、また一緒に朝日を!
そう、今度はね、7万5000人じゃない。
もうひとつ上いこうぜ、10万人集めようぜ! やるかい? やるかい!?
ヤバいよ、なんか嬉しくて涙が出てくる。
みんなあったかい、本当にあったかい。心から感謝します!
有言実行でやろうぜ!いいね!


M. Myself(TSUYOSHI NAGABUCHI“ARENA TOUR 2014 ALL TIME BEST”Live! one love,one heart)/ 長渕剛


校長「オールナイトライブも、もしかしたらこれが最後っていう話もありますよね」

長渕「もう無理だろ、オールナイトは(笑)。だって俺もう59だからさ、今年。その60手前でとにかく命を全て燃焼させてやるからな、という覚悟はある。だからお前らも燃え尽きようぜ!っていうさ。俺も燃え尽きる。燃え尽きるんだよ、尽きるんだからね。次に炎が出てきちゃいかんのですよ。また富士やった後にどうなるかわかんないけどさ、だけど…やっぱり怖いよね」

校長「怖い?」

長渕「怖い。恐怖はありますよ。その恐怖を叩き切ってしまうのが一人一人の歓声。突き上がる拳。喜ぶ顔。そのために自分が生きてる。そういうことだろうね」

校長「ありがとうございます」

長渕「ちょっと今日は重かったかな(笑)」

校長「いや、そんなことないですよ。改めて富士へのお気持ちを聞けて嬉しかったです。じゃあ、この流れでいつものアドレス読みいきますか?」

長渕「この雰囲気でか?じゃあ今日はちょっと厳かにいこうかな」

校長「お願いします!」

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・・・ということで、この後は長渕LOCKS!恒例、長渕先生によるアドレス読みに突入しましたが、ここまでのシリアスな雰囲気を引きずってアダルトな感じでやってみたものの、それが成功したのかどうかは長渕先生の名誉のために伏せておきましょう!
聴けなかった生徒、残念!(ただ、校長の採点は42点ということだけ伝えます)

また新たな長渕先生のキャラが生まれてしまった長渕LOCKS!
(校長いわく「元女の子がキュンキュンするような感じ」)
いろんな長渕剛の顔が垣間みれるのは『長渕LOCKS!』だけ!! これからも応援よろしく頼むぞ!押忍!!!

そして長渕LOCKS!ではみんなからのメッセージも待ってます!
長渕先生に相談したいことでも、今挑戦していることについて聞いて欲しいってヤツでも、オールナイトライヴについてアツい想いを持っているヤツでも、富士山について語りたいヤツでも誰でも何でもOK!
ぜひ【長渕掲示板】【メール】から声を届けてくれ!待ってるぞ!!!

それでは、また来週!

長渕語・録「富士に対する恐怖はある。でも、きっとその恐怖を叩き切ってしまうのが一人一人の歓声。突き上がる拳。喜ぶ顔なんだ。」

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